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  (EF16-35mm F4L IS USM : 28mm 1/320sec f/4 ISO-100)

 前回 紫陽花 の花を載せましたが、どんどんきれいな色になってきました.
 写真は前回とは違って紫色の花ですが、数日前までは奥の花のようだったものがこんなに色が付きました.




 先日 "マッドマックス" のことを書いたばかりなので、今日は映画のことは続けないつもりだったのですが ・・・・・・・・・・・・・

 実はオンライン試写会の抽選に当たったので、その映画のことを書くことにします.



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 このオンライン試写会は、 GAGA が提供する 青山シアター からの提供.
 本当は "グローリー / 明日への行進" がどうしても観たかったので、会員登録して申し込んだのですが、そちらは見事落選 (涙)


 その代わりという訳ではありませんが、こちらの映画が当たっちゃいました.
 ボクはこういうことがよく起きるので 「まただよ ・・・・・・ 」 って感じなのです.



 でも,こちらの作品もボクの大好きな リドリー・スコット が関係している作品.
 リドリー・スコット 作品といえば "プロメテウス" でも "エイリアン" の Blu-ray セット をゲットしたりと、いろいろ相性がいいので今回もちょっと期待してたり.

 そう言えば今年最初の TOHO シネマズ で観た映画も彼の作品 "エクソダス 神と王" でした.



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 このオンライン試写会は金曜日の正午から土曜日の正午までの 24 時間のみ視聴可能.
 金曜日の夜ゆっくり観ることができればよかったのですが、あいにく金曜日の夜は職場の飲み会.

 昨夜家に帰ってから慌ただしく、さらに今日の午前中もう一度ガッツリ観てみました.




 " There is no murder on paradise. "



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  "チャイルド 44 森に消えた子供たち"





  監督 : ダニエル・エスピノーザ
  製作 : リドリー・スコット 、 マイケル・シェイファー 、
       グレッグ・シャピロ
  製作総指揮 : 
       アダム・メリムズ 、 エリシア・ホームズ 、
       ダグラス・アーバンスキー
  脚本 : リチャード・プライス
  原作 : トム・ロブ・スミス "チャイルド 44"
  原題 : " Child 44 "
  出演 : トム・ハーディ (レオ・デミドフ)
       ゲイリー・オールドマン (ネステロフ将軍)
       ノオミ・ラパス (ライーサ・デミドフ)
       ジョエル・キナマン (ワシーリー)
       ジェイソン・クラーク (ブロッキー)
       ヴァンサン・カッセル (クズミン少佐)
  音楽 : Jon Ekstrand
  撮影 : Philippe Rousselot
  編集 : Dylan Tichenor
  配給 : GAGA
  日本公開 : 2015 年 7 月 3 日
  上映時間 : 137 分








 申し込み時は詳しい内容なども確認せず、とりあえず ポチッ だったので、 リドリー・スコット が監督だとばかり思っていました (笑)
 登場人物なんてまったく気にも留めませんでしたし、内容もぜんぜんわからないいまま.

 映画を観終わってから思ったのは、邦題がちょっとよくない.
 単純に "チャイルド 44" だけで十分じゃないかな.



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 この抽選に当たってから公式ホームページを見てみたらいろいろ発見がありました.
 まずは主演が先日観たばかりの "マッドマックス" の トム・ハーディ .

 
 "マッドマックス" ではほとんどがアクションで、セリフも少なかったのですが、こちらの映画はセリフもドッサリ.
 サスペンス映画ですが、当時の政治的な部分が深く関わってくるのでシリアスな部分がとても多い.
 役者としての彼の演技を観ることができ ・・・・・・・ そしてその演技が結構いいんです.


 "マッドマックス" よりはるかにいいです. 
 醸し出す雰囲気がいいし、何と言ってもあの表情がいい.
 単純にいい人的な役柄ではなく、ダークな部分やいろいろな葛藤があるところをうまく表現しています. 



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 脇役が ゲイリー・オールドマン .
 トム・ハーディ & ゲイリー・オールドマン となると、ボクの大好きな "ダークナイト ライジング" じゃないですか (笑)
 この映画の中では渋い脇役といった感じで、重要な部分に絡んではいるんだけれど、どちらかというと控えめな感じ.


 その反対に強烈だったのが ワシーリー 役の ジョエル・キナマン .
 クズミン少佐 との関係がぼやけてはいましたが、ヒールとしてのインパクトは大でした.


 そうそう、最後の場面で観たことのある顔が出てきました.
 一瞬思い出せませんでしたが、ボクの大好きな HBO 作品 "ゲーム・オブ・スローンズ" に タイウィン・ラニスター 役で出ていた チャールズ・ダンス でした.



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 金髪だったので、最初フライヤー見ただけでは気が付きませんでしたが、主人公 レオ の奥さん役で ノオミ・ラパス .
 すっかり リドリー・スコット のお気に入りになった感じですね.

 "ミレニアム" でブレイクしたので、まだまだ作品は多くありません.
 だから彼女の出た映画ほとんど見ていることになるんですが、"デッドマン・ダウン" だけがまだ観ていない.
 この映画の予告編には Pink Floyd の "Crazy Diamond" のカバーが使われていたので観ようと思っていたのですが、気がついたら上映終了でした.



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 映画の中の言葉は当然英語なのですが、アクセントの付け方などが工夫されているのでまるでロシア語を話しているような錯覚さえ受けます.
 映像は全体にかなり暗めなのですが、こういった話し方も含めとてもよくできています.

 映像の至る所に絶望感が漂っていました.


 舞台は第二次大戦後の ソビエト 、ちょうど スターリン 政権が終焉を迎えようとしている時代.
 実際のこの時代もそうだったのかもしれませんが、笑顔がとても少ない映画です.



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 この映画は実際にあった猟奇殺人事件をベースに トム・ロブ・スミス が書いた長編小説、 2009 年版 「このミステリーがすごい !」 の海外編第 1 位になっているようです.
 さらに "グラーグ 57" 、 "エージェント 6" と続いています.

 こういった三部作と言えば、ボクが少し前に読んだ "ミレニアム" がありました.
 この小説も映画化され大ヒット、ちなみに ノオミ・ラパス を一躍有名にしたのが "ミレニアム" 三部作でした.


 他のレビューも読んでみると、この映画は原作とはかなり違っているようですので、原作と同じストーリーを期待していた方にとってはちょっと不満が残っているようです.


 ボクは原作を知らないので、最後まで目を離せない展開に大満足



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 この映画を観るまで ホロドモール なんてまったく知らなかったのですが、その後ちょっと調べてみたら ・・・・・・・・

 スターリン 、 ウクライナ 、 ホロドモール 、 アンドレイ・チカチーロ ・・・・・・・・・・
 暗黒の歴史に行きつきました.


 映画を観るまでは猟奇殺人事件の犯人探しのサスペンスのようにも思っていましたが、まったく違っていたと言っても過言ではないかな.
 もっともっと重いものがズシーーーンとありました.

 詳しく書くとネタバレになってしまうので止めておきます.




 予想していたサスペンスとは違いましたが、映画としてはとても面白かったし、よくできた映画だと思います.

 続編ができそうな気配ですが、少しは期待して待とうかな.
 

 ちなみにこの映画もボクの地域の TOHO シネマズ にはやってこないので、試写できてラッキーでした.



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  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/400sec f/10 ISO-100)

 今日も梅雨空です.

 今夜も飲み会なので、それまでの間はボケ〜ッと過ごすことにしようかな.



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