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 今朝になって、ようやく家の周りの桜が咲きました.
 例年に比べ一週間ほど遅れています.


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 今朝は天気予報通り、朝から冷たい雨と風.
 昨日までの温かかった気候に比べ、グッと寒く感じる日です.

 まだまだ気を許していると突然寒い日がやってきます.



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 この写真は一昨年の 4 月 8 日

 すでに桜は開花していましたが、なんと雪が降りました.
 それも辺り一面積もるくらいの.


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 さて、肌寒い雨降りの日だから、せめてアルバムくらい春に因んだアルバムでも聴いてみることにします.
 内容的にはちょっとジャズとはかけ離れた演奏ですが.







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  " The Rite of Spring / Hubert Laws "





  1. Pavane (op.50)
         (Gabriel Faure) ・・・・・ 7:43
  2. The Rite of Spring
         (Igor Stravinsky) ・・・・・ 9:03
  3. Syrinx
         (Claude Debussy) ・・・・・ 3:34
  4. Brandenburg Concerto #3 (First Movement)
         (Johann Sebastian Bach) ・・・・・ 6:01
  5. Brandenburg Concerto #3 (Second Movement)
         (Johann Sebastian Bach) ・・・・・ 4:27






  Hubert Laws (fl), Don Sebesky (arr.cond),
  Wally Kane (bassoon), Jane Taylor (bassoon),
  Bob James (p.el-p.el-harpsichord),
  Gene Bertoncini (g), Stuart Scharf (g),
  Ron Carter (b), Jack DeJohnette (ds),
  Dave Friedman (vib.perc), Airto Moreira (perc)
  Recorded at RVG Studio in Englewood Cliffs, NJ.
                June 8, 10 and 25, 1971.








 "春の祭典" というアルバム・タイトル通り、クラシック音楽をジャズ風にアレンジしたクロスオーバー的な作品です.
 この当時、こういう感じのアルバムを多く手掛けていた CTI レーベルらしい香りが漂うアルバムです.





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  Gabriel Faure (1877 - 1962)
 1 曲目の "Pavane" は フランス人作曲家 ガブリエル・フォーレ により 1886 年に管弦楽曲として作曲されました.

 クラシックについては詳しくはありませんが、 組曲 「ペレアスとメリザンド」 の "シシリエンヌ" のメロディは聴いたことがありますねぇ.
 この曲は "フォーレのシシリエンヌ" という名でも有名.


 この "Pavane" のメロディもとても美しい旋律で、控えめなジャズ・テイストでアレンジがしてあります.
 ジャズ・ファンにとっては、この曲が一番聴きやすい曲だと思います.

 こういうアレンジのアルバムを発売することで、それまでジャズに興味のなかった人たちも抵抗なく聴くことができ、新しいジャズ・ファンのすそ野を少しは広げられたんじゃないのでしょうか.
 その意味でも CTI の役割って結構ばかにできないですよね.


 日本のジャズ喫茶 (少なくてもボクの通っていたジャズ屋) では総スカンくらっていましたが ・・・・・・ (笑)




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  Igor Stravinsky (1882 - 1971)

 2 曲目の "The Rite of Spring (春の祭典)" は 原始主義 の代表ともいえる イゴール・ストラヴィンスキー の代表的な交響曲.


 だそうなのだが、そもそも 原始主義 って何なんだ ・・・・・・・


 ちょっと調べてみたら 表現主義 なんて言う言葉も出てきて、一部の人には 表現主義 というカテゴリーに ストラヴィンスキー を加えている方もいました.
 表現主義 の代表的な音楽家が シェーンベルク で、それまでの 調性的な音楽 から 12 音主義 といった 無調 的な方向に進んでいきます.

 ストラヴィンスキー も シェーンベルク と同じように 無調 の概念で、この "春の祭典" を書き上げましたが、当時多くの人々には全く受け入れられませんでした.

 クラシック音楽に疎いボクが書いたものですので、間違っていたらご容赦を.




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 そんな時代を映像にしたのが "シャネル&ストラヴィンスキー (Coco Chanel & Igor Stravinsky)" という 2010 年日本公開された映画がありまして、そこでは "春の祭典" の初演から二人の不倫関係なども描かれていました.
 そこで ストラヴィンスキー を演じたのが マッツ・ミケルセン でした.

 上の写真はそんな ストラヴィンスキー と ココ・シャネル が一緒に写っている写真です.
 さて、 ココ は一体どこでしょう ・・・・・ (笑)


 シャネル といえば、 "ココ・アヴァン・シャネル" という映画もありました.
 "アメリ" でお馴染みの オドレイ・トトゥ が主役でした.
 この映画の記憶も霞んでいますが、たしか ストラヴィンスキー 出てこなかったような ・・・・・・


 ものすごい脱線しましたので、軌道修正.




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 ヒューバート・ロウズ はジャズでは珍しいフルート奏者.
 サックス奏者が時々フルートを演奏するのは、多くのアルバムの中でたくさんの演奏があります.
 でも完全なフルート奏者のジャズ・ミュージシャンって本当に少ない.

 ボクなんか ハービー・マン と ヒューバート・ロウズ の名前しか浮かんできません.


 フルートって音域が狭いから使われないとばかり今まで思っていましたが、単純に音域の広さだったらサックスよりも広いんですね.
 3 オクターブも出るんです.
 ちなみにサックスは 2 オクターブ半ほど.

 そうなるとやっぱり音の大きさでしょうか.
 フルートは間違いなくマイク通さないと、他の楽器に負けてしまいますから.

 だからそんなフルートでジャズ演奏しているだけでもビックリといったところ.




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 CTI Records は 1967 年 A&R プロデューサーだった クリード・テイラー が作ったレーベル.
 名前の CTI は Creed Taylor Incorporated .

 Blue Note とは方向性が違うものの、革新的なレーベルと言ってもいいでしょうか.
 メインストリームからはちょっと外れていますが、このアルバムのようにクラシックやロック、ソウルといったいろいろなジャンルの音楽とジャズを融合させた作品を多く輩出しています.

 番号の付け方がよくわかりませんが、最初に 3000 番台を 33 数枚、その後 1000 番台を 5 枚だけ、そして CTI のメインともいえる 6000 番台を1970年から1976年にかけて発表しました.



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 さて、今日からボクの住んでいるまち、 長野県 東御市 の風景を一枚ずつアップしていくことにしました.
 風景と言っても、普通の田舎の小さな町ですのでとても絶景とはいきそうもありません.

 だから普通のスナップで.



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 街を東西に横切る しなの鉄道 田中駅 の風景.

 撮ったのは昨日ですが、天気も良く遠くの北アルプスがくっきり.
 観光列車 「ろくもん」 でも通過してくれれば、それなりの鉄道情景写真になったのですが ・・・・・ (笑)

 向かって左側が南口のロータリーで、保育園が新設されています.

 この しなの鉄道 も赤字のローカル鉄道ですが、昨年は 「真田丸」 効果で業績はよかったようです.




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