00074045-B



 松田直樹選手が、本日午後 1 時 6 分にお亡くなりになりました.
 本当に残念です ・・・・・・・・・・・・ 涙

 倒れた後の状態から、かなり厳しいことは覚悟していました ・・・・・・・・ それでもほんのわずかの希望を持っていたのですが.
 だって、あまりに若すぎます ・・・・・・・ 34 歳ですよ.


 今年は彼のプレイを見に "アルウィン" に行こうと思っていたのに ・・・・・・・・・・・・・





aed

 いろいろなところの書き込みなど見ていると、 「 AED が設置されていなかったから ・・・・・」 などという意見が多く書かれています.

 もちろん、もし AED があれば助けることができたかもしれませんが、あったからといって必ず助かるものでもありません.


 AED という言葉が社会に普及するにつれ、どうも AED というものが絶対的であるかのような認識が一般の方の中で生まれ始めています.
 応急手当の講習会をどこかで受講された方でしたらきっとご存じのはずですが、 AED はすべての心停止に使える訳ではありません.
 Vf (心室細動) という、心臓の不規則なリズムに電気的なショックを与え、この動きを止め、改めて心臓自身の規則正しい動きを呼び起こそうとするものが AED なのです.

 だから、まず心臓が Vf 状態でないと絶対使えません (機械が解析して Vf でないとショックを行わないから) 、もし Vf でショックを行っても、規則正しい心臓のリズムになるかもわかりません.
 ただ一般的に今回のような心臓が原因の心肺停止の場合、初期の心臓のリズムは Vf のことが多いので AED で Vf を取り除き、きちんとしたリズムが現れる可能性が高いため、 AED の普及は必要な訳です.


 それにもっと大事なのは CPR (心肺蘇生法) というのが現在の救命現場での共通認識です.
 特に 胸骨圧迫 (俗に言われる "心臓マッサージ") の重要性は、ボクたちが行っている講習会の中でも、繰り返し出てきます.
 心肺停止の間、全身の血液還流は止っているわけですから、当然いろいろな組織に必要な酸素も供給できません.
 だからこそ、脳などへ酸素を送ってやるために、体外からの胸骨圧迫が必要になってくる訳です.
 そしてこの胸骨圧迫はできるだけ続けてやった方がいいというデータが出ています.


 そこで AHA (アメリカ心臓協会:心肺蘇生教育に関する世界的権威) では、一般の方たちが簡単に、そしてすぐに救命処置ができるような "Hands Only CPR" という手順も提唱しています.
 この手順はたったの二つで、目の前で倒れる人を見つけ反応がなければ "119 番通報" と、胸の中心を "速く強く押す" だけです ・・・・・・・・ CM では一定の速さで押させるために "Stayin' Alive /The Bee Gees" の曲を使いリズムを覚えさせています.
 CPR は難しい、というイメージをできるだけ取り除いてやり、周りにいる市民が CPR をしやすくするようにしています.


 今回の現場には、たまたま練習を見学していた看護師さんがすぐに CPR をしたようです.
 でも ・・・・・・・ 助けられる命と、助けられない命があります.
 以前からボクは、こういうのって "運" だと思っています ・・・・・・ そしてそれが "運命" だと.

 松田選手も、ずっと走りっぱなしだったので、きっと神様が 「もう休みなよ」 って言ってくれたんじゃないでしょうか.




  今日の夕日は、灰色の雲の間から真っ青な空、日が沈みかけるにつれて雲の周りがだんだんとオレンジ色になり、やがて雲もオレンジ色 ・・・・・・・ とってもきれいな夕日でした.
 そして、ちょっと悲しくなってしまうような夕日.


 松田選手、安らかに ・・・・・・・
 君のスピリッツは、これからも 松本山雅FC に生き続けるよ!