Francis_Wolff

Blue Note Records - Beyond the notes

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 梅雨らしいお天気が続いています.
 でも昔のようにシトシトと降り続くというよりは、なにかドカ〜〜〜ンとくる感じです.

 線状降水帯 とか、以前はそんな言葉聞いたこともなかったのにね.

 ちょっと梅雨らしい写真載せてみます.


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 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

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 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

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 ● EOS 5D Mark lV + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM l Art ●

 シグマ の 85mm 、開放で撮ってみました.
 あえて 2/3 ほどアンダーに.

 庭の二カ所に咲いてますが、片方は花で、片方はガクって感じで咲いてます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 以前観たいと思っていたドキュメンタリー映画 " Blue Note Records - Beyond the notes" (邦題: ブルーノート・レコード ジャズを超えて) を、ようやく Amazon Prime で鑑賞することができました.



blue-note-2022

 この映画は、Blue Nore レーベル設立 80 周年を記念して製作されたドキュメンタリー.
 アルフレッド・ライオン と フランシス・ウルフ による アメリカ でのレーベル立ち上げから、現在に至るまでを歴代ミュージシャンたちの証言や映像で駆け足で紹介しています。

 多くの有名ミュージシャンの録音があり、名盤と呼ばれるアルバムもたくさんある Blue Note .
 映画としての時間の制約もあるので、どうしてもざっとという感じになってしまうのは仕方ないことですね.
 ボクの中での Blue Nore は1960年代頃までの、モダンジャズって感じですが、さらにそこから進化していったヒップホップなんかもあって、



4170
 ● "Free for All / Art Blakey & the Jazz Messengers" (BST-84170) ●

 こういった映画の場合、どんな曲が使われているのかはすごく気になる.
 特にこういう映像の中で使われると、今まで聴いていたものと雰囲気ががらりと変わることも多々あります.


 最初にかかる "Absolutions / Lee Morgan" も超カッコいいのですが ・・・

 今回一番新鮮だったのが "Free for All / Art Blakey & The Jazz Messengers (BST-84170) " .
 このアルバム、 Art Blakey のアルバムの中でもめったに聴かない部類のアルバム.
 当時の公民権運動を支持する政治色の強いアルバムで、映画の中でもそんな映像とともに流れました.
 タイトル曲が映画の中では流れましたが、映画 "ダイアナ" の中でかかった "Tanya" くらいスタイリッシュでクール.

 こういう演奏聴くと、やっぱり 4100 番台の新主流派もいいなぁ、なんて思っちゃう.



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 ● ⇒ Herbie Hancock 、 Wayne Shorter ●

 もちろん代表的な曲もたくさんかかります.
 字幕も出ませんでしたが、"Summertime / Sidney Bechet" も聴いたのは初めてかな.
 この演奏は Blue Note レーベルにとって最初のヒット作なので、 Blue Note を語る上で必ずこの曲のことが出てきます.


 映画は ロバート・グラスパー を中心にした Blue Note All Stars の演奏から始まります.
 そして創設からの歴史が紐解かれ、 ハービー・ハンコック と ウェィン・ショーター 、 ルー・ドナルドソン の証言が中心になってきます.


 そして ビバップ への参入 ・・・・・ セロニアス・ モンク です.
 彼の演奏の中で好きな演奏はほんとに少ないんですが、そんな一曲 "In Walked Bud" も流れました、そしてそこから "Un Poco Loco" .

 "Blue Train" 、 Miles Davis 、 Clifford Brown 、 "A Night at Birdland" 、 Wayne Shorter ・・・・・

 80 年代のヒップ・ホップ が誕生し、それがどんな感じでジャズの影響を受けていたのかもちょっとわかっておもしろかった.
 でもこの頃になるとストレートなジャズからは遠く離れているので、ボクなんかみんな知らない人ばかり.

 そして ノラ・ジョーンズ の登場.



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 ● Thelonious Monk ●

 フランシス・ウルフ の写真、 リード・マイルス のデザインについてもさらりと言ってました.
 リード・マイルス はジャケットデザインの際にトリミングをガンガンやってしまい、特にミュージシャンの顔の一部でカットしてしまうので、 フランシス・ウルフ はそのたびに落ち込んでいたようなことを、昔どこかで読んだ記憶があります.

 アルバムの魅力って、収められている演奏はもちろんだけれど、アルバム手にとってジャケットデザインを見ながら、どんな演奏だろうって胸を弾ませるのは、きっとみんな経験してると思う.
 だから 「ジャケット買い (ジャケ買い) 」なんていうのも納得.

 この二人がいたから、あの超ステキなジャケットが生まれたんですよね.
 この映画では リード・マイルス については、ほんとに軽くでした.



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 ● Michael Cuscuna ●

 Blue Note の収集家としても有名な マイケル・カスクーナ が、 フランシス・ウルフ の写真所有者として紹介されています.
 今のボクにとってはアルバムよりも、こちらの写真だなぁ.
 こんな写真がいつでも手にできるのは本当にうらやましい.

 フランシス・ウルフ の写真はアスペクト比が 1:1 なので、 ローライフレックス でも使っていたのだろうか?
 彼の使っていたカメラが何だったのかは、ちょっと調べてもわからなかったので、知ってる人いたら教えて欲しいな.

 写真と言えば、ネットで見つけた マイケル・カスクーナ のインタビュー記事にも、 ミルト・ヒントン の名前が出てきました.



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 ● Milt Hinton ●

 ちょっとここからは脱線.

 ミルト・ヒントン は写真家としても有名で、ビリー・ホリディ をはじめ多くのミュージシャンたちを撮影しています.
 写真のカメラもちょっと見たら ライカ だと思いましたが、調べてみたらなんと キヤノン .
 Canon P というカメラのようです.

 レンズが ライカ っぽいですが、このカメラには ライカ マウントのものもあったようなので ライカ なんだろうか.
 軍艦部ののものはてっきりストロボかと思いましたが、露出計でした.
 カメラ・オタでないボクにはわからないことばかりです (笑)



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 ● ⇒ Curtis Fuller 、 John Coltrane ●

 こういう映画はとっても刺激になるなぁ.
 やっぱり Blue Note はいいなぁ.


 この映画の字幕監修は 行方均 氏.
 昨年 3 月病気のため 68 歳でお亡くなりになりました、今の時代、まだ若いですね.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Jutta Hipp With Zoot Sims

 今日からブログをほんの少しばかりマイナー・チェンジ.
 本当は全体のデザインも変えたいのですが、なかなか黒を基調としたいいデザインがないので、季節はずれなサンタクロースさんにはもう少しいていただくことに ・・・・・・
 この "ネオ・ロッソ" の色合いが結構気に入っています.
 できればサンタ・クロースではなく Coltrane かなんかの写真だったら、もろド・ストライクなのですが.


 で、いったい何が変わったのかというと・・・・・



 まずブログタイトルの下の説明文を少しばかり変えてみました.
 まぁ、自分に対してもう少しこの時代をよく聞こう ・・・・ 再評価しようという戒めも込めて.
 昨日のブログの公約通り、マニフェストは実現しないと???


 次にリンクを貼らせていただきました、実はリンクとかトラックバックとかよくわからないんですよね.
 だから今までこういったもの貼ったりしなかったのですが、少し進歩してみようかと、一歩前に出てみました.
 決して 小川 氏の追っかけでも、ましてやストーカーでもありませんが、一応快く承諾していただきましたので.
 こうなるともう少し著書を買って、わずかではありますが印税の足しにでもしていただかないといかんですかね.
 ただあまり必要以上の情報は、ボクは必要としないので今までのようなペースで、みなさんがすでに知っているようなことも、新しい発見としながら聴いていくのも悪くないかな、なんて思っています.




 最近・・・といっても 1 年くらいになりますが Blue Note を中心に今まで以上にしっかり聴くようになって思うことがあるんですが、この先いったいどのくらい聴けるんだろうか?
 なんてとてもくだらないこと思っています.
 ボクは、基本的にコレクターではないので、ひょっとすると Blue Note だけでもこれからの数十年、十分じゃないかなーなんて.

 CD やアナログ盤を収集している人たちって、どのくらいそのアルバムを聴いたんだろうかなんて ・・・・・
 まぁ収集家の方たちはその存在で満足できる部分もきっとあるはずだから、それはそれでいいんでしょうが.



 ・・・・・なんてことはさておき






1530






  "Jutta Hipp With Zoot Sims" (#1530)




  1 Just Blues
  2 Violets for Your Furs
  3 Down Home
  4 Almost Like Being in Love
  5 Wee Dot
  6 Too Close for Comfort



 
  Jerry Lloyd(tp), Zoot Sims(ts), Jutta Hipp(p),
  Ahmed Abdul-malik(Bass), Ed Thigpen(Drums) 
    Recording on July 28, 1956.




 まずジャケットでしょう、このパターンに規則性が隠されているのか突き詰めたくなるようなデザインです.
 なにか青の配置が気になります ・・・・ きっと意味はないと思いますが.

 Blue Note のジャケットの多くは 「写真ありき!」です.
 アーティストの写真を単一の色調でドーンと置いて、あとは文字でバランスを取る.
 こういったアルバム・ジャケットがボクは一番好きなんですが.
 Francis Wolff が嫌がったという、額のところで写真をカットして、そこに文字やパターンを組み合わせたり.
 写真をまったく使わないジャケットも多くありますが、ボクにとっての Blue Note らしさは Francis Wolff と Reid Miles の組み合わせに尽きます.




1530-2

 話がまた違う方向にいっていますので、演奏はどうだろ.
 まずどうしてもインパクト強いのが Zoot Sims でしょう.
 まるで彼のリーダー・アルバムのような印象があります.


 元来 Blue Note の 1,100 円シリーズがなければ Jutta Hipp はたぶん買わなかったはずです.
 トリスターノ 系、というだけでもうダメです.
 このアルバム聴いていて、有名な "Violets for Your Furs" のピアノも凄く素敵なんだけれど、ふとトリスターノを思い起こさせるような部分があります.
 フレーズを追いかけていくと、ちょっとつまずいてしまうようなとこがあるんですよね. 
 よくわからないんだけれど、彼女はヨーロッパにいたまま、数年先のモードっぽい演奏をした方が成功したんじゃないかと.
 アメリカに来た時期が悪かったんじゃないかと.
 なにか、こういう演奏に疲れていたんじゃないかと ・・・・・・・・



 "緑のユタ" ・・・・



 このアルバム聴いていると、どうも演奏よりもその後の Jutta がどうなったのか気になってしまいます.
 もっと Jutta Hipp の人間像に迫ってみたいと思ってしまう.



 ボクにとっては、彼女の演奏のように、とっても不思議なアルバムです.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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