菊池凛子(女優)、 古畑任三郎(刑事)、 シャーロック・ホームズ(探偵)、
 ジャンヌダルク(聖人)、 リチャード2世(英国王)、 ・・・・・ そして、ボク

 これらに共通しているのは ・・・・・・・




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 昨日、 1 月 6 日が誕生日だったということです.


 まぁ、誕生日だからと言ってお祝いするような年でもありませんが、なんとなくこの 1 年間無事に過ごせてこれたかな〜という思いはありますね.
 写真のように、いつもと同じ風景を、いつもと同じように眺めることができる.
 これが一番ですよね、刺激はだんだん不必要にもなってきています.
 ただ、一年があっという間に過ぎていってしまいます ・・・・ もう少し生活も落ち着かないといけないのかな〜.







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  "Jackie's Bag / Jackie McLean"





  1. Quadrangle
  2. Blues Inn
  3. Fidel
  4. Appointment In Ghana
  5. A Ballad For Doll
  6. Isle Of Java
  7. Street Singer(bonus-tk)
  8. Melonae's Dance(bonus-tk)
  9. Medina(bonus-tk)




  #1-3: Recorded January 18, 1959.
  Donald Byrd(tp), Jackie McLean(as), Sonny Clark(p),
  Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)

  #4-9: Recorded September 1, 1960.
  Blue Mitchell(tp), Jackie McLean(as), Tina Brooks(ts),
  Kenny Drew(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(ds)







 このアルバムって Jackie McLean の Blue Note での初リーダー・アルバムですよね ・・・・・・ ちょっと表現が正しくないか.
 正確には、 Blue Note における初リーダー・セッションでした.
 というのは、このアルバムが発売される前に、
   BLP 4013 New Soil
   BLP 4024 Swing, Swang, Swingin'
が発売されていたからです.
 でも録音は、本アルバムが古く、初めてのリーダー・セッションという訳. 

 本来だったらこのアルバムが最初に出るはずなのですがどうして後になったのかはボクにはわかりません.
 このアルバムの A 面と呼ばれる最初の 3 曲が、 Jackie McLean の初リーダー・セッションになり、このアルバムに収められなかった演奏が 2 曲あるのですが、それらには曲名も付いておらず、現在でも陽の目を見ていないようです.
 となると、アルバム用に一応 5 曲吹き込んではみたものの、内容的にいま一つだったのかと勘ぐってしまいます.





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 以前にも少し書きましたが、この謎は、このアルバムの次にリリースされた
  BLP 4052  Back To The Tracks / Tina Brooks
にも関係があります.
 なぜか "Back To The Tracks" には、本アルバムのボーナス・トラック "Street Singer" が収められています・・・まぁ、これについては 1960 年 10 月 20 日に録音された "David the King" の出来があまりにも悪かったため、 9 月 1 日の演奏で、本 "Jackie's Bag" に収められなかったものを 1 曲入れたというようですが.
 だから、 "Back To The Tracks" のジャケットには Jackie McLean の名前が印字されていないのもつじつまが合います.

 本来ならば、1959 年 1 月 28 日に演奏された 5 曲で 1 枚、
 1960 年 9 月 1 日のセッションで演奏された 6 曲 (このアルバムの 4 曲目から 9 曲目) で 1 枚 ・・・ 実はこれがアルバムになっているんですよね、 "GXF 3067 Street Singer / Jackie McLean & Tina Brooks" . 
 そして、1960 年 10 月 20 日 Jackie McLeanを除いたメンバーでの、5曲で "Back To The Tracks" と、 3 枚を作れば非常にわかりやすかったんだろうけどね.
 そうはいかないのが、演奏の良し悪しといったところでしょうか.
 まぁ、そういった部分をあれこれ考えながら聴くのも、こういったアルバムの良さかもしれません.




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 さて肝心の演奏ですが、このアルバムは 3 曲目までと、残りの 6 曲を別に考えた方がいいかもしれません.
 まず 3 曲目までですが、"Cool Struttin' / Sonny Clark(BLP 1588)" のトランペットが Art Farmer から Donald Byrd に変更になっているだけです.
 ですから、ファンキーっぽい演奏なのです ・・・・・ が、どうもボクはあまりこの 3 曲の演奏がいいとは思わないんです.
 どうしても残りの演奏に集中してしまいます.
 その最大の理由は、 Tina Brooks でしょう.

 ボクは Tine Brooks 大好きなので、彼の数少ない演奏が聴けるだけでニヤッとしてしまいます.
 そうなると、どうしても後半 ・・・・ ボーナス・トラックを入れた 6 曲になってしまう訳です.
 まぁ、誰か特定の人を好きになって、そこから徐々に聴く範囲を広げていくという聴き方も全然ありで、ルーキーにはジャズの範囲を広げていきやすい方法じゃないかと思います.


 で、Blue Mitchell, Tina Brooks, Jackie McLean の三つのホーン・アンサンブルが結構いいんですよね.
 ただ、ピアノがどうでしょう.
 前半の 3 曲では、あの Sonny Clark ですが、どうもいま一つな感じです.
 残りの演奏は、 Kenny Drew なのですが、このホーンに合っていないような印象を、ボクは受けます.
 このピアノがもう少しマッチングすれば、このアルバムの評価ももっと高いんじゃないのかなんて思ってみたり ・・・・・ よくわからないくせに、偉そうなことを書いてしまいました.


 ネガティブなことを書いていますが、Jackie McLean のちょっとくすんだ音色は好きです.
 Blue Note での彼のリーダー・アルバムも 8 枚持っています.
 ただ、ここでは Tina に視線がいってしまうだけのことです ・・・・
 "Street Singer" 大好きですから.





 ようやく冬らしい、厳しい寒さがやってきました.
 写真のように、雪は遠くの山だけですが、寒さは真冬ですね.
 放射冷却現象で、きれいな景色が連日広がっています.
 そろそろ、山に写真でも撮りに行こうかな ・・・・・


 Jackie's Bag でも担いで.