J.D.サリンジャー

Just One of Those Things

・ ・ ・ ・ ・ ・



 相変わらず最近は写真のことにシフトしまくりのこのブログ.
 10 月に入っても ヨドバシカメラ撮影会 だったり、 EOS学園 だったり、写真展だったり ・・・・・・・・


 大事なことを書き忘れてました.




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● キリ番 撮り忘れ ●

 実はこのブログも 600,000 アクセス突破しました.

 昨年 11 月に 500,000 アクセス突破でしたので 1 年弱で 100,000 アクセス.
 三日に一度程度の更新、ブログのテーマがジャズという超マイナーなジャンル、記事の内容に至ってはつまらないことをダラダラ ・・・・・・・・・ 客観的に見ても十分すぎるアクセス数かもしれません.

 最近では 「ブログ・タイトル変えたほうがいい ・・・」 という、コンストラクティブなのか、ネガティブなのかちょっとわかりかねるご意見を本当にいろいろなところから伺っておりますが、もう少しこのまま頑張ってみます.


 軸足は Jazz のつもり ・・・・・・ きっと ・・・・・・・・



  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 ということで、今日はジャズのこと書くぞ ・・・・・・・・・

 と言いつつ、いきなり文学のことをサラリと.



 今回の 東京 行き、新幹線のお供は以前にも書いた J.D.サリンジャー !!
 ただし今回は "ナイン・ストーリーズ" ではなく、しばらくの間棚の上に 積読 されていた


 "The Catcher in the Rye"




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 ボクは未だに サリンジャー の良さとかさっぱり理解できない 「なんちゃってサリンジャー」 って感じなんです.
 それでも最近は、読んでいても何となく ・・・・・ 漠然と面白い.
 特にこの本は翻訳のせいなのかとても読みやすく、サラリと読んでしまいました.
 同じ 村上春樹 の訳ですが "フラニーとズーイ" のほうが読みにくい気がボクはします.

 この本のことについては別の機会にゆっくり書きたいと思います.



 どうして今日この本のことを書いたかというと ・・・・・・・・・


 主人公 ホールデン がホテルのナイトクラブ "ラベンダー・ルーム" で女性三人とダンスをする場面.
 バディー・シンガー楽団 という冴えない楽団が演奏した曲が "Just One Of Those Things"

 バディー・シンガー楽団 という最悪の楽団が演奏したとしても、この曲の良さを壊滅することはできない ・・・・・・ と、独特の皮肉めいた表現をしながらも曲の素晴らしさを言っています.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 そんなとっても有名なジャズ・スタンダード "Just One Of Those Things" を聴いてみます.
 この曲が入っていて、まだ取り上げてないアルバムも何枚かありますが、今日はヴォーカルで.

 バックにビッグバンドを従えて、全体に軽快な歌が楽しめます.






Oday004003







  " Anita O'Day Swings Cole Porter with Billy May "





  1. Just One of Those Things ・・・・・ 2:05
  2. Love for Sale ・・・・・ 2:42
  3. You'd Be So Nice to Come Home To ・・・・・ 1:48
  4. Easy to Love ・・・・・ 2:01
  5. I Get a Kick Out of You ・・・・・ 2:21
  6. All of You ・・・・・ 1:40
  7. Get Out of Town ・・・・・ 2:28
  8. I've Got You Under My Skin ・・・・・ 1:47
  9. Night and Day ・・・・・ 1:59
  10. It's De-Lovely ・・・・・ 2:03
  11. I Love You ・・・・・ 1:56
  12. What Is This Thing Called Love? ・・・・・ 2:30
  13. You're the Top ・・・・・ 2:24
  14. My Heart Belongs to Daddy ・・・・・ 2:51
  15. Why Shouldn't I? ・・・・・ 3:06
  16. From This Moment On ・・・・・ 3:09
  17. Love for Sale ・・・・・ 3:34
  18. Just One of Those Things ・・・・・ 2:38





  Anita O'Day (vo), Billy May (arr.cond)
  # 1 - 4 & 6 : Recorded on April 2, 1959.
  # 5 & 7 - 12 : Recorded on April 9, 1959.

  # 13 - 18 : Bonus Tracks






 Verve レーベルから 1959 年に発表された アニタ・オディ のアルバム.
 オリジナルアルバムは 12 曲目までで、残りの 6 曲は CD のボーナス・トラックで、録音された年もバラバラです.
 当然ですが演奏曲はすべて コール・ポーター の曲です.




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● Cole Porter (1891.6.9 〜 1964.10.15) ●

 改めて言うこともありませんが コール・ポーター はそれこそ多くの曲 ・・・・・・ それも素晴らしい曲を残しています.
 ミュージシャンの演奏でも "Cole Porter Song Book" とタイトルが付けられたアルバムがすごく多い.
 今日のアルバムも聴いたことのある、とてもご機嫌な曲がゴロゴロ.


 この "Just One of Those Things" は 1935 年のブロードウェイミュージカル "Jubilee" のために書かれた曲で、このミュージカルでは "Begin the Beguine" ( フランク・シナトラ の歌でも有名です) という有名な曲も使われています.
 曲の内容は、失恋の痛みを 「よくあること」 と自分に言い聞かせています.


 一般的な曲は ヴァース + コーラス で構成されています.
 この ヴァース はその後のテーマとも呼べるコーラス部への大事など導入部と言われています.
 特にミュージカルなどでは、この部分はアドリブ的に アカペラ やピアノだけの伴奏で歌われることが多い.

 「これから歌が始まるけれど、その前に知っておいてほしいことがある」 ・・・・・・・ って感じなのです.


 舞台では結構この部分が大事ですが、レコードでは省略されることが多いのですが、たまにこの部分がしっかり歌われている演奏は雰囲気がガラリと変わります.

 ("イージー・トゥ・リメンバー アメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代" から一部引用)




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● Anita O'Day (1919.10.18 〜 2006.11.23) ●

 このアルバムの 1 曲目がこの "Just One Of Those Things"
 でも アニタ の歌は先に書いた ヴァース はなく、軽快なテーマ部からいきなりの全力投球.


 ボクも何枚かの "Cole Porter Song Book" を持っていますが、中でも エラ・フィッツジェラルド のアルバムはお気に入り.
 そのアルバムで エラ はヴァース部分をしっとり歌い上げてからアップテンポなテーマ部に入っていきます.
 こういう演奏を聴くと、やっぱりヴァースの意味があるなぁと思ってしまいます.


 じゃあヴァースの入っていない今日のアルバムがダメなのかっていうと、全くそんなことない.
 切れのある都会的なホーンアンサンブルから始まるこの曲は、 エラ とは全然違う魅力に溢れています.

 とても都会的で ソフィスティケイティッド .
 都会の女は恋の一つ二つは気にも留めない ・・・・・・ って雰囲気.

 こういうところが アニタ 姉さんの魅力だなぁ.




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● Billy May (1916.11.10 〜 2004.1.22) ●

 このアルバムの編曲をしたのは ビリー・メイ .
 バックの演奏も彼の楽団です.

 ボクは彼のことほとんど知りませんでしたが Wiki などを見ると結構有名な方で、多くの有名ミュージシャンたちのアレンジやレコーディングもありました.
 1960 年代にはテレビ番組の主題曲も手掛けています.


 このアルバムでも、いかにもあの当時のビッグバンド風のウェーブ感や切れのあるホーン・アンサンブルを聴くことができます.
 
 ちょっと ラロ・シフリン を彷彿さえるようなアンサンブルも聴けたりして.




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 ちなみにボクの持っているこの CD はインポート盤で後半 6 曲がボーナス・トラックですが、この 6曲は ビリー・メイ のアレンジとは関係ない気がします.
 単純に 「 コール・ポーター の曲で未発表だから入れときました」 ・・・・・・ 的な香りがするのは気のせい ?



 でも "Just One Of Those Things" で始まり "Just One Of Those Things" で終わるこのアルバムにとっては 「よくあること」 の一言で片付いてしまいそうですね (笑)
 


  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 このアルバムの演奏には ヴァース が入っていませんが、その部分も含めた歌詞を載せておきます.


  (Verse)
  As Dorothy Parker once said to her boyfriend
  "Fare thee well,"
  As Columbus announced when he knew he was bounced
  "It was swell, Isabelle, swell"
  As Abelard said to Heloise
  "Don't forget to drop a line to me, please,"
  As Juliet cried in her Romeo's ear
  "Romeo, why not face the fact, my dear?"

  (Chorus)
  It was just one of those things
  Just one of those crazy flings
  One of those bells that now and then rings
  Just one of those things

  It was just one of those nights
  Just one of those fabulous flights
  A trip to the moon on gossamer wings
  Just one of those things

  If we'd thought a bit
  Of the end of it
  When we started painting the town
  We'd have been aware
  That our love affair
  Was too hot not to cool down

  So good-bye, dear, and amen
  Here's hoping we meet now and then
  It was great fun
  But it was just one of those things




 このアニタのパンチの効いた演奏も悪くはありませんが、やっぱり エラ のように ヴァース 部も無伴奏でしっかり入れておいてほしいと思うのは欲張りすぎかな (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 前回の 東京 、 EOS学園 が一番の目的で、観たかった写真展も二つクリア.
 実はもう一つ目的がありました.
 それはフォトコンの写真提出です.





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 あの ヨドバシカメラ撮影会 のフォトコンテストにチャレンジします.
 残念なことにボクの住んでいる近くには店舗がありませんので、 東京 に行くついでに提出してきました.


 作品は 3 枚、全然違うタイプの写真です.
 この 3 枚はすんなり決定、 ラオウ ではありませんがこれについては 「一片の悔いなし」
 軽くトリミングし、作品によっては色を強調して、紙は ラスター 使用.

 まぁこのフォトコンはレベル高いし、参加者も多いでしょうから参加することに意義があるって感じですね.


 EOS学園 授業の時、春から一緒のメンバーに観てもらったら ・・・・・・・・・・


 一番自信のない写真が一番いいと言われてしまった ................... orz




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Eastern Rebellion

・ ・ ・ ・ ・ ・



 いつも東京に行くときはできるだけ荷物はシンプルに.
 ほとんどバックパック一つで行くようにしてます.

 先日の日曜日の撮影会でもそのあたりを考えて、レンズは望遠レンズ一本と、カメラのキャップのようにつけている単焦点のみ.
 天気もよさそうだったのでバックパックは余裕でしたが、これが天気が崩れそうな撮影実習だとこうはいかないんだけれどね.

 今回は撮影会でしたのでさらに軽量化を図り、いつも必ず持っていく iPad も無しに.




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 そのかわりに新幹線の中では本でも読んでいこう ・・・・・・・ そうなると文庫本です.

 そんな時にほとんど持っていくのが J.D.サリンジャー の "ナイン・ストーリーズ"
 元部下の 腐女子 も大好きな サリンジャー ・・・・・・・ そういえば明日、腐女子 を含めた昔のメンバーでの飲み会でした.

 新幹線で 東京 まで約 90 分、読みたいものはいろいろありますがやっぱりちょっとした短編がいい.
 短編集ではありますが結構思考するので、読みごたえもあるしね.


 特に "バナナフィッシュにうってつけの日" はすでに何度も ・・・・ 少なくとも 3 回以上は読んでます.
 もともとこの本は中に入っている "笑い男" を読むために買ったんだけれど、やっぱり "バナナフィッシュ" だなぁ.

 ボクは正直 サリンジャー のどこがいいのか全く分かりません.

 それでも "大工よ、家の梁を高く上げよ" もすでに 2 回読んでますし "フラニーとズーイ" も読んだし ・・・・・・・

 でもいまだにどこがいいのかよくわからない (笑)



 例えるなら ・・・・・・・・・
 "Ascention" 以降の ジョン・コルトレーン のような演奏だったり
 King Crimson 的な精神的な不安定さだったり

 ただこの人の作品を読んでいると、何となくイメージとしての映像が浮かんでくるのが不思議だったり.




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 "大工よ、家の梁を高く上げよ" でバンドが演奏した ロジャーズ & ハート の初期の曲って何なんだろう.
 "コネティカットのひょこひょこおじさん" の登場する メアリ・ジェーン って ・・・・・・ 三谷幸喜 の映画 "ラジオの時間" にも同じ名前が出てきたなぁ.
 "対エスキモー戦争の前夜" でテニスをした セリーナ・グラフ って ・・・・・ セリーナ・ウィリアムズ と シュテフィ・グラフ の訳ないよね (笑)

 ・・・・・・ どうも変なところばかり気になっちゃうなぁ.



 ちなみに私、 サリンジャー の代表作でもある "Catcher In The Rye" も一応持ってはいますが ・・・・・・・ まだ 1 ページも読んでおりません.

 そろそろページめくってみようと思っているんだけれどついつい


 See more glass なんだな.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 さて、音楽くらいはいろいろ考えないでずっとストレートな演奏でも聴いてみます.
 最近になってこの人の演奏好きになってきました.





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  " Eastern Rebellion / Ceder Walton "





  1. Bolivia
          (Cedar Walton) ・・・・ 10:10
  2. Naima
          (John Coltrane) ・・・・・ 8:37
  3. 5/4 Thing
          (George Coleman) ・・・・・ 7:53
  4. Bittersweet
          (Sam Jones) ・・・・・ 6:54
  5. Mode for Joe 
          (Cedar Walton) ・・・・ 7:51






  George Coleman (ts), Cedar Walton (p),
  Sam Jones (b), Billy Higgins (ds)
  Recorded at C.I. Recording Studio, NYC, December 10, 1975.






 このアルバムは 1975 年 オランダ の Wim Wigt 氏が創設した Timeless レーベルの記念すべき第一作目のアルバムです.
 
 このアルバム、ジャケットがとても似てるアルバムがあるんですよね.





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 それがこのアルバムで、 日本 の East Wind レーベルから発売された Pit Inn でのライブ演奏.
 Timeless 盤は録音が Pit Inn でのライブのちょうど 1 年後ですから、そのデザインを意識したのかどうなのか ・・・・・・・・・

 ジャケットの上の部分が白地に黒い文字.
 中心付近に赤い丸と赤い風船でバックは黒.

 おまけに両アルバムともリーダーは シダー・ウォルトン ですから ・・・・・・・

 とても微妙だなぁ.


 今日の Timeless 盤は講評だったようで、その後なんと同じタイトルで 4 作も作られました.
 リズムセクションは 4 作とも同じですが、 2 作目はテナーが ジョージ・コールマン から ボブ・バーグ へ、 3 作目は 2 作目のメンバーに カーティス・フラー が加わりクインテットに、さらに 4 作目ではそのクインテットに アルフレッド "チョコラーテ" アルメンテロス が加わったセクステットになっています.




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 さてこのアルバム、先に書いたようにとてもストレート・アヘッド.
 ジョージ・コールマン がもう少しアグレッシブに吹いてもいいような気がしますが ・・・・・

 5 曲目の "Mode for Joe" は、同タイトルで Blue Note から ジョー・ヘンダーソン のリーダー・アルバムとして 1966 年に発表されています (BLP-4227) .
 シダー・ウォルトン が ジョー・ヘンダーソン のために書いた曲で、彼自身もそちらのアルバムに参加していますが、 Blue Note での演奏の方はかなりアグレッシブでした.

 2 曲目には ジョン・コルトレーン でお馴染みの "Naima" も入っていますが、なんとなく物足りない.


 演奏は 5 曲とも全然悪くなく、普通にいい演奏していると思います.
 それでも何かが物足りない感じなんだな.

 やっぱり ジョージ・コールマン なんだろうか ・・・・・・・・



 そんな物足りなさもあったので "Eastern Rebellion 2" を購入することにしました.
 こちらのテナーは ボブ・バーグでレビューなどを読むとちょっと面白そうなので.


 ちなみに シダー・ウォルトン の SteepleChase 盤はお小遣いも乏しいため無期延期です (涙)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・





 さてここにきてまた天候不順.
 雨が降って寒くなったかと思うと、真夏のような暑さになったり ・・・・・・・・




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 昨日の夕暮れですが、久しぶりに夕焼けを見た気がします.

 最近これだけ赤くなることはなかったので.


 先日の撮影会の写真を整理中.
 撮った写真は全部で 700 枚弱、ボクにしてはこんなものかなぁという感じですが、他の人の話を聞くと圧倒的に少ない.

 そんな中からコンテスト用写真を 3 枚ピックアップ.
 本命は 1 枚だけですが、雰囲気の違うものを 3 枚選びました.


 その本命の印刷の色にかなり手こずってます.
 印刷しては微調整って感じで ・・・・・・・・・・・・ 今回はこの部分ちょっと頑張りたい.


 ところがずっとやって何度も写真を眺めているうちに、 「この写真って大したことないんじゃない ・・・・・ 」 なんて思いが浮かんできちゃったりで (笑)


 判断基準は、これだったら アメ玉 置いてもらえそうかな、なのです.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Salinger, Tramp & Ghost in the Shell




 金曜日から長野県の南側 飯田市 に行っていましたが、ご存じの通り大雪.
 金曜日は晴れて暖かだったのですが、土曜日の朝になったら雪降り.

 朝、会場の病院駐車場に停めて、講習会終了の夕方行ってみたら、車の横は吹きだまりで 50 cm ほど.
 トランクに長靴が入っていたので出そうとするものの、雪の重さで開きません.
 トランク開けるだけでも一汗でした.
 結局土曜日はホテルに車で戻るのを断念し、タクシーで.

 土曜日は高速道路も至る所で通行止め.
 今朝も市内は雪がかなり残っていたので、高速使って夕方帰れるか超心配だったのですが ・・・・・・・・




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 こんな感じでキレイに除雪され、無事に家に帰ってこれました.
 それでも途中で雪の壁に突っ込んでいる車がいたり、自然渋滞がなぜか発生したり ・・・・・・
 おまけに途中は吹雪のところもあったので、早く帰ってこれてなによりでした.





 さてここからが本日の本題です.

 J.D.サリンジャー の "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" という小説は以前から物凄く興味がありました.
 なんで突然 サリンジャー ・・・・・・ ??


 今夜はいろいろなつながりを辿りながら、どうでもいいようなちょっとマニアックなことでも綴ってみます.



 まずはその前にアルバム.
 このアルバムも サリンジャー にちょっと関係したりしてます.
 「えっ、なんでこのアルバムが ?? 」

 それはそれは、不思議な力が引き寄せてくれたのかもしれません.






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  " Ella in Berlin : Mack the Knife "





  1. That Old Black Magic
         (H.Arlen-J.Mercer) ・・・・・ 4:10
  2. Our Love Is Here to Stay
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:11
  3. Gone With the Wind
         (H.Magidson-A.Wrubel) ・・・・・ 2:26
  4. Misty
         (J.Burke-E.Garner) ・・・・・ 2:47
  5. The Lady Is a Tramp
         (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・・ 3:17
  6. The Man I Love
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:38
  7. Summertime
         (G.Gershwin-I.Gershwin-D.Heyward) ・・・・・ 3:00
  8. Too Darn Hot
         (C.Porter) ・・・・・ 3:30
  9. Lorelei
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:27
  10. Mack the Knife
         (M.Blitzstein-B.Brecht-K.Weill) ・・・・・ 5:01
  11. How High the Moon
         (N.Hamilton-M.Lewis) ・・・・・ 8:10
  12. Lover Come Back To Me
         (S.Romberg-O.Harmmarstein ll) ・・・・・ 1:59
  13. Angel Eyes
         (E.Brent-M.Dennis) ・・・・・ 3:17
  14. I'm Beginning to See the Light
         (D.Ellington-D.George-J.Hodges-H.James) ・・・・・ 3:31
  15. My Heart Belongs to Daddy
         (C.Porter) ・・・・・ 2:37
  16. Just One of Those Things (take 1)
         (C.Porter) ・・・・・ 3:03
  17. I Can't Give You Anything But Love
         (J.McHugh-D.Fields) ・・・・・ 3:17
  18. Sophisticated Lady
         (D.Ellington-I.Mills) ・・・・・ 3:37
  19. Love for Sale
         (C.Porter) ・・・・・ 2:59
  20. Just One of Those Things (take 2)
         (C.Porter) ・・・・・ 3:54





  # 1 - 11 :
  Ella Fitzgerald (vo), Paul Smith (p), Jim Hall (g),
  Wilfred Middlebrooks (b), Gus Johnson (ds)
  Recorded live at the Deutschlandhalle, Berlin, February 13, 1960,

  # 12 - 18 :
  Ella Fitzgerald (vo), Lou Levy (p),
  Max Bennett (b), Gus Johnson (ds)
  Recorded live at the Cannes Jazz Festival, France, July 1, 1959.

  # 19 & 20 :
  Ella Fitzgerald (vo), Paul Smith (p), Barney Kessel (g),
  Joe Mondragon (b), Alvin Stoller (ds)
  Recorded live at the Hollywood Bowl, LA, August 15, 1956.






 このアルバム、 エラ・フィッツジェラルド の代表アルバムの一枚.
 ボクの持っているアルバムはコンプリート盤で 20 曲入っているものの、レーベルもよくわからないレーベルなので、オリジナルに拘る方にとってはゴミ同然かもしれません.
 ただ、そういったことにまったく拘らない方には廉価価格でボーナス・トラックが入っているので、ルーキーの皆様も含めて絶対オススメのアルバム.


 ・・・・・・ なんて偉そうに言っているのですが、ボクが購入したのは昨年.


 そんなんで、購入するまでピアノはてっきり トミー・フラナガン だと思ってました (汗)




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 兎にも角にも、うまい の一言.
 こういうのがジャズ・ヴォーカルだなぁ ・・・・・ なんて、よくわからないなり気に思えてしまうのです.
 自然と笑顔になってしまう、そんな楽しさがたくさん詰まったアルバム.
 繰り返し出てくる "Tank you" がとても可愛いんです.
 そして、ライブならではのかっこよさや、粋な部分とかが最高なのです.

 こういったアルバムを聴いていると、ボクは変なところを気に入ったりしちゃいます.
 ちょっとした MC だったり、先に書いた "Thank you" だったり ・・・・・


 例えば カーメン・マクレー の "The Great American Songbook" 一曲目 "Satin Doll" でベースだけをバックに 1 コーラス終了後に 「ジョー・パス」 と紹介し、ギターのソロが入って行くところが大好きだったりします.
 ちょっと変態チックですかね (笑)




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 脱線しました、今夜は脱線するといつ終わるかわからなくなってしまうので、戻りましょう.
 ただ、今夜は正直このアルバム自体がメインではありません.
 このアルバムはとても有名なアルバムでもあるので、このアルバムについてのいろいろなお話しはちょっと探せばいろいろ出てくるはずですのでそちらをご覧ください.



 このアルバムの 5 曲目 "The Lady Is a Tramp" という曲があります.
 今夜は、この曲がいろいろに繋がっていきます.


 今ボクがハマっている tamae さんのブログ Interlude の過去を紐解いていたら、この曲の "Tramp" という言葉の日本語訳について 書かれていました
 ボクは普段ほとんど歌詞を気にしない ・・・・・ というか歌詞がわからないので、こういった単語をほとんど気にしませんでした.



 このブログを読んで、あァなるほど ・・・・・・・・・ 目から鱗、どころか目玉が落ちるくらい.
 先日の 小川隆夫さん の "ON ゼミ" で、ロック・ミュージシャンがジャズを歌っているものを幾つか聴き、かなりの違和感があったのはそんなところなのか.

 どこで伸ばしたり、どこで区切ったり、どこでアクセントを置いたり ・・・・・・
 どんなに曲のアレンジが完全なジャズだったとしても、歌い方一つで全く違うものになったりしちゃうのはそう言った部分なのでしょう.

 さらに歌詞に注目すれば、ライブでの言葉遊びなんかもわかってくるんでしょうけど.
 そんな歌詞を少し理解できるようになるとしたら、きっと ボクは土の中になってしまうほどの時間が必要かも.


 そして、この "Tramp" という単語の解釈のことでなんと サリンジャー の名前が出てきたのです.




Salinger065

 これにはビックリ !!
 まさかこんなところに サリンジャー の名前が出てくるとは !
 思わず 「嘘でしょ ・・・・・」

 そこに出てきたのは "バナナフィッシュにふさわしい日" という短編.
 シーモア・グラース を中心とした 「グラース家」 をめぐる物語の最初の作品で、ボクが読みたかった "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" のエンディング部分のような立ち位置かな.
 この物語は、 "ナイン・ストーリーズ" という短編集に入っています.
 かなり難解な雰囲気が漂っているので、ボクなんかに読めるだろうか.

 その短編にこの単語が出てくるというのです.
 スタンダードの歌詞から J.D.サリンジャー に話しが繋がること自体が驚きなのですが、さらにそこにボクが繋がっていくというのもなんなんでしょ (笑)


 こんな繋がりなんだからこれは買って読むしかありません.





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 買いました 2 冊 !
 価格的には 2 冊買っても 1,000 円くらいだから、いつでもクリックできたのですが、内容がボクの文学的センスではかなりハードルが高そうなので、今まで躊躇.
 それがこんな形でいろいろ繋がってきたので、これはもうクリックするしかないですね.

 順序は当然 "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" から読むのがいいでしょうか.
 なんたって昔から読みたかったものですから ・・・・・・ という理由もあるけれど、やはり 序章 から読むのがいいでしょうね.
 そしてその"大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" に登場する Tom Collins を読んでみなくちゃ.




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 ボクの数少ないお酒のレパートリーの一つ ・・・・・・・ というか、どこでもまず注文するのが この Tom Cillins .
 とりあえず 「Tom Collins ! 」 なのです.

 なかなか Old Tom を使ってこれを作ってくれるところがなかったのですが、ようやく味わった Tom Collins .
 これは 西船橋 の Tom Collins .

 Tom Collins は、レモンジュースや、ジンの割合、そしてジンの種類でも味がガラリと変わります.
 この Old Tom を使ったものが本来の Tom Collins で、厳密に言うと ドライ・ジン を使ったものは Tom Collins と名乗るのはおかしいのですが、 ドライ・ジン の方が一般的なせいか、 ドライ・ジン を使ったものも Tom Collins と呼ぶのが一般的になっているようです.

 今までボクが飲んできた Tom Collins のジンは ボンベイ・サファイア が圧倒的に多かった.
 きっとこれは、フルーティな香りがあるからでしょうね.
 先日、 ヴィクトリアン・バット を使ったものをいただきましたが、これはこれでキレのある Tom Collins で、こういうのもありかななんて思えちゃいます.

 まぁ、いろいろな意味で違いがよくわからない男なので、何でもいいという結論になってしまいます.



 そして tamae さんのブログに登場した "バナナフィッシュにふさわしい日" という短編ですが、先にも書いたように "ナイン・ストーリーズ" という短編集に入っています.
 実はこの短編集も以前から購入しようか考えていたもの.
 ただし、 "バナナフィッシュにふさわしい日" を読みたいからではなく、そこに入っている ・・・・


 "笑い男 (The Laughing Man) "




TheLaughingMan1001

 マニアックな人はこれ見てすぐにわかりますが、これが笑い男のシンボル・マーク.
 かなりディープな世界に入っていきますが、 "攻殻機動隊" というアニメに登場します.
 攻殻機動隊 については こちら をどうぞ.

 人間の身体が当たり前のように擬体化される近未来、四肢だけでなく脳の電脳化もすすみ、そういった電脳の記憶をハッキングし、見たものをこのシンボルに書き換えてしまうというのが 笑い男 のサイバーテロ.
 数行で書くには奥は深すぎるので、かなり乱暴な説明です.

 そんな 笑い男 の書き換えた記憶として現れるのが、上のマークなのです.
 そしてそこに書かれている文面が サリンジャー の "ライ麦畑でつかまえて" の一節.


 "I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes"
 (僕は耳と目を閉じ口をつぐんだ人間になろうと考えた) 



 さらに違うところには次のような文面も出てきます.

 "You know what I'd like to be? I mean if I had my goddamn choice, I'd just be the catcher in the rye and all."
 (僕が何になりたいか知ってるよね? 僕の馬鹿げた選択は、ただライ麦畑で [子供達を] 捕まえる人になりたい、それだけなんだ)


 さらに赤いハンチング帽も登場したりしています.
 たかがアニメなのですが サリンジャー ですよ ・・・・・・・・




koukaku011

 こういうところが、この "攻殻機動隊" の凄さであり、大好きな部分なのです.
 もちろん 草薙素子 という超魅力的な主人公が、ボクのハートをがっちり掴んでいることは言うまでもありませんが (笑)
 ちなみに 草薙素子 は The Lady Is a Tramp とは言えないようです.


 ということで、"Tramp" という一つの単語からいろいろめぐってみました.
 いろいろなことが、いろいろなところで、くっついたり離れたり ・・・・・・・・




 「さてどこへ行こうかしらね、ネットは広大だわ」 ・・・・・・・・ 草薙素子 の有名なお言葉です (爆).


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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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