George_Wallington

The New York Scene

 すでに廃盤なので、なかなか手に入れることのできないアルバムって結構あります.
 そんなアルバムに限って忘れたころ限定版などでポンと発売されたりするんですが、そういった情報を常に持っているということはとても大変で、ボクなんかにはとても無理.
 特に最近は、以前のように無茶買いしないので Amazon や HMV なども本当にたまにしか覗きませんのでなおさらです.


 運がいいと、欲しかったアルバムをタイミングよく見つけられるのですが、運が悪いとせっかく限定発売で再販になったにも拘らずすでに売り切れ状態だったりする訳です.
 再販にならなかったり、再販をまったくボクが気付かなかった場合は、ほとんど精神的痛手がないのですが、ようやく再販になっていたアルバムを知らずに、すでに売り切れになっている状態を知った時の精神的ダメージはかなり大きいものです (笑) .



 今日のアルバムはそんな再販にまつわるお話しのアルバムです.
 バリバリのハード・バップですが、グループは白人が中心.









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   " The New York Scene / George Wallington "




  1. In Sarah
        (M.Allison) ・・・・・ 5:22
  2. Up Tohickon Creek
        (P.Woods) ・・・・・ 6:10
  3. Graduation Day
        (J.Sherman-N.Sherman) ・・・・・ 4:51
  4. Indian Summer
        (Victor-Herbert-A.Dubin) ・・・・・ 7:08
  5. 'Dis Mornin'
        (D.Byrd) ・・・・・ 8:00
  6. Sol's Ollie
        (P.Woods) ・・・・・ 7:21




  Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), George Wallington (p),
  Teddy Kotick (b), Nick Stabulas (ds)
  Recorded at RVG Studio, NJ, March 1, 1957.






 1 曲目の "In Sarah" が大好きで、昔から思い入れのあるアルバムです.
 昔もこの一曲だけのためにアナログ盤を購入しました.
 CD については、最近まで再販の情報もなかったので購入できませんでした.




WallingtonG003-2

 ところが数日前、なにげなく EMI ミュージック・ジャパン ・・・・・・・ ではなく、現在は吸収合併されたので ユニバーサル・ミュージック・ジャパン の "Jazz The Best" という 1,100 円シリーズを何気なく見ていたら、一番最後にこのアルバムを見つけちゃいました.


 でも問題は、発売が今年の 2 月 13 日ということ.
 おまけに "完全限定" という文字がくっきりと ・・・・・・・ 頭の中では 「ちょっと遅かったかなぁ」 という思いが.


 一応 Amazon と HMV 、さらには Tower Records で検索するも、すべて取り扱い終了.
 それでもと思い Disk Union なども検索しましたが、結果はダメでした.
 Amazon には CD はありましたが、価格が少し高く、さらに送料もかかるのでこれはキック.


 諦めかけていた時に思い出したのが、以前ボクの友人がボクの勧めた "This is Honda" を 山野楽器 でいとも簡単に見つけたことでした.




yamanogakki001

 山野楽器 は、 銀座 を歩く時も必ずと言っていいほど前を通っています.
 ただオンライン・ショッピングできるかわかりません.

 ダメ元でホームページを覗くと、とりあえずオンライン・ショッピングはできそうです.
 ひょっとすると大量に仕入れた限定盤が残っているかと、アルバムタイトルを検索すると ・・・・・・・・




 見事に在庫がありました.
 送料は 3,000 円以上の購入でないと無料にならないようですが、セブンイレブン受け取りにすると無料.
 思わずガッツ・ポーズがでてしまうくらいのうれしさです.


 そして今日無事に受け取ってきました.

 でも ・・・・・・ このアルバムのことを先週知っていたら、週末の 銀座 で買ってくればよかったというオチがつきましたが (笑)




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 ジョージ・ウォリントン のいい写真が見つからないので、こんなアルバムの写真を.


 ジョージ・ウォリントン も多くの白人プレーヤー同様に、単に白人だからクール・ジャズっぽいんじゃないかという短絡的な固定概念で、昔からほとんど聴きませんでした.
 そんな中で彼の名前を一躍有名にした "Live! At Cafe Bohemia" だけは持っていましたが、そのアルバムもほんのたまにしか聴かないアルバム.

 ただ、その昔ジャズ屋で聴いた "The New York Scene" の "In Sarah" の印象が強烈だったので、 ジョージ・ウォリントン の名前を忘れることはありませんでした.


 ジャケット上の白い部分がちょっと見ると右側の方が幅広く見えますが、これは下の写真による錯覚で、実際は同じ幅です.
 この黄色い写真と "The New York Scene" というタイトルで、素敵なアルバムジャケットになっています.



 ジョージ・ウォーリントン は 1924 年 10 月 27 日 シチリア島 パレルモ 生まれのバップ・ピアニストで作曲も行っています.
 1993 年 2 月 15 日 マイアミ で死去、 68 歳でした.
 "Lemon Drop" や "Godchild" といった曲の作者としても有名ですが、このアルバムでは自身の作品を演奏していません.


 大好きな "In Sarah" ですが、ひょっとすると ジョージ・ウォーリントン の曲かと調べてみたら、 Mose Allison という方の曲でした.
 ちなみに、 Wikipedia ではこちらの Mose Allison のほうが ジョージ・ウォーリントン よりもかなり多くのことが記載されていました.
 ただ、ボクはまったくこの人のこと知りませんでしたが.

 さらに調べると、彼のデビュー・アルバムは "Back Country Suite" という Prestige から発売されているアルバム.
 ピアノ・トリオ作品で、ドラムが Frank Isola ・・・・・ このドラマーは聞いたことのある名前だね.
 歌っている曲も 2 曲ほどあるようですので、ジャズというよりもブルース色が強いのかなぁ.



 またまた、大脱線しちゃいました.
 "The New York Scene" ですが、一曲目の "In Sarah" は非常に軽快ななんばーですがどこか哀愁を帯びた音色が心に残ります.
 この時期、 ジャッキー・マクリーン がグループに入っていたこともありましたが、ボク個人としてはこのアルバムのように フィル・ウッズ が加わったグループでの演奏の方が好きです.


 "Graduation Day" は唯一ピアノ・トリオでの演奏.
 スローナンバーをすごく丁寧に弾いていて、ホッとできる演奏です.


 やっぱりこのアルバムはいいですね ・・・・・・・・
 遠い昔のジャズ屋の風景が浮かんできます.





 さて先週末の東京の風景も載せておきましょう.




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 台風で大騒ぎだった先週の日曜日 ・・・・・・ 中央通りはお祭りのパレードでした.
 講習会で会場に入ったままなので、昼食時外に出たら、いつの間にかきれいな青空とパレードがありました.

 この日の青空は、台風一過の本当にきれいな青空でした.




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 最後は "The New York Scene" のジャケットをほんの少し彷彿させるような写真.
 東京駅 を八重洲口方向から撮ってみました.

 いつもの講習会の帰りは、 中央通り を歩いてきて、必ずこの横断歩道から 外堀通り を渡ります.
 もう何度となく歩いた道です.


 12 月から講習会場が現在の 京橋 から 浜松町 に移転するので、この道を通るのも 11 月の講習会を残すだけです.
 そう考えるとなんとなく淋しい気持ちが ・・・・・・・・・



 最後は "The Tokyo Scene" でした.

featuring The Peck

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 昨日の夕方の写真 ・・・・・・・ かなり強い風.
 雨の量はまだ多くありませんでしたが、風が強いので体感的にはかなり降っているように感じました.

 我が家は高台にあるので、普段でも風は強めですので、台風とかになるそれはもう ・・・・・
 深夜 0:00 頃までどんどん風が強くなり、雨量も増えたのですが、それ以降ピタッと風が止んだ様でした.
 おかげで熟睡.



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 そして朝はこんなお天気 ・・・・・・ 台風一過の青空.
 なにか、 6 月にはちょっと似合わないような青空です.





 そういえばこのアルバムも、青が印象的なアルバムです.
 でもこちらの青は、ちょっと緑が混ざったような青.




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  " Live! At Cafe Bohemia / George Wallington "




  1. Johnny One Note (Rodgers-Hart) ・・・・ 8:18
  2. Sweet Blanche (G.Wallington) ・・・・ 6:53
  3. Minor March (J.McLean) ・・・・ 6:40
  4. Snakes (J.McLean) ・・・・ 5:49
  5. Jay Mac's Grib (D.Byrd) ・・・・ 8:34
  6. Bohemia After Dark (O.Pettiford) ・・・・ 7:54
  7. Minor March (alt-tk) ・・・・ 7:32

   (# 7 Bonus Track not part of the original album)




  Donald Byrd (tp), Jackie McLean (as), George Wallington (p),
  Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
  Recorded live at the Cafe Bohemia, NYC, September 9, 1955.






 このアルバムは、ボクがジャズを聴き始めた頃すでに幻の名盤とか呼ばれていたように記憶しています.
 そしてその後アナログ盤が再販されたのですが、ボクが手に入れたアルバムの色は ・・・・・・ 確か紫っぽい色のジャケットのように記憶してます.
 これは定かではありませんが、 Prestige から出ているものが青色、他のメーカーから出たものが紫色なのかもしれません.

 今手元のある CD は 2007 年に発売されたもので、 Prestige のレーベル名が入っているので青色のジャケットです.
 ちなみにこの時のライナーノーツは "いつもの小川さん" でした ・・・・・・ でもかなり簡単なライナーノーツです.
 アルバム自体が 1,100 円という廉価盤なので、原稿料も安かったせいでしょうか (笑)
 今週末お会いするので、直接聴いてみようか ・・・・・・ 冗談です.



 以前からこのジャケット見つめて疑問に思っていたことが、ジャケットに書かれている "featuring The Peck" .
 この意味がずっとわからずに今日まできちゃいました.
 今日このレビュー書くため、ダメモトでググってみたら、とあるブログにヒット.
 このブログが、 "いつもの小川さん" にも微妙に関係していたのでちょっと驚いてしまいました.


 ヒットしたブログは "加持顕(かじあきら)の棚から選んだじゃず(JAZZ)" というタイトルのブログ.
 どこかで聞いたことあるような名前だなぁ ・・・・・・ と思いながらもいくつか記事を読んでいると、小川さんのブログ "Keep Swingin'" にもよくコメント入れられている方でした.
 自身でもビッグバンドで演奏しておられるようで、理論的なことはボクなんかとは比べ物にならないくらい詳しいレビューが書かれていました.



 で肝心の "featuring The Peck" の意味ですが、加持さんのブログの本文をそのまま引用されてもらいます ・・・・
 「蛇足ですが、アルバムの中で聴かれる、短いセンテンスでお互いの演奏を刺激し合う、1音づつのソロ交換らしきものを、 "ペック (奏法) " と呼んでいるみたいです。
 ただしその後、この奏法がジャズ界に広がった気配はありません (笑)。」


 なるほど ・・・・・・ ようやくジャケットの謎が解けました.
 でもわざわざアルバムに書かれているということは、その当時こういった奏法が流行っていたのでしょうか ?
 加持さんのコメントのように、ボクのその後この言葉自体聞いたことないからなぁ ・・・・


 ところで加持さんのブログは、青ならぬ緑色が基調になっています.
 そうですよね ・・・・・・・・・・・・・

 加持さんと言えば、当然 スイカ !!


 アッ、これって エヴァンゲリヲン の世界のお話しでした ・・・・・・ 失礼.



 featuring The Peck の謎は解けたのですが、もう一つ新しい疑問が湧いてきました.
 一体この写真ってどこで撮ったの ?
 凱旋門 らしきものが写って入るものの、どう見ても パリ の エトワール凱旋門 とは違うように思います.
 また新しい疑問なのです.



 演奏については有名なアルバムなので改めてボクが書くようなことはありませんが、まるで Blue Note のようなバリバリのハード・バップを聴くことができるアルバムです.
 ボクは George Wallington というと、どうしても "New York Scene" ・・・・ それも "In Salah" の印象があまりにも強烈なのです.


 ちょっと聴かず嫌い的なところがありましたが、改めて聴いてみると ・・・・・ 他のミュージシャン同様いい感じな演奏が多くあります.
 やっぱりしっかり聴かないといけませんな.





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 夕方には、こんな夕焼けです.
 なにかもう、秋のような雰囲気なのですが (笑) .

 
 6 月に台風が上陸したりと、相変わらず自然のリズムが何か狂ってしまっているような感じですね.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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