CAPA

CP+ 2023

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 金曜日お休みいただき、リフレッシュのため 東京 二泊してきました.
 久しぶりの 東京 なので、行く前にいろいろスケジュールを詰め込んでましたが、なんとかコンプリートできました.

 今日は一番の目的でもあったイベント、 CP+2023 のことから書いてみます.



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 ここ 3 年間は新型コロナの影響をもろに受け、中止やオンライン開催などで 4 年ぶりの パシフィコ横浜 開催.
 行く前はのんびり観てこようなんて思ってましたが、あの会場に足を踏み入れると嫌が上にも気分は高揚しちゃいます.

 コロナ前に比べると参加メーカーも減ってるでしょうか、一部には約半数みたいなことが書かれてました.
 前はもっと通路も狭くごちゃごちゃしていたような気がしますが、通路が広く感じられます.


 一番感じたのは、以前はほとんどのブースにコンパニオンがいてパンフレット配布などしてましたが、今回そういったブースが全くと言っていいほどなかった.
 そういうところにお金を回せなくなったということなのかなぁ.
 そんなコンパニオンの撒き餌に群がるオッさんカメラマンという画角も、 CP+ っぽくてよかったんだけどね(笑)

 各ブースはそれぞれのカラーが出ていて、以前と同じような感じで、ちょっと懐かしかったり.



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 ● Canon ●

 CP+ の中でも一番の目的は キヤノン のフォトサークル会員限定の 「あんしんメンテ」 .
 24 日会場に入ったのが 11 時ちょっと前と遅かったので、予想通り午前中配布の整理券はありませんでした.
 開場から 10 分くらいですべて終わってしまったようです.
 次の整理券配布が 15:00 からということでしたが、 赤レンガ倉庫 も行ってみたかったし、夕方は違う用事を入れてあったので断念.

 すんなり諦めるつもりでいましたが、夜になったら、せっかくだから次の日朝早くから並ぼうかな、なんていけない考えがムクムク.


 結局、翌日は 8 時半頃には パシフィコ横浜 到着.
 着いた時にはすでに 20 名以上が並んでました.
 ボクも含め、カメラ・ジジイたちは朝に強いのです.



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 ● 2023.2.25 AM 8:50 ●

 最初は屋外で待ってましたが、 9 時前には屋内に移動が始まり入場口付近での待ちになったのでヤレヤレ.
 でも後から並んだ方たちは行列が外までつながっていたので、寒い中外で結構待たされてました.

 先頭から 30 番目ほどだったので、これだったら余裕で 「あんしんメンテ」 受けることができるはずです.
 10 時の開場になると、同じ方向に早足で向かう人が何人か.

 写真の一般入場口から キヤノン ブースは一番離れてるので、そこにたどり着くだけでも年寄りにはしんどい.
 会場内は走らないでという注意書きがあったので速足で歩きましたが、約一名に抜かれました (笑)


 キヤノンブースの安心メンテの受付に着いた時には 4 番目くらいだったかな.
 ボクと同じでこのメンテにターゲット絞ってる人、結構いるんですね.



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 ● あんしんメンテ ●

 そしてゲットできたのが真ん中の整理券.
 並んだ順に希望する時間帯のものを選んでいきます.

 ボクは他に特に用事もなかったのですぐにできる時間帯をチョイス.
 ボクがメンテ受けてる間に午前受付の整理券はすべて終わってました.

 この 「あんしんメンテ」 は、オーバーホールも含め過去に 3 回ほど利用したことがあります.
 CP+ でのメンテは体験版なので各部の清掃とフランジバックの点検がメイン.
 ボクの場合 9 月に購入したばかりですが、極寒や雪など悪条件の中で使っているので、一応見てもらおうと思って ・・・・・ だからわざわざ重くて大きい R3 持っていった訳です.

 会場のスナップだけだったら、一回り小さな EOS 5D Mark lV でも全然よかったんですが.



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 ● Canon ●

 サービスカウンターに座っておもむろにバックから R3 取り出したら、 「おおっ、 R3 ですか」 って驚かれてしまいました.
 会場内でも R3 を肩にかけている人は二人くらいしか見ませんでした.
 自分が持っていてなんですが、やっぱり軽く手が出るカメラではないですよね.


 メンテ担当者と横にはアンケートっぽく記録取る方がいて、三人でいろいろ撮影環境など話しながらのメンテナンス.
 スキー場が荒れるとマイナス 20 ℃ くらいになることもあるって言ったら、そこまでの想定してないとかサラリと言われてしまいました.


 結果はとてもきれいな状態で使っているとお褒めの言葉、まったく問題なかったです.



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 ● Leofoto : 水谷たかひと 氏 & 土屋勝義 氏 ●
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 ● Leofoto : 水谷たかひと 氏 ●

 今回聞いたセミナーは、 24 日 Leofoto での 水谷たかひと 氏のお話しのみ.
 ちょうどブースの前を通りかかった時、中に 土屋先生 もいたのでご挨拶.

 ボクも一部ではスポーツカメラマンとか言われてるので、 水谷氏 のお話しは面白かった.
 今回は 24 時間耐久レースの写真を 5 枚ほど解説しながら一脚の話.

 権利の関係で写真撮影は不可でしたが、一脚でカメラを振った時の水平撮るのが難しいというのはよくわかります.
 ボクも手持ちでフリースタイルのジャンプなんか撮ると、とても水平合わせる余裕なんかないのでいつも斜めが多いですが、ほんの少しだけ引きぎみにして後でトリミングというのが、やっぱり同じなんだなぁと妙に納得 (笑)

 被写体ブレがピンボケみたいにっていうのも、ほんとに納得でした.


 土屋先生 はキヤノンブースで 25 日の夕方がメインで、それ以外にもいろいろ登壇していたようですが、 25 日の夕方は娘たちとのお食事が入ってしまったのでリアルタイムで聞くことはできませんでした.
 ただ、You Tube アーカイブでしっかり観れたので良しとしましょう.

 まぁ今年は春からの EOS学園 受講するので、そこでまたいろいろ教えていただきます.



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 ● Nikon ●

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 ● FUJI FILM ●

 相変わらずボクのような高齢者多いですね.
 でも、結構若い女性も目につきました、みんな一眼持っていたりして.
 よく女性はメカに弱いとか言われて、どちらかと言うとカメラは男性の趣味みたいでしたが、最近は女性本当に多いです.
 女性特有の感性みたいのもあるようで、とてもあなどれないです.


 CP+ は来場している人たちのカメラも自然と気になりますね.
 みんなそれぞれ拘りみたいのがあって、そういう人たちのスタイル眺めているだけでも楽しそうです.



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 ● 銀一 WANDRD ●
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 ● 銀一 DOMKE ●

 今回しっかりメーカーのお話しを聞いたのが 銀一 ブースにあった WANDRD の防水バック.
 デザインが結構おしゃれで、色のバリエーションも豊富、背中部分の作りもかなりしっかりしていてとてもいい感じ.

 今ボクが使ってるのは ETSUMI とLowepro で、容量的には 25L ほど.
 特に ETSUMI のものは上下セパレートされており下に EF 70-200mm F2.8L IS lll USM 、上にセットした R3 + EF 16-35mm F4L IS USM が収まるので、特に冬のゲレンデでは重宝してます.
 この Etsumi のバッグは、 2017 年の CP+ で目に入り、その後購入したものです.
 ただ 5 年以上近く使っているのでさすがにくたびれ始めてます.

 WANDRD が今回の中では一番自分的に合いそうですが、いかんせん価格が・・・・・・ ここが一番のネック.
 21L、31L、41L の3サイズですが、41L でないと、レンズを着けた R3 をサイドから取り出すのはちょっと無理.
 それにこのサイズは色が黒しかないので ・・・・・・・ ちょっと微妙かなぁ.



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 ● shige 君 at CAPA ●

 このイベント、いつも一人で行ってましたが、今回は後輩でもある shige 君と一緒に会場をブラブラしてみました.
 彼はボクなんか比べ物にならないくらいカメラの知識が豊富.
 間違いなくこういうイベントは彼のド・ストライクと思い以前から 勧めてましたが、今回ようやくデビューすることができました.

 まぁ彼の場合は、撮影のほうは自分でも認めてる通り今一つのようで ・・・・ どちらかというと、お気に入りのカメラを部屋で触ってはニヤニヤしているタイプのようです.
 ちょっと変態チックではありますが、まぁこれもカメラの楽しみ方の一つです.


 この日は会場のどこかで合流することにしてましたが、ボクが 「あんしんメンテ」 終わってブースを出たら、目の前にいました (笑)



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 ● SONY ●

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 ● LUMIX ●

 この日の彼のカメラは SONY α6600 に A マウントアダプター付けて、レンズは Carl Zeiss PlanarT 50mm F1.4 といういで立ちで、そこはかなりの拘りがおありのようです.
 特に Zeiss に対する拘りがあるようですが、ボクは全く興味ないので、レンズ名称聞くだけでも四苦八苦です.

 ちなみに今回のボクの機材は R3 に RF 24mm F1.8 MACRO IS STM だけで、他の交換レンズはなし.
 これは拘りではなく、単に小さなレンズということで全体を軽量にしてフットワーク軽くしただけ.
 横浜 の風景も少し撮ったので、本来はいつも使っている広角ズームあたりがよかったんですが、こういうイベントは会場までの往復も含めかなり歩行距離が増えるんでがとりあえず軽量化優先ということで.



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 ● COSINA ●

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 ● SIGMA ●

 最初こそおとなしかったのですが、だんだん会場の雰囲気に慣れるにつれ彼のカメラ・オタク度が爆裂.

 SIGMA では 3 層イメージセンサーでツッコミ入れたり、 COSINA では Voigtlander 、 Kenko-Tokina では Zeiss ・・・・・ まぁこういうマニアックな部分を各メーター担当者と話すというのも、こういったイベントの良さだから、その意味でも満足できたのではないでしょうか.


 SUNEAST という今回初出品のメーカーでは、二人でメモリーについてかなりツッコミ入れましたが、対するキレイなお姉さん (下の写真に写っているお姉さんたちではありません) も負けずと反撃.
 せっかくだから写真撮ればよかったと後悔.

 でも帰り際にさりげなく最後のエコバック (本来は QR コード登録が必要) くれるあたりは流石でした.
 こういう対応されると、使ってみてもいいかな ・・・・・・ なんて、オッサンたちはコロッといっちゃいそうです.



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 ● SUNEAST ●

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 ● Phottix ●

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 ● RAID ● 

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 ● ETSUMI ● 

 今回は以前のようにセミナー中心でもないし、これといった新製品に触るということもまったくなし.
 パンフレットも一つも手にしませんでした.
 撮影した写真も本当に少ない.
 ただただあの空間をさ迷い歩いたって感じですかね.

 でもあんな場所に行くと、自然と写真やカメラに対するモチベーションが上がってきます.
 一年に一度くらいはあんな雰囲気の中で時間つぶすのもいいですね.


 今回のように友人と行くのも楽しいので、都合が付けば来年もまた一緒に行こうと思ってます
 その時は共通の後輩でもある Y 君を引っ張り出さないと ・・・・・・



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 ● OM System ●

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 ● TAMRON ●

 まぁこんな感じの二日間でした.
 すでに shige 君のほう先に ブログアップ してました


 下の写真は彼の今回のベストショットとほぼ同じ瞬間.
 24mm のノートリミングだとこんな感じです、 APS-C の 50mm とは勝負になりません.
 実はこの写真の AF ポイントは向かって左のヘルメット.
 人物が何人かいると往々にして意図しない人に AF 持っていかれちゃうことあります.
 まぁそのための 瞳 AF なんだけれど、ボクの場合は普段切ってるから (笑)


 なんだかんだ言いつつも、いざ会場に行ってみるといろいろ楽しめるイベントなのです.
 来年もとりあえず 「あんしんメンテ」 だけはクリアしたいと思います.



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 おまけは会場で偶然遭遇した アムロ君 .
 いつの間にか RF 70-200mm F2.8L IS USM 持ってるし ・・・・・


 「さらに出来るようになったな、ガンダム!」




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 ● アムロ君 ●



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Black & White

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 先週の日曜日 「Tokyo Portrait Award 2022 × CAPA モデル撮影会」 に参加しました.
 スタジオ撮影、初体験 ・・・・・ なんて耽美な響きだろう.

 まぁこんなことを言っている段階で、 アムロ君 たちに完全に置いていかれちゃってるのがわかるであります.



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 ● CAPA CAMERA WEB から ●

 そもそもは Facebook に出た CAPA の募集記事.
 何気なく観てみたら、ボクが前から撮ってみたいと思っていたモデルさんがいるじゃないですか.
 だったら思い切って応募してみようか、抽選外れたらその時はその時.

 前の記事 の通り当然のように当選しましたが、それがなにか (笑)



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 ● はせちゃん(@mokehasese): 1/320 秒 F1.4 ISO-200 EV-1 ●

 唯一名前を聞いたことがあったモデルさんというのが はせちゃん さん.
 とても日本人離れした顔がいいですね、たしかハーフだったかな.


 いつか撮ってみたいと思ってましたが、こんなご時世でとても 東京 まで出ていって個撮できる状態じゃないし.
 おまけに人気のあるモデルさんですので、なかなか一見さんで個撮はちょっと ・・・・ ましてやスタジオ撮影未経験のボクが声かけるのはハードル高すぎ.

 ほんとに偶然やってきた撮影のチャンスって感じでした.

 今年は本当にいろいろなことで持ってますので、まぁこのくらいの抽選外せません。



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 ● 東急大井町線 大井町駅ホーム (スマホ) ●

 ということで 10 時前の新幹線で東京へ ・・・・・ 行ったんだけれど、スタジオの場所がすでに迷路.
 銀座・新橋 あたりは細い路地も結構歩いてますが、 品川 から先はほとんど未開の地。

 等々力 って ・・・・・ 金田一耕助に出てくる刑事の名前?
 東急大井町線 ・・・・・ 聞いたこともなかった.


 大井町 ってたしか 品川 の次の駅だったな.
 山手線 に乗って 品川 過ぎたら、あれっ 大崎 ??
 思いっきり間違えました 京浜東北線 乗らなくちゃ.

 出だしがこんなだから、撮影はどうなるんだろ.
 この日のお天気のように暗雲が漂ってますね.



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 ● Fam Caffe Ristorante (スマホ) ●
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 ● 小エビとルコラのトマトソースパスタ (スマホ) ●

 等々力駅 からスタジオまで徒歩 15 分くらい.
 12 時過ぎに 等々力駅 に着いたので、まずは軽く腹ごしらえ.


 ちょうどカウンターに席が空いていたのでラッキーでした.
 もし一杯だったら昼抜きだったかも ・・・・ このあたりにどんなお店があるのか全然わからないし.


 このお店、パスタの湯手加減がスゴくよくて、ソースがこれまた美味しかった.
 店内もちょっと奥行きがあって、ステキな雰囲気でした.




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 ● Studio Standard (スマホ) ●

 ゆっくりめの昼食すませたら、そこから約 15 分の歩き.
 撮影会場の 2 階建てスタジオ " Studio Standard E-Standard " へ.
 " Studio Standard " は、周辺にいくつかのスタジオを持っているようです


 この日の撮影会は三部構成で、ボクが参加したのは 13:50 からの第二部で、時間は 90 分.
 撮影はスタジオの 2 階で、参加者 13 名、モデル 3 名その他スタッフ数人なのでスペース的にちょっとキツイかな.

 撮影は囲みでの撮影で、横撮りも OK .
 大人の礼儀で、お互いが交代して前に出て撮っていく感じでした.
 途中一人ずつ交代に正面での撮影もあったりしました。

 小心者のオッサンにとって、スタジオ初めて、モデルさんも初めての人たち、参加者の知り合い一人もいない ・・・・・ アウェイ感半端ないです.
 口から胃が出てきそう.



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 それじゃ、当日撮った写真とともに色々感じたことなどを、長々書きます.



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 ● 1/100 秒 F1.4 ISO-200 EV+1/3 ●
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 ● 1/125 秒 F1.4 ISO-200 EV+1/3 ●
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 ● 1/400 秒 F1.4 ISO-200 EV+0 ●

 カメラは EOS R3、レンズは SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art .
 レンズは 50 mm 一本だけ、スタジオだったら 70-200 mm まではいらないだろうし、いっそ 14 mm でもいけちゃうかな、とは思ったものの初めてのモデルさんに超接近はさすがにデリカシーに欠けるので、ある程度無難な大人の選択.
 結果的に、画角的にも 50 mm でちょうどよかったかな.


 カメラのピクチャースタイルのユーザー設定を、コントラストやシャープネスを強くしたカリカリのモノクロ撮影.
 絞り優先で、絞り開放の 1.4 を固定.
 ISO 200 ⇒ 160 ⇒ 100 って感じ、後はシャッタースピードでオーバーにしたりアンダーにしたり.
 男らしく、ピクチャースタイルは途中で変えないようにしてました.

 実は今回の目的の一つが、モノクロ・ポートレートの設定をどのくらいにしたら自分の求める感じになるか確かめる意味もありました.
 こういうのは実際に撮ってみてはじめてわかる部分が多々あるので.



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 ● 1/500 秒 F1.4 ISO-200 EV-1/3 ●
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 ● 1/800 秒 F1.4 ISO-200 EV+1 ●
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 ● 1/80 秒 F1.4 ISO-160 EV+1 ●

 この日のライティングはちょっと強めの当て方が多かったかな.
 おまけにボクのカメラ設定が、さらにカリカリの仕上げ、全体がエッジ立ちまくりで ・・・・・・ まぁ予想していた通りと言えばその通りなんだが.

 DDP の機能に アンシャープネス というのがあり、一見 シャープネス の反対のような意味に思ってしまいますが、実際は シャープネス をさらに細かく設定する機能です.
 ボクは尖った設定をしていたので、 DDP でこの部分を シャープネス に切り替えただけで、ガラリと写真の雰囲気が変わりました.
 この シャープネス 設定はあまり変えないほうがいいかな ・・・・・・ 今回の教訓.


 結果的に、この設定はポートレートにはよくないということがとてもよく分かったので、それを踏まえ家で再設定しておきました.
 それがわかっただけでも、こういう撮影会に参加する意義はあるな.

 今回の撮影、当然ですが RAW データも一緒に記録したので、アップした写真は現像時に若干柔らかめにしてあります.

 モデルさんに差し上げたデータもちょっと柔らかくし、軽くファンデーション.



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 ● 柊 里杏(@lialily11): 1/125 秒 F1.4 ISO-160 EV+1/3 ●
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 ● 1/100 秒 F1.4 ISO-160 EV+0 ●
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 ● 1/160 秒 F1.4 ISO-160 EV+1/3 ●

 今回撮影指導していただいたのは、プロカメラマンの コバヤシモトユキ 氏.
 ライティング、モデルの立ち位置なども コバヤシ氏 がすべて決め、そこで囲み撮影.
 途中でいろいろレクチャーもいただきました.


 ファインダー覗いていて難しいと思ったのが、モデルの三人の化粧の違い.
 三人が同じ画角に入っているものが多いですが、そこでの露出がねぇ.
 だれに露出合わせるかで雰囲気も明るさも全然変わってしまいます.
 モノクロだからなおさら感じたのかもしれません.

 特に 柊 さんは髪の毛がピンクがかった金髪 (?) で、モノクロで撮るとほとんど白髪なので、周りに合わせていくと彼女だけ白飛びのようになってしまったりして.
 そういう意味では一人ずつのほうが断然撮りやすいかな.


 強めのライティングの場面は、当然影もかなり強めに出ています.
 だから影を意識した構図も何枚か撮ってみました.
 一般的にポートレートはもっと軟らかめな光の当て方が多い気がするので、人によってはかなり難しかったかもしれません.



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 ● 朝日奈まお(@maokra__): 1/60 秒 F1.4 ISO-100 EV+1/3 ●
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 ● 1/30 秒 F1.4 ISO-160 EV+1/3 ●
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 ● 1/320 秒 F1.4 ISO-200 EV+1/3 ●

 個別撮影会(個撮)だったら細かな指示しながら思ったような光を取り込むこともできますが、こういう囲みはそういうわけにいかないので、その辺はジレンマもありますが、逆にそのなかで自分なりの構図切り取る勉強ができるのもいい.

 囲みは ヨドバシカメラモデル撮影会 で鍛えられてますから ・・・・ 結果出してますから (笑)
 囲みでも誰も撮らないような写真を撮る、ここ結構重要でうまくいったときはエクスタシー感じる部分 (笑)


 かなりモデルに寄って顔を中心に撮る方もいましたが、まぁそれは人それぞれ.
 こういう撮影会、最低限の常識さえあればいろいろな目的の人がいてもいいと思いますので.
 ボクはできるだけ全身入れるよう心掛けたので、必然的に縦アングルが多くなってます.
 今回アップしてある横長バストアップの写真などは、かなりトリミングして作品ぽくしてます.



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 ● 1/500 秒 F1.4 ISO-100 EV-1 ●
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 ● 1/200 秒 F1.4 ISO-100 EV-1 ●
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 ● 1/500 秒 F1.4 ISO-100 EV+0 ●

 ボクのお友達は、こういったモデルさんやアマチュアカメラマンのことなどすごくよく知ってて、撮影会後に電話で話した S さんは、三人のモデルを知っていて 「二人は撮ったことあるけど、 はせちゃん だけはまだ撮ったことない」 なんて言ってました.

 はせちゃん は全身から独特なオーラ放ってます.
 そんなに黒系のアイラインではないんだけれど、モノクロ写真にするとかなり強調され、よりエキゾティックな雰囲気出まくりです.
 目のインパクト大きいので、ちょっと目の位置を動かしただけで白目が強調されちゃうから、顔ごと移動させて視線の位置を変えるほうがいいかな、と心の中の声が言ってました.
 もし個撮できる機会があれば、もう少し明るくよりスタイリッシュに撮りたい ・・・・・ 撮れるかはわからないけれど、気持ちだけは.


 朝日奈まおさんが、いい意味でこれまた不思議ちゃんでした.
 少女っぽいかと思うと、ガラリと変わったりしてかなりの目力.
 表情で危険な雰囲気も漂うので、いろいろなポートレート撮影できそうです.
 ポートレート撮る側からしたら、こういう表情に幅のある人が絶対撮り易いかも.


 この二人にピンクっぽい金髪 (?) の 柊 さんが絡みます.
 超怪しい三姉妹といった雰囲気になっちゃいますね.
 柊 さんは、ボクの好みとしては絶対笑顔のほうが似合う気がしました.



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 ● 1/400 秒 F1.4 ISO-100 EV-1/3 ●
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 ● 1/640 秒 F1.4 ISO-100 EV-1/3 ●
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 ● 1/400 秒 F1.4 ISO-100 EV-2/3 ●

 ポージングに関してはほぼモデルさんにお任せ.
 一人 1 分の正面撮影タイムでは、簡単なポーズ指示はできました.
 ボクは背景の壁の派手なデザインがちょっと苦手だったので、正面撮影タイムはパスしちゃいました.


 モデルさんの服装は各部着替えての撮影ですが、ボクが参加した第二部はたまたま三人とも黒.
 撮影始まったら三人が絡み始めて、かなり怪しい雰囲気が漂い始めました.

 ちょっと強めのライティング、そしてその影.
 モデルたちの怪しいポーズが作る耽美な世界.
 白と黒の世界にピッタリ ・・・・・ まるで Hermut Newton の世界そのものじゃないか.

 完全に笑顔がいらない撮影になりました.


 と言えばピッタリなのだが、アンダー気味で、さらに黒い服となると黒を潰さないように締めるのが難しかった.



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 ● 1/500 秒 F1.4 ISO-100 EV-2/3 ●
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 ● 1/200 秒 F1.4 ISO-100 EV-1/3 ●
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 ● 1/160 秒 F1.4 ISO-160 EV-1/3 ●

 ちょっとカメラのことを.
 今回の撮影は AF エリアを中心付近の フレキシブルゾーン 3 で設定し、視線入力 はオフ.
 とにかく瞳検出が本当に助かります.
 だから構図と露出に集中できます.

 ただ三人入っているような構図では意図した人ではないところに行ってしまうことがありますが、それは仕方ない.
 今回はあえてそのままでみんな撮ってます.
 これをなんとかするのが、 視線入力 ということですね.

 後左右の目が意図から外れることもありました、まぁこれも仕方ないね.


 AF 性能は、半端ないくらいいい.

 そしてすべての設定変更が、ファインダー内でできるのが一番有難い.
 やっぱり高いだけのことはあります.
 


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 ● 1/640 秒 F1.4 ISO-100 EV-1+1/3 ●
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 ● 1/320 秒 F1.4 ISO-100 EV+0 ●
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 ● 1/500 秒 F1.4 ISO-100 EV-0 ●

 今回の撮影会は、囲み撮影だったり、強めのライティングだったり、思うようなポージングができなかったりと少し愚痴っぽく書きましたが、それ以上に、とにかくポートレート撮影できたことの満足感が高いです.

 今年も何人かアマチュアの方を撮影しましたが、アマチュアの方の場合は構図や光以前にいろいろ考えなきゃいけないことが多すぎて、かなり疲れます.
 モデルさん相手だとその部分の気を使うことがないので、すんなり構図とか光に意識を集中できるのが本当にうれしい.
 そこに飢えていたんだよなぁ ・・・・・ シミジミ


 とにかく撮影ということに飢えていたので、久しぶりのモデル撮影ができただけでも大満足.
 出来上がった写真も、今回は少しだけ統一感もあって、自分の世界撮れたんじゃないかと思ってます.



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 ● 1/250 秒 F1.4 ISO-100 EV-2/3 ●
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 ● 1/320 秒 F1.4 ISO-100 EV-1/3 ●
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 ● 1/320 秒 F1.4 ISO-100 EV+0 ●

 初めてのスタジオ撮影でしたが、自分なりに満足のいく写真が撮れたので大満足.
 やっぱりこうやって撮影してみると、いろいろわかってくることが多いな.



 来週はのんびり 銀座 でスナップ撮りながら街歩き、二日目は娘たちと 吉祥寺 でランチ、そして アムロ君 たちの写真展観て、懇親会 ・・・・・・

 26 日の土曜日からは、いよいよ冬のシーズンが始まります.

 新しいウエアもちゃっかりプレゼントでいただいちゃったし、今年はスタッドレスタイヤも新しいものに履き替え.



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 ● 1/100 秒 F1.4 ISO-800 EV+1 ●




 最後に、今回一枚だけカラー現像した写真貼り付けておきます.



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 ● 1/320 秒 F1.4 ISO-800 EV+1 ●



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最近のいろいろ

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 今週末もお天気いいですね
 日差しが温かいので、家の中もポカポカです.



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 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art : 1/4000 秒 F4.0 ISO-200 ●

 写真は 5 日土曜日の昼頃.
 周りの田んぼも稲刈りが終わって、所々で藁くずを燃やす煙が立ち上っています.


 今回は最近のいろいろ ・・・・・ 小さなことからコツコツと、書いてみます.



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 ● SIGMA ホームページから ●

 まずは写真撮り忘れちゃったけれどドナドナのお話し.
 手元の EF マウントのレンズを少し整理しようと、思い切って SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM l Contemporary を マップカメラ のワンプライス買取りに出しました.

 このレンズは数年前はスキー場で使ったこともありますが、ここ数年は EF 70-200mm F2.8L IS lll USM があれば十分なので、全くと言っていいほど出番なし.
 決して性能云々ではなく、この焦点距離で撮る被写体がないからです.

 ただ家に眠らせているのも勿体ないと、思い切って今回の買い取りです.



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 実は今回、思い切って RF レンズを購入しました.
 その下取りという感じです.

 購入したレンズについては下取り後の発送なのでまだ手元にありません、届いてから作例も一緒にアップする予定です.
 まぁさすがに今回は L レンズは購入できませんでした.

 というか、どうしても欲しいと思うようなレンズがとりあえずないので.



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 次にインスタグラムのプレゼント企画に応募したら見事当選したお話し.



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 当たったのは写真中央のシール 2 枚だけです.
 たった 2 枚のシールですが、それでも結構ボク的にはうれしい.

 以前から DOPE というヨーロッパのメーカーのウエアが好きで、輸入代行で購入したこともあります (写真に写っているジャケットなど) .
 本来は一緒にステッカーも入っているはずなんだけれど、販売ショップのシールが入っていただけで欲しかった DOPE のシールはありませんでした.
 だからこのプレゼントはちょっとうれしい.


 DOPE は スウェーデン 発祥のメーカーで、 EU 圏のみの販売.
 ヨーロッパっぽい感じのウエアなので、 日本 の若い女子たちにはちょっと敬遠されてしまうかもしれません.
 日本 の女の子たちは、アルペンやカービング系を除くとかなりダボっとした大きいサイズを着ているのが多い.
 パンツもダボダボなものを腰パン的に履いてるので、どちらかというと アメリカ っぽい感じと言えばいいかな.

 ボクはジジイなので、 DOPE のようなウエアを着ている子を見かけたら、それだけでグッときちゃうかもしれません.

 今まで一度も見たことないけれど (笑)



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 ● ERDE QUEST から●

 このプレゼントは、昨年から DOPE を含めた日本では簡単に手に入らないヨーロッパや韓国のメーカーの輸入を取り扱う ERDE QUEST さんの企画.


 ボクが DOPE を好きになったのがその宣伝写真のクオリティーの高さ.
 モデルの女の子たちの可愛さはもちろんですが、写真としてすごくいい.
 ERDE QUEST のホームページに掲載されている他のメーカーの写真も、とにかくカッコイイ.
 こういう写真じゃないと、少なくてもボクは購入意欲湧かないです.

 日本のスノーボードウェアのメーカーは、大手を除いてほとんどがそんなに大きな会社ではないので、なかなか宣伝写真などにお金をかけられないといったところでしょうね.
 だから、ライダーやアンバサダーといった人達の宣伝効果に頼る部分がスゴく大きいと思う.
 結果的に、自分たちで iPhone などで撮ったような写真をパンフなどに載せたりしてあるのが、ボクはどうも好きじゃない.



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 価格的にはちょっと高くなってしまいますが、国内で簡単に購入できるようになったのはとてもいいですね.

 今度ウエアとか当たらないかなぁ、もっと PR するんだけどなぁ ・・・・・ こちらもアンバサダー希望 (笑)



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 次も当たりのお話し.
 といってもスキーやスノーボードには関係ありません.



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 ● CAPA CAMERA WEB から ●

 「TOKYO PORTRAIT AWARD」と CAPA によるコラボ撮影会に応募したところ見事に当選 ・・・・・ と言ってもどのくらいの応募だったのかは不明ですが、結構人気あるようです.
 当然、抽選に当たってもしっかり参加費は取られます.


 今年は本当にポートレート撮れてなくて、何度か予定したものも諸般の事情でみんなキャンセル.
 8 月の お台場 撮影が唯一のポートレート撮影って感じです.
 ちょうど EOS R3 が手元に来たタイミングで、女の子に声かけて撮らせてもらいました.


 東京のお友達は写真展やフォトコン応募と、みんなアクティブに活動しているので、一人蚊帳の外 感が半端ないです.
 そのうち話しすら噛み合わなくなってしまいそうな危機感.

 これじゃいかんと、今回はたまたま見つけた撮影会に応募してみました.
 実は以前から撮ってみたいと思っていたモデルさんが偶然にもこの撮影会にモデル参加するので、それもあっての応募なのです.



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 ● 2019.6 月島 にて : 望遠レンズの圧縮効果使って撮影してるところ●

 ちなみにワタクシ、スタジオ撮影初めて.
 でもすでにどんな感じで撮ろうか、構想も大体固まっています.
 後は光次第だな、.


 気持ちだけは Irving Penn 、 Peter Lindbergh 、 Helmut Newton ・・・・・ なのであります.
 撮った写真 のSNS 公開はできるのかわかりませんが、とりあえず頑張ってきます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 次はプレゼントなどとは違いますが、今年からスケジュール管理アプリ "雪ともアプリ" のアンバサダー活動することになりました.
 メーカーなどのアンバサダーと言えば、スキーやスノーボードがうまい人と相場が決まっていますが、いろいろな関係でこんなオヤジ・カメラマンもその一員になりました.



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 このアプリは冬のシーズンのスケジュールを登録し、友達たちと共有できるものです.

 ボーダーやスキーヤーの中には、プロやライダーと一緒に滑りたいという人たちが結構多く ・・・・・・ ちなみにボクはスキーヤーなんて呼べないのでそんな気持ちまったくないですが (笑)
 まぁそんな人たちが、あこがれのスキーヤーなどのスケジュールを見て同じスキー場で一緒に滑ったり、一緒に滑るような友達がいない人がにアプリでつながった友達と一緒に滑ったりすることもできるように、というような目的で作られたようです.


 実はこのアプリ、個人製作で今年はロゴやページのデザインをプロに協力してもらいリニューアルしました.
 いろいろな審査も終了し、ようやく 11 月から本格稼働です.



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 ボクは写真でいろいろ協力です、カメラじゃなければできないこと ・・・・ 肩の力抜いて頑張ります.

 ローカルの 湯の丸スキー場 で 3 月末に開催するアルペンスノーボードの大会協賛もします.
 上の写真の T シャツとキャップのセットを景品提供しますので、皆さん是非遊びに来てください.

 ちなみにこの日は違うゲレンデで、スノーボードスクール主催のグラトリ大会もあるので、どうやって撮影しようかすでに頭を悩ませてます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今日の最後もドナドナのお話し.
 と言ってもボクではなく、昔部下だった Y 口君のことです.

 彼とは 2014 年ボクが異動した職場で一緒でした ・・・・・ その時一緒だったのが shige 君.
 当時、ボクの使っていたカメラ EOS 7D Mark ll を彼に譲ってあげました.



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 最近になって彼が完全に Fuji にシフトチェンジし、持っているキヤノン製品を出してしまうという話を聞き、だったらもう少しいい価格でボクの知り合いに売ったらどうかと、仲介料 0 で仲介.
 そうすれば彼もいいだろうし、譲ってもらったほうも訳のわからない中古を高く買うこともないから.

 ということで、その友人に聞いてみたら即 「買います」 の返事.

 無事交渉成立です.



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 ● 2015.2 自宅にて ●

 ボクの使っていたカメラがまだ現役で大事に使われていくのは、なんかいいなぁ.
 機能的には一昔前という感じになってはいますが、それでも出来上がる作品の良し悪しは全く別.


 これからも大事に使ってもらえればいいな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

In A Silent Way

  ・ ・ ・ ・ ・



 今日は夏の日差しが戻り暑い一日になりましたが、めっきり涼しくなりました.
 この時期、眠るときはタオルケットお腹にかけているんですが、数日前には足の先が寒いくらい.



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  ● 写真は てぴっくす さんの ブログ からお借りしました ●

 そう言えば、今年夕立 ・・・・・・ というか、雷の発生がほとんどなかった気がします.
 いつもだったら毎日のように午後になると黒い雲が広がり、遠くからゴロゴロ ・・・・・・・・

 そんな雷や土砂降りの雨を、今年は見た記憶がないような気がします.

 8 月になって夕立ってあったっけ ?

 本当に不思議な夏ですが、もう家の周りには秋の気配が.





  ・ ・ ・ ・ ・





 このアルバムはずっと前にも書いたことがあります.
 でもその頃とは聴いた感じが全然変わっているのでもう一度.






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  "In A Silent Way / Miles Davis"





  1. Shhh / Peaceful
           (Miles Davis) ・・・・・ 18:16

  2. In A Silent Way / It's About That Time
           (Joe Zawinul / Miles Davis) ・・・・・ 19:51





  Miles Davis (tp), Wayne shorter (ss),
  John McLaughlin (el-g), Chick Corea (el-p),
  Herbie Hancock (el-p), Joe Zawinul (org),
  Dave Holland (b), Tony Williams (ds)
  Recorded at Columbia Studio B, NYC, February 18, 1969.






 あの問題作と言われた "Bitches Brew" の直前の作品です.
 アルバム全体がどこか牧歌的な雰囲気で、一般的な評価はそれほど高くありませんでした.

 ボクもこのアルバムの前に吹き込まれた "Filles de Kilimanjaro" の演奏のほうがずっと好きでした.
 ただしそれはちょっと前までのお話し.





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 この時期の一番大きな出来事は、黄金のクインテットとしてマイルス・グループの一世代を築いていたリズム・セクションがガラリと変わったことでしょうか.


 まず ハービー・ハンコック ですが、 1968 年 8 月に新婚旅行のため ブラジル を訪れた際食中毒を患い帰国できなくなり、その穴埋めに チック・コリア がグループに参加しました.
 この辺り、それが原因でグループを追い出されたのかは当事者の証言にもいろいろ食い違いがあるので何とも言えないところです.

 現にその後のこのアルバムでも ハービー・ハンコック は参加しているわけですし.
 

 ベースの ロン・カーター ですが、この頃になると自身も多忙になりライブでも参加できないことが多くなり、さらにはマイルス・グループのエレクトリック化にもジレンマを感じ退団、ごくわずかの期間 ミロスラフ・ヴィトゥス が参加し、 1968 年 7 月からは デイヴ・ホランド に変わっていきます.


 1968 年 12 月にはドラムスの トニー・ウィリアムス が退団、 ジャック・デジョネット に変わりました.
 本来このアルバムではその時のメンバーでもある ジャック が参加するのが当然ですが、この録音にはギターの ジョン・マクラフリン の参加があり、彼のギターとの相性から トニー・ウィリアムス が叩いているようです.



Embed from Getty Images

 そしてなんといっても ジョー・ザヴィヌル の参加.
 これによって、その後の Weather Report 結成の道ができていきます.

 キーボードが 3 人、別々のリズムを刻んでいくというのも今聴いてみるととても面白いし、独特の音の広がりがいい感じ.
 テーマ部とアドリブの明確な線引きもないため、ともするとただダラダラ続いていくような演奏に聴こえてしまうかもしれません.


 それとギターの ジョン・マクラフリン の参加です.
 これまであまり気にもかけませんでしたが、この演奏の中でのギターって結構効いている感じなのです.


 ボクはこのアルバム好きになりました、演奏も大好きです.


 "Filles de Kilimanjaro" の次のアルバムという位置付けですが、実際はこの二つのアルバムの間には 4 つのスタジオ・レコーディングが行われており、それらの演奏は数年後に発表されています.




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  ● "Filles de Kilimanjaro" のモデル、ベティ・メイブリー ●

 この "In A Silent Way" にも発表されなかっら多くの演奏があり、後年 "Complete in a Silent Way Sessions" というタイトルで 3 枚組で発売されました.
 このボックスは総じて評価がとてもいいアルバムです.

 こちらのアルバムも以前から購入しようと思っているんですが、ちょっとお値段が ・・・・・・

 EU 盤だとちょっと安いんだけれど、作りも全然違うし


 今回の記事に当たっては、かなりの部分で "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫 著)" を参考にさせていただいております.




  ・ ・ ・ ・ ・




 そして今、この "In A Silent Way" 演奏し、アルバムを作ったグループがいます.

 Selim Slive Elementz については以前ご紹介いたしましたが、とうとうレコード (CD) 発売です.




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 はい、あの 小川隆夫 氏がプロデュースして結成したバンドです.
 あの話を最初に聞いてその頃のデモテープを聴いた時には、ほとんど冗談半分だと思っていましたが ・・・・・・・・
 まさかマジでこんなことになるとは.


 9 月には 渋谷 での "東京ジャズ 2017" にも出演.
 まぁ 小川さん を除いたメンバーは一流ミュージシャンばかりだから、少ない練習でもこれだけの演奏になっちゃうんですね.

 すでに You Tube にもライブでの "Double Image (excerpt)" の映像がアップされています.
 ただしこの演奏は、今日の "In A Silent Way" の演奏とはかなり違った演奏です.




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 こちらがそのアルバム.

 Amazon ではまだ予約・購入できませんが、 HMV や ディスク・ユニオン などでは予約できます.
 8 月 23 日発売です.

 ちなみにボクは、次に小川さんと会った時に直接購入します.
 本人曰く 「 5 枚くらいまとめて購入しないとご利益がない」 と言ってましたが、とりあえず家内安全を祈願して 1 枚だけ買わせていただきます (笑)


 どんな "In A Silent Way" が聴けるのか、今からとても楽しみです.




  ・ ・ ・ ・ ・




CAPA09

 一昨日届いた CAPA の記事の中に 「超広角レンズ使いこなし 超 テクニック」 という記事がありました.
 超広角レンズを使って、それぞれのジャンルでの撮影のポイントや注意点を解説したものです.
 ポートレートについては 増田賢一 氏が書いていましたが、それを読んで超納得.

 以前 "築地ラビリンス" の中でも書きましたが、 EOS学園 の撮影実習ではボクと S 氏は 土屋先生 から 「これからも広角に拘ってもらう」 というミッションが出てしまいました ・・・・・ まぁ半分くらいは冗談のつもりでしょうが (笑)

 だからこれからの撮影実習も超広角持って行くつもりなのですが ・・・・・・・

 これがねぇ、とっても難しい.


 今までも超広角レンズで歪みを極端に表現した作品作りましたが、本当に難しい.
 今回の記事に書いてあることすべてを肌で体験しています.




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 とにかく余計なものまでみんな飛び込んでくるから、まず背景となる構図をしっかり作らなくちゃいけない.
 背景ができても、今度はモデルさんとの距離やレンズの位置が少し変わっただけでも、作品がガラリと変わってしまうのでそれも考えなくちゃいけない.
 さらに超広角独特の歪みも考えないと ・・・・・・・・・
 

 久しぶりに ウンウン 頷きながら読んだ記事でした.

 
 ただいま 30 日の講評会用作品作りの真っ最中.
 RAW から作品作りしてますが、ディスプレイとプリントの微妙な差もあったりで色の微調整で四苦八苦.

 どうなるかなぁ ・・・・・・・・・・・・・ ぼそっ.



  ・ ・ ・ ・ ・

The Inflated Tear

 今夜は写真ネタを二つほど.
 この二つのことが書いてたらかなりのボリュームになったので、珍しく最初にアルバムを紹介しちゃいましょう.




 ただし今日のアルバムについてはあっさりと.
 このアルバムはボクがジャズを聴き始めた頃付き合っていた、ジャズ屋のバイトの娘が大好きだったアルバムの一枚.

 でもボクはその良さが全く分かりませんでしたねぇ.





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  " The Inflated Tear / Roland Kirk "





  1. The Black and Crazy Blues ・・・・・ 6:07
  2. A Laugh for Rory ・・・・・ 2:54
  3. Many Blessings ・・・・・ 4:45
  4. Fingers in the Wind ・・・・・ 4:18
  5. The Inflated Tear ・・・・・ 4:58
  6. Creole Love Call
         (Duke Ellington) ・・・・・ 3:53
  7. A Handful of Fives ・・・・・ 2:42
  8. Fly by Night ・・・・・ 4:19
  9. Lovellevelliloqui ・・・・・ 4:17
  10. I'm Glad There Is You ・・・・・ 2:12





  Roland Kirk (ts.manzello.stritch.cl.fl.whistle.cor anglais.flexatone)
  Dick Griffin (tb), Ron Burton (p), Steve Novosel (b),
  Jimmy Hopps (ds)
  Recorded at Webster Hall, NYC, November 27–30, 1967.






 6 曲目を除いて、すべて ローランド・カーク のオリジナル曲です.
 Atlantic Records に移籍して 2 枚目のリーダー・アルバムになります.




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 久しぶりに棚から引き出して聴いてみました ・・・・・・・・・

 相変わらず、キツイなぁ.


 少しは聴けるようになったかと思ったんだけれど、やっぱり苦手です.

 一曲目、タイトリ通りの何とも言えないようなどんよりしたテーマ部.
 確かにブルースなんですが ・・・・・・・・
 Ron Burton のピアノがものすごくまとも (笑) に聴こえ、逆にホーンの演奏との違和感が出ちゃっている感じ.

 でもまだ一曲目なんて普通に聴ける演奏.
 次から次へとカオスの世界に誘ってくれるのです.




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 1995 年 NHK-BS で放送された "タモリのジャズスタジオ" という番組がありますが、そこに登場した 林家こぶ平 が ローランド・カーク のような演奏が大好きだと熱く語っていたのが面白かった.

 コルトレーン やこういった ゴリゴリした演奏が大好きなようです.
 この ゴリゴリ っていう表現、わかるなぁ.

 おまけに魂の叫びとまで ・・・・・・・
 「一本で足りない魂を 4 本に分けて吹いている・・・・・」 何て言ってました.
 爆笑ですねぇ.

 ボクみたいに軟弱ではない、こういうジャズ・ファンもたくさんいるんですよねぇ.


 そんな同時に何本も吹いている演奏がアルバムタイトル曲でもある "The Inflated Tear" .
 この曲は "溢れ出る涙" という邦題が付いていますが、この邦題はステキだな.
 この曲とても美しいフレーズもあるかと思うと、不協和音があったり、突然叫び声が入ったり.




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 8 曲目のように普通にモダン・ジャズっぽい演奏もありますが、全体的にはカオス感の漂うアルバムですので、まったくもって万人向けではありません.


 それでも好きな人には絶対的に引き付ける魅力があるのかもしれませんね.






 さて、ここから写真のお話をふたつ.

 最初は初めてのストロボ購入について.
 以前からずっと悩んでいたんですが、ようやくです.

 最初は純正にしようかと思いましたが、価格が高すぎて ・・・・・・・ 断念.
 インターネットでいろいろ調べて Nissin にしました.



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 これが i60A というストロボ.

 購入前、カメラ本体から直接制御してオフカメラストロボできるとばかり思っていましたが、どうも違うようで ・・・・・・
 よくわからないので Nissin に電話したら、いろいろ詳しく教えていただきました.

 話を聞くまでは初めてなので i40 程度の大きさでいいかな、と漠然ですが思っていました.
 ところが話を聞いていくうちに、オフカメラストロボの送受信を考えたり今使っているカメラ機種だったら i60A のほうが絶対いいということで、これにしました.


 早速何かを撮ってみようか考えて ・・・・・・・・

 家にあった唯一のフィギュアにモデルになってもらいました.

 今年実写版の映画公開もされる 攻殻機動隊 の 草薙素子 少佐です.




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 使用レンズは EF 50mm F1.8 STM でかなり近づいて撮っています.
 角度やキャッチライトパネル、ワイドパネル、ディフューズキャップといろいろ変えて撮ってみました.
 20 枚ほど撮ってみましたが、その中から適当にピックアップ.

 モデルさんが約 20cm ほどのフィギュアで、さらに最短撮影距離ギリギリまで近づいてるので、ストロボ効果の違いが分かりにくいですがそれでも光の当たり具合によっていろいろ違いが出るのはわかります.

 光のあたり方だけで、表情まで変化しちゃうんですね.
 今回はストロボの調整は全くしないでオート、カメラ本体はマニュアルで数値固定.
 とてもいろいろ設定変えて撮るなんてできないなぁ ・・・・・・・

 とりあえず CP+ 持っていってコンパニオンさんの撮影に使いますが、ストロボのほうは間違いなく オートで一枚ずつ確認してカメラの設定変えながら撮るといった感じでしょう (笑)



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 撮影場所はこんな感じ、乱雑な部屋のカウンター机です.
 バックの黒はスピーカーのカバー.

 ちなみにこのフィギュアは アルター というメーカーから 2007 年 1 月に発売されたものです.
 数ある 攻殻機動隊 シリーズのフィギアの中でも、ずば抜けてクオリティが高いと思っています.
 特に 草薙素子 のフィギュアに至っては、本当に残念なものばかりだったから.

 このフィギュアに関しては、なにか ・・・・・ 草薙素子 こうあるべき・・・・って感じなんだな.


 3 月公開の実写版もこうあってほしいのですが・・・・・・・ 観るのが怖いなぁ(笑)




 もう一つの話題は一脚に関係したこと.

 昨年、勢いで CAPA 限定の一脚を購入しました.

 一脚は三脚ほどかさばらず、重量も軽く、慣れると簡単にカメラを安定させることができとても使いやすいのです.
 ただ雲台は付いていないので、カメラを縦方向にして撮ろうと思うと、その都度カメラ取り付け部をクルクル回して外し撮るしかありません.
 これではとても不便なので、雲台購入を決意.
 耐荷重 3 kg くらいでできるだけ軽量・コンパクトなものをネットで探して見つけたのがこの雲台.

 Velbon 自由雲台 QHD-43DN .



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 ところが一脚に付けてみたら雲台の径よりも一脚の径のほうが大きいため、固定レバーが一脚の上部に干渉しちゃうじゃありませんか.
 同じ径じゃなければだめだったのか ・・・・・・ なんてあきらめモード.

 仕方ないから厚さ 2 mm ほどのマットを切り、間に入れて使っていましたが、それでもと思ってメーカーに問い合わせ.
 そうしたら初期に出荷した中の一部に固定レバーの長い不良品があったということで ・・・・・

 ガーーーんん、だったらもっと早く電話するんだった.

 ということでしっかり交換になりました.
 このあたりの対応はとても速くて助かりました.



Velbon QHD-43DN

 この雲台、シリーズの中でも一番安いものですが結構しっかり固定でき、一脚での使用だったら全然問題なし.
 クイックシューの固定も何もしなくてカチッと固定できるのがとてもいい.
 大体、一脚撮影はカメラや一脚の上部持って撮ることがほとんどだから、この値段でこの性能だったら十分すぎます.

 ただし三脚に使おうと思ったら、もう少し大きいほうがいいかな.

Free and Lovely

 土曜日もパッとしない曇り空でした.
 折角のお休みというのに、どうも気持もドヨヨーーーンって感じなのです.

 今日は雲の間から青空も見ることができます.



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 今日はスタッドレスタイヤを買いに、久しぶりのお出かけ ・・・・・・ といっても家から5分くらいです.

 予定より早かったので、すぐそばの 海野宿に写真の練習.
 最近家に引きこもっていると、どうもネットで ポチッ としてしまうので、こういったお出かけのほうがお金を使わなかったり.



 ジャズのお話しだけだと 「わからない」 とか 「つまらない」 とか、挙句の果ては 「いらない」 など本末転倒なご意見を言われている今日この頃ですので、まず写真に関係したお話から.
 昨日のお天気が微妙に似合いそうな写真家のお話です.



 最初は独特な雰囲気を持った写真だなぁ ・・・・・
 程度の感じでしたが、 You Tube でのお話しや Facebook での発言を聞くにつれ、その人間的な面白さにとても共感できるようになってきました.

 創作作品の第一人者ともいえる HASEO 氏.



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 (写真の転載厳禁ですが、もう終わった個展のポスターですし、他から拾ったものですので許してもらいましょう)


 光の届かない森の中、妖艶な輝き ・・・・・・・・ この微妙な光の量が大好き.
 画面の細部にわたるまで、本当に丁寧に作り込まれています.
 よく見ると何か違ったもの ・・・・・ なにか見えないものまで見えてくるような錯覚を起こさせてくれます.


 以前読んだ "雪の女王 / ウラジスラフ・エルコ" の絵本のよう ・・・・・

 細部まで緻密の描写された大好きな ミュシャ の世界か ・・・・・

 退廃的な匂いや、 Black Sabbath のような音が聴こえている ・・・・・

 あたかも Stevie Nicks が飛び出してきそうな雰囲気さえ ・・・・・

 それとも Evanescence の深淵なのか ・・・・・


 この独特な雰囲気、好きだなぁ.
 ヘビメタの様式美を写真にしたような感じ、大好きです.

 どうも創作写真ということで、古い方からは叩かれたりもするようですが自分の考え方をしっかり言うところがいいなぁ.



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 おまけに手の内を結構晒しています.
 最近のカメラマンの多くはこんな感じで、自分の手の内をアマチュアに堂々と披露する方多いと思います.
 Ilko さんもそうですよね.

 とても勉強になりますし、ボクらアマチュアにとってはプロみたいに撮れたっていうのが大きな満足感にもなるので、こういうのはとてもうれしいよね.
 だからセミナーやイベントでのプレゼンが人気なんですね.
 極端なこと言うと、これからのカメラマンは喋りがうまくないと認められなくなったりして ・・・・・・・ カメラマンのタレント化、さらには芸人化と進化するのかなぁ.


 HASEO 氏もトークショーなどでは思っていることをガンガン言っちゃうタイプのようです.
 ただ時折話すオヤジギャグの切れが今一つかな (笑)

 さらにはですよ、とってもマメなのです.
 Facebook でのコメント読んでもそうですし、ボクが友達申請したものにわざわざ返信メッセージまで.
 こういうところも アマチュア心 を十分にくすぐります (笑)


 ただボクも含めたアマチュアが、写真としてそこを目指すかというのはまったく次元の違うお話しになっちゃう訳.
 あの世界はプロの世界で到底アマチュアが簡単に作れる世界ではありません.
 一つのトータル・ファッションとして眺めているのがいいのかな.

 だからボクは独特な光の表現や抑え方なんかを勉強させて貰おうと思ってます.


 この人に 七五三 の写真を "マドンナ・オブ・リリー" の構図で撮ってもらったら感動だろうな (笑)





 前置きが超長くなりましたが、本題はこれから.

 HASEO 氏と同じ名古屋で活動していたミュージシャンです.
 前回 に引き続いての登場ですが、演奏内容はちょっと違います.
 かなりマイナーなアルバムでもあるので、こんなアルバムを今紹介するのはボクくらいかな (笑)

 HASEO 氏の写真のような沈美な雰囲気の 1 曲目から始まります.





TBM 72






  " Free and Lovely "





  1. Free and Lovely
         (Kunio Ohta) ・・・・・ 19:10
  2. Gotta Travel On
         (Traditional) ・・・・・ 7:30
  3. What Are You Doing The Rest Of Your Life ?
         (T.Koehler-B.Lane) ・・・・・ 4:57
  4. CMT & T
         (Takeriko Honda) ・・・・・ 9:35





  高野正幹 (ts), 太田邦夫 (p), 加藤雅史 (b), 
  夏目純 (ds) + 松浦克彦 (tp)
  Recorded at Studio WING, Nagoya, July 26, 1976. 





 メンバーは前回紹介した "俺たちの青春" と同じメンバーです.
 ただし、今日のアルバムのほうが先に録音・発売されています.
 ですのでこのアルバムでは 太田邦夫カルテット + 1 という表示になっており、その後トランペットの 松浦克彦 がグループに入った形です.



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 演奏内容から言っちゃうと、ボクはこちらのアルバムのほうが断然好きです.
 ピアノ・ソロもところどころ ? という感じのところがありますし、バックのリズムもちょっと崩れたりもしますが、演奏はとても清々しい.
 太田邦夫 のピアノも、彼独特のリリシズムにあふれ、周りのメンバーものびのび演奏している感じ.

 ちなみに今日のアルバムが 太田邦夫 にとってのデビュー・アルバム.

 4曲目はボクが一番好きなピアニスト 本田竹広 の曲.
 アルバム "The Trio" に入っていました.



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  太田邦夫 (p)

 リーダーの太田邦夫ですが、このアルバムではピアノだけの演奏.
 特に 1 曲目 "Free and Lovely" にみせるリリシズムだろうな.
 まず曲がとてもステキな旋律です.
 静寂感漂うイントロから、各ソロがアツく変化していきます.

 テナーの 高野正幹 にしてもかなりアグレッシブ な演奏ですが、全体としてのまとまりは "My Back Pages" の演奏よりもずっといい.



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  高野正幹 (ts)

 太田邦夫 が 藤井武 氏に見いだされこのアルバムでデビューできたのは、テナーの 高野正幹 のおかげといっても決して過言ではないかな.

 名古屋で活動し、すでにメジャー・デビューも果たしていた 森剣治 が 藤井氏 に 高野正幹 を紹介、その演奏を聴いたのがこのグループでの演奏だった次第.
 当初は 高野正幹 のバックにもう少し名の知れたベテラン・ミュージシャンをつけてアルバム録音する予定でした.
 当時のライナー・ノーツを読むと 藤井氏 の言葉で、「アルバムの売り上げを考えるとこのグループでの発売は厳しい・・・・・」 なんて意味のことが書かれていました.

 それでもそんな 藤井氏 の心を動かすパワーがきっとあったのでしょう.
 その時の演奏を聴いた 藤井氏 は、このグループに録音のチャンスを与えこのアルバムが出来上がりました.



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  加藤雅史 (b) 

 1955年名古屋生まれ、高校時代にロックをやりたくてベースを学ぶ、教室にはウッドベースしかなかったため、その後ジャズに傾倒していったようです.

 好きなベーシストが チャーリー・ヘイデン .
 一昨年 7 月に 76 歳で他界した チャーリー・ヘイデン を偲んで、今年の4月名古屋でコンサートも行ったようです.

 このアルバムでも派手さこそないものの、とてもいいベースです.



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  夏目純 (ds)

 1948 年名古屋生まれ、大学に入ってからドラムの勉強を始めた.
 このアルバム吹込み当時も、すでに日本楽器名古屋支店勤務と書いてあります.
 現在も音楽教室の講師をしておいでのようです.



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  松浦克彦 (tp)

 1951 年岐阜生まれ、大学のフルバンドで腕を上げ、いろいろなセッションに顔を出すようになりました.

 このアルバムではまだ + 1 .
 演奏も 2 曲のみですが、このアルバムの演奏もいいなぁ.


 ということで、 TBM のデビュー・アルバムは内容的にも満足のいくアルバム.
 未開封のものをオークション購入しましたが、うん、これは十分に満足.

 そうそう、ジャケットもこちらの方がずっといいな (笑)






 今年からフォトコンなるものにチャレンジしています.
 そうは言っても、まったくの白紙状態から独学でのチャレンジ.

 とりあえずハードルだけは目一杯上げておこうと、いきなり キヤノン・フォトコンテスト にロックオン.

 ところがこれって、フォト・サークルの会員だけが応募できるようで ・・・・・・

 仕方ないので今年の初めに入会.


 そうしたら CP+ なるイベントがあり、そこで会員限定のセミナーもあるらしい.
 講師は ・・・・・・・ 土屋勝義 氏 ・・・・・・ 知らない.

 紹介写真見たら、ちょっと怖そう.

 でもいきなり怒られるようなことはないだろう、と CP+ でお話しを聞いてちょっと目から鱗.
 そう言えば、その時に赤い一脚のことをすごく紹介していた.


 その後 土屋氏 のブログ見つけて読んだら、これがもうとても面白い.
 このブログ読むと写真がうまくなる ・・・・・・・・・ らしい.
 ここでも一脚のことのお話が何度か出てきた.


 先日ヨドバシカメラのホームページ見てたら、 「在庫残少」 の文字が.
 前から気になっていたし Facebook でも多くの人が 「購入しました」 メッセージ.


 気が付いたら ポチッ ってました.



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 それがこの一脚.

 赤い一脚は CAPA 限定商品ですぐに売り切れ.
 最近になって ヨドバシカメラ限定販売モデル として復活しました.


 第一印象は軽くて (カーボンなので当たり前か) 、グリップ部分がすごく握りやすい.
 固定もしっかりしているので安定感もあります.

 唯一、ボクの場合ハンドストラップを付けているので、その台座に一脚のネジを止めるんだけれど外そうとしたらしっかり固定され、台座のほうのネジが回ってしまいました.
 間に薄いプラスチックでもかませた方がいいかなぁ ・・・・・・・



 日曜日だったせいかとても長い記事になってしまいました.

 そのうち 「記事が長すぎる」 なんて苦情が届きそうだな (笑)
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 更新がすっかり亀足になってしまいましたが、ようやく 1,000,000 アクセスまで到達しました.
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