今朝も雲ひとつない爽やかな青空が広がっていました.
 数時間すると、だんだん靄ってきてしまいましたが、雲もなく素敵なお天気.
 こんな日は、ちょっとした山にでもトレッキングという名の "徘徊" に行きたくなってしまいます.

 ただボクの愛車は、少し前の "ゴッツン" 修理のため、ディーラー経由で板金屋さんに入庫中です.
 "ゴッツン" 自体は大したことなかったので、簡単にバンパー交換で済む予定でしたが、ディーラーで見てもらったところ、バンパーの取り付け部分が錆のためボルトやネジが激ヤバ状態で、このままではバンパー交換できないとのことで、急きょ板金屋さんとなってしまいました.
 こんな事故がなければ気がつかないところですので、不幸中の幸いとでも言えばいいのでしょうか.
 費用も車両保険ですべて対応になっているので ・・・・・ .



 そうじゃなければ、雪の降る前の冬山の PEAK で、ゴキゲンな曲でも聴きながらオニギリでも頬張っていたかったんですが.
 仕方ないので、家でまったりと超ゴキゲンなアルバムでも聴くとします.





4185






  "Song For My Father / Horace Silver"




  1. Song For My Father
  2. The Natives Are Restless Tonight
  3. Calcutta Cutie
  4. Que Pasa
  5. The Kicker
  6. Lonely Woman




  # 3 & 6 : Recorded October 31, 1963.
  Blue Mitchell(tp), Junior Cook(ts), Horace Silver(p),
  Gene Taylor(b), Roy Brooks(ds)

  # 1,2,4 & 5 : Recorded October 26, 1964.
  Carmell Jones(tp), Joe Henderson(ts), Horace Silver(p),
  Teddy Smith(b), Roger Humphries(ds)





 Horace Silver を代表する、いやいや、Blue Note を代表する一枚と言っても決して過言ではないでしょう.
 無条件に、ルーキーにお勧めの一枚です.

 このアルバムのレコード番号は、 BLP 4185 です.
 このアルバムの前後には、ボクが持っているだけでも、
 BLP 4182 Juju / Wayne Shorter
 BLP 4184 Fuchsia Swing Song / Sam Rivers
 BLP 4187 Into Somethin' / Larry Young
 BLP 4189 Inner Urge / Joe Henderson
 といったアルバムが控えています.
 Blue Note の新主流派を代表するような、ちょっとモーダルな、フリーキーな演奏ばかりです.


 このあたりのアルバムは、山に見事に例えることができそうです.
 BLP 4100 番台を "森林限界" にしましょうか.
 これ以降のアルバムは、空気も若干薄くなり、やせ細った尾根が続いていたり、鎖場やハシゴもあり、カニの縦這い・横這いなんかもあったりして ・・・・.
 とても初心者には危険過ぎます ・・・・ まぁ、山と違って命を落とすことはありませんが (笑).
 でも、一歩間違えると、一発でジャズを嫌いになる可能性も秘めていますので.
 かと思うと、このアルバムのように、ちょっとロックビートを入れて、聴き易くゴキゲンなアルバムなんかあったりもして ・・・・ 優秀なガイドが必要です.





4185-2

 そんなヤバそうなアルバムに囲まれたこのアルバム、超ゴキゲンです.
 全くの初心者でも 3,000m 級に簡単に登れて、爽快な気分を味わえる、まるで "乗鞍岳" のようなアルバムです (笑).

 何と言っても、 1 曲目の "Song For My Father" と、それに続く "The Natives Are Restless Tonight" でしょう.
 あまりにこの 2 曲のインパクトは大きいですね.
 おかげで、昔で言うところの B 面が霞んでしまっています.


 1 曲目の "Song For My Father" は、ロック・ビートにちょっとボサノヴァ風味を聴かせた曲です.
 Silver のピアノは、どこか淡々と、でも節々にはファンキーな香りが漂っています.
 さすがベテランの味とでも言えばいいのでしょうか.
 そしてピアノ・ソロに続くのが Joe Henderson ですが、最初はちょっと控えめかなと思わせるのですが、途中から一気に本領発揮です.
 Carmell Jones のソロも是非聴いてみたかったな〜.
 こんな演奏だったら、 20 分でも聴いていられそうです (笑).

 そして次の "The Natives Are Restless Tonight" では、最初からアップテンポのテーマから Carmell Jones のソロ.
 あまりお喋りではありませんが、結構いいじゃないですか.
 続く Joe Henderson は、 1 曲目に比べかなりモーダルな演奏になっています.


 元々の Quintet では、 3 曲目と 6 曲目を吹き込んでいますが (実質 Quintet は 3 曲目だけ・・・) 、どうもボクはこの 2 曲を入れる必要があったのかかなり疑問に思ってしまいます.
 1964 年の新しい Quintet だけの演奏でもよかったんじゃないかと.
 元の Quintet も "栄光の Quintet" とか呼ばれたように、すごい演奏がたくさんありますが、このアルバムに関しては、ちょっと方向性が違うように思えてなりません.

 かと言って、このアルバムの良さが色褪せる訳ではありませんが・・・・・
 とりあえずルーキー諸君、黙って聴くべし (笑) .  




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 ベランダから蓼科山 ・・・・ 数日前の夕日です.
 どうも今年は、 12 月というのにそれほど寒くもないし、冬らしくないですね.
 油断していると、一気に冬がやってくるんでしょうか.


 暮れにかけて、欲しいものがたくさんあります.
 が、先月かなりお金を使ってしまったので、今月のカード支払いを見てびっくりです!!
 よく考えたら、車検代という大きな金額があったのを忘れてました.
 入ってくるお金は、ほんの少しなので、何を我慢するか思案中です.


 まぁ、幸いなことにゆっくり考える時間だけはたくさんありますから ・・・・