Delilah

Introducing Kenny Burrell

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 先日、知り合いの女子が Blue Note Tokyo へ行ってきたってインスタにアップしていました.
 え〜、ジャズ聴くんだ ・・・・・・ !
 おまけに Blue Note Tokyo って ・・・・・ 超ビックリ.


 ボクにとってジャズのライブって、小さなハウスで目の前にピアノがあったりする感じ
 音のバランスも全然よくないけど、そんな感じのライブで育ってきたので、逆にテーブルにナイフ・フォークが並べられたような雰囲気は、敷居高すぎてビビりまくり.


 昔行った 六本木 の「アルフィー」でいっぱい、いっぱい.



Blue Note 002


 田舎者には、こんな雰囲気だとお尻がむずむずして音楽に集中できそうもないです.
 聴き方が全然違うんだろうな.


 なんかちょっと前に記事にした Cotton Club みたいだ (笑)
 まぁ、ボクはこの先も行くことはないだろう.



 さて Blue Note は Blue Note でも、アルバムのほうをボクは楽しみます.
 今日も古いアルバムです.




1523 Burrell





  " Introducing Kenny Burrell "





  1 This Time the Dream's on Me
       (H.Arlen-J.Mercer) ・・・・ 5:00
  2 Fugue 'n' Blues
       (Kenny Burrell) ・・・・ 6:48
  3 Takeela
       (Kenny Burrell) ・・・・ 4:19
  4 Weaver of Dreams
       (J.Elliott-V.Young) ・・・・ 4:43
  5 Delilah
       (Victor Young) ・・・・ 6:04
  6 Rhythmorama
       (Kenny Clarke) ・・・・ 6:28
  7 Blues for Skeeter
       (Kenny Burrell) ・・・・ 8:08




  # 1-5 & 7 :
   Kenny Burrell (g), Tommy Flanagan (p),
   Paul Chambers (b), Kenny Clarke (ds),
   Candido Camero (conga : except # 2 & 4)
  # 6 :
   Kenny Clarke (ds), Candido Camero (conga)

  Recorded at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 29–30, 1956.




 Kenny Burrell の Blue Note での初リーダー・アルバムです.
 ジャケットはとてもシンプルなデザインですが、センスが光ってます.
 いかにもジャズ、いかにも Blue Note というデザインですね.
 アルバム番号は BLP-1523 .




1523-2


 このアルバムも、少し前に書いた "Bags' Opus" と同じ Harold Arlen の曲から始まります.
 ただ "Ill Wind" とは雰囲気とはかなり違って、軽快な演奏になっています.
 Kenny Burrell の演奏はなんと言ってもブルースフィール溢れるメロディライン、これがとてもいい.
 小気味よくて、ちょっと哀愁のあるブルージーな演奏は、日本人にもストライクでしょう.


 このアルバム、やっぱりコンガがかなりインパクトありますね.

 コンガが入ると、それだけでラテン系のテイストに溢れてきます.
 かなりインパクトあるので、演奏のバランスが悪いとコンガしか印象に残らないような.

 その意味で、このアルバムの Candido Camero の演奏は好き嫌いを別にして印象的です.
 まぁちょっと好き嫌い分かれそうですが.



candido 002
 ● Candido Camero ●

 コンガの Candido Camero は自身のリーダーアルバムを何枚も出していますし、ジャズ・ミュージシャンとの共演も多いですが、 Blue Note での録音はあまりありません.
 後年  Elvin Jones のアルバムに登場したりしてますが.

 どちらかというと、Rey Barretto や Sabu といった名前のほうが、 Blue Note のコンガでは有名かもしれません.

 個人的にコンガの入っている演奏は、どうもラテン系のノリになってしまうのであまり好きではありませんが、このアルバムの "Delilah" の演奏はコンガが入ることで原曲のちょっとエキゾチックな雰囲気がよく出ていると思います.


 ただ 6 曲目の "Rhythmorama" がこのアルバムに合っているのかは、ちょっと首をかしげてしまうかな.



Samson003
 ● "Samson and Delilah" ●
 
 5 曲目の "Delilah" は、 タイロン・パワー 主演で 1949 年に公開された映画『サムソンとデリラ』 (Samson and Delilah) のテーマ曲です.
 監督は セシル・B・デミル で、超歴史大作.
 昔テレビ放映された時に観ましたが、結構面白かった. 
 特に最後の場面は記憶に残ってますが、その頃はテーマ曲なんて全然気にもしてませんでした.
 この曲は "Clifford Brown & Max Roach" でも名演が残されています.


 映画のほうは Amazon primeで視聴できますが、画質が今二くらいで少し観たものの観る気が失せてしまいました.
 リマスターされたものがセル版として販売されています.


 こういった映画音楽もジャズとして演奏されることが多いです.
 ボクが好きなのは、『スパルタカス』 (Spartacus) のテーマ.
 Yusef Lateef が "Eastern Sounds" の中で演奏してますが、この演奏好きです.

 この手の映画音楽は、下手をするとただのイージーリスニングになってしまう可能性もあるので、アレンジの手腕が問われます.



Kenny Burrell 002


 初のリーダー・アルバムだけあって、メンバーの構成や選曲もちょっとと思うところはありますが、それでもその後耳にする独特なブルージーなサウンドは健在といったところです.


 今日 8 月 2 日も朝から強い日差しが照りつけていますが、エアコン導入したマイルームは快適そのもの.


 そんな空間に流れる "Weaver of Dreams" は最高に癒されます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Clifford Brown & Max Roach

 気がつけば、布団がなければ眠れないくらい朝夕の冷え込みが厳しくなってきました.
 さすがに氷点下とはなりませんが、あっという間に車のフロントガラスが霜に覆われる日もやってきそうです.


 なんとなく暖かな音色のトランペッター.
 若くして散った、天才トランペッターのアルバムです.





Brown04






   " Clifford Brown & Max Roach "





  1. Delilah
         (V.Young) ・・・・・ 8:03
  2. Parisian Thoroughfare
         (B.Powell) ・・・・・ 7:16
  3. The Blues Walk
         (C.Woods) ・・・・・ 6:53
  4. Daahoud 
         (C.Brown) ・・・・・ 4:01
  5. Joy Spring
         (C.Brown) ・・・・・ 6:48
  6. Jordu
         (D.Jordan) ・・・・・ 4:00
  7. What Am I Here For ?
         (D.Ellington-F.Laine) ・・・・・ 3:04





  Clifford Brown (tp), Harold Land (ts), Richie Powell (p),
  George Morrow (b), Max Roach (ds)

  # 1 & 2 : Recorded at Capitol Studios, Hollywood, August 2, 1954.
  # 3   : Recorded at Capitol Studios, NYC, February 24, 1955.
  # 4 & 5 : Recorded at Capitol Studios, Hollywood, August 6, 1954.
  # 6   : Recorded at Capitol Studios, Hollywood, August 3, 1954.
  # 7   : Recorded at Capitol Studios, NYC, February 25, 1955.






 やっぱりこのアルバムは1曲目 ・・・・・・・ "Delilah" の演奏がとても素敵なのです.
 特に ハロルド・ランド のテナーが結構いいんですよね、この演奏.
 "Introducing Kenny Burrell (BLT-1523)" でもこの曲が演奏されており、その演奏も好きですが、この曲はやっぱりこの クリフォード・ブラウン の演奏でしょうか.




Samson and Delilah 001

 この曲は、 1949 年に公開された セシル・B・デミル 監督・製作による "サムソンとデリラ (Samson and Delilah)" の主題歌ですね.
 映画の邦題は "デリラ" という表記ですが、ジャズ・ナンバーとしては一般的に "デライア" と表記されるようです.
 主演は ヴィクター・マチュア 、 ヘディ・ラマー ・・・・・・・
 特に最後の場面、 ダゴンの神殿 の柱を倒し ペリシテ人 を巻き添えにして自らも死んでしまう場面の特殊撮影は、今観てもとてもよくできていると思います.

 この映画、ずっと前にテレビの洋画劇場で観た記憶があります.
 ただ、その時はこの主題曲まったく気にも留めていませんでした.





clifford-brown-maxroach-1

 クリフォード・ブラウン は、 1930 年 10 月 30 日 デラウェア州 ウィルミントン 生まれのジャズ・トランペッター.
 バップ から ハード・バップ 初期に活躍した、ジャズ界を代表するトランペッターで、特にドラマーの マックス・ローチ とのバンドによって吹き込まれたアルバムの評価が高い.
 愛称は "ブラウニー" .


 1956 年 6 月 26 日、 リッチー・パウエル の妻 ナンシー の運転する車に リッチー と共に フィラデルフィア から シカゴ に向かう途中、 ペンシルベニア・ターンパイク で交通事故死.
 25 歳という若さでした.
 初録音が 1952 年、 そして最後の演奏として記録されているのが事故の前の日 1956 年 6 月 25 日のレコード・ショップでの演奏.
 あまりに早い 死 です.



 このアルバムは、 マックスローチ とのグループで マーキュリー・レーベル (Emarcy) に吹き込まれたうちの一枚.
 この マーキュリー のアルバムには、あの有名な 3 枚のヴォーカル・アルバムもありますし、他にも有名なあものがあり、特に "Study In Brown" なんかは名作と言われていますが、ボクとしてはこちらのアルバムのほうが聴く機会が多いです.


 "Jordu" も素敵な曲ですが、この演奏はもともと 8 分くらいの演奏だったのですが、このアルバムでは ブラウニー のソロだけで、他のソロの部分はカットされているようです.
 今日ライナーノーツを読んで初めて知りました ・・・・・・ 何年も前に買ったアルバムだというのに (苦笑)
 ちなみにこの元の演奏は "More Study In Brown" に入っているようです.





DSC_0349

 今日はいいお天気でした.
 明日は朝早くから大事なお仕事があるので、今日のような青空が広がってくれることを祈るばかり.

 そういえば、家から見える景色 ・・・・・ 黄金色だった周りの水田も、ほとんど稲刈りが済んでいます.


 冬の夜は、大人しく家でジャズでも聴いているのが一番です.
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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