Jackie_McLean

Fuego !

 お正月ついつい見てしまうのが、箱根駅伝.
 なぜか見ちゃうんですよね.
 でも最近はどうも番組の作り方も、ドラマっぽくなってきているような気がしてなりません.
 単純に実況放送だけでもその感動は伝わると思うので、必要以上のことは不要にも思うのですがね.


 今大会でも、県内の私立高校 OB たちがかなり活躍していました.
 この高校は、ボクの家からは車で 1 時間くらいのところにあり、ボクがまだ若かったころは人気もなく、いま一つという感じの学校のような見方をされていました.

 ところが校名が変わった頃から、野球は甲子園レベルになり、バスケットでも県内トップクラス、そして駅伝は常に全国上位と、運動部はほとんどが県内トップ・クラス.
 勉学の方も、進学コースを設けて県下有数の進学校と呼ばれるまでになりました.
 新幹線通学で、県外からの学生も結構いるようです.
 やっぱり、なにかで有名になっていい生徒が集まってくるようになると、他の部分もどんどんレベル・アップしていくんでしょうか.


 箱根駅伝を見ながらそんなこと思っていました.
 寒空の下、炎のランナーたちの熱気あふれる走り ・・・・・ 感動してしまいますね.



 そんな熱気ある演奏、スペイン語の 火や熱 という意味のアルバムです.






4026





  "Fuego / Donald Byrd"




   1. Fuego
   2. Bup A Loup
   3. Funky Mama
   4. Low Life
   5. Lament
   6. Amen




  Donald Byrd(pocket-tp), Jackie McLean(as), Duke Pearson(p),
  Doug Watkins(b), Lex Humphries(ds)
   Recorded October 4, 1959. (BST 84026)






 いまさら・・・という感じです.
 でもルーキーとボク自身のためにちょっと復習しましょう、何事も勉強です.


 Donald Byrd が Blue Note に吹き込んだリーダー・アルバムは、

  "Off To The Races" (BLP 4007)
  "Byrd In Hand" (BLP 4019)
  "Fuego" (BLP 4026)
  "Byrd In Flight" (BLP 4048) ・・・・・・・・

 
 と、このアルバムが 3 枚目になりますが、それはあくまでリーダー名義ということであって、サイドメンとしての録音や、他のレーベルでの録音などをざっと調べてみると、このアルバムの録音までに 100 枚くらいのアルバムがあります.
 それだけ、この当時 "post Clifford Brown" として期待されていた部分もあったようです.
 この人の音 ・・・・ 結構ロング・トーンを使った音で、耳に心地よいですね.




4026-2

 このアルバム、 Jackie McLean がとにかくいいです.
 このちょっとばかりくすんだ感じのアルトの音が、 Donald Byrd のトランペットに見事にマッチしています.
 McLean とはこのアルバム以前にも、10 数枚のアルバムで競演していますが、聴いていても音色が近いというか、何とも言えないハーモニーを作り出しています.
 Donald Byrd は、 Pepper Adams との演奏でも独特の雰囲気を作り出していますが、それとはちょっと違う McLean のアルトがこのアルバムでは本当にいい.


 日本では 1 曲目の "Fuego" が、ジャズ喫茶で大ヒットしたようですが、アルバムのライナーノーツを書いたレナード・フェザーの評価の対象は、どちらかというと 4 曲目の "Low Life" や 6 曲目の "Amen" にいっていたようで、 "Amen" に至っては、テーマの一部が表記されてもいます.
 こういった曲での、 Byrd の作曲のセンスに注目していたようです.
 ボクも、 "Low Life" がこのアルバムでは一番好きかな ・・・・ もちろん、 1 曲目の "Fuego" もゴキゲンですが.
 ちなみにこのアルバム、全曲 Donald Byrd の曲です.

 以前アナログ盤で持っていた時には、圧倒的 (というか、ほとんど) A 面しか聴きませんでしたが、きちんと B 面聴いてみると、すごく落ち着いた感じがしていいです.
 "Lament" の演奏もいいです.
 そうそう、ピアノの Duke Pearson がちょっといい感じで弾いてます.


 間違いなく Donald Byrd を代表する、そして Blue Note を代表する一枚には間違いないでしょうね.



 さて、昨年暮れの発熱による体調不良からなんとか立ち直ってはいますが、どうも何となくですが今ひとつな感じがあります.
 ほとんど動かずに、だらけた正月を迎えていることもその原因かもしれません.


 少しばかり身体を動かさないと 「飛ばない豚は、ただの豚だ。」・・・・・
 なんて、 ポルコ・ロッソ に言われてしまいそうです.

Shades of Redd / Freddie Redd

 お休みです ・・・・・ 天気もよく暖かい日だったので、午前中は洗車.
 といっても、お金払ってお願いしたんですけれど.
 帰り道、久しぶりにエンジンに活を入れてあげました
 2 速で 7500 rpm ・・・・・ 水田の中の軽い上りの直線道路を.
 天気もよく iVTEC も気持ちよさげでした.


 が、午後になったら天気予報通り曇ってきて ・・・・・ 雨降りでした.


 洗車の間 "ザ・ブルーノート、ジャケ裏の真実/小川隆夫" を読んでいたら、面白い表現が目に止まりました.
 こういう本読んでも、歴史的にどうのこうの、演奏がどうのこうの、というより、変なところに興味がいってしまい、肝心な知識はいつになってもつきません.
 ジャズの聴き方も偏屈なら、本の解釈なども偏屈きわまりないですね.


 その目に止まったのが "Crazy! Baby / Jimmy Smith" の 「シリアスなジャズ・ファン」 という言葉.
 この言葉を目にした瞬間 (・・・かなりオーバーですが) 、昔の思い出が蘇ってきたのでそんな思い出を.




4045

 ちなみに今聴いているのは Jimmy Smith ではなく、なぜか "Shades of Redd / Freddie Redd" .


 まったく意味はありませんが、大好きな Tina Brooks が聴きたくて、久しぶりに聴いてみたのですが、どうも Jackie McLean の音とはあまり合わないような気がして.
 それにどうしても Tina のテナーに引き付けられるので、 Freddie Redd のピアノがどうもいまひとつわからんのですねー.
 それにしても "Melanie" での1コーラスのアドリブなんて ・・・・・・・ 大好きです.


 どうも話がとんでもない方向にいってしまいました.


 昔ジャズ屋に通い始めて、数ヵ月するともうほとんど常連のような立場で、店の中の座る場所まで決まったようになっていました.
 最初こそ、土日の昼間だったものが、いつのまにか仕事終わると夕飯食べに定食屋にいって、そのまま隣のジャズ屋という行動パターンになっていたので、自然にボク自身が 「常連」 と呼ばれるまで時間はかかりませんでした.
 リクエストなんかもするようになってきたのですが、その頃になるとリクエストによって常連のみなさんがどんな顔をするのか、だんだんわかるようにもなってきました.


 本の中では、小川氏が Jimmy Smith のアルバムのところで、 「誰がこんなレコードをリクエストしたんだ?」 そんな視線が痛いほど体に突き刺さってきた経験を何度も味わっている ・・・・・・
 と書かれており、きっとその視線の向こうには、シリアスなジャズ・ファンがいたはずです.


 これって、昔のジャズ喫茶を経験してきた人だったら、だれもが 「うんうん、そうそう・・・・・」 と思うことでしょう.
 ボクもいつの間にか、こういったシリアスなジャズ・ファンとして、他のお客さんから見られていたのかなー ・・・・・・・



hall01

 あの頃、こんなアルバムをリクエストした日には ・・・・・・・・
 「おいおい、またかよー・・・」
 なんて冷たい視線を浴びなければいけませんでした.

 今聴くと、まったくどうっていうことないんですがねー.
 変に、ヘビーで、ファンキーで、スイングして、難解なものが、よくわからないけれど、好まれていたようなきがします.
 よくわからなくても、わかったような感じでしょうか.


 あの頃、こんなことを気にもせず、もっと単純にジャズを楽しんでいれば、きっとこんな偏屈な聴き方しなかったのかも ・・・・・・・


 それにしても Tina Brooks いいなー ・・・・・・・
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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