雷鳥沢

Reaching For Heaven

 8 月です.
 それにしても暑いなぁ ・・・・・・ 昨日もこんなこと書いていたような.
 暑い毎日が続いていますが、夏はあっという間に過ぎてしまいます.




 こんな暑い日って、どうもハード・バップとか聴く気になれません.
 どちらかというと、新主流派やリリカルな演奏のほうが聴きやすい.
 久しぶりに ホンタケ 聴いてみましょう.


 先日の 立山 、テントの中で聴こえてきたのが "Another Departure" に入っている "Wonder" .
 そのアルバムに関係深いアルバムを今夜は聴いてみましょう.


 

 

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  " Reaching For Heaven / 本田竹曠 "





  1. Ostinato 
           (O.Nelson) ・・・・ 7:37
  2. Little B's Poem 
           (B.Hutcherson) ・・・・ 5:53
  3. Lazy Dream 
           (T.Honda) ・・・・ 5:58
  4. Beautiful Love 
           (V.Young-W.King-E.Vanalsyne-H.Gillespie) ・・・・ 7:40
  5. You Are My Heart's Delight 
           (F.Lehar-L.Herzer) ・・・・ 6:40
  6. Peace  
           (H.Silver) ・・・・ 5:43




  本田竹曠 (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
  Recorded at Vanguard Studio, NYC, May 2-3, 1977.






 ホンタケ 初の海外録音盤.
 同じ日の録音に "Another Departure" があります.
 "Another Departure" の演奏曲すべてが、ホンタケ 自身のオリジナルで構成されていたのに対して、こちらのアルバムはスタンダードなどいろいろ取り混ぜています.
 ホンタケ というと、先日再販になったアルバムの トリオ レコードでの演奏が代表的で、ある意味突き進んでいくような勢いのある演奏がボクはとても好きでした.
 この JVC のアルバムは、そんな ホンタケ のがむしゃらな荒々しさがかなり抑えられ、どちらかというと軽快に洗練された感じを、第一印象として受けてしまいます.
 どちらが好きかというのは個人の好みになってしまうでしょうが.





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 一曲目の "Ostinato" の演奏が流れ始めたとたん、軽快でスウィンギーなピアノの世界に引きずり込まれてしまいます.
 バックの二人は、 あの Ron Carter と Tony Williams というビッグ・ネーム.
 ホンタケ 自身は、この時の録音は結構緊張していたようですが、聴いているとそんな感じはあまりしません.

 二曲目 "Little B's Poem" は、 Bobby Hutcherson のアルバム "Components" (BLP-4213) に原曲が入っています.
 この原曲って、まるで映画のワンシーンにかかるような感じの曲で、ヴィヴラフォンとフルートがとても印象的なのですが、 ホンタケ はリリカルな雰囲気から徐々に高揚していきます.


 四曲目は Bill Evans の演奏 ( "Explorations" ) でも有名なスタンダード.
 この曲も聴き比べてみると面白いですね.
 こういう感じの ホンタケ がいいんですよね、バックの二人もグイグイ来る感じで.

 
 あまり聴く機会のないアルバムですが、ゆっくり聴いてみると ・・・・・・・ どうして、どうして.
 なかなか聴きどころがあるアルバムです.







 そういえば先日、 立山縦走 ではなくキャンプのことを書くといった割に、まったくと言っていいほどキャンプのことを書かなかったので、最後としてそのあたりを書いてみます.



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 この 雷鳥沢キャンプ場 にボクは 2 泊しました、料金は 1,000 円.
 写真奥に見える管理棟にはトイレと水道があり、キャンプ使用料金を払った人はすべて無料で使用可能.
 お風呂は、キャンプ場から少し歩くと 雷鳥沢ヒュッテ と ロッジ立山連峰 があるので、そちらの温泉を 500 円で利用できます.

 特に水に至っては、 24 時間流しっぱなし、水がたくさん使えることのありがたさを痛感.
 キャンプサイトですが、ボクが到着したのが平日の午前中でしたのでまだ結構な空きがありましたが、夕方までにどんどん増えて 50 - 60 張くらいになっていました ・・・・・ それでも週末に比べれば少ない方でしょう.

 
 登山目的だけではなく、家族でキャンプを楽しみに来ている方たちもいました.
 ただ、このキャンプのほとんどの方は登山目的なので、 20 時頃には多くのテントが暗くなり、朝 5 時頃にはみんな食事の用意をしたりと、普通のキャンプ場の雰囲気とは少し違いますが.


 実はボク、今回が テン泊 デビュー.
 と言っても、子供たちが小さかった頃キャンプ三昧していたので、テント設営や食事を作ったりということはまったく心配もしていません ・・・・・・・ ただ、テントなどをバックパックで背負い運んでいくことが一番の心配なのでありました (笑) .
 



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 ぼくの夕食はこんな感じ.
 バーナーは昔から Coleman のバーナーを使っているので、この小さいタイプを持っていきましたが、やはり重さが気になります.
 ボンベタイプのものに変更しようか、現在思案中なのです.


 主食はアルファ米 ・・・・・・ 価格的にはちょっと高めで、量も一度の量にしてはちょっと多めですが、余ったら次の日お湯の中で温めて食べることができますので.
 それなりに美味しく、そして暖かいものを食べれるのが何よりです.
 おまけに軽いのがいいですね.

 あとはわかめスープやお味噌汁、スタバの VIA スティックなど.
 今回一番おいしかったのが、 "アマノフーズ 服部幸應推薦 香るチキンカレー" !!
 これはフリーズドライで、お湯をかけるとほんの 10 秒ほどでカレーができちゃうのですが、このカレーはスパイスが効いていておいしかった.
 二日目の夕飯で、アルファ米のドライカレーにこのチキンカレーかけて食べたらもう最高でした.



 その時の風景はこんな感じ ・・・・・・・




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 まぁこんな景色見ながら食べれば、ほとんどのものが美味しく思えてしまいそうですがね.


 一日目の午後はテントの両側を空け、中でゴロゴロしながら山を見たり ・・・・・・・ .
 夜は暖かな寝袋の中にもぐりこんで、 iPod でジャズ聴いてました.


 使用してた寝袋は、 モンベル の "U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #1" .
 この寝袋は伸縮性があるので、この中に潜って着替えたり、あぐらをかいて起きたりすることもできるので楽です.
 #1 なので夏場浜辺のキャンプなどではとても使えそうもありませんが、先日の 立山 ではちょうどいい感じでした.
 寝た時の服装ですが、半袖インナー + ロングTシャツだけでもまったく寒くはありませんでした.


 寝袋の下のマットは サーモレスト NeoAir (ネオエアー) という、空気吹き込んでふくらますタイプのマットですが、とにかく軽くて、コンパクトなところでこれに決めました.
 ただ価格が高いことと、微妙に ガサガサ と音がするのが気になるといえば、気になりますが.
 それ以外は保温性もいいし、地面の硬さも全く感じないし.




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 一日目の夜は、近くの川の音が結構気になってあまりよく眠れませんでしたが、さすがに二日目は縦走の疲れもありぐっすり眠っちゃいました.

 ということで、 立山 登山のお話しはこれで完結です.
 ホンタケ のアルバム・タイトルではありませんが、本当に天国のようなキャンプでした.




 ・・・・・・・・・・ Reaching For Heaven

雷鳥沢 でのキャンプ

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 立山 から帰ってきて、一日仕事してから、今度は 東京 でした.
 これは いつもの講習会 なのですが、さすがに先週はハードな一週間でした.

 おかげで金曜日の夜はお疲れと寝不足による睡魔で、途中ダウン.
 昨日の土曜日は一日中エアコンの効いた部屋での講習会だったので、夕方から今朝にかけて身体がだるく、絶不調でした.
 今日の午後辺りからようやく復調.



 それにしても東京は暑いですね.
 数日前の 立山 の涼しさを忘れてしまうようです ・・・・・・・・・
 忘れないうちに、縦走以外のことを少し記録しておくことにします.



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 ここが長野県側からのスタート地点でもある 扇沢駅 の駐車場.
 三段ある駐車場の奥二段はガラガラで空いているように見えますが、実は登山する人たちは、写真中央一番奥の林に囲まれた無料駐車場に停めるんです.
 手前のアスファルト駐車場は有料なので、後から来た人たちが停めるんですよね.
 この写真は帰りに駅の建物から撮った写真なのですが、結構な車が有料駐車場に入っていました.



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 そしてこちらが、 23 日の早朝 6 時 30 分ごろの無料駐車場ですが、ほとんど一杯状態です.
 ボクが着いた時には 10 台くらいの空きがあった程度です.
 危うく高額な駐車料金払うことになるところでした.
 若干駅からは離れていますが、歩いてのほんのわずかです ・・・・ 早めに家を出て大正解でした.



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 これが 扇沢駅 ・・・・・・ まだ始発前なので、人もまばら.
 ただ、建物の中に入ると、すでに始発を待つ登山者が 30 〜 40 人ほど並んでいました.



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 はい、並んでいます.
 扇沢 から 黒部ダム までがトロリーバスで 16 分、 黒部ダム から 黒部湖 まで 15 分ほど歩き、 黒部湖 から 黒部平 まで 5 分、 黒部平 から 大観峰 までロープウェイで 7 分、 大観峰 から 室堂 までトロリーバスで 10 分の行程です.
 往復料金で 8,800円 、 10kg 以上の手荷物料金が 1,200円 で、ちょうど 10,000円 でした.



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 この時間にいる人たちのほとんどは、 室堂 辺りまで行く人たちばかりなので、こんな景色を楽しむことも無く、ひたすら先を急いでいました.



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 幸い、すべて始発に乗ることができたので、 9 時ちょっとすぎに 室堂 に到着しました.
 雄山 方向はガスって全く見えませんでしたが、雲の間からはとっても青い空が見えています.
 ここから 雷鳥沢キャンプ場 まで、約 20kg の荷物を担いで歩きました.
 かなり応えて、疲労感ありあり、途中何度も停まっては息をつきました.
 でも、今日写真のデータを見て見たら、 1 時間かからないでキャンプ場に着いていました.
 歩いている時はとてもつらかったので、もっと時間かかったとばかり思っていたのですが ・・・・・ .



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 ミクリガ池.
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 ミクリガ池温泉 の建物

 雷鳥沢 までは、こういった整備された石畳の歩道を行くのですが、途中アップダウンがあるのでかなり疲労を感じちゃいました.




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 こちらは 地獄谷 ・・・・・・ こちらにも歩道はありますが、ガスの噴出が多いため本年度は通行不能になっていました.
 この硫黄臭はかなり離れても匂ってきます.



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 雷鳥沢ヒュッテ が見えてきました.



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 そしてようやく 雷鳥沢キャンプ場 が眼下に見えてきました.
 この最後の坂が ・・・・・・ 行きも帰りもキツかった.
 まだ時間が速かったので、数えるほどしかテントがありません.


 それでも、途中で見る風景の美しさや、心地いい風を感じながらのトレックなのです.



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 この 3 枚の写真、 1 枚目向かって右側の 一ノ越・雄山 から 3 枚目中央付近の 剱御前小舎 までの縦走 ・・・・・・ よく歩けたものだと、改めて感心してしまいます.
 ただ、距離的には 10km も無かったんですよね ・・・・・・ 時間が結構かかったので、体感的には 15km くらい歩いた気分でした.



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 最終日、早めにテントを撤収し 室堂 へ ・・・・・・・ この日は最初から ホテル立山 で朝食を食べようと思っていたのですが、ほんの数分の差でレストランのモーニングが終了.
 仕方ないのでティーラウンジで、アップルパイとコーヒーでした.
 何気なく外を見たら、かなりの雨が降っていました.

 そういえばこの三日間、まったく雨にあうことなく過ごせました.
 それだけでも、十分満足しないとね.




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 今回、折角だから夜の風景も撮ろうとバルブ撮影にチャレンジ.
 19:30 頃はまだ明るすぎてダメだったので、 20:00 過ぎに再チャレンジ.
 ところが、恐ろしいほど寒くなっていて、なんとか一枚だけ撮ったあとは早々にテントに入って、寝袋の中でぬくぬくしながら、 Blue Note を聴いていました.


 ということで、今日は 立山縦走 以外の事を書いてみました.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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