・ ・ ・ ・ ・ ・
ヴィヴィアン・マイヤー の写真集 "Vivian Maier: Street Photographer" が数日前に届きました.
この写真集はとても人気があり、 アメリカ では 2012 年から 2014 年の 3 年連続で一番売れた写真集になったようです.
写真を撮ったり観たりするのは好きですが、写真集買うのは本当に久しぶりです.
内容は多くの写真がすでにインターネットなどに公開されていますので、改めて良さを再認識なんかしていますが、大きな問題が一つ.
それは印刷の仕方のせいか、あるいは編集した ジョン・マルーフ の意図なのか ・・・・・・・ たぶん意図だとは思いますが、すべての写真がセピア調になっていることです.
カバーは上の写真のようにモノクロしたもので、インターネット等に出ている写真もすべて黒がもっとしっかりした色調だっただけに.
決して安くない写真集だけに、これはかなりの減点だなぁ.
・ ・ ・ ・ ・ ・
以前 Amazon で購入したアルバムです.
通常 2-3 日くらいで商品が届きますが、このアルバムは約 2 週間かかって アメリカ からやってきました.
" Spellbinder / Gabor Szabo "
1. Spellbinder
(Gabor Szabo) ・・・・・ 5:30
2. Witchcraft
(C.Coleman-C.Leigh) ・・・・・ 4:39
3. It Was a Very Good Year
(Ervin Drake) ・・・・・ 2:47
4. Gypsy Queen
(Gabor Szabo) ・・・・・ 5:13
5. Bang Bang (My Baby Shot Me Down)
(Sonny Bono) ・・・・・ 2:28
6. Cheetah
(Gabor Szabo) ・・・・・ 4:10
7. My Foolish Heart
(N.Washington-V.Young) ・・・・・ 5:28
8. Yearning
(Gabor Szabo) ・・・・・ 2:59
9. Autumn Leaves / Speak to Me of Love
(J.Kosma-J.Prevert-J.Mercer / Jean Lenoir) ・・・・・ 3:35
Gabor Szabo (g.vo), Ron Carter (b), Chico Hamilton (ds),
Willie Bobo (perc), Victor Pantoja (perc)
Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 6, 1966.
Impulse ! レーベルで、彼自身としての 2 枚目のリーダー・アルバムになります.
まずバラエティ豊かな選曲にビックリですね.
さらにコンガが独特な雰囲気を醸し出したりしていますので、シリアスなジャズ・ファンにはきっと受け入れられなかったでしょう.
2 曲目の "Witchcraft" はボクが持っているだけでも "Byrd In Hand / Donald Byrd" 、 "Portrait In Jazz / Bill Evans" 、 "Profile / Duke Pearson" といったアルバムの中での演奏がありました.
すごく覚えやすく軽快なメロディです.
このアルバムでの注目は 4 曲目の "Gypsy Queen" .
先日 "Abraxas (天の守護神)" の記事でも書いたとおり、この曲はロック・グループ Santana の大ヒット曲 "Black Magic Woman / Gypsy Queen" の後半部として有名ですが、そのオリジナルはこのアルバムの曲になります.
5 曲目の "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" は 1966 年に Sonny Bono が書いた曲.
その当時 Sonny & Cher というポップ・デュオがあり "I Got You Babe" などのヒットを飛ばしました.
そのデュオの Sonny というのがこの曲の作者 Sonny Bono で、 Cher は女優としても有名な Cher (日本では シェール).
Cher は 1966 年頃からソロでも活動しており、 1966 年のヒット曲がこのアルバムの "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" でした.
ちなみに Sonny と Cher は 1975 年に離婚、 Cher は 1998 年にリリースした "Believe" が大ヒットし、 アメリカ をはじめ各国でチャート 1 位を獲得し、 グラミー賞 最優秀ダンス・レコーディング賞 を受賞しています.
こちらのアルバムはボクも持っており "Believe" は大好きな曲の一つです.
ただ シェール の印象としてはやっぱり "悲しきジプシー (Gypsies tramps and thieves)" のほうが強いかな.
また女優としても有名で 1987 年の "月の輝く夜に" で アカデミー賞 主演女優賞 を受賞しています.
この "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" でボクの印象が強いのは Nancy Sinatra が歌ったもの.
そう、ボクの大好きな クエンティン・タランティーノ 2003年作品 "キル・ビル (Kill Bill)" ・・・・・・ この映画のオープニングに使われたのがこの曲でした.
さらにこのアルバムで驚くのが 7 曲目の "My Foolish Heart"
この曲と言えば 1961 年 6 月 25 日 ヴィレッジ・ヴァンガード で ビル・エバンス の演奏が有名すぎます.
だからこの曲のタイトルを見た瞬間から、あのピアノの旋律が脳裏を駆け巡ってしまいます.
こういった決定的ともいえるような演奏がある曲を他の人が演奏するのは、どうしてもそういった演奏との比較になってしまうのでかなりのリスクになってしまうような気がします.
ガボール・サボ は 1936 年 3 月 8 日 ハンガリー ブダペスト 生まれのギタリスト.
ハンガリー動乱 のあった 1956 年に アメリカ に渡り、その後 バークリー音楽院 に入学.
1958 年 ニューポート・ジャズ・フェスティバル に出演.
・・・・・・・・・ 何て経歴を書き始めたら、以前にも書いた記憶が蘇ってきました.
そうそう、 "Macho" の時に結構しっかり書いてありましたので今回は割愛.
彼の演奏を聴いたのはきっとその "Macho" が最初だったはずです.
その後 "Skylark / Paul Desmond" にも入っているなぁと気がつきました.
このアルバムのメンバーには ロン・カーター と チコ・ハミルトン が入っています.
ロン・カーター はなんとなくわかるんですが、 チコ・ハミルトン というのが何となくピンときません.
今回この記事を書く上で調べていったら、 1961 年から 1965 年まで チコ・ハミルトン のグループで ガボール・サボ が活動していたことがわかりました.
ちなみにこの初期の チコ・ハミルトン の演奏は Chamber jazz と呼ばれるジャンルに入っているようです.
この Chamber Jazz という言葉も知らなかった.
いろいろな音楽が氾濫している現在聴いてみると、まぁこういうのもありなんじゃない.
でも発売当時はどうだったんだろう.
'60 年代はいろいろな方向を模索しているような作品もたくさん出ていた時代でもあるので、こういったジャズという枠から飛び出そうとしているアルバムもたくさんあったような気がします.
そういえばジャケット裏に "The Newwave of Jazz is on" って、レーベルのロゴの上に書かれています.
今週末は 東京 までお出かけ.
ちょっとした用事があり、ついでに Street Photo でも撮ってこようかと ・・・・・・・ 夜は久しぶりに 小川さんの ON ゼミ に顔出して、日曜日は娘たちとちょっとブラブラしてくるつもりです.
GW 何もしなかったので、このあたりでちょっと息抜きしてきます.
・ ・ ・ ・ ・ ・
ヴィヴィアン・マイヤー の写真集 "Vivian Maier: Street Photographer" が数日前に届きました.
この写真集はとても人気があり、 アメリカ では 2012 年から 2014 年の 3 年連続で一番売れた写真集になったようです.
写真を撮ったり観たりするのは好きですが、写真集買うのは本当に久しぶりです.
内容は多くの写真がすでにインターネットなどに公開されていますので、改めて良さを再認識なんかしていますが、大きな問題が一つ.
それは印刷の仕方のせいか、あるいは編集した ジョン・マルーフ の意図なのか ・・・・・・・ たぶん意図だとは思いますが、すべての写真がセピア調になっていることです.
カバーは上の写真のようにモノクロしたもので、インターネット等に出ている写真もすべて黒がもっとしっかりした色調だっただけに.
決して安くない写真集だけに、これはかなりの減点だなぁ.
・ ・ ・ ・ ・ ・
以前 Amazon で購入したアルバムです.
通常 2-3 日くらいで商品が届きますが、このアルバムは約 2 週間かかって アメリカ からやってきました.
" Spellbinder / Gabor Szabo "
1. Spellbinder
(Gabor Szabo) ・・・・・ 5:30
2. Witchcraft
(C.Coleman-C.Leigh) ・・・・・ 4:39
3. It Was a Very Good Year
(Ervin Drake) ・・・・・ 2:47
4. Gypsy Queen
(Gabor Szabo) ・・・・・ 5:13
5. Bang Bang (My Baby Shot Me Down)
(Sonny Bono) ・・・・・ 2:28
6. Cheetah
(Gabor Szabo) ・・・・・ 4:10
7. My Foolish Heart
(N.Washington-V.Young) ・・・・・ 5:28
8. Yearning
(Gabor Szabo) ・・・・・ 2:59
9. Autumn Leaves / Speak to Me of Love
(J.Kosma-J.Prevert-J.Mercer / Jean Lenoir) ・・・・・ 3:35
Gabor Szabo (g.vo), Ron Carter (b), Chico Hamilton (ds),
Willie Bobo (perc), Victor Pantoja (perc)
Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 6, 1966.
Impulse ! レーベルで、彼自身としての 2 枚目のリーダー・アルバムになります.
まずバラエティ豊かな選曲にビックリですね.
さらにコンガが独特な雰囲気を醸し出したりしていますので、シリアスなジャズ・ファンにはきっと受け入れられなかったでしょう.
2 曲目の "Witchcraft" はボクが持っているだけでも "Byrd In Hand / Donald Byrd" 、 "Portrait In Jazz / Bill Evans" 、 "Profile / Duke Pearson" といったアルバムの中での演奏がありました.
すごく覚えやすく軽快なメロディです.
このアルバムでの注目は 4 曲目の "Gypsy Queen" .
先日 "Abraxas (天の守護神)" の記事でも書いたとおり、この曲はロック・グループ Santana の大ヒット曲 "Black Magic Woman / Gypsy Queen" の後半部として有名ですが、そのオリジナルはこのアルバムの曲になります.
5 曲目の "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" は 1966 年に Sonny Bono が書いた曲.
その当時 Sonny & Cher というポップ・デュオがあり "I Got You Babe" などのヒットを飛ばしました.
そのデュオの Sonny というのがこの曲の作者 Sonny Bono で、 Cher は女優としても有名な Cher (日本では シェール).
Cher は 1966 年頃からソロでも活動しており、 1966 年のヒット曲がこのアルバムの "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" でした.
ちなみに Sonny と Cher は 1975 年に離婚、 Cher は 1998 年にリリースした "Believe" が大ヒットし、 アメリカ をはじめ各国でチャート 1 位を獲得し、 グラミー賞 最優秀ダンス・レコーディング賞 を受賞しています.
こちらのアルバムはボクも持っており "Believe" は大好きな曲の一つです.
ただ シェール の印象としてはやっぱり "悲しきジプシー (Gypsies tramps and thieves)" のほうが強いかな.
また女優としても有名で 1987 年の "月の輝く夜に" で アカデミー賞 主演女優賞 を受賞しています.
この "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)" でボクの印象が強いのは Nancy Sinatra が歌ったもの.
そう、ボクの大好きな クエンティン・タランティーノ 2003年作品 "キル・ビル (Kill Bill)" ・・・・・・ この映画のオープニングに使われたのがこの曲でした.
さらにこのアルバムで驚くのが 7 曲目の "My Foolish Heart"
この曲と言えば 1961 年 6 月 25 日 ヴィレッジ・ヴァンガード で ビル・エバンス の演奏が有名すぎます.
だからこの曲のタイトルを見た瞬間から、あのピアノの旋律が脳裏を駆け巡ってしまいます.
こういった決定的ともいえるような演奏がある曲を他の人が演奏するのは、どうしてもそういった演奏との比較になってしまうのでかなりのリスクになってしまうような気がします.
ガボール・サボ は 1936 年 3 月 8 日 ハンガリー ブダペスト 生まれのギタリスト.
ハンガリー動乱 のあった 1956 年に アメリカ に渡り、その後 バークリー音楽院 に入学.
1958 年 ニューポート・ジャズ・フェスティバル に出演.
・・・・・・・・・ 何て経歴を書き始めたら、以前にも書いた記憶が蘇ってきました.
そうそう、 "Macho" の時に結構しっかり書いてありましたので今回は割愛.
彼の演奏を聴いたのはきっとその "Macho" が最初だったはずです.
その後 "Skylark / Paul Desmond" にも入っているなぁと気がつきました.
このアルバムのメンバーには ロン・カーター と チコ・ハミルトン が入っています.
ロン・カーター はなんとなくわかるんですが、 チコ・ハミルトン というのが何となくピンときません.
今回この記事を書く上で調べていったら、 1961 年から 1965 年まで チコ・ハミルトン のグループで ガボール・サボ が活動していたことがわかりました.
ちなみにこの初期の チコ・ハミルトン の演奏は Chamber jazz と呼ばれるジャンルに入っているようです.
この Chamber Jazz という言葉も知らなかった.
いろいろな音楽が氾濫している現在聴いてみると、まぁこういうのもありなんじゃない.
でも発売当時はどうだったんだろう.
'60 年代はいろいろな方向を模索しているような作品もたくさん出ていた時代でもあるので、こういったジャズという枠から飛び出そうとしているアルバムもたくさんあったような気がします.
そういえばジャケット裏に "The Newwave of Jazz is on" って、レーベルのロゴの上に書かれています.
今週末は 東京 までお出かけ.
ちょっとした用事があり、ついでに Street Photo でも撮ってこようかと ・・・・・・・ 夜は久しぶりに 小川さんの ON ゼミ に顔出して、日曜日は娘たちとちょっとブラブラしてくるつもりです.
GW 何もしなかったので、このあたりでちょっと息抜きしてきます.
・ ・ ・ ・ ・ ・