昨夜はなんと初雪が舞いました. 
 さすがに朝積もってはいませんでしたが、今年一番の寒さです.
 ほんとうに、昔過ごした季節とはどうも違うなー、この先どうなるのか.


 今日は、昔過ごしたジャズ屋のお話しを久しぶりに ・・・・・・

 ジャズ屋に通い始めて、常連ぽくなって、一年くらいたった頃のお話しです.
 日曜日の開店から夕方まで、ボクがそのジャズ屋でバイト ・・・・・・ それも一人で開店準備から店を開けてと.
 まぁ、日曜日の午後なんて、薄暗いジャズ屋に聴きにくる人は少ないので、ほとんど自分で好きなアルバム聴いていたかな.
 お客さんがいても、リクエストないと基本的にはボクがすべてアルバムを選ぶので、どうしても個人的な好き嫌いが見え隠れします.

 そうはいっても、同じようなアルバムを続けるようなことだけはしませんでしたが.
 John Coltrane 大好きだったので、どうしても多くかけていたように記憶しています.
 ただリーダー作品ではなく、 Red Garland や Miles Davis グループの一員として演奏しているのを好んでかけていました.
 これだったら、お客さんにも露骨に嫌な顔されないし.


 ボクがバイトに入ると、当然平日の午後カウンターに入っている女性はお休み.
 午後 3 時か 4 時頃になると、彼女は決まって店にやってきて、カウンターの一番隅にちょこんと座ります.
 そしてお客さんがいないのを確認するとリクエスト ・・・・・



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 Roland Kirk です ・・・・・・ 特に "Inflated Tear" なんか、大好き.


 「ねぇねぇ、リクエストしていい?」
 他のお客さんがいない時に、必ずこういいながら Roland Kirk のアルバムを一枚リクエストします.
 お客さんがいる時は、リクエストしないで静かに聴いているだけ.

 ボクは Roland Kirk が嫌い ・・・・ でも、
 「またー?まぁ、お客さんだから仕方ないですね ・・・・・・・」
 彼女も、自分がカウンターに入っていると、さすがに Roland Kirk はかけ辛いようです、だからお客さんとしてリクエスト.


 もう随分前のお話しですが、昨日のことのように、話し方や、笑顔や、聴いている姿などが蘇ります.
 あの頃、シリアスなジャズ・ファンは、全国どこにでもいたんですよね.




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 こんなことを思い出しながら聴いていたのが、 "A.T.'s Delight / Art Taylor" .
 相変わらず、日記とまったく脈絡なし.


 でも、これもいいぞ.
 特にラッパの Dave Burns がいいなー.
 こういうトランペット大好きです.
 きっと、このアルバムで初めて聞いたのかも.

 ジャケット・デザインもとてもいい.
 派手さには欠けるけれど、こういうアルバム聴くたびにホッとできる.
 これも今年アルバムを買って初めて聴いたものですが、こういったいいアルバムを聴くたびに、改めて偏屈な聴き方していたと痛感してしまいます.


 そういえば、彼女もボク以上に偏屈でした ・・・・・・・・・