週末は東京でした.
今回の東京は、講習会と "ONGAKU ゼミナール" ・・・・・ そう、 "いつもの小川さん" が、 "いつもの銀座" で行っているものです.
その話題などを書き始めたのですが、途中まで書いたらかなり長いことに気が付き、 2 部に分けることにしました.
第一部は、いきなり "ONGAKU ゼミナール" の全貌です.
内容は ・・・・・・ ブログ・タイトルが表しているかもしれません(笑).
第二部では、そこであった出会いや、当日のいろいろなことなどを書いてみるつもりです.
曲順、アルバム名、アーティスト名、そして曲名、コメントは小川さんのものや、ボクの感想をごちゃ混ぜにしておきますので、当日参加された方は、なんとなくわかるんじゃないでしょうか.
今回のゼミナールのタイトルは、 "さまざまな楽器が奏でるジャズ特集" で、サブタイトルが "尺八からシタールまで。" ・・・・・・ タイトルだけでも、かなり微妙な香りがプンプンしています.
普段あまりジャズでは使われない楽器によるジャズ演奏の特集です.

1. "Four French Horns / Four French Horns" から、 1 曲目の "Four Men on a Horn" .
まずは French Horn です.
弦楽的なアンサンブルなのですが ・・・・ 超脱力系、頼りなさプンプンです.
いきなり、"ビミョ〜〜 その 1"

2. "The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane" から 6 曲目の "I Hadn't Anyone Till You" .
Tuba です ・・・ 結構有名なアルバムですよね、これって.
New Orleans Jazz では、昔 Bass の代わりに使われていたようです.
これも、ボワァ〜〜ンというような感じです.
ピアノとの相性はあまりよくないような感じです.

3. "Pastoral / 渡辺貞夫" から 1 曲目の "Pastoral" .
sopranino sax です ・・・ これは結構有名な演奏です.
軽快な 8 beat で演奏されるフュージョンですね.
ボクのジャズ屋にも置いてありましたが、ほとんどかけられることはありませんでした ・・・・ シリアスではないからでしょね、きっと.
結構乾いたような音がして、その音がボクはどうしても Ornette Coleman を連想してしまいます.
演奏は嫌いじゃないのですが、音色はちょっと.

4. "Outward Bound / Eric Dolphy" から 2 曲目の "On Green Dolphin Street" .
Bass Clarinet ですね、一般的には "バスクラ" とか言われています.
Dolphy は、ちょっとピーキーな演奏ですね ・・・ このあたりが、ボクは苦手です.
この演奏で気になったのは、ラッパです.
ミュートを使っての演奏が結構いいんです ・・・ Freddie Hubbard だったんですよね.
ここで話がなぜか Dolphy のコブのお話へ ・・・・・

5. "Only Trust Your Heart / Toots Thielemans" から 2 曲目の "Estate" .
これは、ハーモニカです.
Toots Thielemans は元々ギタリストだったそうですが、ハーモニカで有名になってしまったようです.
実はこの曲、結構素敵でした.
まるで一昔前の甘いフランス映画のワン・シーンに流れてくるような、ちょっと哀愁を帯びた演奏です.
エレガントなジャズという感じでしょうか・・・・.

6. "Bagpipe Blues / Rufus Harley" から 1 曲目の "Bagpipe Blues"
・・・・・・・・・・・ 文句なく "ビミョ〜〜 その 2"
デキシーランドのような単調なリズムに、バグパイプです.
ブルースというよりは、マーチングという感じですかね.
この日の変な演奏のベスト3に入る、怪演でした(爆).

7. "銀界 / 山本邦山" から、 1 曲目の "序"
このアルバムも有名ですよね.
山本邦山は、ジャズ・ミュージシャンとの共演も多く、結構そういったアルバムだしています.
ボクが昔聴いて印象に残っているのは、"Take Five" です.
静寂な中にも、ちょっとばかりフリー的な要素が入っており、緊張感漂う演奏です ・・・
ちなみに、この演奏には菊地雅章の唸り声は入っていません.
8. "室蘭・アサイ・センチメンタル / 明日川荘之" から
3 曲目の "I Fall In Love Too Easily"
"哀愁のピアニスト" が、なぜかオカリナを演奏しています.
本日の "ビミョ〜〜 その 3" !!
途中でカット! ・・・・・ これ、正解です.

ここで、休憩です.
結構順調です.
演奏は ??? ですが.
結構快調です.
20 分後に後半です.

9. "Plays Jazz Ukulele How About Uke / Lyle Ritz" から 2 曲目の "Have You Met Miss Jones"
たしかにジャズですよ ・・・・
でも、本日の"ビミョ〜〜 その 4"
4 弦という限られた音域の中で演奏するのは凄いですし、その発想も凄いのですが・・・・・
でも "ビミョ〜〜 その 4" です.
ここで、小川さんのギターを弾き始めたいきさつが・・・・・

10. "In A Minor Groove / Dolothy Ashby" から 7 曲目の "Autumn In Rome"
この曲が流れた瞬間、Bar のあちこちから、「琴???」というような声が.
この段階で "ビミョ〜〜 その 5" だったのですが
・・・・・・・・・・・・
Frank Wess のフルートが妙によくて、ハープの違和感がどんどんなくなっていきます.
フルート演奏のバッキングでも、ギターのような感じで・・・
ちなみにこのアルバム、バリバリのジャズ・アルバムです.
メンバーといい、選曲といい ・・・・ ただ、ハープなのです.
ということで、 "ビミョ〜〜 その 5" は取り消しということで.

11. "Where / Ron Carter" から 1 曲目の "Rally"
当初の曲は、 Marvin Peterson のアルバムからでしたが、急きょ変更です.
ここでの楽器は、 Cello .
ここでも Eric Dolphy がバス・クラリネットを吹いています ・・・・ がっ、どうもボクはこれがダメです.
"ビミョ〜〜" な演奏ではないのですが、苦手な演奏です.
だから、途中からのトリオ演奏の部分ではついつい引き込まれて、バスクラ登場とともに、また突き放されます.
恒例、時間の都合で予定されていた violin はカットです!!

12. "Ten From Little Worlds / Bela Fleck” から 9 曲目 "Off the Top (The Gravity Wheel)"
実は今回の "ONゼミ" での、ボクの一押し!!
元々は "Little Worlds" という 3 枚組で発売されたようです(アメリカでは)、このアルバムはその中からピックアップしてあります.
このアルバムはよさそうです.
上質のフュージョン・アルバムという感じです.
これは買うことにしました.
C&W の楽器編成で、 8 ビートや 16 ビートにのせて演奏していますが、これがいい.
全然違和感なく、すんなり聴けちゃいます.

14. "Ananda Shankar" から、 2 曲目の "Snow Flower"
自称 ラヴィ・シャンカール の甥っ子らしいです.
どちらかというと、ロックでしょうか ・・・・
アルバムでも、"Jumpin' Jack Flash", "Light My Fire" というような曲を演奏しています.
小川さんプロデュース作品だそうですが ・・・・・・ ノー・コメントということで.
演奏は、ジャズとは言い難いですが、気持ちよく聴くことできてしまいますね.
ちなみに、ジャズ・ルーキーの皆さんは、間違ってもこれをジャズと思い込んで、CD 買っちゃいけませんよ.
恒例、予定されていた steel guitar は諸般の理由からカットです!!

15. "Martini Time / Art Van Damme" から 11 曲目の "It's Easy to Remember"
超、脱力系です!!
でも、ジャズそのものかな、ギターとマッチしています.
ジャケットは素敵ですよね ・・・・・・・・
でも、ルーキーの皆さん、気を付けてくださいね、脱力系です.
"ビミョ〜〜 その 5" 確定です.

16. "Introducing The Three Sounds" から 6 曲目の "Goin' Home"
実は今月 22 日、ボクのブログで紹介したばかりのアルバムです.
Gene Harris の転がるようなフレーズにホッとしながら、今回の "ONGAKU ゼミナール" は終了いたしました.
結構 "ビミョ〜〜" とか書きましたが、ジャズとしては、ボクにとって微妙という意味です.
"ONGAKU ゼミナール" は、いつものとおり楽しい雰囲気で、あっという間の 2 時間 20 分でした.
今回はいろいろな人とお話もできましたので、そのことは第二部でがっつり書いてみたいと思います.