Cannonball_Adderley

1958 Miles

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 明日は EOS学園 の撮影実習なのですが ・・・・・・

 なんとなく雨の香りがプンプン.
 昨年に続いて、またまた雨の撮影になってしまうのかなぁ.
 これを書いている今は土曜日の午後ですが、すでにどんよりした感じになってきました (涙)




 先日何気なく観た ユニクロ の ブラトップ CM が違和感ありあり.




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 この CM 、最後に ブラトップ を足から着る場面があるのですが、それがボク的にはかなりビックリ.


 これってタンクトップみたいなものだから、ボクの中の常識では当然頭から被るように着るものだとばかり思っていました.
 ところが CM では足から ・・・・・・


 実はブラトップって足から着る方がきれいに着けられるそうなのです.

 どうでもいい知識を一つゲットして経験値が上がりました (笑)




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 そんなブラトップとは全く関係ありませんが、ファッショナブルなジャケットのアルバムを.
 このジャケットのイラスト (版画) は故 池田満寿夫 氏によるものです.





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  " 1958 Miles / Miles Davis "





  1. On Green Dolphin Street
        (N.Washington-B.Kaper) ・・・・ 9:55
  2. Fran Dance
        (Miles Davis) ・・・・・ 5:52
  3. Stella by Starlight
        (N.Washington-V.Young) ・・・・・ 4:48
  4. Love for Sale
        (Cole Porter) ・・・・・ 11:46
  5. Fran Dance (Alt-tk)
        (Miles Davis) ・・・・・ 5:51






  Miles Davis (tp), Julian "Cannonball" Adderley (as),
  John Coltrane (ts), Bill Evans (p),
  Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
  Recorded at 30th Street Studio, NYC, May 26, 1958,





 ボクの持っている CD は "The Complete Columbia Album Collection" の中の一枚.
 これが今回のキーポイントです.





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 このアルバムのベースとなっているのは 1958 年にリリースされた "Jazz Track" (CL 1268) というアルバム.
 このアルバムは、 A 面が 1957 年 12 月 4 日 パリ で録音されたもので映画 "Ascenseur pour l'echafaud (死刑台のエレベーター)" の 10 曲、 B 面は 1958 年に ニューヨーク で録音された 3 曲で構成されていました.

 その B 面の 3 曲に、同じ日の録音で未発表だった 2 曲を加え 1974 年に 日本 でリリースされたのが今日の "1958 Miles" になります.


 しかしそこにはちょっとした問題も ・・・・・・・




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 上の写真は裏ジャケットですが、収録曲と合っていません.
 ちょっと変ですね.


 実はこのアルバム、長年にわたって 1955 年に録音された ジャッキー・マクリーン の "Little Melonae" が入っていました.
 ボクの CD は "The Complete Columbia Album Collection" の中の一枚で、このボックスを作る際に曲の入れ替えもされたようで、タイトル通り 1958 年の演奏だけのアルバムにしてあります.
 そのため CD のジャケ裏の写真が演奏とは合致しないんですね.


 ちなみに書かれている "Little Melonae" の演奏は、 "'Round About Midnight" にボーナス・トラックとして入っています.

 ただしこれはあくまで "The Complete Columbia Album Collection" の中でのアルバムとしてのこと.
 通常販売になっている "1958 Miles" の CD 等では 5 曲目に "Little Melonae" が入っているものがほとんどで、そこにボーナスと "Fran Dance" の別テイクが入っています.




mileskindablue

 さてこのアルバム、実はとっても大きな意味を持ったアルバムでもあります.
 それはモード・ジャズに移行しつつあるマイルスに大きな影響を与えたと言われる ビル・エヴァンス をグループに招き入れ初めて行ったレコーディングなのです.

 ビル・エヴァンス が入ったセクステットは 1958 年 4 月 から 10 月までのわずか七か月で、クラブ・ギグ中心の活動だったためレコーディングは三回のみ.
 内二回はライブレコーディングで、スタジオ録音にあってはこの 5 月 26 日の一回のみ.


 その後 ビル・エヴァンス がグループを脱退したためこのグレート・セクステットは消滅.
 翌年レコーディングのため再び ビル・エヴァンス を呼び寄せて録音されたアルバムこそが、あの名作と誉れ高い "Kind of Blue" でした.




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 さて今日のアルバム "1958 Miles" の演奏について.

 演奏される曲はスタンダードが 3 曲と マイルス のオリジナル.
 演奏全体には "Milestone" からのモードイディオムズが完成形に向かっている進行状態という感じでしょうか.
 一般的にモード (モーダル) というと、感覚的にバリバリとか、ゴリゴリという感じなのですが、このアルバムではそういった感じではなくとても聴きやすい演奏になっています.
 まぁ マイルス のモードというのは後年のスタイルとは一線を画しているかな.


 この時代のアルバムは、どれを聴いても彼らしさや聴きやすさ、聴き応えがあるいいアルバムが揃っています.


 順追って "Kind of Blue" まで聴いていくのも面白いです.




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 明日の 東京 の降水確率は ・・・・・
 今のところ夕方までは 40 % ・・・・・・・・・ とっても微妙な数字です.




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 少なくても青空は期待できそうにないので、どういう構図で撮ろうか悩むなぁ.




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Cannonball's Bossa Nova

 明日から 東京 です ・・・・・・・ いつもの講習会.
 明日は午前中お仕事してから、夕方の新幹線で行こうかと思っています.


 ほぼ月一回の講習会も、これで何年目になるんだろうか ・・・・・・
 幸いなことに新幹線があるので、一昔前に比べると本当に簡単に行けます.
 まだ小さい頃は 東京 へ行くってかなり大イベントでしたが、今はもう軽い気持ちで ・・・・・・



 そんな軽い感じのアルバムでも聴いてみましょう.
 数日前に、突然届いた封筒の中に 3 枚 1 セットになったボックスが 2 組入っていました.
 注文した記憶がなかったので、差出人を見ると Blue Note Club の記載が ・・・・・

 そういえば、会員更新の際にアルバムの希望を出したのですが、どんな希望をしたのか忘れていました.







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  " Cannonball's Bossa Nova / Cannonball Adderley "




  1. Clouds
        (D.Ferreira-M.Einhorn) ・・・・ 4:49
  2. Minha Saudades
        (J.Donato) ・・・・ 2:20
  3. Corcovado
        (A.C.Jobim) ・・・・ 6:41
  4. Batida Differentes
        (D.Ferreira-M.Einhorn) ・・・・ 3:24
  5. Joyce's Samba
        (D.Ferreira-M.Einhorn) ・・・・ 3:10
  6. Groovy Samba
        (S.Mendes) ・・・・ 4:56
  7. O Amor Em Paz (Once I Loved)
        (A.C.Jobim-V. de Moraes-J.Gilberto) ・・・・ 7:46
  8. Sambops
        (D.Ferreira-M.Einhorn) ・・・・ 3:32
  9. Corcovado [Alternate Take] ・・・・ 5:35
  10. Clouds [Single Version] ・・・・ 2:41

   (# 9 & 10 is Bonus tracks, not part of original album)





  Cannonball Adderley (as), Durval Ferreira (g),
  Sergio Mendes (p), Octavio Bailly Jr. (b),
  Dom Um Romao (ds)
  Pedro Paulo (tp) ・・・ # 2, 4 - 5, 7 - 8
  Paulo Moura (as) ・・・ # 2, 4 - 5, 7 - 8

  Recorded at NYC, December 7, 1962. (# 1 - 2, 6)
  Recorded at NYC, December 10, 1962. (# 3, 7 - 8)
  Recorded at NYC, December 11, 1962. (# 4 - 5)




 この届いた Box は、一枚ずつパッケージされた 3 枚のアルバムが、厚紙ジャケットに入っているもので、それぞれレーベルなども違います ・・・・ ただし発売元は EMI ミュージック なので、そこでの企画アルバム (Box) ということでしょうね.

 このアルバムが入っていた Box のタイトルは "Great Sessions Cannonball Adderley" で、このアルバムとかの有名な "Somethin' Else" 、 "Mercy, Mercy, Mercy" の 3 枚の Import 盤が入っていました.
 当然、この有名な 2 枚のアルバムは持っています ・・・・・ それもまったく同じ Import 盤を (笑)

 もう一つの Box は "Chet Baker" ・・・・・・・・
 "Sings" 、 "My Funny Valentine" 、 "Embraceable You" の 3 枚組です.

 Chet Baker のほうは何となく注文した記憶があるんだけれど、 Cannonball のほうは ???


 でも、タダですので細かいこと言いません.
 6 枚のアルバムの半分持っていたとしても、細かいこと言いません.
 だれかにプレゼントすれば喜ばれるでしょうし ・・・・・・・.



 肝心のアルバムはどうでしょうか ・・・・・・ タイトル通り ボサ・ノヴァ です.
 でも、ちゃんとしたジャズのアルバムで、聴きどころはたくさん.

 このくらいの演奏だったら、最近は全然許容できる範囲なのです.




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 キャノンボール・アダレイ は、 1928 年 9 月 15 日 フロリダ州 タンパ 生まれのアルト・サックス奏者.
 特に有名なのが、 マイルス・デイヴィス のグループでの活躍で、 "Kind of Blue" や "Somethin' Else" といった超・有名なアルバムでの演奏が印象的です.
 その後、 "Mercy, Mercy, Mercy" の大ヒットによって、一躍ファンキー路線で人気を博しますが、ハード・バップを代表するアルト・サックス奏者です.

 本名は Julian Edwin Adderley ですが、一般的には Julian "Cannonball" Adderley と呼ばれています.
 この "Cannonball" の由来は、大食漢 (cannibal) から由来しているようですね.
 ちなみに、映画 "セブン" の中に出てくる 七つの大罪 の一つ 暴食 は Gluttony というようです.

 1975 年 8 月 8 日脳梗塞により死去、 46 歳.


 アントニオ・カルロス・ジョビン の曲を演奏していますが、やっぱりいい曲書きますねぇ.
 有名な "Corcovado" は別にして、 "O Amor Em Paz (Once I Loved)" もとても素敵な曲です.
 
 たまには ボサ・ノヴァ もいいな ・・・・・・・



 そういえば、土曜日の夜は 銀座 le sept で、中村善郎 さんの ボサノヴァ・ナイト .
 ちょうど 東京 ・・・・・・ それも 銀座 のすぐお隣 京橋 にいるんだから行きたいのですが、講習会の終了時間に被ってしまっているので止むなく断念です.
 断念 ・・・・・・・ とても 残念 デス.




 Blu-ray でずっと前から欲しいものがあるのですが、なかなか値段が下がりません.
 一般的な映画だったら、半年も経つと 2,000 円を割り、安いものでは 1,500 円くらいになるのですが、この映画はまだまだ 3,000 円以上なのです.

 だから今だに Click できずにいます ・・・・・・・・・




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 "ヒューゴの不思議な発明" です.
 公開当時、タイトルや予告編とのギャップをかなり叩かれた映画でもありました.

 ボクはこの映画、映画館で 3D 版を観たのですが、とにかく映像がキレイなんです.

 そして昨年、この Blu-ray が発売された頃、代官山 ツタヤ で流れている映像を観て、またまたビックリ.
 ストーリー云々というよりも、この映像だけでも十分フル HD での鑑賞の価値があります.


 そういえば "宇宙人ポール" も 1,500 円割りました・・・・・これはそのうち買いだな.
 あとは "キックアス" ・・・・・ これもなかなか廉価価格にならんのだねぇ.


 去年からできるだけ "なんとなく Click " をしないように心がけており、購入本数もめっきり少なくなりました.
 現在予約してあるものも "アルゴ" と "ユナイテッド ミュンヘンの悲劇 (DVD)" だけ.
 両作品ともに、新発売なのに 3,000 円を切った値段です ・・・・・・


 ・・・・・・・・ それを考えると "キックアス" 高すぎだろ !!

Love For Sale

 "Love for Sale" ・・・・・・・

 ミュージカル "The New Yorkers" のために C.Porter が作曲した曲.
 "いろいろな恋を売り物にしている" 売春婦のことを歌った歌で、当時は曲よりもその内容から趣味のよくない曲とみられていたようです.



 原曲のテンポはわかりませんが、ボクの持っているこの曲の演奏のほとんどがアップ・テンポな演奏でした.
 そんな中で、ちょっと淡々とした感じの演奏を ・・・・・ と言っても、このアルバムは 1 曲目の演奏だけでも有名すぎるくらい有名.



 モダン・ジャズの代表的アルバムと言っても過言ではありません.







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   " Somethin' Else / Cannonball Adderley " (BLP-1595)






   1. Autumn Leaves
         (J.Kosma) ・・・・・ 10:55
   2. Love For Sale
         (C.Porter) ・・・・・ 7:01
   3. Somethin' Else
         (M.Davis) ・・・・・ 8:11
   4. One For Daddy-O
         (N.Adderley) ・・・・・ 8:21
   5. Dancing In The Dark
         (A.Schwartz-H.Deitz) ・・・・・ 4:03
   6. Bangoon (Alison's Uncle)
         (H.Jones) ・・・・・ 5:05

    (#6 Bonus track not part of the original album)





  Miles Davis (tp), Cannonball Adderley (as), Hank Jones (p),
  Sam Jones (b), Art Blakey (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, March 9, 1958.






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 このアルバムのことについては、改めてボクが紹介するなんかないくらい有名ですし、いろいろなエピソードがいろいろなところに書かれているので、ほんの少しだけこのアルバムのことを書いて、あとはどうしてこのアルバム ・・・・ 曲にたどり着いたかという辺りを中心に書いてみましょう.


 このアルバムは Blue Note を代表するアルバムであり、特に 1 曲目の "枯葉" は、この曲の代表的な演奏でもあります.
 麻薬に溺れていた マイルス・デイヴィス に暖かい手を差し伸べていたのが、 Blue Note の アルフレッド・ライオン であり、その恩義を忘れなかった マイルス が彼に恩返しのつもりで行ったレコーディングでした.
 ただ、この時には マイルス は Columbia との契約を結んでいたため、彼自身のリーダー名は使用できなかったため、 キャノンボール・アダレー をリーダーに祭り上げて吹き込まれました.
 リーダーこそ キャノンボール ですが、実質的なリーダーは完全な マイルス ・・・・・・ マイルスのアルバムと言っても決して過言ではないでしょうか.




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 "Love For Sale" の演奏は、 ハンク・ジョーンズ の流麗なソロから、ちょっとテンポアップして マイルス のテーマ部演奏、そして キャノンボール のソロへと.
 マイルス の淡々としたテーマ演奏とは対照的な、 キャノンボール の少し早目のソロのバランスが何とも言えませんね.
 ハンク・ジョーンズ も途中でほんの短いソロをとりますが、これはもう少し聴きたいかなと.






 さてここからが今日の本題です.

 ちょっと前に "Marvel's The Avengers" を観てブログを書きましたが、その時に出演者の一人 スカーレット・ヨハンソン を調べてみたら、 "ブラック・ダリア" に出演していたことが判明.

 それで昨夜、久しぶりに DVD で観直してみました.





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   " ブラック・ダリア (The Black Dahlia) "




   監督 : ブライアン・デ・パルマ
   脚本 : ジョシュ・フリードマン
   出演 : ジョシュ・ハートネット (バッキー・ブライカート)
        スカーレット・ヨハンソン (ケイ・レイク)
        アーロン・エッカート (リー・ブランチャード)
        ヒラリー・スワンク (マデリン・リンスコット)
        ミア・カーシュナー (エリザベス・ショート)
        マイク・スター (ラス・ミラード)
        フィオナ・ショウ (ラモーナ・リンスコット)
        レイチェル・マイナー (マーサ・リンスコット)
   音楽 : マーク・アイシャム
   撮影 : ヴィルモス・スィグモンド
   編集 : ビル・パンコウ
   配給 : ユニバーサル映画 、 東宝東和  
   日本公開 : 2006 年 10 月 14 日
   上映時間 : 121 分






 この映画の原作は、 1947 年 1 月 15 日にアメリカで発生した猟奇殺人事件を ジェイムズ・エルロイ が小説にして 1987 年に発表、彼の LA 四部作の第一作目の作品です.
 映画はこの小説をベースに作られています.

 映画については断片的に覚えている程度で、ほとんど忘れていました.
 だから アーロン・エッカート (最近では "世界侵略: ロサンゼルス決戦" 、 "ダークナイト" など) や、 ヒラリー・スワンク ( "ボーイズ・ドント・クライ" 、 "ミリオンダラー・ベイビー" など) が出ていたことさえ忘れており、映画を見始めて少しずつ思い出していきました (笑) .



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 もちろん、 スカーレット・ヨハンソン のこともほとんど忘却の中. 
 この映画自体はそこそこ評価はよかったようですが、興行的には今一つ、おまけに スカーレット・ヨハンソン に至ってはかなりネガティブな批評が多かったようですね.



 映画の舞台は戦後間もない LA ハリウッド ・・・・・・ 上流社会の退廃的な雰囲気や、その反対のアンダーグラウンドな部分なども結構よく描かれていると思います.

 殺人事件捜査の途中にでてくるのが レズビアン・バー ・・・・・・ 同性愛 もこの映画の中では一つのキーワードでした.
 そしてそこに流れるのが "Love For Sale" です.
 これは物語にも売春婦が関わってくるので、敢えてこの曲を選んだのではないでしょうか (推測) .



  
 で、それを歌っていたのが ・・・・・・・・・・・・・・・・・・




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 そう、 k.d.Lang なのです ・・・・・・・ ちょっと 「ええっ ・・・ 」 って感じでした.

 だって彼女は、同性愛であることをカミングアウトした人です.
 まんま物語の世界と同じ過ぎちゃって、逆にちょっと笑えない感じでした.

 彼女はカミングアウトしたにも関わらず、人気は衰えることなく、多くの人たちに好意的に受け入れられています ・・・・・ だからこそ、 2010 年 2 月の バンクーバーオリンピック 開会式でも歌っていますよね.
 この時の レナード・コーエン の "ハレルヤ" はよかったなぁ.





 ということで、"Marvel's The Avengers" から スカーレット・ヨハンソン 経由で "ブラック・ダリア" へいき、そこから同性愛と k.d.Lang を経由して "Love For Sale" 、さらにこの曲から "Somethin' Else" へと ・・・・・・


 まるで物語の捜査のように、いろいろ広がっていった今日の話題でした.

Facebook ・・・ with the Laughing Face

 ちょっと前から Facebook 始めました.
 登録した途端、知っている方たちが 「友達かも」 という感じで表示されたのには、とてもビックリしました.
 これって PC の中のアドレス帳に登録されているメールアドレスを使って、自動検索を行うからなんですよね.



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 始める前は、どうなんだろう ・・・・ という感じだったのですが、友達はみんな知っている方ばかりですし、それ以外の方も名前や友人関係などもある程度分かるので、安心しながら結構楽しめます.
 匿名性がないために、新たなコミュニティーを広げることが簡単に出来ます ・・・・・ ここが他の SNS とは違うところです.
 つい先ほども、チャットでやりとり ・・・・・ 結構便利でもあります.


 ただ、そうは言っても架空のアカウントも存在しますし、よくわからないところからメッセージが来たりすることもあります.
 最近ボクのところにやってきた、よくわからないメッセージ.
 きれいな女性のプロフ写真で、出身大学はなぜか 高知女子大学 ??.
 彼女の友達覗いてみると、ほとんど 高知女子大学 とあり、みなさん同じようなプロフィール画面で怪しさがプンプン漂っています.
 メッセージ文には、 「ここではお話しできないことがあります ・・・・・ 次のアドレスに連絡をもらえるとうれしい ・・・・@ezweb.ne.jp ・・・・・・・」 なんて感じ.
 数日後、違う女性からも同じ文面で同じメールアドレスが記載されていました.


 流石のボクも、こればかりはヤバいと直感、すぐに削除です.
 有名人の名前を使っているものもあるようですね.
 面食いなので、ジャズ・アルバムもついつい美女に惹かれて買ってしまいます ・・・・・ 気をつけないと、甘い言葉についクラッとしてしまいそうです.




 さて、そんな Facebook に引っかけて Face ・・・・・・・
 John Coltrane も "Ballad" で演奏した曲です.






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  "Know What I Mean ? / Cannonball Adderley"




  1. Waltz For Debby
         (B.Evans) ・・・・・ 5:07
  2. Goodbye
         (G.Jenkins) ・・・・・ 6:12
  3. Who Cares (take 5)
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 5:53
  4. Who Cares (take 4)
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 5:53
  5. Venice
         (J.Lewis) ・・・・・ 2:51
  6. Toy
         (C.Jordan) ・・・・・ 5:05
  7. Elsa
         (E.Zindars) ・・・・・ 5:51
  8. Nancy (With The Laughing Face)
         (V.Heusen-Silvers) ・・・・・ 4:04
  9. Know What I Mean ? (take 7)
         (B.Evans) ・・・・・ 4:51
  10. Know What I Mean ? (take 12)
         (B.Evans) ・・・・・ 7:01




  Cannonball Adderley (as), Bill Evans (p), 
  Percy Heath (b), Connie Kay (ds)

  #2-4.8: Recorded at Bell Sound Studios, NYC, January 27, 1961.
  #6.7: Recorded at Bell Sound Studios, NYC, February 21, 1961.
  #1.5.9.10: Recorded at Bell Sound Studios, NYC, March 13, 1961.




 その曲というのが、 8 曲目の "Nancy (With The Laughing Face)" です.
 この手の曲のことを調べるのに重宝するのが、 Wiki ・・・・・ それもアメリカの.
 大概の曲が Wiki で取り上げられています.

 それによるとこの曲は、 1942 年に Jimmy Van Heusen 作曲、 Phil Silvers 作詞で作られました.
 一部には、 フランク・シナトラ の 娘 ナンシー のためにつくられたという説がありますが、たまたまこの曲を フランク・シナトラ が歌っただけで、まったくのウソのようです.
 ナンシー・シナトラ の誕生日パーティーに歌われたことが Wiki に掲載されていますので、興味のある方はどうぞ.




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 さて、Cannonball の演奏ですが ・・・・・

 このアルバム、そんなに聴いてないんですよね.
 どうも Cannonball というと、 火の玉 的印象があり、特に高音域がボクには合わない気がします ・・・・・ ともすると、ちょっとピーキーな感じに聴こえちゃいます.
 だから久しぶりにこのアルバムを聴いてみると、 おやっ という感じ.


 ワン・ホーンで、ピアノが Bill Evans ということもあるのでしょうか、いつものような演奏とはちょっと違います.
 全体がしっとりとした演奏になっています.
 ベースとドラムスが、 Modern Jazz Quartet (MJQ) の二人というのも、このアルバム全体を落ち着かせている要因なのでしょうか.
 4 曲目と 10 曲目の 2 曲がボーナス・トラック.


 Bill Evans のピアノは、相変わらずリリカルなフレーズを刻んでいます.
 ジャケット写真、よく見ると下の方に Bill Evans の写真がちょこんと置いてありました.



 ブログ書いている間にも、"いつもの講習会" に関係したメールやメッセージが飛び込んできてどうもブログに集中できませぬ (涙) .
 いよいよ 2 週続けてのコース ・・・・・ 慌ただしい中、時間だけがどんどん過ぎていってしまいます.


 やることがどんどん増えていきます ・・・・・ 大丈夫か、ボク?
 とても笑っている暇なんかなさそうですね.

Mercy, Mercy, Mercy!




 なにか、今年の冬の訪れは遅いような ・・・・・・ まだまだ、暖かな日が続いていますね.


 ボクの携帯は、まったく電話やメールが来ない日が続いたかと思うと、なぜかメールや電話が多く来る日があったりと ・・・・・ まるで持ち主の精神状況のような、裏表のある携帯さんです.
 そして今日は、珍しくいろいろなメールなどが多く来た日.

 ただ、嬉しいことばかりではなく、知人のお父様が亡くなったという悲しい連絡も入っていたり ・・・・・ .






 この曲は、きっと神を讃えるような曲なのでしょうか.






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  "Mercy, Mercy, Mercy / Cannonball Adderley"





  1. Fun
  2. Games
  3. Mercy, Mercy, Mercy
  4. Sticks
  5. Hippodelphia
  6. Sack O' Woe





  Nat Adderley (cor), Cannonball Adderley (as), Joe Zawinul (p),
  Victor Gaskin (b), Roy Mccurdy (ds)
  Recorded live at the Capitol Studio A, Hollywood, October 20, 1966.







 Cannonball Adderley を代表するアルバム ・・・・・・ には、違いありません.
 がっ、シリアスなジャズ・ファンたちにとっての評価は、あまりいいものではなさそうです.
 ボクは、なぜか Cannonball のアルトの音が、いまいち好きになれなかったんですよね.
 だからアルバムも数枚で、そんなに好んでは聴きません.
 このアルバムを最近購入したきっかけは、ズバリ ・・・・・・・ 999 円という価格でした (笑) .






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 アルバム全体を聴いてみると、ファンキーなジャズなのですが、あまりにも 4 曲目のアルバム・タイトルにもなっている "Mercy, Mercy, Mercy" のインパクトが大きすぎます.
 この一曲があることによって、アルバム全体がゆる〜い感じ ・・・・・ というか、シリアスなジャズとはかけ離れているような捉え方をされてしまっているように、ボクは思ってしまいます.


 そうは言っても、このアルバムはビルボード誌のポピュラー・アルバムの13位まで登りつめたアルバム.
 さらに "Mercy, Mercy, Mercy" はシングルカットされ、ヒットチャートの 11 位 ・・・・・・ これって、ジャズのアルバムにしては、想像もできないくらいとってもとってもすごいことなのです.




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 その "Mercy, Mercy, Mercy" なのですが、まる教会のゴスペルのような感じ.
 MC のバックで、オルガンが響き、観客の掛け声や口笛 ・・・・・ まるで映画 "The Blues Brothers" の一場面じゃないですか.
 曲自体は単純なリフの繰り返し.

 "Oh! Lord" ・・・・・   "hallelujah" ・・・・・  なんて聴こえてきそうです.
 ロック・ビートで聴きやすく、 Joe Zawinul のエレクトリック・ピアノをフューチャーしてます.
 単純だからこそ、一度聴くとそのフレーズが自然と口から出てしまいそうな曲です.
 まぁ、確かに悪くないですよ、悪くは ・・・・・・・・・・・
 ただボクはやっぱり ??? ・・・・ だからこのアルバムはずっと購入を控えていました.




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 "Mercy, Mercy, Mercy" を書いた Joe Zawinul は、この Cannonball のグループで数年活動したのち Miles Davis に引き抜かれ、 "In A Silent Way" や "Bitches Brew" のアルバムに参加し エレクトリック・マイルス 時代の一翼を担ったミュージシャンでもあります.
 その後 1970 年代に入り、 "WEATHER REPORT" で活躍したのは有名な話しです.


 改めて聴いてみると新しい発見がありました.
 特に 6 曲目の "Sack O' Woe" なんかとてもファンキーでソウルフルな演奏で ・・・・・・・ うんうん、こういう演奏だよね.
 ボクが好きな演奏はこうなんですよ.
 まるで Blue Note の Fred Jackson や Harold Vick のようにブローする Adderley ・・・・・ いいじゃん.
 おまけに Nat Adderley (ルーキーの皆さんのために説明しておくと、 Cannonball の弟です) もゴキゲン.
 スタジオ・ライブという独特の雰囲気がすごくいいんです.
 そうなってくると、 1 曲目や 2 曲目の演奏もいいと思ってしまう ・・・・・ そして

 このアルバムって、やっぱりいいアルバムなのか ・・・ ????




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 このアルバム、なぜかジャケットにはシカゴの "The Club" でのライブという表記が、表にも裏にもされています.
 ところが、これはまったくの嘘で、録音されたのはロサンゼルスのスタジオ.
 どうしてこんなことになったのかは、ボクの知識ではわかりかねます (涙) . 




 ちなみに Mercy を一つ取って "Mercy, Mercy" という曲にしてしまうと、Don Covay という R&B ミュージシャンの 1964 年のデビュー曲になり、その時バックでギターを弾いていたのが、あの伝説のギタリスト Jimi Hendrix 様なのであります.
 さらに翌年には、 The Rolling Stones がこの曲をカバーしています.



 "Mercy, Mercy, Mercy" とはまったく関係ありませんでしたが、余談まで.


Carribean Cutie

 肌寒いお天気です、梅雨だから仕方ありませんが.
 朝からこんな重めの空です.



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 でもこんな日でも、気分次第で晴れたり、曇ったり ・・・・・・・



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 じゃ、今日は "Come Rain Or Come Shine" ・・・・・・・ といきたいのですが、そうじゃありません.



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 これらの写真、一枚の写真から加工してあります.
 HDR (high dynamic range imaging) 加工したものです.
 HDR とは、露出の違う写真を合成させ幅広いダイナミックレンジを表現させるもので、明暗の強調やいろいろな表現が可能になります ・・・・・・ わかっているようで、ボクもほとんどわかっていませんが.
 基本的には数枚の露出の違う画像を掛け合わすのですが、今回試してみたソフトウェア "Photomatix" では一枚の写真でも HDR 加工ができます.
 それが上の 3 枚の写真で、一番上はプログラムモードで撮影した元の写真.


 実は去年からずっとこの HDR が気になっていました.
 山に登って写真撮っているんですが、山の写真を HDR 加工したくて ・・・・・ "Photomatix" もずっと気になっていました.
 秋に デジタル一眼レフ を安く譲ってもらってから、結構写真撮っていたのですが、 "RAW 画像" なんて一度も使ったことありませんでした.

 今日初めて、 "RAW 画像" を使い HDR 加工です.
 ほんの少しばかり扱いが面倒ですし、容量も取ってしまいますが、今年はすべて RAW で記録することにします.
 "Photomatix" は ・・・・・・・・・ どうしようか検討中.







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  "Bohemia After Dark / Kenny Clarke"




  1. Bohemia After Dark
  2. Chasm
  3. Willow Weep For Me
  4. Late Entry
  5. Hear Me Talkin' To Ya
  6. With Apologies To Oscar
  7. We'll Be Together Again
  8. Carribean Cutie (alt-tk)




  Julian Cannonball Adderley (as), Donald Byrd (tp), 
  Nat Adderley (cor), Jerome Richardson (ts.fl),
  Horace Silver (p), Hank Jones (p - #7.8), 
  Paul Chambers (b), Kenny Clarke (ds)

  #1-6 Recorded June 28,1955.
  #7.8 Recorded July 14,1955.





 昔持っていたアナログ盤のジャケットデザインは、下の写真のように全く違うものでした.




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 この女性のジャケットは、あまり好きじゃありません.
 この女性のジャケットは "Carribean Cutie" に合わせてあるんでしょうね、きっと.
 どう見ても "Cafe Bohemia" とは似合いそうもありませんので ・・・・・ (笑)
 このジャケットがオリジナルなのか、ボクにはわかりません.


 そういえば曲数も、曲順も少し違っているような気がします.
 まぁ、 CD 発売の際には未発表テークなど入れるのが当たり前のようになっていますから.


 さてこのアルバム、 Kenny Clarke ・・・・・・ Clarke の綴りが微妙に他の方たちと違いますね ・・・・・・ の代表アルバムとされていますが、ボクのアルバムではがっつり "Cannonball Adderley - Bohemia After Dark" と書いてあり、ライナーノーツ部のデータに "Kenny Clarke featuring Cannonball Adderley" です.
 ライナーノーツには、この録音の少し前にフロリダからやってきたばかりの Adderley 兄弟が "Cafe Bohemia" で Oscar Pettiford グループと演奏したことなどが書かれています ・・・・ 英文なので正しいかは微妙です.
 昨日書いた Wayne Shorter もそうですが、 Adderley 兄弟も新人らしからぬ演奏ですよね.




Clarke001-2

 5 曲目の "Hear Me Talkin' To Ya" がいいです、こういった R&B に弱いボクです.
 実はボク、 Cannonball のアルトがほんの少し苦手なのです ・・・・・・ でも、この曲のようなミディアムテンポでの演奏は、いいかなと思えます.

 そしてなんといってもタイトル曲 ・・・・・ "Bohemia After Dark" でしょう.
 Oscar Pettiford の作った曲で、軽快なリズムにちょっとメランコリックなテーマが乗っていきます.
 とっても素敵な曲です.
 同じ系列の曲として "Five Spot After Dark" があります.
 両曲とも、ジャズ・クラブの名前をタイトルに使っています.



 夜が更けるたびに、いろいろなクラブで、いろいろな演奏が繰り広げられていたんでしょうね.
 すでに、古き良き時代になってしまいました.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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