今日も写真の話題が二つ.
 でも、メインの記事は真ん中の映画にことです.
 サンドイッチ同様に、上下のパン部分より真ん中の具が大事ですので、あしからず.



 家族旅行の写真なども含め、写真データはすべて自分の PC に取り込んでいるため、簡単にはリビングで写真観ることができません ・・・・・・・ まぁ面倒臭いというのが正しいか.
 以前から奥様から 「何とか観れるようにしてほしい」 と言われていまし、娘の結婚式の写真も最近になって届いたこともあり、思い切って Canon の CS100 というものを購入いたしました.

 支払いは翌月ですし、奥様公認のお買い物なのですが、どうも我が家はボーナスもらう前に使っちゃうパターンです.


 実はこれ、現在 EOS 5D Mark lV のキャンペーン商品になっており先着 5000 名にもらえるのですが、期間中に購入できるかわからないので Amazon で購入.
 購入額は送料込 17,000 円ほど ・・・・・・・ ですが、届いた商品には下の写真のように 「キャンペーン特典」 というシールがガッツリ貼られてました (笑)



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  (写真はネットで拾ったものですが、まったく同じシール貼ってありました)

 CS100 は デジタル・フォト・ストレージ と呼ばれるもので、ここに写真や動画を入れ、 HDMI ケーブルでディスプレイにつないで大画面で観るというものです.
 容量は 1 T ・・・・・・ 今のところ動画は入れないので十分すぎるかな.


 早速日曜日写真を取り込もうとしたのですが ・・・・・・・・

 SD や CF カードは本体に差し込むだけで自動的に取り込みますが、問題はパソコンに入れてあるものを取り込む方法がわからない ・・・・・
 PC との接続は LAN ケーブルということは書いてあるんですが、詳細がわからない ・・・・・・ あるいはボクが説明書をしっかり読んでいないせいか.


 仕方ないのでお客様サポートセンターへ問い合わせ.
 ファームウェアの更新や Google Chrome からの立ち上げ、 Chrome から CS100 への接続などなど ・・・・・・・ 50 分くらい話しながらようやくわかりました (汗)



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 アルバム (フォルダー) ごとにインポートすると、簡単に一つのアルバムにまとめられるのはいいんだけれど、アルバム内に階層的に作ることができないことや、アルバムや説明の表記に日本語が使えないことがちょっと残念だ.


 データのインポートこそかなり時間を要してしまいますが、それでも簡単にリビングなどで観ることができるようになったのはグッドです.






 さて、本日の本題は CS100 のような便利なものがなかった時代.
 まだまだいろいろなところで不便さがあった時代のお話しです.


 "Carol" 同様に、とても観たかった映画でしたがボクの地元にはやってこなかった映画です.
 仕方ないので Blu-ray 発売予告と同時に Amazon に予約.
 撒き餌レンズ と一緒に届きました.






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  " ブルックリン "





  監督 : ジョン・クローリー
  製作 : アマンダ・ポージー 、 フィノーラ・ドワイヤー 、
        Thorsten Schumacher 、 Beth Pattinson
  脚本 : ニック・ホーンビィ
  原作 : コルム・トビーン
  原題 : "Brooklyn"
  出演 : シアーシャ・ローナン (エイリシュ・レイシー)
        エモリー・コーエン (アンソニー"トニー"・フィオレロ)
        ドーナル・グリーソン (ジム・ファレル)
        ジム・ブロードベント (フラッド神父)
        ジュリー・ウォルターズ (ミス・キーオ)
        ブリッド・ブレナン (ミス・ケリー)
        フィオナ・グラスコット (ローズ・レイシー)
        ジェシカ・パレ (ミス・フォルティーニ)
        エイリーン・オイギンス (ナンシー)
        ジェン・マレー (ドローレス・グレイス)
        エミリー・ベット・リッカーズ (パティー・マクガイア)
        イブ・マックリン (ディアナ・モンティーニ)
        ノラ=ジェーン・ヌーン (シェイラ)
        マイケル・ゼゲン (マウリツィオ・フィオレロ)
        パウリーノ・ヌネス (フィオレロ氏)
        ジェイムズ・ディジャコモ (フランキー・フィオレロ)
        クリスティアン・デ・ラ・コルティーナ (ロレンツィオ・フィオレロ)
        エレン・ディヴィッド (フィオレロ婦人)
        エヴァ・バーシッスル (ジョージナ)
  音楽 : マイケル・ブルック
  撮影 : イヴ・ベランジェ
  編集 : ジェイク・ロバーツ
  配給 : 20 世紀フォックス
  日本公開 : 2016 年 7 月 1 日
  上映時間 : 112 分






 Blu-ray のジャケットも上のポスターと同じ写真で、映画の中ではとても印象的な場面でもあります.
 映画観終わって感じたのは ・・・・・・・ 足元のカバン.
 映画観た人だったら、同じように感じる人がいるかもしれませんね.




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 舞台の一つが アイルランド です.
 格式ばって閉塞的な雰囲気、街の感じもドヨヨ〜〜〜ンとした感じ.
 どこかに出ていきたいけれど、そう簡単に出ていくことのできなかった時代です.
 そういった場所で生きていく上には、いろいろなことに目を背けたり、我慢をしなければならなかったのかもしれません.


 新天地と言っても将来が安定されているわけではなく、映画中盤に登場する高齢者たちのようにどこにも帰る場所が無くなってしまう危険もあったり.
 新しい場所での生活の不安や故郷への郷愁が、前半とてもうまく表現されています.




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 アイルランド へのいろいろな思いを表現するかのように、 エイリシュ のカーディガン、コート、水着など ・・・・・・・ ローズ がベンチに腰掛けて手紙を読む場面、ベンチの色も緑.
 そんな感じでいろいろなところに緑色が使われていました.

 ちなみに アイルランド のナショナル・カラーが緑色.


 緯度が高いので冬とかかなり寒いのかと思っていましたが、今回調べてビックリ.

 温暖なメキシコ湾流と、大西洋から吹く偏西風の影響で気候は安定した西岸海洋性気候となっており夏は涼しく、冬は緯度の高い割に寒くないそうなのです.
 もっとも寒い時期でも 4 ℃ から 7 ℃ 程度で、もっとも暖かい時期で 14 ℃ から 17 ℃ 程度.
 最低気温が -10 ℃ より下がることや、最高気温が 30 ℃ を超えることはほとんどないっていうんだから、ボクの住んでいるところよりはるかに住みやすそうじゃないですか.


 三人で食事をしながら アメリカ のことを話す場面
  「夏も冬も厳しい気候だそうよ ・・・・・」




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 この映画の出演者や、監督や原作者を含めたスタッフの多くは アイルランド 人です.

 主演の シアーシャ・ローナン もアイルランド出身の女優.
 彼女の名前の英語表記は Saoirse Ronan 、 アイルランド・ゲール語 の 「自由」 という意味だそうです.
 そういえば歌手の エンヤ も アイルランド 出身で、彼女の歌にも ゲール語 が使われているものがありました.

 この映画、本年 アカデミー賞 3 部門ノミネートをはじめ多くの賞を獲得し、批評家たちの評価も高い作品です.

 日本では "Carol" より半年ほど公開が遅れましたが、アメリカではほぼ同時期の公開で、両作品ともに批評家たちの評価も高く、多くの映画賞でノミネートや賞獲得しています.
 アカデミー賞 でも "Carol" は 6 部門ノミネートでした.

 映画観て思ったけれど、やっぱりこの映画での彼女の演技はとてもいい.
 特にいろいろな感情の表現がとてもよかったなぁ.




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 映画の舞台となる ブルックリン は、当時移民系の人々が多く暮らす街だったようです.
 映画にもちらっと写りますが、 ブルックリン橋 の向こうが マンハッタン .

 エイリシュ が働く "BARTOCCIS" も高級百貨店のようですが、それでも ブルックリン と マンハッタン とでは比べようないというのかな ・・・・・
 そんなことも、帰郷した際に ナンシー との会話の中に出てきました.


 簿記 の勉強するんだけれど、ボクはこの 簿記 というものがさっぱりわからない.
 英語だと Book-keeping なんだけれど、発音聴いていると 簿記 って聞こえました.

 そういえばクラスの女性は彼女一人だったなぁ、このあたりも当時の世相を映しているのでしょうか.




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 パステル調のファッションがとてもいい感じ.
 当然この時代をボクは知りませんが、写真などで観るあの時代そのものって感じなのです.
 サングラスをしないと噂されるくだりも、そうだったんだって笑えちゃう.

 高級なものを身に着けているわけではないのに、だんだん服装が洗練されていく感じがよく出ていました.
 もちろん化粧もがうまくなっている.

 "CAROL" 同様、とても時代をステキに描いている映像にちょっとうっとりです.




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 そうそう、野球の話も出てきます.
 映画の年代だったら ブルックリン と言えば ドジャーズ .

 創設は 1884 年で 1947 年にアフリカ系アメリカ人として初のメジャーリーガーである ジャッキー・ロビンソン がデビューした球団として知られています.
 観客数の減少から 1958 年に現在の ロサンゼルス に本拠地を移しました.


 この当時 ニューヨーク には、 ヤンキーズ 、 ジャイアンツ 、 ドジャーズ と大リーグチームが三つありましたが、移民系の人たちに人気のあったのは本拠地が ブルックリン の ドジャーズ だったようです
 
 映画の中で 「俺たちの子供が ヤンキーズ のファンだったら落ち込む」 と字幕で出ますが、会話の中ではきちんと ヤンキーズ や ジャイアンツ と 2 チームの名前が挙がっています.




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 イタリア系配管工の トニー .
 アイルランド の田舎からやってきて、チャラそうな男に引っかかっちゃうのかな ・・・・・・・
 なんて観ていたのですが、この トニー はとてもナイス・ガイでした.

 きちんと将来のことも見据えて、 ロングアイランド に土地まで持っている.
 ロングアイランド はこのあたりの時代からベッドタウン化し成長していったようですが、映画ではまだ広大な草原が広がっているだけでした.


 配管工でお給料も大したことないと思うんだけれど、まじめに働いているし、家族の仲もすごくいい.
 おまけに一番下の フランキー がいい感じの笑いを提供しています.




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 アイルランド に戻った エイリシュ が、急速に ジム・ファレル に惹かれていくのがオヤジのボクにはちょっと理解できない.
 そして ミス・ケリー との会話で決心するところも、わかるけれどちょっと強引かなという感じ.

 ミス・ケリー との話しで、今まで自分の嫌だった故郷の部分を思い出し、ある決心をしますが、 ミス・ケリー の家のドアの色がこれまた緑色.
 そしてそこに背を向け、決心した彼女の顔のアップは結構印象的だったなぁ.




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 終盤の船の上で見せる彼女の姿、そしてその会話 ・・・・・・・・ 思いっきり "バックドラフト" のエンディングだなぁ (笑)
 この部分は原作にもなかったものを脚本の ニック・ホーンビィ が付け足したもののようです.

 ちなみに脚本の ニック・ホーンビィ は "わたしに会うまでの 1600 キロ" の脚本も書いています、そちらの作品はボクにとってはちょっと ・・・・・・ でした.

 移民同士の結婚、コニーアイランド、アイルランドの母親 ・・・・・・


 最後、彼女のところだけ陽がさしています.
 前途多難かもしれませんが、それでも明るい未来が待っていそうなエンディングでした.


 それだけにバッグが気になっちゃうんだなぁ (笑)








 最後に、 Amazon から一緒に届いた 単焦点レンズ のことを.

 部屋の中でちょっとボケ具合を見てみました.


 本体から紫のボトルまでの距離が約 65 cm、紫のボトルから後ろの壁面までが約 30 cm.
 絞り優先 で絞りを変更しての撮影ですが、当然 シャッタースピード と ISO 感度 は自動的に変更されています.
 蛍光灯下での撮影ですが フリッカーレス撮影 はしていません.
 スポット 1 点 AF で、測距点 は "ABSOLUT" の S .



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 次回は玉ボケにトライしてみようか. 




 さて、今日はいつもの休日出勤の代休.
 髪の毛も伸びたので散髪にでも行ってこようかな ・・・・・・・