昨日はブログ書きながら PC でサッカー観戦していたので、いつもにも増して中途半端なアルバムの聴き方になってしまったような気がします ・・・・・・ 汗.


 で、昨日の "Hush !" に引っかけて、 "Hash-a-bye" の素敵な演奏のことを書こうかと思っていたのですが、珍しくリクエストをいただいたので、違うことを書いてみましょう.







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  "Miles Davis Quintet - live In Europe 1967
         - the Bootleg Series Vol.1"




  -CD 1-
  1. Agitation
  2. Footprints  
  3. 'Round Midnight 
  4. No Blues
  5. Riot 
  6. On Green Dolphin Street 
  7. Masqualero   
  8. Gingerbread Boy 
  9. The Theme

  Live at Konigin Eliza bethzaal, Antwerp, Belgium, October 28, 1967.



  -CD 2-
  1. Agitation 
  2. Footprints 
  3. 'Round Midnight 
  4. No Blues
  5. Masqualero  
  6. Agitation 
  7. Footprints

  #1-5
  Live at Tivolis Koncertsal, Copenhagen, Denmark, November 2, 1967.
  #6-7
  Live at Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, Paris, France, November 6, 1967.



 -CD 3-
  1. 'Round Midnight 
  2. No Blues  
  3. Masqualero
  4. I Fall In Love Too Easily 
  5. Riot  
  6. Walkin'
  7. On Green Dolphin Street 
  8. The Theme

  Live at Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, Paris, France, November 6, 1967.



 -DVD-
  1. Agitation 
  2. Footprints 
  3. I Fall In Love Too Easily
  4. Gingerbread Boy  
  5. The Theme 
  6. Agitation  
  7. Footprints
  8. Round Midnight 
  9. Gingerbread Boy  
  10. The Theme

  #1-5
  Live at Stadthalle, Karlsruhe, Germany, November 7, 1967.
  #6-10
  Live at Konserthuset, Stockholm, Sweden, October 31, 1967.




  Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p),
  Ron Carter (b), Tony Williams (ds)





 まずは残念なことから書きましょうか ・・・・・・ ネガティブですね、まったく.
 この 4 枚組のアルバムの 4 枚目は、その当時のライブ映像が入っていますが、実はこの映像 "Complete Columbia Album Collection" についてくる DVD 映像と全く同じものです.
 正確には、 "Complete Columbia Album Collection" の DVD に入っている "Walkin'" の映像は、今回のアルバムには入っていません.
 英文ライナーノーツを眺めていたら、最後のページにそのことが書かれていました.


 音も、 Bootleg (海賊盤ですね) のためあまりよくありません.
 音が悪いというか、バランスが悪いとでも言ったほうが正しいかな.
 ノイズがひどくて聴き憎いというような録音ではないので、最初から Bootleg ということを理解しての購入でしたら、まぁ問題なく聴いて楽しめるでしょう.
 ピアノなんかも、結構きれいに録れていますし.
 3 枚目なんかはかなり Miles が前のほうで聴こえます ・・・・ やっぱり演奏位置の違いで音にむらがあるのかな.


 演奏曲目とデータは上に書いておきましたので、 "Miles 通" の方でしたら、どの演奏が初登場なのかわかるのではないでしょうか ・・・・・ たしか、初登場の演奏も何曲か入っていたと思います.
 ただしこの初登場に関しては、確かな情報ではありません ・・・・ どこかのアルバム紹介に、そんなようなことが書かれていたという曖昧な記憶だけです.
 おまけにこの Bootleg は、結構有名ですでに色々なところでも聴くことができたようですし ・・・・・・ ボクはすべての演奏が初めてなので、それなりに新鮮に聴くことができました. 
 ただし、英文ライナーノーツの最後のページに "All three CD's are previously unreleased" とありますね.
 きっと CD で出るのは初めてということなのでしょうか ・・・・・ この辺りは情報量の少ないボクにはわかりかねます.


 聴き進むうちに、音の悪さが気にならなくなっていきます ・・・・・ 演奏に引き込まれるといったほうがいいでしょうか.
 かなりフリーキーな演奏になりつつあります ・・・・ Herbie のピアノなんか結構斬新にも聴こえます.
 この年、 "Miles Smiles" 、 "Sorcerer" 、 "Nefertiti" 、 "Water Babies" が録音されていますし、ヨーロッパから帰国後 "Circle In The Round (アルバム同名タイトル) " 、 "Water On The Pond (アルバム "Derections" ) " が吹きこまれています.
 すでにエレクトリックへの道を歩み始めていた頃の演奏になる訳です.




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 "At Plugged Nickel, Chicago" が重要視されている点として、黄金クインテットがスタンダードをレパートリーにした残した最後のライブ・レコーディングということがあります.
 そこでこの Bootleg が陽の目を浴びると、 "At Plugged Nickel, Chicago" 以降のスタンダードをレパートリーにしたライブ・レコーディングになる訳ですから、歴史的な価値はあるんじゃないでしょうか.
 本当の意味でエレクトリック化直前の Miles の演奏なのですから.
 お馴染みのレパートリーが並んでしますが、気がつけばグイグイ引き込まれていきます.
 ソロの良し悪しというよりも、グループ全体の緊張感の漂う演奏の良さが、うまくライブとして現れているんじゃないでしょうか.



 今夜久しぶりに 3 枚聴いてみましたが ・・・・・・ いいです、これっ.
 前から "At Plugged Nickel, Chicago" が大好きなので、そういう意味では同じ系統の演奏ということもありますが、 "At Plugged Nickel, Chicago" よりはさらにアグレッシブな感じがして、気がつくと演奏に夢中になってしまいます.



 ボクが購入した時約 4700 円程度なので、十分に満足のいく "お買いもの" でしょうか.
 おまけに、アルバム (CD) の作り方もしっかりしていますし、中のライナーノーツも充実しています.
 そうなると、 Vol.2 もちょっと期待してしまおうかな.



 NetHero さん、カリフォルニアだったらもっと安く買えるんじゃないでしょうか ・・・・・・ これは買っても損しないと思いますが.