Blue_Note

Sonny Clark Trio

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 6 月が始まりました.
 今週末は金曜日・土曜日と雨降り、今朝も曇り空でしたが午後からは晴れそうな気配だったので、いつもの 池の平 に行ってきました.



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 霧が結構あって、強い風が吹くとそれが流れていき、また霧がまくといった感じの午前中でした.
 特に風が ・・・・・
 小さな花を撮ろうとすると風が吹くんですよねぇ.
 こういうの、本当にイラつきます.

 気温は 5℃ でかなり寒く、ウインドシェルは当然ですが、薄手の手袋もはめたままの山歩きでした.



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 実は昨日、いつもお世話になっている TQO 君から、今日一緒に 烏帽子登山 付き合って欲しいと連絡がきましたが、 烏帽子岳 は来週清掃登山に行く予定なのでやんわりお断り.

 池の平湿原 と烏帽子岳は距離的にはかなり近いですが、向こうは吹きっ晒しで標高も高いので、今日の午前中はかなり寒かったでしょう.

 お断りして大正解でした (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて、今日もしっかりジャズ・アルバム.
 日本ではかなり有名なアルバムですが、アメリカではそれほど注目されてはいませんでした.

 とても日本人好みのアルバムです.




1579 Sonny Clark








  " Sonny Clark Trio "




  1 Be-Bop
       (Dizzy Gillespie) ・・・・ 9:52
  2 I Didn't Know What Time It Was
       (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・ 4:20
  3 Two Bass Hit
       (D.Gillespie-J.Lewis) ・・・・ 3:42
  4 Tadd's Delight
       (Tadd Dameron) ・・・・ 6:00
  5 Softly As In A Morning Sunrise
       (O.Hammerstein II-S.Romberg) ・・・・ 6:31
  6 I'll Remember April
       (G.DePaul-P.Johnston-D.Raye) ・・・・ 4:52

  7 I Didn't Know What Time It Was (alternate take)
       (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・ 4:18
  8 Two Bass Hit (alternate take)
       (D.Gillespie-J.Lewis) ・・・・ 3:59
  9 Tadd's Delight (alternate take)
       (Tadd Dameron) ・・・・ 5:01




  Sonny Clark (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 13, 1957.





 Sonny Clark が 26 歳の時に録音した Blue Note で唯一のトリオ演奏.
 BLP-1579 、Blue Note での 3 枚目のリーダー・アルバムになります.

 6 曲目までがオリジナル・アルバム収録曲で、 7 曲目からの 3 曲は CD 化のボーナス・トラックです.





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 昔のジャズ喫茶のリクエストは、アルバムの片面単位だったので、このアルバムがかかるのはほとんどが B 面ばかりでした.
 もちろん CD 購入してから何度となく通して聴いてはいるんですが、やっぱり昔で言う B 面の印象が強いです.


 久しぶりに 1 曲目からきちんと聴いてみると面白いな.

 1 曲目はかなりアップテンポなんですが、バックの二人にあおられてる感がスゴイ.
 今のご時世だったら完全にアウトでしょうか.

 バックの二人はこの当時あの Miles Davis グループのリズムセクションで、ブルーノートを始めいろいろな録音に引っ張りだこ状態だったはず.
 Paul Chambers は、 Sonny Clark の Blue Note 初録音でもある "Hank Mobley (BLP-1568)" を始め、このアルバムまで何度か顔を合わせていますが、 Philly Joe Jones との演奏はこのアルバムが最初.

 なにか、新人の Sonny Clark が初めてのトリオ演奏でどこまでできるかちょっとかまってみようか、なんて雰囲気すら感じます.


 ちなみにこの録音から三か月後、この三人のリズム・セクションが揃って録音したアルバムこそ、あの "Cool Struttin' (BLP-1588)" です.
 日本でジャズ聴いている人でこのアルバムを知らない人は、ほぼいないんじゃないでしょうか.

 大橋巨泉 氏曰く 「Blue Note と聞いてあのジャケットが思い浮かばない人、さらにあのメロディが流れてこない人とはジャズを語り合いたくない」とまで言わしめたアルバムです.



Sonny Clark 005


 ジャズ評論家 油井正一 氏はその昔「後ろ髪を引くような」という表現で Sonny Clark を紹介したよく言われています.
 ただ、 小川隆夫 氏の著書「ジャズ名盤おもしろ雑学辞典」(ヤマハ・ミュージックメディア) には、その表現をして紹介したのが英国人評論家の Leonard Feather と記載されています.
 今になればだれがそういう表現したかどうでもいい気もしますが、ちょっと気になったりもしますね.
 とても詩的な表現で素敵ですが、正直ボクは何となくピンとこないな (笑)

 饒舌じゃないけれどちょっとブルーな、心の隙間をさっと埋めてくれるような ・・・・ まるで 喪黒福造 のようなピアノかな.
 バックビートを使ったマイナーな演奏が、日本人の心に染みるんだな.


 アメリカよりも日本で人気が出て、その後本国でも注目されるようになりました.
 でもその頃にはすでにあの世の人でしたが.



 もともと西海岸で演奏していて注目を浴び、その後ニューヨークへ.
 西海岸の演奏スタイルなどはどうも合ってはいなかったようです.

 Arfred Lion の目に留まり、あっという間に多くのアルバムの録音に顔を出しています.
 この頃の Blue Note は経営的にも厳しく、高額なギャラの有名ミュージシャンを使っての録音ができなかったせいもあり、必然的に新人でもある Sonny Clark なんかは重宝されたんじゃないかな.


 そんな彼も、多くのミュージシャンたち同様、この録音からわずか 5 年ほどで、薬物中毒により亡くなっています.



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 Sonny Clark は曲作りもうまく、 “Cool Struttin’” をはじめ素敵な曲を残しています.
 ただ、このアルバムに関しては自身の曲を封印しています.

 このアルバムと言えば "Softly As In A Morning Sunrise" になっちゃうかなぁ.
 ミディアムテンポで淡々と弾いていますが、独特の間のとり方が結構好きです.
 この演奏は、この曲の代表的な演奏の一つとも言われています.


 この曲の演奏と言えばすぐに浮かぶのが、 " This Is Honda / 本田竹廣 " ですね.
 このアルバムでの演奏は、アメリカンマッスルカーが爆走するようなパワフルな演奏です.

 また " Kelly Blue / Wynton Kelly " も有名です.
 こちらは軽快に弾むような演奏です.



 今日のアルバム、決して派手さはないけれど、なぜか日本人の心に染みこんでくるようなピアノ・アルバムです. 



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Lee Morgan Sextet

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 5 月もすでに下旬、今日 24 日土曜日は今にも降りそうな曇り空.
 相変わらず週三日勤務で、休みが多いのですがどうもダラダラした生活が続いてます.
 すぐにでも仕事辞めてニートな終活生活したいのですが、そんな気持ちがばれたのか、管理職から先を越されて来年もお願いしますと言われてしまいました ・・・・・・ オイオイ.

 家でもやりたいことや、やらなきゃいけないことがあるんだけれど、なかなか捗らないし.



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 ● 2025. 5. 24. 8:30 : EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical ●

 2017 年に購入し、最近全くと言っていいくらい登場しないストロボ Nissin i60A です.
 なんとなんとファームウエアの更新を全くしてませんでした.
 購入したのは下の写真のように EOS 5D Mark lV を使っている頃で、ミラーレスがまだ登場する前.


 それでもと思い、先日 EOS R1 に載せてみたら何とか発光はできました ・・・・・ が、さすがに一眼レフの頃買ったものだからねぇ.
 メーカーのホームページ見たら、対応機種は EOS R までしか記載されてない.
 だからしっかりミラーレスのフラッグシップに同期しているのかもわかりませんし、ファームウエア更新しても十分使えるのかも定かではありませんが、秋にストロボ使う予定なので今回の更新になりました.


 この更新は直接メーカーに送る必要があるため、昨日箱詰めして送りましたが、こういうアップデートは PC からもできるようにしてほしいな.
 地方はこういうのが結構不便なんだなぁ.



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 ● Nissin i60A ●

 ちょっと前に、 shige 君の Zeiss Touit 1.8/32mm のファームウエア更新してないのを散々突っ込みまくったんですが、まさか自分も同じとは (笑)



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 今朝はちょっと肌寒いですが、コーヒーの香りと Lee Morgan が流れる朝.
 奥様はすでに仕事に行っているので、一人で休日感に浸っております.




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   " Lee Morgan Sextet "




  1 Whisper Not
          (Benny Golson) ・・・・ 7:17
  2 Latin Hangover
          (Benny Golson) ・・・・ 6:41
  3 His Sister
          (Owen Marshall) ・・・・ 6:29
  4 Slightly Hep
          (Benny Golson) ・・・・ 6:23
  5 Where Am I?
          (Benny Golson) ・・・・ 5:46
  6 D's Fink
          (Owen Marshall) ・・・・ 7:41





  Lee Morgan (tp), Kenny Rodgers (as), Hank Mobley (ts),
  Horace Silver (p), Paul Chambers (b), Charlie Persip (ds)

  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, December 2, 1956.




 神童 Lee Morgan が Blue Note レーベルに吹き込んだ 2 枚目のリーダーアルバムで、この当時まだ 18 歳というのが神童たる所以.
 ジャケットがいいですね、これが Blue Note って感じ.




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 彼の初リーダー・アルバムは "Lee Morgan Indeed !" (BLP-1538) ですが、 2 作目となる今日のアルバムの間に一枚、 Savoy レーベルに吹き込んだアルバム "Introducing Lee Morgan" があります.
 ですので今日のアルバムは "Volume 2" とは書かれているものの、彼にとって 3 枚目のリーダー・アルバムということになります.

 "Lee Morgan Indeed !" と Savoy 盤は Quintet 編成ですが、Blue Note レーベルの本作から 4 作目 "City Lights" (BLP-1575) までは、フロントが三管の Sextet 編成です.
 この辺りは、いろいろ思惑があってのことでしょう.
 なんせまだ 10 代という若さですから、周りでバックアップさせるような意図も、ひょっとするとあったのかも知れません.


 ただ三管のアルトサックスがどうも定まってません.
 "Lee Morgan Indeed !" は Quintet ですが、アルトサックスは Clarence Sharpe 、
 "Lee Morgan Sextet" は Kenny Rodgers 、
 "Lee Morgan, Vol. 3" は Gigi Gryce 、
 "City Lights" では、なんと George Coleman がアルトも吹いてます.

 なにかアルトを入れることに拘りあったのかなぁ.
 そんなどうでもいいところが、ちょっと気になったりします.



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 ● ⇒ Lee Morgan 、 Hank Mobley ●

 さてこのアルバム、まずはなんといっても "Wisper Not" でしょう.
 この曲が日の目を見た最初のアルバムという感じですが、Dizzy Gillespie がこの録音の前月にアルバム収録、そちらが最初に録音された演奏という資料もあるのでちょっと調べてみましたが、具体的にどのアルバムなのか探し出せませんでした.
 今日のアルバムは知名度も高いので、このアルバムが初録音という記事も多く見受けられます.


 作曲は Benny Golson 、後に The Jazz Messengers のフロントを務める二人です.
 この曲も The Jazz Messengers の代表曲の一つになってます.
 このアルバムはそんな Benny Golson の曲を中心に作られていますが、やっぱりこの人は曲作りがうまいですね.
 今ではスタンダードと呼べるような有名な曲をたくさん作曲してます.

 次作 "Lee Morgan, Vol. 3" に収録されている "I Remember Clifford" は、その最たるものでしょう.



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 ● Charlie Persip ●

 4 曲目 "Slightly Hep" は "Blues-ette / Curtis Fuller" (Savoy) に収録されている "Five Spot After Dark" の原曲です.
 テーマ部は当然同じですが、全体的に明るい感じで、 Savoy 盤に比べるとイメージはだいぶ雰囲気が違っています.
 演奏としては、嫌というほど聴き慣れた Savoy 盤. のほうが馴染み深いですね.


 5 曲目の "Where Am I ?" もいい.
 10 代の若造がスローバラードをこんなにも感情豊かに吹けるんでしょう.
 間違いなく、天才だからでしょうね.


 このアルバムのピアノは Horace Silver ですが、どこか控えめで印象に残っていない感じです.
 なにか、ぽくないんですよね.



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 ● Lee Morgan ●

 この当時、 Lee Morgan は Dizzy Gillespie バンドに在籍しており、 Gillespie と同じようにトランペットのベル部が上を向いたものを使っています.
 今でも Upturned Bell Model として、いろいろな形状のトランペットが販売されています.


 その後 The Jazz Messengers のフロントを務めるようになり、ハードバップの歴史に残るような名演をいくつも残しています.
 音楽的な成長はもちろんですが、いろいろ悪いことを覚えたのもそのころだったようです.


 33 歳という若さで亡くなったのは残念過ぎます.
 まぁいかにもジャズっぽい生き方と言えばそれまでですが.



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Minor Move

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 一週間ぶりに池の平に行ってきましたが、ちょっと花が増えました.
 今日もいい天気でしたが、ちょっと風が強かったです.
 でも寒いという感じはなく、とても気持ちいい風でした.



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 お花も十種類以上開花し、少しずつですが色鮮やかになってきました.
 これから一気に花の数が増えていきます.



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 今日もアルバムです.
 このアルバムは以前から持っていましたが、昨年新しく購入しちゃいました.

 まぁ大した意味もなく、ほとんど衝動買いのような感じ.




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  " Minor Move / Tina Brooks " (GXF-3072)




  1 Nutville
          (Tina Brooks) ・・・・ 8:50
  2 The Way You Look Tonight
          (J.Kern-D.Fields) ・・・・ 10:42
  3 Star Eyes
          (G.DePaul-D.Raye) ・・・・ 8:13
  4 Minor Move
          (Tina Brooks) ・・・・ 6:40
  5 Everything Happens To Me
          (M.Dennis-T.Adair) ・・・・ 6:10 






  Lee Morgan (tp), Tina Brooks (ts), Sonny Clark (p),
  Doug Watkins (b), Art Blakey (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, March 16, 1958.






 Tina Brooks が Blue Note に吹き込んだ最初のリーダーアルバムです.
 でも、 1980 年になるまで日の目を見なかったアルバム.
 Tina Brooks は計 4 枚のリーダーアルバムを録音したものの、リアルタイムに発売されたのは "True Blue (BLP-4041)" だけ.
 特に "Back To The Tracks (BLP-4052)" に至っては、他のアルバムの中袋にアルバムの番号とジャケット写真まで掲載になっていたため、長く幻のアルバムとされていました.





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 実はこの CD の購入は、 2 回目になります.
 最初に買った CD はカットアウト版で、ジャケットデザインも青を基調とした下のデザインの輸入盤.

 ちなみにカットアウト版というのは、アナログレコードの輸入盤や廃盤のジャケットの隅をわざと切り、不良品のようにして安く販売していたものを言います.
 輸入盤の CD の中にも、同じようにケースごと切れ目を入れたるものがあり、CO 版と呼ばれたりします.


 去年購入した CD は、「ブルーノート@85 Remastered by Kevin Gray」 というシリーズの中の一枚で、 2024 年 9 月 25 日に発売された中の一枚です.
 高音質 UHQ-CD 仕様というのにちょっと惹かれてしまいました.



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 オリジナル盤は 5 曲構成ですが、この時の録音には "Minor Move" の別テイクがあり、輸入盤のほうにはそれが収録されています.
 昨年購入した国内版はオリジナルのアナログ盤の通り 5 曲構成になっています.

 メンバーがとてもいいので、当然演奏はそこそこのレベルはクリアしてると思います.
 ただ彼らしさが出ているのかと言われると、どうなんだろうな.
 ボクはこの後の 2 枚のほうがちょっといいような気がします.


 最後の "Everything Happens to Me" がいいです.
 この曲は 1940 年に、 Tom Adair (作詞) と Matt Dennis (作曲) によって作られたポピュラーソング.
 最初のレコーディングは Tommy Dorsey オーケストラによるもので、 Frank Sinatra のヴォーカルをフューチャーしています.



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 Tina Brooks は 1932 年 6 月 7 日ノース・カロライナ州 ファイエットビル 生まれ、 1974 年 8 月 13 日 肝不全のため死亡、 42 才.
 1950 年代後半、 Blue Note を中心に何枚かのリーダー・アルバムなどを吹き込むものの、 1961 年以降の録音はなく、ヘロインに依存した ヤク中 状態だったようです.

 1963 年の "Ray Charles Live in Brazil" の DVD 持っていますが、そのバックバンドに Tina Brooks が入ってるんですよね.
 タイミング的に体調がよかったんでしょうか.
 動いている Tina Brooks を観たのはこれが最初です.

 彼の演奏は結構集めましたが、 1951 年に Sonny Thompson のアルバム録音していますが、そのアルバムだけは持ってないなぁ.
 まぁ、実質 1958 年の "House Party / Jimmy Smith (BLP-4002) " からの Blue Note への一連の吹き込みが彼の演奏のすべてと言っても決して過言ではないでしょう.



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 上のジャケットは 1980 年日本で初めて発売された時のアルバムジャケットです.


 彼のサックスはちょっとくすんだ感じの音色で、どこか Kenny Dorham のような雰囲気を持っています.
 演奏も派手さはなく、マイナーな雰囲気が漂っています.
 そういうところは絶対日本人受けしちゃいますね.



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Black Radio

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 ゴールデンウィークもあっという間に最終日.
 連休中はずっと天気良かったんですが、今日は雨降り.

 今の季節、雨が降ると少し肌寒く感じられます.



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 ● 2025. 5. 6. Monday Morning, 8 AM ●

 こんな天気だから外に出かける気にもならない.
 明日から仕事か ・・・・・ と、そんな雨空見ながら部屋にこもってます.



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 雨降りだから、今日もジャズでも勉強します.
 たまにはこういうアルバムもいいんじゃないかい.




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  " Black Radio / Robert Glasper Experiment "





  1 Lift Off / Mic Check
      (featuring Shafiq Husayn) ・・・・ 3:57
  2 Afro Blue
      (featuring Erykah Badu) ・・・・ 5:13
  3 Cherish the Day
      (featuring Lalah Hathaway) ・・・・ 5:53
  4 Always Shine
      (featuring Lupe Fiasco and Bilal) ・・・・ 5:22
  5 Gonna Be Alright (F.T.B.)
      (featuring Ledisi) ・・・・ 6:13
  6 Move Love
      (featuring KING) ・・・・ 3:22
  7 Ah Yeah... That's Just Great
      (featuring Musiq Soulchild and Chrisette Michele) ・・・・ 5:13
  8 The Consequences of Jealousy
      (featuring Meshell Ndegeocello) ・・・・ 6:12
  9 Why Do We Try
      (featuring Stokley) ・・・・ 6:32
  10 Black Radio
      (featuring Yasiin Bey) ・・・・ 5:26
  11 Letter to Hermione
      (featuring Bilal) ・・・・ 4:52
  12 Smells Like Teen Spirit ・・・・ 7:24






  Robert Glasper (Key.p.Fender Rhodes.synth.arr),
  Casey Benjamin (vocoder.fl.sax.synth),
  Derrick Hodge (b),  Chris Dave (ds.perc),
  Jahi Sundance (turntables),  Stokley Williams (perc),
  Shafiq Husayn (vo),  Erykah Badu (vo),  Bilal (vo), 
  Lalah Hathaway (vo),  Lupe Fiasco (vo),  Ledisi (vo), 
    and others.






 このアルバムは、 2012 年に Blue Note レーベルから発売されました.
 Blue Note は Facebook でフォローしてるので、このジャケット写真は幾度となく見ています.

 第 55 回グラミー賞 では Best R&B Album を獲得した有名なアルバムです.
 R&B って、ボク的にはもう少しアクの強い Motown 系の演奏をイメージしちゃってますが、このあたりの垣根もあってないようなものなろうか.

 雰囲気はジャズっぽいクラブ系といった感じです ・・・・ 個人的な主観.




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 Robert Glasper ですが、名前は以前から聞いたことありますが、演奏を聴くのはこのアルバムくらいかな.

 Tokyo Jazz 2018 に出演した時に radiko で聴いてましたが、土曜日の Herbie Hancock との演奏は圧巻だった記憶が、ほんのちょっとだけ残ってます.

 去年 10 月の サマソニ では、 星野源 と Robert Glasper がステージに立って一緒に歌っていたのが話題になりました.
 星野源 は自身でもルーツはジャズと言っているくらいだから、まぁ不思議ではないですね.
 幼少期からジャズのある生活の中で育っていたみたいなので.



 映画 "Miles Ahead" では、 Robert Glasper が音楽監修務めており、映画の中でも確か演奏場面があったような記憶が.
 Robert Glasper は自分でも最も影響受けたのが Miles Davis と言っていました.



Robert Glasper 002


 俗に言うストレートアヘッドなジャズとはまったく違います.
 どちらかというと、現代風なヒップホップなどにジャズのテーストを取り入れた音楽という感じ.

 古き良きスタイルを継承していくのもいいですが、こんな感じで時代とともに進化していくのも自然なのかもしれません.
 特にジャズは、昔々の デキシーランド から、踊れる スイング になって、リズムの変化やアドリブといった個性が ビバップ に昇華し、さらに音階を自由に幅を広げた モード 、時代とともに楽器の進化やロックビートの クロスオーバー・フュージョン ・・・・・ と、時代時代で変化してきました.

 だからこういうアルバムが Blue Note で作られるのも必然かな. 
 まあずっと昔はボクもメインストリーム一本で、フュージョンなど完全否定してたので偉そうなことは言えませんが (笑)



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 収録曲は知っている曲が何曲か入ってます.

 "Afro Blue" は John Coltrane を始め、多くのミュージシャンたちが演奏してるので、ジャズかじった人だったらみんな知っているくらい有名な曲.
 それだけにどんなアレンジされているのか、初めて聴くときにはワクワクします.


 続く 3 曲目 "Cherish the Day" は Sade (シャーデー) の曲で、オリジナルはシングルカットもされています.
 この曲の雰囲気はこのアルバムにピッタリハマってます.
 ちなみに Sade はグループ名で、ヴォーカルの女性 Sade Adu から. 


 最後の "Smells Like Teen Spirit" は、Nirvana のアルバム "Nevermind" に収録されていました.
 この "Nevermind" は Nirvana の代表アルバムだけでなく、ロックを代表するようなアルバムでもあり、なかでもシングルカットされたこの曲はあまりにも有名すぎます.



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 全体の印象は、ゆったりしたウェーブが流れていく感じ.
 耳にやさしく、聴きやすいですね.
 ヒップホップってどちらかというと攻撃的なイメージですが、このアルバムはそんな感じは全くなし.

 作業用の BGM としても十分聴ける気がする.


 とりあえず今日は一日こんな感じでゆったり、まったりして、また明日からお仕事頑張ろう.



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" Breaking Point ! "

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 最初にカメラについて、ちょっと毒を吐いてみようと思います ・・・・・・ Canon EOS R5 Mark ll です.



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 どれだけの注文があったのか全くわかりませんが、かなり深刻な品不足が続いているような感じ.
 ボクは予約開始日の夕方に予約を入れたので、予約の時点で初回ロットが届かないということは容易に想像できました.
 いろいろ見ていると予約開始後 10 時 10 分に予約できた方でも、注文した販売店によってはまだ届かないような状態みたいです.
 そして予約したお店によってもかなりのばらつきがあるようです.

 ただレンズ付きキットは予約が少ないせいでしょう、比較的早く手に届いたようです.


 先日、予約した マップカメラ に問い合わせしてみたら、一応少しずつではあるけど入荷しているのでお待ちください、という回答がありました.
 当然具体的な見込みなどはありません.



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 ● 2021. 10. 6. 勝どき Model: Ayaha ●

 メーカーはいったいどのくらいの予約があってどのくらいすでに出荷済みなのか、というような情報もっと流すべきじゃないですか.
 アメリカ は 2 か月待ちで、 日本 は 6 か月待ちっていうのも、なんだかなぁ.


 普段から キヤノン 製品を使っているプロ・カメラマンたちが発売日に手にするのはいいとしても、ただただいろいろなメーカーの製品レビューしているような You Tuber たちも早く手にしているのは、本当に納得できないな.
 最近では、お客のことを考えていない キヤノン という話もいろんなところで囁かれてます.



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 ● 2021. 10. 6. 銀座 Model: Ayaha ●

 キャンセルはいつでも問題なくできるので、とりあえず 3 カ月くらいは待ってみますが、さりとて他のカメラという選択肢もないので、結局はそれ以上も待つことになりそうです.
 
 写真やカメラに興味のない方たちにとっては、まぁ信じられないようなお話です.



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 もう少し写真関係の話に突っ込もうかと思いましたが、あまり楽しい話ではないので、気分転換に久しぶりのジャズ・アルバム.

 それも Blue Note 、まだこのアルバムをアップしてませんでした.




4172 Breaking Point






  " Breaking Point ! / Freddie Hubbard "





  1. Breaking Point
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 10:19
  2. Far Away
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 10:58
  3. Blue Frenzy
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 6:23
  4. D Minor Mint
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 6:24
  5. Mirrors
        (Joe Chambers) ・・・・ 6:08
  6. Blue Frenzy [alt-tk]
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 3:18
  7. Mirrors [alt-tk]
        (Freddie Hubbard) ・・・・ 3:23




  Freddie Hubbard (tp), James Spaulding (as.fl), 
  Ronnie Mathews (p), Eddie Khan (b), 
  Joe Chambers (ds) 

  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 7, 1964.




 1964 年にリリースされた フレディ・ハバード のリーダー・アルバム.
 それまで在籍していた The Jazz Messengers を辞めてから初のリーダー作になります.
 アルバム番号は BST-84172 、ひと昔前のボクには手を出そうと思わなかった番号です.

 オリジナルは 5 曲目までで、残りの 2 曲は CD 化のボーナス・トラック.




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 Blue Note の フレディ・ハバード と言えば、 "Open Sesami" (BLP-4040) や "Goin’ Up" (BLP-4056) あたりのハードバップをすぐに思い浮かべます.
 今日のアルバムは 4100 番台も後半、となるとハードバップの演奏とはかけ離れたモーダルな演奏になります.

 すでに "Out to Lunch! / Eric Dolphy" (BLP-4163) 、 "Free Jazz / Ornette Coleman (Atlantic) 、 "Ascension / John Coltrane" (Impulse!) といったフリージャズのセッションにも参加しており、その後は CTI レーベルでフュージョン系のアルバムもリリースしていますから、いろいろな方向性を求めて変化していたころになります.

 それを考えると、このアルバムの演奏も納得.


 1 曲目、アルバムタイトル "Breaking Point" も数フレーズ聴いただけで、なるほどバリバリのモード演奏.



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 ● Freddie Hubbard ●

 メンバーが、みんな知らない人ばかり ・・・・・・・・

 なのですが、 James Spaulding は フレディ・ハバード のアルバムのほかにも、Duke Pearson 、 Sam Rivers 、 Bobby Hutcherson 等々、 1960年 代後半の Blue Note のアルバムには結構サイドメンとして名前が書かれています.

 他の三人も同様ですが、 Joe Chambers はこのアルバムがレコーディングデビューだったようです.
 このアルバムのなかで "Mirrors" 一曲だけが Joe Chambers のオリジナル曲です.
 Joe Chambers は 1999 年、 Blue Note レコード生誕 60 周年記念として "Mirrors" というアルバムもリリースしています.



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 ● James Spaulding ●

 一曲目のモーダルな演奏でガツンとやられてしまいますが、じっくり聴いていくと結構聴きやすい感じがします.

 特に 3 曲目の "Blue Frenzy" のテーマ部は同じリフの繰り返しなんだけれど、何となくハードバップの香りを残しつつも、しっかり新主流派という演奏してます.

 ということで、そろそろ本格的な秋 ・・・・・・・ 長い夜はまたこんな感じのジャズに耳を傾けてみようかな.



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petit walking

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 4 月第一週の週末は 東京 .
 この週末は 湯の丸スキー場 の今シーズンの最終日でしたが、今回は 東京 優先でした.

 いつもは新幹線利用ですが、今回は 日野市 の娘家族宅で一泊だったので N-One でのんびりドライブ.



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 ● 有楽町 (最初のカットでこれだけカラー) ●

 日野市 から 銀座 までは約 1 時間、結構遠いです.
 こんな通勤を毎日するのは、ボクのような田舎暮らしにはちょっと想像つきませんが、多くの人たちはこんな通勤しながら生活してるんですよね.


 今回の目的は土曜日に開催された、 小川隆夫 氏が不定期開催している ONGAKU ゼミナール .
 すでに 67 回目で、ボクが初めて参加したのは 2010 年 2 月の第 15 回目でした.
 今回は新刊 「ブルーノート1500シリーズ完全解説」 の出版に合わせた内容で、音源は秘蔵の Master CD から.

 かなり久しぶりの参加だったので、昔のように開始時間が 18:00 からと思って時間つぶしてたんですが、会場の Bar le sept の扉を開けると満員ですでに始まっていました.



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 ● 小川隆夫 ONGAKU ゼミナール at Bar le sept ●

 以前献本していただいたお礼や新刊の購入、さらには Bar le sept へもご挨拶などいろいろあったので、今回このセミナー参加になりました.

 セミナーの内容はきちんとしたメモも取れなかったので、今回は割愛.

 以前と同じ BOSE のプレーヤーからの音出しでしたが、どうもうまく読み取ってくれずにちょっと悪戦苦闘.
 ただそんな小さなプレーヤーなのに出てくる音は骨太な正に Blue Note って感じで、久しぶりに狭いジャズ喫茶で聴いているような雰囲気を味わえました.



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 ● 「ブルーノート1500シリーズ完全解説」 ●



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 ものすごく久しぶりの 東京 のような感じですが、 12 月に 大船 で開催した忘年会の前 銀座 に寄って来たので 4 か月ぶりになります.
 相変わらず 銀座 は人が多い、特に外国人観光客が目につきます.



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 ● 築地警察署 数寄屋橋交番 ●

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 ● 数寄屋橋公園 ●

 中央線 で 東京 まで出たので、 有楽町 から 銀座 に向かいました.

 カメラは ROS RP 、レンズは Zeiss Planar T* 1,4/50 ZE だけ.
 ヨドバシフォトコン入賞の勘違いも土曜日まで.
 入賞に奢ることなく、また初心に帰って今回はモノクロ撮影のみ.
 ポートレート撮影時は RAW データも残しますが、こういった街角スナップは JPEG だけなので、現像で色付けなんてこともできません.


 数寄屋橋交番の前の桜はもう少しでしたが、道向かいの 数寄屋橋公園 の ソメイヨシノ はほぼ満開.
 公園の横を通る人たちの多くが、スマホで桜を撮っていました.
 なんで桜って写真撮りたくなるんでしょうね.



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 ● 東急プラザ銀座 ●

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 ● Louis Vuitton ●

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 ● Tiffany & Co. ●

 この日はちょっと明るめの曇り空.
 モノクロのファインダー覗きながら露出合わせてるんだけど、何かしっくりこない.
 なんか思ったような光じゃないなぁ.

 ソメイヨシノ も花が白いのでバックの曇り空と同化してしまいます.
 かといってあまりコントラスト強くしたくないし ・・・・・ 難しいなぁ.

 このレンズはあまりエッジを効かせるようなことしないほうが絶対いいと思っています.
 3 段くらい絞ってシャープに撮ろうと思っても、どこか全体的にほんわりした感じがある気がします.



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 ● 築地警察署 銀座一丁目交番 ●

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 ● 銀座三丁目 ●

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 ● 銀座四丁目 ●

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 ● 三州屋 銀座店 ●

 少し歩いてから一休みしようと思いましたが、 銀座 のカフェってどこもいっぱいと思って間違いない.
 かといってスタバでテイクアウトというのも、好きじゃない.
 銀座みゆき館 三丁目店 の前を通ると、案の定お店の前では待っている人たちが.


 今回見つけたおみせは カフェ・Ohana というお店.

 この場所、もう一度行けと言われても辿り着けないかもしれません (笑)
 銀座三丁目なんだけれど細い道を入ったところで、さらにエレベーターで 4 階に上がるという、ボクのような田舎者にとってはかなり難易度高いお店.

 エレベーターを降り店内に入ると奥は道路に面してガラス張り、かなりオープンな感じのするお店です.
 テーブル席は二人用の小さめなものもあるので、ボクのように一人だとちょうどいい感じ.
 奥にはソファー席もありゆったりできそうですが、最初に 90 分でお願いしますといわれてしまいました.

 価格もお銀座価格ではなく、比較的リーズナブル.
 土曜日の午後ということもあって、混んでいましたがちようどいいタイミングで座ることができたのがラッキー.

 

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 ● Cafe Ohana ●

 最後は GINZA SIX .
 ここはカメラの設定をカラーに戻して撮ってみました.

 最初 岡本太郎 ? って思いましたが、違いましたね.

 蔦屋書店で VOGUE や Harper’s BAZAAR といったファッション誌を立ち読み.
 海外版は地方ではなかなか目にすることができないので、こういった機会にちょっとお勉強です.


 5 階にある Leica ストアの前も通ってみましたが、珍しく誰もお客さんいませんでした.
 たぶんコアな人たちは六丁目の直営店に行くのかな.



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 ● GINXA SIX  《BIG CAT BANG》 ヤノベケンジ ●

 一日かけてゆっくり歩きながら撮影できればいいんですが、今回はほんの数時間だけ.
 さすがに 銀座 はもう十分かなという気持ちもありますが、それでも来るたびに違った写真撮れるのも 銀座 だったりします.

 次に 東京 へ出てくるのは夏になっちゃうのかなぁ.










  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Who Is This Bitch, Anyway?

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 最近でこそ CD 購入がほとんどなくなりましたが、以前は月に10枚くらいは当たり前のように購入してました.
 ほとんどが Jazz でしたが、ちょっと古めの Hard Rock も、何か懐かしくてついつい買っちゃったりしてたかな.

 特に限定の Box 仕様には弱かったなぁ.



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 普段はこういう寄せ集め的なボックス購入しませんでしたが、このクラシックのボックスはついついポチってしまいました.

 購入したのは 2010 年.
 購入してから半分くらいは聞きましたが、まだ聞いてないものもあるので、最近になって作業用的に少しずつ聴いてます.
 録音はどれも古いものばかりですが、若い頃ジャケット見た記憶のあるものもかなりあるので、そんなジャケット眺めるのも楽しみの一つかな.


 "Adagio / Mischa Maisky" はいつ聴いてもヤバいな.
 チェロってこんなにいい楽器だったの、と思い知らされたアルバムです.



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  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて月に数回のアルバム紹介しましょう.
 もちろんクラシックではなくジャズ ・・・・・・ 正しく言うと名門ジャズレーベルから発売されたアルバム.





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  " Who Is This Bitch, Anyway? / Marlena Shaw "





  1. You, Me and Ethel / Street Walking Woman
         (Marlena Shaw / Loonis McGlohon, Byron Olson) ・・・・ 6:20
  2. You Taught Me How to Speak in Love
         (M.A.Leiken-A.Munson) ・・・・ 3:52
  3. Davy
         (Benard Ighner) ・・・・ 5:26
  4. Feel Like Makin' Love
         (Eugene McDaniels) ・・・・ 5:00
  5. The Lord Giveth and the Lord Taketh Away
         (Marlena Shaw) ・・・・ 1:05
  6. You Been Away Too Long
         (Benard Ighner) ・・・・ 3:07
  7. You
         (Marlena Shaw) ・・・・ 3:45
  8. "Loving You Was Like a Party
         (Benard Ighner) ・・・・ 4:17
  9. A Prelude for Rose Marie
         (Byron Olson) ・・・・ 1:56
  10. Rose Marie (Mon Cherie)
          (W.Callender-B.Ighner) ・・・・ 4:19




  Marlena Shaw (vo), Benard Ighner (p.fhr.arr),
  Michael Lang 、 Bill Mays (p), Larry Nash (el-p.synth),
  Dennis Budimir 、 Larry Carlton 、 David T. Walker (g),
  Chuck Domanico (b), Chuck Rainey (el-b),
  Harvey Mason (ds.wind chimes), Jim Gordon (ds),
  King Errison (conga), Dale Oehler 、 Byron Olson (arr)

  Recorded at The Record Plant, LA, June 12 and December 3 〜6, 1974.






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 彼女は Blue Note に 5 枚のアルバムを残していますが、このアルバムは 4 枚目になります.
 Blue Note デビュー作は 4000 番台も終わろうとしていた 1972 年の "Marlena (BST-84422)" .

 本アルバムは、すでに ユナイテッド・アーティスツ 傘下になっていた Blue Note の 4000 番台に続く "LA シリーズ" の一枚で、 BNLA-397-G というレコード番号が付けられています.
 この "LA シリーズ" はフュージョン色が強い新作や Blue Note の未発表作品を発表していました.


 ジャズ聴き始めた頃はそんなこともわからなかったので、 Donald Byrd の名前だけで "Black Byrd (BNLA-047-F)" を購入してしまい、ビックリした記憶がよみがえります.


 本アルバムもフュージョン色がとても強い、というかファンクな感覚が半端ないです.
 男女の会話に続く "You Taught Me How to Speak in Love" からパワー全開.
 そうそう、こういうのがファンクだったよなぁ.
 最近はファンクなんていうジャンルも聞かなくなりました、みんなソウル・ミュージックになっちゃったんだろうか.



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 ● Marlena Shaw : September 22, 1939 〜 January 19, 2024 (aged 84) ●

 このアルバムは彼女のアルバムの中でも一番評価が高い代表アルバムのようです.
 Blue Note で録音されてはいるものの、ジャズというよりはファンク色の強いソウル・ミュージック.
 当時フュージョン路線に向かっていた Blue Note にしてみれば、まぁ納得できるアルバムかもしれません.

 4 曲目の "Feel Like Makin' Love" は Eugene B. McDaniels 作詞・作曲し、 1974 年 ロバータ・フラック が歌いチャート一位に輝いた有名な曲です.
 邦題は "恋のためいき" で歌詞の内容はちょっと H なのかも.



 初めてこのアルバム聴いたときはかなり抵抗感ありましたが、今回何回となく聴いているとそんな抵抗感もどこかに置き忘れてしまった感じで、まぁこういうのも有りだなという感じです.
 ジャンル的にはジャズとは離れている気がしますが、歌はとてもうまい.


 そんな彼女は、今年 1 月に 84 歳で亡くなってしまいました.
 ご冥福をお祈りします.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Light-Foot

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 21日日曜日は全国的に大雪の荒れ模様ということでしたが、なんと雨.
 多くのスキー場でも雨降りという、何か全然この時期らしからぬ空模様でした.

 22 日も厳しい寒さもなく過ごしやすかったのはいいんですが、なにかがおかしいですね.



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 写真は今日の話題に全く関係なく、カメラの詳細設定のためフィギュアをモデルにして撮ってました.
 ポートレート設定でシャープネスの調整なんだけど、フィギュアが小さすぎて今一つ違いがわからないという残念な結果.
 折角だから箸休めに一枚載せてみました.

 それにしても SIGMA の Art シリーズ、やっぱりいいな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 さて、今年の目標の一つとして月一回くらいはブログタイトルの通りジャズのアルバム紹介をすることにしました.
 最近は新しいアルバムもほとんど購入しないので、紹介していないアルバムもどんどん少なくなってきて、かなり微妙なアルバムが残っている感じになりつつあります.


 でも Blue Note だけでも、まだ何枚もあるので頑張ってみよう.
 そういえば 小川隆夫 氏が現在執筆中の本も、どうも Blue Note の本のようです.
 こちらはちょっと購入しないと ・・・・・・・


 ということで、今日は Blue Note 花の 4000 番台.





4053 Light-Foot





  " Light-Foot / Lou Donaldson "




  1. Light-Foot
        (Lou Donaldson) ・・・・ 5:35
  2. Hog Maw
        (Lou Donaldson) ・・・・ 7:39
  3. Mary Ann
        (Lou Donaldson) ・・・・ 6:41
  4. Green Eyes
        (N.Menendez-A.Utrera) ・・・・ 5:21
  5. Walking by the River
        (U.M.Carlisle-R.Sour) ・・・・ 5:39
  6. Day Dreams
        (Herman Foster) ・・・・ 5:00
  7. Stella by Starlight
        (N.Washington-V.Young) ・・・・ 5:50





  Lou Donaldson (as), Herman Foster (p), Peck Morrison (b),
  Jimmy Wormworth (ds), Ray Barretto (congas)

  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, December 14, 1958.




 1958 年 7 月に録音された "Blues Walk" は BLP-1593 でしたが、その半年後に録音された本アルバムは BLP-4053 と 60 番ほど間が空いてます.
 このあたりは発売時期の関係でしょうか.




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 アルバムタイトル通りの演奏で、とても軽快な演奏が続きます.
 アナログ盤でいう A 面の三曲が ルー・ドナルドソン のオリジナルで、 B 面はスタンダードという構成.


 裏ジャケットに写真に記載されている "Swing and Soul (BLP-1566)" 、 "Blues Walk (BLP-1593)" とほぼ同じメンバー構成で、ドラムスだけが Dave Bailey から Jimmy Wormworth に代わっています.


 この時代の ルー・ドナルドソン と言えば、やっぱり レイ・バレット .
 このコンガのリズムが入ってることで、ラテン的な雰囲気ムンムンで、いい気にファンキーさが増します.
 ただ演奏全体の雰囲気がちょっと似た感じになってしまい、シリアスなジャズ・ファンにはちょっと煙たがれてしまうかもしれません.
 最後の "Stella by Starlight" もちょっとアップで軽快な演奏になってますが、個人的には "Gravy Train (BST-84079)" の中の "Polka Dots and Moonbeams" のようにコンガを外してしっとり歌い上げて欲しかった気もする.



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 ● Ray Barretto ●

 タイトル曲 "Light-Foot" では、 ルー・ドナルドソン が "ボルガの舟歌" を引用すれば、ピアノの ハーマン・フォスター は "スイングしなけりゃ意味がない" のフレーズを使ってアドリブ.
 こういう遊び感覚もジャズのアドリブの楽しさ.
 ジャズを聴き始めた頃は、アドリブの中に聴いたことのあるフレーズが出てくると、それだけでちょっとうれしくなったものです.

 ピアノの ハーマン・フォスター は ルー・ドナルドソン のアルバムではおなじみですが、あまり注目されてない感があります.
 今回も写真探していて、サングラスかけて演奏している写真を見つけてなんか面白いなぁと思ったら、全盲だったんです.
 そんなことも知らなかった.
 リーダー・アルバムも何枚か出しています.
 シングルトーンの演奏がちょっと特徴的かな.



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 ● Herman Foster ●

 2 曲目の "Hog Maw" は曲の入りを間違えたものをわざと残してます.
 周りの笑い声などとともに、録音時の和気藹々とした雰囲気が少し伝わってきます.
 こういうのはカットされてしまうことが多いので、最初から入っているのは珍しいかも.


 アルバム全体は確かに軽快なんだけれど、あまり記憶に残らない感じがしないでもない.
 "Hog Maw" や "Day Dreams" もゆったりしたブルースなんだけれど、他の曲と混ざってしまうというか ・・・・


 演奏がよくない訳ではないんだけれど、もうすこしメリハリつけてアルバムにアクセントあったほうがよかったかも.



Lou Donaldson 003
 ● Lou Donaldson ●

 ルー・ドナルドソン もすでに 97 歳.
 10 年くらい前に予定されていた来日公演も体調不良で中止になっています.
 さすがにもう来日はないと思いますが、短命なミュージシャンの中でもうじき 100 歳.

 いつまでもお元気でまでもう少しなので



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Capuchin Swing

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 秋ですねぇ、でも 11 月というのにこの暖かさは何なんでしょう.

 連休最後の日曜日ですが、この連休中はいいお天気が続きました.
 「文化の日」 の金曜日は、愛車の洗車 & ワックスがけをしたのですが、暑くて汗をかくほど.



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 ● EOS RP + Planar T* 1,4/50 ZE : F1.8 1/1600秒 ISO-100 ●

2023.11.3 0010
 ● EOS RP + Planar T* 1,4/50 ZE : F1.8 1/12800秒 ISO-100 ●

 11 月 1 日には長野県内のトップを切って 軽井沢プリンスホテルスキー場 がオープン.
 地元の 湯の丸スキー場 のオープンは 11 月 25 日を予定していますが、これだけ暖かい日が続くとどうなんだろう.
 昨シーズンも 11 月 24 日予定でしたが、暖冬のため 12 月 4 日オープンになりました.
 湯の丸スキー場 のオープンはゲレンデの横幅の広さが売りの一つですが、昨年はゲレンデ上部のリフト降り場付近が、雪不足でかなり狭かったことを思い出しました.


 今シーズンは レストハウス ファミリー が増築されるので、特に土日の混雑緩和になるんじゃないでしょうか.
 また、第 3 駐車場から第 5 リフト乗り場まで登る坂が凍結してすごく危なかったんですが、これも今シーズンは工事用の足場を使って階段が設けられました.
 昨シーズンもお客さんは予想より多かったようですが、今シーズンも賑やかなゲレンデになりますように.



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 ● レストハウス ファミリー増築 (湯の丸観光開発から) ●

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 ● 第 3 駐車場から第 5 リフトに続く階段の整備 (湯の丸観光開発から) ●

 3 週間後にはスタッドレスタイヤの履き替えをして、完全な冬のモードにシフトチェンジです.


 湯の丸スキー場 は、ただ今シーズン券の早期割引も行ってます.
 東京 からも近いので是非遊びに来てください.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さてと、今日は Blue Note .
 一応アルバム紹介は、ダブらないようにチェックしてるので、あまり聴かないアルバムがどうしても残ってきます.

 今日のアルバムもそんな感じですねぇ.





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  " Capuchin Swing / Jackie McLean "





  1. Francisco
          (Jackie McLean) ・・・・ 9:33
  2. Just for Now
          (Walter Bishop, Jr.) ・・・・ 7:33
  3. Don't Blame Me
          (D.Fields-J.McHugh) ・・・・ 4:24
  4. Condition Blue
          (Jackie McLean) ・・・・ 8:13
  5. Capuchin Swing
          (Jackie McLean) ・・・・ 6:10
  6. On the Lion
          (Walter Bishop, Jr.) ・・・・ 4:44





  Blue Mitchell (tp), Jackie McLean (as), 
  Walter Bishop, Jr. (p), Paul Chambers (b),
  Art Taylor (ds)

  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, April 17, 1960.




 ジャッキー・マクリーン のリーダー・アルバムとしては、 Blue Note では 3 枚目になりますが、それ以前にも Prestige レーベルなどに何枚も録音しています.

 タイトルの カプチン とは、ジャケットにも一緒に写っている、彼が当時ペットにしていた オマキザル のこと.





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 ジャッキー・マクリーン も ブルーノート にはかなり多くのアルバムや演奏を残してます.
 彼のリーダー・アルバムは、ボクが持っているだけでも 15 タイトルあり、ボクの所有枚数から見るとかなり多いほうになります.
 でも、どちらかというと苦手感の強いミュージシャン ・・・・ だから 15 枚しかもっていないと言ってもいいでしょう.

 初期は チャーリー・パーカー 派のアルト (とよく言われますが、彼が学生時代によく聴いていたのは コールマン・ホーキンス や レスター・ヤング だったようです) でしたが、 1960 年代後半からだんだんフリーキーな演奏になっていきました.

 ボクが彼の演奏を意識して聴き始めたのが、たまたまそのあたりの演奏だったせいか自然と苦手意識が植え込まれてしまいました.


 「ブルーノート のアルトは?」 と聞けば、多くの人が ルー・ドナルドソン か ジャッキー・マクリーン と返ってくると思います.
 キャノンボール・アダレイ や オーネット・コールマン もいますが、録音枚数は少ないです.
 ブルーノート でのアルト奏者ってすごく少ない気がします.


 ちなみに 「ブルーノート の ジャッキー・マクリーン のアルバムといえば?」 と聞いたとすると、間違いなく何人かは "Cool Struttin' (BLP-1588) " って答えるでしょうね.



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 これはきっと 日本 だけのことで、今はあまりこういうこと言わないかもしれませんが、ボクがジャズ聴き始めた頃は、「白っぽい」 とか 「黒っぽい」 と言う表現がよく使われていました.
 今の時代では、一見差別用語にも捉われかねないですが、昔は演奏のみならず、友達の行動などに対しても、当たり前のように使われてました.

 ジャッキー・マクリーン の演奏を意識するようになった頃、彼の外見があまりにも白人ぽくて、当時は白人なの?って思ってましたが、演奏を聴くとどうも黒っぽい ・・・・・・・
 後で知りましたが、バリバリ ハーレム 生まれの黒人のようです.



Jackie McLean 101

 このアルバムはますメンバーが渋い.
 ブルー・ミッチェル と ウォーター・ビショップ Jr. ですよ.
 演奏内容もこのメンバーならという感じのハードバップで、納得.

 録音時期が 1960 年代初頭なので、ボクにとってはちょっと意外なくらいストレートな演奏です.

 時期的にはボクが大好きな Tina Brooks とも共演した頃で、すごくステキな演奏が幾通もありますが、この 1 年後に録音された "A Fickle Sonance (BLP-4089) " あたりになると、だんだんモーダルな演奏スタイルになり、その後のフリー系な演奏へと繋がっていきます.


 フリーキーな演奏は好きじゃないんですが、このアルバムはストレート・アヘッドな演奏がとてもうまくまとまっているだけに、なにか一抹の物足りなさを感じてしまうのはなぜだろう ・・・・・・



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 冬に向かっての準備も、今年は順調.
 庭にあって伸び切ってしまった木も、数週間前にようやく伐採してすっきり.

 インフルエンザの予防接種もちょっと早いですが終了.
 新型コロナワクチン接種も、「一緒にやっちゃいますか?」 という医師のアドバイスで完了.



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 ● EOS RP + Planar T* 1,4/50 ZE : F4.0 1/2500秒 ISO-100 ●

2023.11.3 0018
 ● EOS RP + Planar T* 1,4/50 ZE : F1.8 1/4000秒 ISO-100 ●

 今年は暖かいせいか、まだ紅葉が里まで下りてこない感じですが、このまま冬になってしまうのかも.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Jubilee Shout !!!

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 9 月 15 日、 コシナ から正式に発表がありました.
 RF マウント の Voigtlander Nokton が、 10 月いよいよ発売になります.

 " Nokton 50mm F1 Aspherical RF-mount "



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 ● コシナ ホームページから ●

 このレンズは、今年 2 月の CP+ 2023 に参考出品され、ちょっと話題になりました.
 展示時に公表されていた主な仕様は

  最小絞り : F16
  レンズ構成 : 7 群 9 枚
  絞り羽根枚数 : 12 枚
  最短撮影距離 : 0.45 m
  フィルターサイズ : 67 mm
  重量 : 650 g
  最大径 × 全長 : 79.3 × 64.0 mm
  電子接点 : あり
  Exif 情報 : 対応


 Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE が全長 47.2 mm ・重量 385 g 、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art 全長 85.4 mm ・重量 815 g なので、ちょうど中間くらいの大きさなのかな.

 ボクの持っているレンズはすべて絞り羽根が 9 枚なので、 12 枚の光条がちょっと興味あるかな.
 それと、なんといってもマウントアダプターなしで着けれることがいい.



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 ● コシナ ホームページから ●

 まだ コシナ から販売金額が発表されていませんが、ボクの予想では 25 万円前後じゃないでしょうか.


 同じくらいの明るさで キヤノン の L レンズを作るとすれば、現行の RF 50mm F1.2L USM が 35 万くらいなので、 30 万は間違いなく超えるというのがボクの考え.

 そう考えると 25 万円あたりがまぁ妥当でしょうか ・・・・・・

 と思うのは金銭感覚が壊れているカメラマニアのお話し.
 普通に考えると、やっぱり高いです.



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 ● コシナ ホームページから ●

 標準の 50 mm は シグマ と Planar があるので、買うつもりは全くないけれど、一度は触って、できれば撮ってみたいと思います.
 コシナ にどこか触れるところあるか確認したところ、ショールームがないので無理で、特にサンプル品の提供などもしていないので、都内の大手カメラ店などでの展示を期待するしかないですね.
 ちなみに コシナ への問い合わせですが、返事がすごく速くてとても好感が持てます.
 2 月の CP+2024 、すでにホテルも予約済なのでゆっくり触ってこようと思います.
 

 巷では 50mm 沼なるものも存在してますが、こちらは間違っても落ちることないでしょう.

 今日何気なく 価格.com 観てみたら、すでに 214,200 円で予約価格がつけられていましたので、まぁ予想通りですね.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 半年ぶりに Blue Note のアルバムです.
 今年ももう 1/3 ちょっとだけというのに、ジャズアルバムの紹介は、これでたったの 7 枚目.

 来年はもう少し定期的に書くようにしたいと思ってます.




4122 JUBILEE SHOUTS





  " Jubilee Shout !!! / Stanley Turrentine "





  1. Jubilee Shout
       (Stanley Turrentine) ・・・・ 10:40
  2. My Ship
       (K.Weill-I.Gershwin) ・・・・ 5:50
  3. You Said It
       (Tommy Turrentine) ・・・・ 5:32
  4. Brother Tom
       (Stanley Turrentine) ・・・・ 7:38
  5. Cotton Walk
       (Stanley Turrentine) ・・・・ 10:52
  6. Little Girl Blue
       (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・ 6:25

  7. Jubilee Shout (alt.-tk) ・・・・ 8:28
  8. My Ship (alt.-tk) ・・・・ 5:47
  9. Brother Tom (alt.-tk) ・・・・ 6:51




  Tommy Turrentine (tp), Stanley Turrentine (ts),
  Kenny Burrell (g), Sonny Clark (p), Butch Warren (b),
  Al Harewood (ds)

  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, October 18, 1962.




 1962 年に録音されたアルバムで BST-84122 ですが、発売されたのは 1986 年になってから.
 オリジナルは 6 曲ですが、ボクの持っている CD は 2014 年に ユニヴァーサル・ミュージック から発売された リイシュー盤で、ボーナストラックとして 3 曲追加されています.




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 上のジャケ裏写真では、 6 曲目が "You Better Go Now" になっていますが、これは間違い.
 故 行方均 氏のライナーノーツを読むと、この曲がシングルアルバムで発売された時に、曲名を間違えてリリースしてしまったようです.
 
 元々このアルバムは "Jubilee Shouts (1978、BN-LA883-J2) " という 2 枚組で 1978 年にリリースされました.
 その後 1986 年になって、 "Comin' Your Way (BST-84065)" と本アルバムがそれぞれシングルアルバムとしてリリース.
 そこで曲名の間違いが起きたということです.


 Stanley Turrentine は、ボクが一生懸命聴き始めたウン十年前、日本ではあまり人気がなかったように記憶してます.
 まぁこれは聴いていた場所 (ジャズ喫茶) によってもかなり違うとは思いますが.


 独特なファンキーさや泥臭さがあってボクは好きなんだけど、どうもファンキーからフュージョン系の演奏に流れていったので ( CTI レーベルなど) 、そのあたりで敬遠されていたんじゃないかな.
 家にある彼のアルバムは 23 タイトル.
 我が家のジャズコレクションは 1,200 枚くらいなので、その中でこれだけの枚数というのは間違いなくトップ 5 に入ります.



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 ● Kenny Burrell , Stanley Turrentine ●

 アルバムはファンキーなリフが続くアルバム・タイトル曲から始まります.
 ファンキーにブローするのも彼のスタイルの特徴ですかね.

 このアルバムでのバラード演奏がボクは好きです.
 特に 6 曲目の "Little Girl Blue " はいい、これからの季節にピッタリ.
 ファンキーな演奏も、ブルージーなバラード演奏もしっかり聴かせてくれるのに、何故に日本ではあまり人気なかったんでしょう.


 ギターの ケニー・バレル は安定の良さです.
 この人のギターもブルースフィーリングに溢れていて、とても好きな一人
 タレンタイン & ケニー・バレル と言えばすぐに思い浮かぶのが "Midnight Blue (BST-84123) " .
 この二人ってとてもマッチしてると思います、もっと演奏が聴きたかった.


 ピアノが ソニー・クラーク ・・・・・ 彼の生涯最後の録音のようです.
 この録音の 3 か月後心臓発作で死亡しましたが、その原因はヘロインの過剰摂取ではないかとも言われています.



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 現在我が家では生後間もない赤ちゃんがいるので、かなり音に過敏な状態.
 ボクの部屋の中でも大きな音を出せないのでボリューム下げて聴いてますが、やっぱり骨太なブルーノートのアルバムはいいな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Night Dreamer / Wayne Shorter

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ウェイン・ショーター が 3 月 2 日にお亡くなりになりました.
 89 歳という年齢をみると、天寿を全うしたといってもいいでしょうが、それでもやっぱり寂しいですね.


 とてもコアなファンとは言えないボクは、彼のリーダーアルバムは Blue Note のたった 7 枚しか持っていませんが、The Jazz Messengers や マイルス・デイヴィス グループの演奏も含めると、それなりの枚数になります.


 中でもボクがジャズを聴き始めた頃からよく聴いて、最初に買った彼のリーダー・アルバムがこれです.





4173 Night Dreamer





  " Night Dreamer / Wayne Shorter "




  1. Night Dreamer ・・・・ 7:18

  2. Oriental Folk Song ・・・・ 6:54

  3. Virgo ・・・・ 7:09

  4. Black Nile ・・・・ 6:29

  5. Charcoal Blues ・・・・ 6:54

  6. Armageddon ・・・・ 6:22

  7. Virgo (Alt-Tk) ・・・・ 7:03 *

   (All compositions by Wayne Shorter)




  Lee Morgan (tp), Wayne Shorter (ts), McCoy Tyner (p),
  Reggie Workman (b), Elvin Jones (ds)

  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 29, 1964.





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 彼のアルバムが少ないのにはちょっとした理由があって、このアルバムの次に購入したのが "Super Nova" !!
 当時通っていたジャズ屋に "Super Nova" は置いてなかったので、当然聴いたことはありませんでした.
 あの頃、確か スイング・ジャーナル のゴールド・ディスクにもなって、紙面でもかなりいい評価で掲載されていたと思います.
 まぁ少しジャズを聴きかじって、ジャズ屋でも常連っぽくなってくると、置いていないアルバムをあえて購入して背伸びしたくなったりする訳ですよ、これが.
 若気の至りといったところでしょうか(笑)


 家で買ったばかりのアルバムを聴いてみたら ・・・・・・

 あれあれって感じ.


 そんなことがあったので、どうもそれがトラウマになって彼のアルバムが少ないのかも.
 アナログ盤を処分して CD になっても、 "Super Nova" は再購入してません.



Wayne Shorter  203


 このアルバムは、ブルーノートでの初めてのリーダーアルバム.
 7 曲目は CD 化に伴うボーナス・トラック、オリジナルは 6 曲構成.


 ジャケットは青に基調にしわざとブラした写真を使っています.
 こういう感じの写真を Blue Note ではほとんど使っていないので ( "At The Jazz Corner Of The World" がちょっとそれっぽいですが ・・・) 、印象的です.
 他の写真もあるのかと思い、 Blue Note Uncom promising expression を見てみましたが、このアルバムのことは取り上げておらず、次の "Juju" からでした.


 このアルバムは何といってもそのメンバーです.
 当時のトップトランぺッター リー・モーガン はもちろん、バックのリズムセクションが、バリバリの ジョン・コルトレーン・カルテット のメンバーです.

 この時期はコルトレーン がフリージャズに傾倒し始めた頃で、だんだんメンバーが離れていきはじめていたのでしょうか.
 この年の 12 月 "A Love Supreme" 、翌年には " Ascension " も吹き込んでいます.




Wayne Shorter 002

 ウェイン・ショーター と言えば、ボクよりも若い人たちはすぐに Weather Report を思い出すかもしれませんが、ボクはやっぱり マイルス・グループ かな.

 特に印象的なのは、やっぱり "Live at the Plugged Nickel” .
 このアルバムは本当によく聴きました.
 確かこのアルバムは 1976 年に 日本 で "At Plugged Nickel, Chicago, Vol.1" と "Vol.2" として発売されたと思います.
 リアルタイムだったので、発売と同時に購入した記憶があります.
 それまでは "My Funny Valentine" と "Four & More" にド・ハマりしていたので、このアルバムもすんなり受け入れました.


 その後 Complete Box も購入してしまいました.



Wayne Shorter  2011

 今日のアルバムはすべて彼のオリジナル曲.
 彼の作曲の才能もいろいろなところで絶賛されています.
 さらに グラミー賞 も幾度となく獲得している、まさにトップ・サックス奏者です.


 このアルバムでは、タイトル通り全体がちょっと抑え気味でブルージーな曲で構成.
 "Armageddon" もすごくいい演奏です.
 こんなアルバムのような世界でゆっくりお休みください.

 
 ・・・・・・ Rest in peace.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今週、大きな買い物しちゃいました.
 RF 70-200mm F2.8L IS USM というレンズ.
 俗に言われる 大三元 の一本になります.


 このレンズ購入については、最後まで RF 50mm F1.2L USM にしようかかなり悩みました.
 ポートレートだったら、ボクの画角的にも絶対 50mm のほうが使い勝手がいいですし、70-200mm は EF 70-200mm F2.8L IS lll USM も持っていましたので.

 最終的には冬の撮影のことも踏まえて望遠ズームの更新という形になりました.
 キャッシュバック・キャンペーンの対象でもありましたし.



s-0R9A0007-2

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s-0R9A0012-2

 友人の撮り鉄 H 氏に EF lll 型 のお話ししたら、引き取っていただくことになりました.
 ボクは マップカメラのワンプライス価格よりも高く売れるし、 H 氏は市場の訳のわからない中古よりもずっと安く買えるので、お互いにとってまぁ有難いかな.


 早速家のベランダから数枚撮ってみました.
 相変らずの表現力は、本当に安定といった感じです.

 動き物は土曜日撮影してくるので、そこで AF など確認する予定です.
 さすがにもう更新はできません.


 これで RF マウントの R3 には、 24mm と 70-200m .
 EF マウントの EOS 5D Mark lV は、一番最初に購入した 16-35mm と SIGMA の 14mm と 50mm を使っていくことにしました.
 この 5D はこの先も手元において、マウントアダプター着けてオールド・レンズで撮ろおうかと、完全なる 沼 の中の人のような危険なことを考えてます.



s-IMG_1854
 ● 1/250秒 f32 ISO-500 WB-8000K EV+0 200mm ●

s-IMG_1850
 ● 1/250秒 f10 ISO-500 WB-オート EV+0 200mm ●

 とりあえず EOS R3 + RF 70-200mm F2.8L IS USM で撮った写真を 2 枚だけアップしておきます.

 9 日にこのレンズでスナップ撮ってきたので、まとまった作例は次回アップします.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

良い写真とは?

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 いきなり、ちょっと哲学的なブログ・タイトルですが ・・・・・・・

 "良い写真とは? 撮る人が心に刻む 108 のことば" という本が家にあります.
 著者は写真家の ハービー・山口 氏.

 となると写真集か、と思うのが一般的ですがどうもそうじゃない.
 ハービー氏がその時々思いついてツイッターにアップした 108 つの短文を、写真とともに綴っている短文エッセイ集とでも呼べばいいのでしょうか.



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 発刊されたのは 2017 年ですが、たしか 3 年前に購入しました.

 ボクは Peter Lingbergh 、 Richard Avedon , Hermut Newton 等の大判写真集を何冊か持ってますが、間違いなく一番目にしているもののは、このハービー氏の本です.
 実はこの本、トイレの入り口付近の手すりの上に置いて、トイレに行くときは必ず持って入ってはパラパラ.
 当然同じ文章を何度も目にしてますし、写真も何度も観ていますが、なぜか新鮮さが色褪せません.


 大判の写真集は写真を観るにはとてもステキなのですが、いかんせん観るには 「よし、観てやろう」 という心の準備が必要です ・・・・・ 特に "SUMO" や "Dior/Lindbergh" などは (笑)

 でもハービー氏のこの本は、とにかくこのコンパクトさがいい.
 そして、何度同じ写真を観ても、同じ文を読んでも、何か新しいものを見るような感覚があります.
 そんな不思議な魅力のある本です.



0R9A0003


 そんな本の中には何枚か見開き写真が入っていますが、唯一フレームをつけず全面で掲載されているのが上の "The 100 Club" でのスナップです.

 巻末の解説を読んでみると、空いている客席にステージの照明が入った瞬間を Leica M4 35mm 、 1/15 のスローシャッター撮影したとあります.


 全体が黒い中で浮かび上がるようなスキンヘッドの青年とその彼女と思われる女性.
 テーブルにはグラスが一つ ・・・・ に見えますがちょうど重なっているようにも見えます.
 その後ろにはまさにパンクというような四人組.
 でもなぜか古典的絵画のような静寂感があります.


 構図はもちろん、光と影もとても印象的な一枚です.
 この写真大好き、これ欲しいです (笑)



240821181
 ● from dailymail.co.uk : Sex Pistols 1976 ●

 ボクがこの写真観た時にすぐに飛び込んできたのは、スキンヘッドの青年ではなく、壁面のポスター.
 Jazz という単語があったり、 Bechet Legacy があったり、真ん中にはでクラリネットを吹くシルエット ・・・・・・・

 ここって、ロンドンはオックスフォード 100 番地だよね.
 パンクの聖地だよね.
 違和感ありありじゃないですか (笑)


 クラリネット吹いているのは Monty Sunshine というクラリネット奏者.
 と言ってもボクも初めて聞く名前です.

 You Tube に演奏の映像があったので観てみましたが、コテコテのデキシーランド・ジャズ.
 ますますこのクラブに似合わないなぁ、笑っちゃうくらい.

 パンクのライブハウスだったら、壁は落書きや破れかけたポスターが雑然と張られ、室内はたばこの煙が漂っているているという雰囲気を連想しますが、何かこの写真にはそういった雰囲気が感じ取れず、すごくスタイリッシュでクールな写真になっているのがとても面白い.

 おまけにモダン・ジャズではなくて、メチャクチャクラシックなデキシーランド・ジャズ.



sunshine-18 (1)
 ● Monty Sunshine (cl) ●

 さらに左右のスケジュールに書かれている "Bob Wilber's Bechet Legacy"
 これがさ、また更にマニアック.

 まず Bob Wilber ですが、 Monty と同じリード奏者で、メインはクラリネットのようです.
 残念ながらボクはこの方の名前も初めて聞きました.

 そして Bechet というのは 1930・40 年代とても人気のあったクラリネット奏者 Sidney Bechet のことです.
 さて、ここからちょっと Blue Note レコードのお話し.



sidney-bechet
 ● Sidney Bechet (ss) ●

 Blue Note を設立した アルフレッド・ライオン は、 1938 年 カーネギー・ホール で開かれた "From Spirituals To Swing" を観てレコード会社を設立することを決意したようですが、そのステージにも立っていたのが シドニー・ベシュ.

 その後 Blue Note レコードを立ち上げ、最初のヒット作となったのが シドニー・ベシュ の演奏した "Summertime" でした.

 この "Summertime" については面白い逸話が残っているので、ジャズに興味がある人は是非調べてみてください、そんなに難しくなく検索できると思います.



 こんな感じで、一枚の写真からいろいろ違う世界と繋がっていくって、映画の "ターミナル" みたいですね.

 そういえば your EOS. キャンペーンの時の 立木義浩 氏のアトリエに飾ってあった "A Great Day in Harlem" の写真も、立木氏のお話以上に集中力が写真に向いてました (笑)

 写真の力は偉大です.



0A001


 さて、話を戻しましょう.
 ボクは一度だけハービー氏にお会いしたことがあります.

 2018 年 10 月 7 日、 昭和記念公園 で開催された ヨドバシカメラモデル撮影会 の会場です.
 もうすごく昔のように感じちゃいますが、あの時の暑さや人の多さは忘れないな.

 あの時は日差しがかなり強くて、途中からモノクロに変えて撮影、午前中の最後にハービー氏のところで撮った記憶があります.
 どんな説明してたかはもう忘れちゃいましたが、モデルにかなり大胆なポーズを要求していたことは覚えてます.
 パンクです (笑)


 ヨドバシフォトコン にはその写真は応募しませんでしたが、他の作品でなんとか入賞.
 あの時の撮影会がモノクロに芽生えた時だった気がします.


 この本をこの時に知っていたら、もっともっとハービー氏に貼りついていろいろ聞いていたかもしれません.
 今になればちょっと残念ですが、まぁ人生こんなもんです (笑)


 今日もトイレの中でパラパラとページをめくり、写真を眺めたりやエッセイを読んでは、ひとり頷いているのでした.



0R9A2087
 ● 2018.10.7 Canon EOS 5D Mark lV + SIGMA 105mm F1.4 DG HSM (BOKEH MASTER) ●



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Up & Down

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ちょっと前にワイヤレス・イヤホンを購入.
 といっても、いつもの Amazon からよくわからないメーカーの安いもので、クーポンが付いていたので 2,000 円ほど.
 iPhone にしてから、お気に入りのジャズの演奏を選んで入れてみました.
 これで ウォークマン 代わりに使うことができます.

 それにしても安いものがたくさんあって、いったいどれがいいのか本当にわかりません.



2023.1.29 004

 ついでにカーナビのほうも iPhone から Bluetooth で飛ばしてみましたが、全然音量が小さくて.
 ナビ設定をいろいろみながら、ボリュームを上げてみたんだけど上がらない.

 結果は、まぁなんということはなく iPhone 側のボリュームが低かっただけというお話し.
 ワイヤレス・イヤホンの時は特に iPhone のボリューム調整しなかったので気にもしてませんでした.


 原因がわかれば何のことはないのですが、それまではいろいろ調べてみたりしてプチ・パニック.
 知らないとこんなものです(笑)



2023.1.29 002




  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 昨日の夕方、スキー場からの帰り道にちょうど流れた "Us Three" を聴いていたら、彼のアルバムをまた聴いてみたくなりました.
 ただしこちらのアルバムはトリオではなく、ホーンが入ったクインテット編成.




4082 Up And Down






  " Up & Down / Horace Parlan "





  1. The Book's Beat
       (Booker Ervin) ・・・・ 9:50
  2. Up and Down
       (Horace Parlan) ・・・・ 6:11
  3. Fugee
       (George Tucker) ・・・・ 7:04
  4. The Other Part of Town
       (Grant Green) ・・・・ 11:40
  5. Lonely One
       (Babs Gonzales) ・・・・ 4:06
  6. Light Blue
       (Tommy Turrentine) ・・・・ 6:03
  7. Fugee (alt-take)
       (George Tucker) ・・・・ 7:01



  Booker Ervin (ts), Grant Green (g), Horace Parlan (p),
  George Tucker (b), Al Harewood (ds)

  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, June 18, 1961.




 ブルーノート で吹き込まれた彼のリーダー・アルバムとしては 6 枚目になります.
 そしてこのアルバムが ブルーノート での最後のアルバムになりました.
 ブルーノートでの活動期間としては 1 年半くらいだったでしょうか、その間に 6 枚ものリーダー・アルバムというのは アルフレッド・ライオン の期待も大きかったんでしょうね.




4082-2

 ホレス・パーラン といえば、ボクが最初に思い浮かべるのが前述の "Us Three" .
 アルバムのジャケットも印象的でしたが、さらに演奏がすごかった.
 彼の演奏はとてもブルースしてるので、印象的には真っ黒って感じ.

 そしてこのアルバムでは、さらにコテコテのブルース・フィールを持つ ブッカー・アーヴィン と着てるんだから.
 なんとなく雰囲気的なものは、聴かなくても想像できそうです.


 ベースとドラムスはおなじみの ジョージ・タッカー と アル・ヘアウッド .
 この組み合わせは、デビュー・アルバムの "Movin' & Groovin' (BST-84028)" のみベースが サム・ジョーンズ でしたが、他の ブルーノート のアルバムはこの編成がほとんどで、ブッカー・アーヴィン の "That's It !" など 1960 年代初頭はこのメンバーでの演奏が目立ちます.


 1963 年に録音された "Happy Frame of Mind" というアルバムがありますが、この時の録音はベースもドラムスも変更になっています.
 そんなこともあってか、しばらくの間陽の目を見なかったアルバムでもあります.



horace parlan 004

 さらにこのアルバムには ブルーノート を代表するギタリスト グラント・グリーン も参加.
 ギターが加わるとかなりイメージが違いますね.
 グラント・グリーン のギターもコテコテのブルース感なので、このアルバムにはとてもカチッとハマっています.

 派手さはないかも知れませんが、通好みのいいアルバムだと思います.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 それにしてもここ数日は本当に寒かった.
 幸い思ったほど積雪はありませんでしたが家の周りも真っ白、まだ道路も凍結した状態です.



2023.1.25 009
 ● 2023.1.25 EOS R3 + EF 16-35mm F4L IS USM ●

 昨日はスノーボードスクールのプチ・撮影があったので、なんと 14:00 に家を出てスキー場へ.
 昼頃の インスタで は、リフト空いてるってストーリーにアップされてましたが、行ってみたら混んでるじゃないですか (笑)
 って言うか、天気はおおむね晴天でしたが、激寒.
 帰りの車外温度 マイナス 15 ℃ !!!


 降りてきたのは夕方でしたが、道路の滑る箇所が何カ所か.
 暗くなると濡れているだけなのか、凍結なのかもよくわからないのでゆっくりが一番です.



IMG_0004
 ● 2023.1.28 湯の丸スキー場第 6 リフト EOS R3 + EF 16-35mm F4L IS USM ●

IMG_0030
 ● 2023.1.28 湯の丸スキー場第 3 ゲレンデ EOS R3 + EF 16-35mm F4L IS USM ●



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Talkin' About

・ ・ ・ ・ ・ ・



 今年・・・・じゃなくて、この冬初めての雪らしい雪でした.
 県の北部ではかなりの積雪のところもあるようです.



1DXB0499

1DXB0503-1

 家の周りも昨日の夜はかなり吹雪いていて、ちょっと心配でしたが朝起きてみると数センチ程度.
 これだったら道路の雪は日中に溶けそうです.


 こういう雪が一番いいですね.
 里は少しで、スキー場はたっぷり.


 インスタにはたくさんスキー場の写真や動画がアップされていますが、 高鷲スノーパーク のリフト待ちがあり得ない.
 みんなよく並んで待ってるよなぁと感心しました (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 明日の午前中は撮影なので、今日は家でのんびりブログでも更新.

 それにしても、今年もあと 2 週間です.
 一年が本当に早く感じられます.



L101188302
 ● 2019.12.21 銀座 ●

 この時期必ず 東京 へ行っては街のクリスマス風景撮っていたんだけれど、昨年・今年と新型コロナの影響もあって撮りに行けなかった.

 この時期、街ではクリスマスのイルミネーションやクリスマス・ソングが流れてるんだろうな.
 ちなみにボクの場合、あのイルミネーションってどうも好きになれません.
 キレイなことはキレイなんだけどね.



Christmas Songs 003

 時期が時期だけに、クリスマスにちなんだアルバムでも紹介しようと思ったものの、我が家にあるクリスマス・アルバムは "An Acapella Christmas / The Manhattan Transfer" と "Christmas Songs / Diana Krall" のたった 2 枚だけ.
 おまけに以前記事にしちゃってるし.


 ということで、久しぶりに硬派なアルバム.





4183






  " Talkin' About / Grant Green "




  1. Talkin' About J.C.
       (Larry Young) ・・・・ 11:41
  2. People
       (B.Merrill-J.Styne) ・・・・ 7:24
  3. Luny Tune
       (Larry Young) ・・・・ 7:40
  4. You Don't Know What Love Is
       (G.de Paul-D.Raye) ・・・・ 7:35
  5. I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande)
       (Johnny Mercer) ・・・・ 6:29





  Grant Green (g), Larry Young (org),
  Elvin Jones (ds)

  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, September 11, 1964.





 このアルバムもこの秋に購入したものです.
 Blue Note には グラント・グリーン のアルバムがとにかく多く、確か一・二位を争うくらいあったんじゃないでしょうか.
 このアルバムは、手ごろなものがなかなかなかったので今頃になってしまいました.

 正直なところ、代表するようなアルバムでもなさそうだし、番号も 4100 番台の終わりですので、あまり期待もなかったんですよね.






4183-2

 ところがですよ ・・・・・・・・

 いやいや、一曲目から全開って感じですね.
 最近ウエストコースト・ジャズやヴォーカルものなんかをかなり聴いていたので、久しぶりに Blue Note の洗礼受けたって感じです.
 特に ラルー・ヤング がヤバいって.

 
 1 曲目 "Talkin' About J.C." の J.C. とは、もちろん John Coltrane のこと.
 オルガン界の ジョン・コルトレーン とも言われている ラリー・ヤング の曲だけあって、.
 おまけにドラムは エルビン・ジョーンズ ・・・・・・
 ちょっとコルトレーンとは縁がなさそうな グラント・グリーン ですが、そんな二人に触発されてか、かなりアグレッシブな演奏してます.

 エルビン・ジョーンズ はグイグイサポートしてますが、「おれが、おれが」 というような感じではなくうまく盛り上げている感じがしていいですね.



Larry Young 002
 ● Larry Young ●

 ラリー・ヤング のアルバムは "Into Somethin'" (BST-84187) と "Unity" (BST-84221) の 2 枚だけで、あまり聴かないミュージシャンの一人.
 Blue Note のオルガン奏者といえば、 Jimmy Smith と Baby Face Willette で、その他のオルガン奏者はちょっと ・・・・・ です.
 もちろん、今聴いてみたら 「これいいじゃん」 というアルバムはあるとは思いますが、聴かず嫌いですね.

 2 曲目の "People" なんか聴くと、ギターとオルガンって相性いいなぁって感じ.

 ラリー・ヤングとグラント・グリーンはこの後も "Street of Dreams" (BST-84253) と "I Want to Hold Your Hand" (BST-84202) で共演しています.



Grant Green 004
 ● Grant Green ●

 Reid Miles によるジャケットデザインがイカしてます.
 アルバム・タイトルと演奏している曲の組み合わせ ・・・・・ いいですね.


 突然こういうアルバムにぶち当たるから Blue Note って止められないんだな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Blue Note Records - Beyond the notes

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 梅雨らしいお天気が続いています.
 でも昔のようにシトシトと降り続くというよりは、なにかドカ〜〜〜ンとくる感じです.

 線状降水帯 とか、以前はそんな言葉聞いたこともなかったのにね.

 ちょっと梅雨らしい写真載せてみます.


0R9A0026
 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

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 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

0R9A0024
 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

 シグマ の 85mm 、開放で撮ってみました.
 あえて 2/3 ほどアンダーに.

 庭の二カ所に咲いてますが、片方は花で、片方はガクって感じで咲いてます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 以前観たいと思っていたドキュメンタリー映画 " Blue Note Records - Beyond the notes" (邦題: ブルーノート・レコード ジャズを超えて) を、ようやく Amazon Prime で鑑賞することができました.



blue-note-2022

 この映画は、Blue Nore レーベル設立 80 周年を記念して製作されたドキュメンタリー.
 アルフレッド・ライオン と フランシス・ウルフ による アメリカ でのレーベル立ち上げから、現在に至るまでを歴代ミュージシャンたちの証言や映像で駆け足で紹介しています。

 多くの有名ミュージシャンの録音があり、名盤と呼ばれるアルバムもたくさんある Blue Note .
 映画としての時間の制約もあるので、どうしてもざっとという感じになってしまうのは仕方ないことですね.
 ボクの中での Blue Nore は1960年代頃までの、モダンジャズって感じですが、さらにそこから進化していったヒップホップなんかもあって、



4170
 ● "Free for All / Art Blakey & the Jazz Messengers" (BST-84170) ●

 こういった映画の場合、どんな曲が使われているのかはすごく気になる.
 特にこういう映像の中で使われると、今まで聴いていたものと雰囲気ががらりと変わることも多々あります.


 最初にかかる "Absolutions / Lee Morgan" も超カッコいいのですが ・・・

 今回一番新鮮だったのが "Free for All / Art Blakey & The Jazz Messengers (BST-84170) " .
 このアルバム、 Art Blakey のアルバムの中でもめったに聴かない部類のアルバム.
 当時の公民権運動を支持する政治色の強いアルバムで、映画の中でもそんな映像とともに流れました.
 タイトル曲が映画の中では流れましたが、映画 "ダイアナ" の中でかかった "Tanya" くらいスタイリッシュでクール.

 こういう演奏聴くと、やっぱり 4100 番台の新主流派もいいなぁ、なんて思っちゃう.



maxresdefault
 ● ⇒ Herbie Hancock 、 Wayne Shorter ●

 もちろん代表的な曲もたくさんかかります.
 字幕も出ませんでしたが、"Summertime / Sidney Bechet" も聴いたのは初めてかな.
 この演奏は Blue Note レーベルにとって最初のヒット作なので、 Blue Note を語る上で必ずこの曲のことが出てきます.


 映画は ロバート・グラスパー を中心にした Blue Note All Stars の演奏から始まります.
 そして創設からの歴史が紐解かれ、 ハービー・ハンコック と ウェィン・ショーター 、 ルー・ドナルドソン の証言が中心になってきます.


 そして ビバップ への参入 ・・・・・ セロニアス・ モンク です.
 彼の演奏の中で好きな演奏はほんとに少ないんですが、そんな一曲 "In Walked Bud" も流れました、そしてそこから "Un Poco Loco" .

 "Blue Train" 、 Miles Davis 、 Clifford Brown 、 "A Night at Birdland" 、 Wayne Shorter ・・・・・

 80 年代のヒップ・ホップ が誕生し、それがどんな感じでジャズの影響を受けていたのかもちょっとわかっておもしろかった.
 でもこの頃になるとストレートなジャズからは遠く離れているので、ボクなんかみんな知らない人ばかり.

 そして ノラ・ジョーンズ の登場.



Monk 0035
 ● Thelonious Monk ●

 フランシス・ウルフ の写真、 リード・マイルス のデザインについてもさらりと言ってました.
 リード・マイルス はジャケットデザインの際にトリミングをガンガンやってしまい、特にミュージシャンの顔の一部でカットしてしまうので、 フランシス・ウルフ はそのたびに落ち込んでいたようなことを、昔どこかで読んだ記憶があります.

 アルバムの魅力って、収められている演奏はもちろんだけれど、アルバム手にとってジャケットデザインを見ながら、どんな演奏だろうって胸を弾ませるのは、きっとみんな経験してると思う.
 だから 「ジャケット買い (ジャケ買い) 」なんていうのも納得.

 この二人がいたから、あの超ステキなジャケットが生まれたんですよね.
 この映画では リード・マイルス については、ほんとに軽くでした.



Michael Cuscuna 0021
 ● Michael Cuscuna ●

 Blue Note の収集家としても有名な マイケル・カスクーナ が、 フランシス・ウルフ の写真所有者として紹介されています.
 今のボクにとってはアルバムよりも、こちらの写真だなぁ.
 こんな写真がいつでも手にできるのは本当にうらやましい.

 フランシス・ウルフ の写真はアスペクト比が 1:1 なので、 ローライフレックス でも使っていたのだろうか?
 彼の使っていたカメラが何だったのかは、ちょっと調べてもわからなかったので、知ってる人いたら教えて欲しいな.

 写真と言えば、ネットで見つけた マイケル・カスクーナ のインタビュー記事にも、 ミルト・ヒントン の名前が出てきました.



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 ● Milt Hinton ●

 ちょっとここからは脱線.

 ミルト・ヒントン は写真家としても有名で、ビリー・ホリディ をはじめ多くのミュージシャンたちを撮影しています.
 写真のカメラもちょっと見たら ライカ だと思いましたが、調べてみたらなんと キヤノン .
 Canon P というカメラのようです.

 レンズが ライカ っぽいですが、このカメラには ライカ マウントのものもあったようなので ライカ なんだろうか.
 軍艦部ののものはてっきりストロボかと思いましたが、露出計でした.
 カメラ・オタでないボクにはわからないことばかりです (笑)



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 ● ⇒ Curtis Fuller 、 John Coltrane ●

 こういう映画はとっても刺激になるなぁ.
 やっぱり Blue Note はいいなぁ.


 この映画の字幕監修は 行方均 氏.
 昨年 3 月病気のため 68 歳でお亡くなりになりました、今の時代、まだ若いですね.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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