Jim_Hall

Studio Trieste

  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 少し前にいただいた羊羹 吉野 萬松堂 の「さくら羊羹」 です.
 以前 "美濃忠 の 上り羊羹" をいただいたから方から、またまた.


 「君は羊羹好きなのかい・・・・?」




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 上のほうが堅めの寒天で、その中に塩漬けされた桜の花びらが入っていてしっかりした食感、下の羊羹も甘さは控えめで、とてもお上品なお味.
 「春以外に吉野を訪れた人にも桜を楽しんでほしい」という思いで作られたもののようです.


 ありがたく気持ちだけは 吉野 ・・・・・・・って感じなのです.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 「やっすいやつやん」 シリーズ第二弾.
 同時購入した CTI のアルバムを聴いてみます.

 購入前に収録曲とメンバー見て、「こんな感じかなぁ・・・」 と思っていた通りのアルバムでした.





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  " Studio Trieste / Jim Hall "





  1. Swan Lake
        (Pyotr Ilyich Tchaikovsky) ・・・・ 8:42
  2. All Blues
        (Miles Davis) ・・・・ 9:43
  3. Malaguena
        (Ernesto Lecuona) ・・・・ 9:44
  4. Django
        (John Lewis) ・・・・ 10:02





  Chet Baker (tp.flh), Hubert Laws (fl),
  Jim Hall (g), Jack Wilkins (# 2: g),
  Kenny Barron (#t 1 & 4: key), Jorge Dalto (# 2 & 3: key),
  Gary King (# 2 & 3: el-b), George Mraz (# 1 & 4: b),
  Steve Gadd (ds), Sammy Figueroa (perc),
  Don Sebesky (arr)

  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, March and April 1982.






 1982 年 CTI レーベルに吹き込まれた ジム・ホール のリーダー・アルバム.
 CTI でのリーダー・アルバムは計 4 枚、このアルバムはその 3 枚目になります.





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 ● Jim Hall ●

 "Concierto (1975)" 、 "Big Blues (1978)" 、 "Studio Trieste (1982)" 、 "Youkali (1993)" .
 この4枚が CTI でのリーダー・アルバム.

 これだけ有名なジャズ・ギタリストで在籍20年近くなことを考えるととても少なく感じますが、リーダーではないアルバムにも多く参加しています.

 このアルバム購入前に感じたのが 「"Concierto (1975)" と似たような感じかなぁ」
 聴いてみるとすごく似た雰囲気です.
 もちろん楽器やミュージシャンも違っていますが、雰囲気的にはとても似ている.
 いかにも CTI っていう感じです.


 まずメインの曲ともいえるのがクラシック.
 全曲がそう言う感じの曲ではなく、そこにスタンダードを挟んであること.




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 ● Chet Baker ●

 1 曲目の "白鳥の湖" が流れ始めた時には、この先どうなってしまうんだという感じでしたが、予想した通りテーマ部が終わるとロックビートに乗った軽快な演奏になります.

 チェット・ベイカー がいいなぁ、もう少し聴きたいなぁ.
 こういう演奏にはぴったりの音色です.
 "She Was Too Good to Me" もよかったけれど ・・・・ とても CTI に似合うと思う.

 ヒューバート・ロウズ も曲にマッチしていますし、 ケニー・バロン のピアノもいい.
 このアルバムの中ではこの曲が一番好きです.


 こういう、ちょっと軽いけれど、しっかりスイングした演奏ってすごく聴きやすくていいのです.
 その昔、どうして CTI というだけでジャズ屋でかけられなかったんでしょうか ・・・・・ 音楽的な レイシスト 的な感じですね.




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● Hubert Laws ●

 "やっすいやつ" ですが、内容はとても1,000円とは思えないような、コスパに優れたアルバムです.

 この頃の CTI はこんなアルバムがゴロゴロあるので、もっともっと欲しいなぁと思ってしまうのです.


 そう言いながら後悔するようなアルバムにぶつかることもありますがね (笑)
 



  ・ ・ ・ ・ ・ ・





 11 月の映画は、ちょっと頑張って 15 作品.
 ほとんどが再鑑賞でした.



  フレンチ・コネクション2
  パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
  ジオストーム
  陰陽師
  ピンポン
  永遠の0
  明治天皇と日露大戦争
  スリー・ビルボード
  るろうに剣心
  エボリューション
  アイランド
  ダークナイト
  バトルシップ
  オブリビオン
  戦狼 ウルフ・オブ・ウォー




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 "永遠の 0" を観るのはたしか二回目.
 ヒットしただけのことはありますね、映画としても面白い.




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 "明治天皇と日露大戦争" は戦後の 1957 年に公開された歴史映画ですが、観ていてちょっとプロパガンダ的な雰囲気を感じてしまいました.
 途中で短歌が読まれたり、普通の映画とはかなり違う感じです ・・・・・ まぁ天皇をこういう映画の中に登場させたのが初めての映画のようですので、時代的にも難しいことが結構あったんでしょうか.

 この映画、公開当時は大ヒットした映画で、入場券が 150 円の時代に配給収入が 5 億円超え、観客動員数は 2000 万人というんですからびっくり.
 きっと公開当時は、この戦争の実体験をされた方たちも、まだたくさんおいでになったんでしょうね.



 そんな中での一番は ・・・・・・・・






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 "Three Billboards Outside Ebbing, Missouri"

 決して愉快な映画ではありません.
 二度目の鑑賞ですが、最初に映画館で観たときとはほんの少し違う感覚.

 この映画は観れば見るほど考えさせられることが多い気がします.




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 人ってこんなに簡単に今までの考えや行動を変えられるのか、ってちょっと首をかしげてしまいますが、それでもこういう人って間違いなくいるよなぁなんて観ていて思ってしまいます.


 ディクソン巡査 に対する感情も、初めて観たときと二度目では全然違いました.


 きっと次に観る時はまた違っているんでしょうか ・・・・・・




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Big Blues

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 1 月 6 日はボクのお誕生日.

 Facebook でたくさんの方からお祝いメッセージいただきましたが、だんだん赤いチャンチャンコが近づいてくる感じがして、どうも素直に喜べない部分もあったりします.

 Facebook はこういう時、遠く離れてなかなか会うことができない人でもなんとなく近くに感じたりできるので いいなぁ と改めて思ったり.



 一応奥様から 軽井沢 で買ってきたと思われるチョコレートが机の上に置いてありましたが、他には全くサプライズもスペシャルなこともないので、一年間のご褒美にちょっと欲しかったものを買ってみました.



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 Jazz Perspective 創刊号 !! です.


 この雑誌はずっと前に Azumino さんのブログ で紹介されたので、その時にすぐ購入すれば何のことはなかったのですが ・・・・・・・・・
 いつでも買えるような気でいて、そのうちに忘れててしまいました.
 一昨年、購入したいと思った時にはすべて在庫なし.

 それでもと思いオークションなどを探したものの、 10,000 円近い値段が当たり前のようについています.
 Amazon の中古書籍では、最高で 40,000 円くらいの値段がつけられていたようでした.


 さすがにこれじゃ買えません.
 そこまでの価値があるとも到底思えません.


 昨年末某オークションでかなり安くなったもの (といっても定価の倍以上はしましたが) を見つけ、 清水の舞台 からバンジージャンプしてしまいました.


 程度は 「かなり良い」 と書いてあったものの、中古はリスクも大きい.
 若干の不安があったのですが ・・・・・・・・・・

 届いたものを見たら本当に程度がよくて、これだったらこの価格も納得と思えるものでした.


 まぁとりあえず自分へのご褒美ということで ・・・・・・・・
 ちなみに Jazz Perspective はこれで創刊号から揃いました.

 ただ最近の 2 部はまだ購入していません.
 創刊号と同じようなことにならないように買えるときに買っておかないといかんなぁ(笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて今日のアルバムですが、本当は元日にこれから聴こうかと思っていたアルバムです.
 最近、何となく CTI のサウンドが聴きたいと思うことがあります.
 今日のアルバムはそんな CTI の中でもそれほど聴くことのないアルバム.




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  " Big Blues / Art Farmer & Jim Hall "





  1. Whisper Not
         (Benny Golson) ・・・・・ 8:44
  2. A Child Is Born
         (Thad Jones) ・・・・・ 7:40
  3. Big Blues
         (Jim Hall) ・・・・・ 7:23
  4. Pavane for a Dead Princess
         (Maurice Ravel) ・・・・・ 10:50






  Art Farmer (flh), Jim Hall (g),
  Mike Mainieri (vib), Michael Moore (b),
  Steve Gadd (ds)
  Recorded at Electric Lady Studios, NYC, February 2 & 3, 1978.







 CTI には アート・ファーマー のフリューゲルホーンの音色や、 ジム・ホール の温かみのあるギターの音色がよく合うなぁと感じさせてくれるアルバムです.

 そこに スティーヴ・ガッド が軽快にリズムを刻むと ・・・・・・・・


 まさに "Concierto" を連想しちゃいます ・・・・・・・・ ただしあちらのアルバムは チェット・ベイカー で、ピアノも入っていましたが.
 それでも、なんとなく雰囲気が似てるんだよねぇ.




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 ベニー・ゴルソン の代表曲 "Whisper Not" から始まります.
 この円やかな音が何とも言えずいい雰囲気なんだな.

 The Jazz Messengers あたりの演奏とはかなり違いますが、まぁこれはこれで.
 方向性の違いとでも言えばいいのかな.

 このアルバムはピアノレスで、ヴィブラフォンが入ったクインテット構成.
 このヴィブラフォンがこのアルバムでは独特な雰囲気を作っています.




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 ヴィブラフォンのマイク・マイニエリの演奏はそんなに聴いたことがないような気がする ・・・・・・ あるいはあまり意識していなかっただけかもしれませんが.

 彼の演奏スタイルで有名なのが ムッサー・グリップ というマレットの持ち方でしょうか.
 マレットをクロスさせ外側は小指で持つというスタイルですが、この演奏スタイルだと強い音を出せないのが欠点で、そのためか彼はエレクトリック・アタッチメントを付けたシンセ・ヴァイブの第一人とも言われています.

 だからでしょうか、聴こえてくる音が非常にソフトな感じで耳に入ってきます.


 ちなみに一般的なジャズのヴァイヴ奏者は、 ゲイリー・バートンが 広めた バートン・グリップ で演奏するようです.
 今回初めて知りました.




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 "亡き王女のためのパヴァーヌ" (Pavane pour une infante defunte) は、フランスの作曲家 モーリス・ラヴェル が 1899 年に作曲したピアノ曲です.


 実はこの曲って結構ジャズの演奏でも取り上げられたりしており、ボクの持っているアルバムの中にもこの演奏を含めいくつかの演奏がありました.

  " The Song Book / Booker Ervin "
  " Pavane Pour Une Infante Defunte / The LA 4 "

 の二つの演奏は、今日のアルバムと同じようなどちらかというと明るい感じの演奏です.




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 ボクが持っているこの曲のクラシック・アルバムは、上の写真の 指揮:ダニエル・バレンボイム 指揮、 パリ管弦楽団 による Grammophon のアルバム.

 やっぱりこの曲はこういう感じなんでしょうね.

 そうなるとオリジナルに近い演奏は " Deodato2 / Deodato " あたりかな.


 ジャズ演奏のなかで オルタード・スケール という言葉が出てきますが、これをクラシックでも使っていたのが ラヴェル さんだったようです ・・・・・ 一部では、 オルタード・スケール を作ったのが ラヴェル というような記事もありましたが、これは ???
 ただ、 ラヴェル に限らず ドビュッシー あたりもこのスケールを使って作曲しているようですから、まぁ一つの流行みたいなものなのでしょうか.


 ボク自身はこういったスケールなどの演奏のお話は からきし ダメ.
 いまだに モード なども、人にうまく説明できないくらいですから.
 だから、こういう 音階 といったようなお話にはできるだけ踏み込まないようなリスク・マネージメントをしています (笑)



 原曲はピアノ曲のようですので、できればピアノによるクラシックの演奏も聴いてみたかったのですが、残念ながら手持ちにはありませんでしたので You Tube で探してみたら、やっぱり荘厳な雰囲気でした.



 そういえば、以前読んだ本の中であるミュージシャンが確か ラヴェル のことを言っていたような記憶があるんだが ・・・・・・・・・・ 忘れた.
 確か マイルス だったような気もするんだけれどなぁ ・・・・・・・・ 記憶違いかな.

 近代フランス音楽の印象派的な部分が、のちにジャズのリリシズムにつながっていくのかな.



 だいぶアルバムから話が遠のいてしまいました.
 こういったクラシックなどを積極的にジャズと融合させていた時代ですので、今聴いてみるとなんとなく懐かしさも漂ったりしています. 




  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 しっかし、こんなにも暖かな日が続いていいんだろうか.
 今日あたりから寒波到来ということでしたが、今もこんなにいいお天気です.




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 (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/640sec f/10 ISO-100)

 明日は一日大事なお仕事、明日もこんな感じで一日いいお天気であればと ・・・・・・・


 とりあえず今日は、明日に備えていつものようにダルダルと過ごすことにします.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Jazz Guitar

 最近 ・・・・・・
 気がついたら、"ホンタケ" のアルバムが 20 枚になっていました.
 気がついたら、山用品や、山の本がどんどん増えていました.
 そして気がついたら、 11 月も半分終わりです ・・・・・
 今週末は日帰りの東京、翌日部下の結婚式、来週は山梨で出張コース ・・・・ あっという間に 12 月になってしまいます.

 すでに 12 月の予定も、どんどん埋まり始めています ・・・・ 来年の予定も入り始めています、"貧乏暇なし" 状態.
 クリスマスも "いつもの講習会" が入っているので、一人淋しく、気ままに東京で過ごすことになります ・・・・ こんな時に受講生集まるのかと思っていましたが、一応集まっているようです.
 まぁ家にいても、小さな子供がいるような家庭とは違うので、一人のようなものかもしれませんが.
 でも ・・・ さすがにイブの日、一人の東京は厳しいかなー ・・・・ (笑).
 いつものお店にでも行ってみようかと.



 あれっ、ちょっと素敵なピアノじゃないですか ・・・・・







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  "Jazz Guitar / Jim Hall"





  1. Stomping At The Savoy
  2. Things Ain't What They Used To Be
  3. This Is Always
  4. Thanks For The Memory
  5. Tangerine
  6. Stella By Starlight
  7. 9:20 Special
  8. Deep In A Dream
  9. Look For The Silver Lining
  10. Seven Come Eleven





  Jim Hall (g), Carl Perkins (p), Red Mitchell (b)
  Recorded January 10 & 24, 1957.





 まず大事なのは、このアルバムがたったの 999 円で購入できることです.
 この価格でなければ、きっと今のボクは買わなかったかもしれません.
 こういう廉価価格で購入できることは、本当に素晴らしいですね.




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 さてこのアルバム、 Jim Hall の初リーダー・アルバムです.
 アルバム・タイトルが、ストレートです.
 トリオ編成ですが、ギター、ピアノ、ベースという、ちょっと変則的な編成です.
 このブログを書き始めてかかった曲が、 5 曲目の "Stella By Starlight" 、このピアノが 「えっ、だれだこれっ?」 という感じです.


 全体に、小気味好い演奏です ・・・ いかにもウエスト・コースト・ジャズといったような. 
 このアルバムは、過去にジャズ屋でも幾度となく聴いたと思います ・・・・ 何度もジャケットを見た記憶が有りますし.
 でも演奏自体は、ほとんど覚えていませんでした.
 ウエスト・コースト・ジャズは、どちらかというと "白い目" で見られがちだったので、あまり気にも留めていなかったというところでしょうか.
 だからこそ、この価格じゃなければ購入しなかったとなります.
 まぁ、静かに目をつぶって黙々とフレーズを追いかけるような聴き方は、いつの間にか卒業したので、こういったアルバムも心地よく聴くことができます.


 ピアノの Carl Perkins ですが、同名にロカビリーの神様と呼ばれる人がいるようです.
 このピアノの Carl Perkins は、 「左手に障害を持つ」 とライナーノーツに書いてあり、裏ジャケットの写真でも、左手が少しおかしな弾き方をしています.
 でもそんなハンデを感じさせないような演奏です.
 まるでボクの好きなピアニストの一人、 Horace Parlan のようでしょうか.


 Jim Hall も、なんとなくそれっぽくない部分もありますが、初リーダー・アルバムなので、ある意味初々しさがあるとでも言いますかね.

 こういうアルバムもいいですね ・・・・ と、ようやく最近になって言えるようになりました.




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 さて、話は 180 度以上変わりますが ・・・・・


 今年のトレッキングも、いよいよ終わりかなーと思う今日この頃.
 さすがにこの時期の信州、少し寒いなーと思うと山は白くなっています.
 そういえば、結局今年は友人と一緒に登る機会がすべてキャンセルで、すべて単独行になってしまいました.
 でも一人でトレッキングしている時って、すごく気持ちがいいんですよね.
 もちろん、いろいろな不安などある時もありますが、そんな不安を吹き飛ばすくらいの喜びがあります.
 こんな写真のような、誰もいない遊歩道や、以前行った木曽駒ケ岳の馬の背のように、自分一人だけというシチュエーションが、不安でもある半面、楽しくもあり、思わず顔がにやけてしまうんですよね(笑).

 ボクは、このシチュエーションで山にハマりました(笑).


 笑うといえば、かなり辛い登り道を歩いて、ようやく山頂に立った時、そこにたどり着いたみんなが笑顔なんですよね.
 ヘトヘトになりながらも、山頂に立つと自然と笑顔になります.
 これも、ボクが山にハマったもう一つの理由です.



 でも、ジャズにハマったのはどうしてだろう ・・・・・・.

Concierto



 朝から強い日差しだったけれど、昼頃からは曇り空.
 夕方からは遠くで "ゴロゴロ" ・・・・・ 少しですが雨も落ちていました.
 夕方 4 時頃にはもう薄暗くなってしまいました、なにかはっきりしない一日です.
 そして夕立とはちょっと違う、大量の雨が.
 そういえば数日前、こんなニュースもありました.


 「北極圏のグリーンランドにある氷河から、ニューヨークのマンハッタン島 4 個分に相当する巨大な「氷の島」が海上に崩落したことが分かった。・・・広さは 260 平方キロ、厚さがエンパイアステートビルの半分に相当する。・・・」


 ・・・・・ あまりに大きなスケールで、まったくピンとこないですね.
 でも、なんとなく異常気象や地球温暖化といったことに密接に関係していることには間違いのなさそうな気がします.





 話は変わりますが、このブログは 2008 年 2 月から、なんとなく始めました.
 始めた頃は当然、アクセス数も少なく、内容的にも ・・・・・ まぁ、内容は今でも ???? ですが.
 ここ 2 年間は、仕事の内容が毎年大きく変わり、とてもブログどころではなかったこともあり、幾度となく中断期間もありましたが、昨年 8 月からは更新ペースも安定し、自分的にはブログらしいブログになりつつあるかなーなんて感じています.

 きちんと更新しているせいか、はたまた単に更新数が多いだけなのかはわかりませんが、アクセス数も徐々に増えてきました.
 そこで、以前にちょこっとアップしたアルバムなども、機会を見てもう一度、できるだけデータも載せて紹介していこうかと思います.
 また、カテゴリー欄にも "for rookies" を作り、できるだけボクも含めた Jazz Rookie の皆さんに優しいブログを目指していこうかと思っています.

 なにか、所信表明演説のようです(笑) ・・・・ これからも、軽く、できるだけ屈折しないようにいきましょう.
 とりあえずの目標は、継続です.





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  "Concierto / Jim Hall"





  1.  You'd Be So Nice To Come Home To
  2.  Two's Blues
  3.  Answer Is Yes
  4.  Concierto De Aranjuez





  Chet Baker (tp), Paul Desmond (as), Jim Hall (g.arr),
  Roland Hanna (p), Ron Carter (b.arr), Steve Gadd (ds),
  Creed Taylor (Producer), Don Sebesky (arr)
  Recorded on April, 1975.






 2 年以上前のブログに、ボクがジャズと出会ったことに絡めて、簡単に紹介したアルバムです.
 ただ以前のアルバム紹介は、本当に簡単すぎたので、もう少しきちんとデータもアップしようと再掲載です.


 先日の "Wave" と同じ CTI レーベルですが、内容的にはまったく違います.
 とにかく、このアルバムを語る時には、タイトルの "Concierto De Aranjuez" ばかり注目を浴びてしまいます.
 昔のジャズ屋でも、リクエストはほとんど B 面ばかりだったような気がします.
 そのたびに、以前からこういったジャズ屋に生息している、ボクのような自称 "シリアスなジャズ・ファン" の冷たい視線を投げつけられます.




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 がっ! 
 1 曲目を聴いてみてください、どうでしょう ?
 あの Steve Gadd の軽快なリズムの乗って繰り広げられる演奏は、決してヘビーではありませんが、とてもスインギーです.

 理論的、技術的なことはまったくわかりませんが、ボクは Steve Gadd のスネアの叩き方というか、入り方が大好きです.
 アップ・テンポはもちろんですが、ミディアム・テンポでも、なにか急所をついてくるような叩き方に、「ううぅーーーん」と唸ってしまいます.


 3 曲目の "Answer Is Yes" もどうしてどうして ・・・・ CTI らしからぬ (と言っては失礼ですね) ストレートなジャズが堪能できます.
 ここでの Ron Carter も素敵です.




Steve Gadd 0015

 そして白眉は "Concierto De Aranjuez" でしょう.
 ボクの Jim Hall のギターに対するイメージは、歯切れのいいシャープな音というよりも、ちょっと輪郭にボカシの入った、温かみのある音じゃないかな、なんて感じています.
 シングル・トーンでちょっと間を取りながらの演奏は、疲れた心にジワーーーッと染み込んでくるようです.
 Steve Gadd と Ron Carter がグイグイ引っ張りながらも、演奏はしっとりとした演奏です.
 もちろん、Chet Baker, Paul Desmond, Roland Hanna のそれぞれの演奏が素敵なのは言うに及びません.

 それぞれのメンバーを個人的にみると、決して全員が好みとは言えませんが、このアルバムからみると、最高のメンバーで、最高の演奏となるんでしょうね.
 なんだかんだ言っても、いいアルバムには間違いありません.
 ジャケットも結構イカしてます.



 Miles の "Concierto De Aranjuez" とはまったく方向性の違う演奏ですので比較云々は意味がなさそうですが、聴き比べてみるのも一興でしょう.
 ちなみにこのアルバム、米国版 Remaster 盤では別テイクなど 5 曲が追加されているものもありますので、今度 Click してみようと思います.



Undercurrent + Riverside Recordings

 完全に真冬に逆戻り状態です.
 今日は強い風に運ばれて、一日雪が舞う寒い日.
 今も風と雪が舞っています、こんな夜は暖かいお家で柔らかなジャズでも聴いているのがいいです.






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  "Undercurrent / Bill Evans, Jim Hall"





  1. My Funny Valentine
  2. I Hear A Rhapsody  
  3. Dream Gypsy
  4. Romain  
  5. Skating In Central Park
  6. Darn That Dream
  7. Stairway To The Stars
  8. I'm Getting Sentimental Over You
  9. My Funny Valentine (alt-tk)
  10. Romain (alt-tk)





  Bill Evans (p), Jim Hall (g)






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 確か、価格が安かったので買った CD です.
 演奏曲目もスタンダードが多くて聴きやすそうでしたし.
 ちなみに HMV レビューには 「これこそジャズ最上のセッション、まさに最高傑作!ピアノとギターのデュオによる傑作」 と書かれています.


 まぁ悪くはないですよ、この二人だもの.
 でも最高とは ・・・・・ もう少しホットに絡むといいんですが、ボク的には.
 ただ、ホットに絡まないところがこのアルバムのいいところかもしれません.
 疲れている時はこんなアルバムがいいです ・・・・・ でも最高傑作とは思いませんが.
 途中で幾度となく 「ここでドラムがブラシで入ってくれば ・・・・・」 なんて思ってしまいました.
 ドラムを加えたトリオのほうが、ボクは好きです.
 このアルバムも、ドラムが入るとガラッと感じが変わりそうなアルバムです.




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 Bill Evans といえば、今度こんなボックスが発売されるようです.
 世界限定 1500 セットですでに予約できますが ・・・・ 怪しいなー.
 ほんとに 1500 セットなの?


 内容は Riverside 時代のアルバム 11 枚がオリジナル・ジャケット仕様、 180g 重量盤 45 回転 2 枚組 LP となり、 18 ページ・ブックレット付きで発売のようです.
 もしボクが今でもアナログ盤を聴くことができたら、買ってしまうかもしれません.
 幸運なことにアナログ盤を聴く術がないので、購入せずに済みます.
 価格は ・・・・・・ 89,660 円 !!
 HMV お得意のマルチバイ特価でも、 71,728 円 !!
 最近 Miles Davis のボックスなどは安いから買ったのですが、これは ・・・
 よぼど好きでないと買えない値段です.


 それにしても HMV なんかを覗いてみると、知らないアーティストの名前がゴロゴロ出てきます.
 おまけに名前は何となく聞いたことあるけれど、演奏は全く聴いたことのないアーティストもゴロゴロ・・・・
 ボクなんて一応 "シリアスなジャズ・ファン" を気取ってみてはいるものの、 "ジャズ命!" 的なジャズ・ファンではないので聴く時間もたかが知れています.
 ましてや、ごく普通の中流労働階級ですので CD を買うためにかけられるお金もたかが知れています.
 ・・・・ そうは言っても、最近 (ここ一年くらい) かなり買っている方だとは思いますが.
 そうなると、耳にできる演奏も限られたものになってしまいます.
 本当は、ラジオでも聴いたりして新しい人たちの演奏でも聴けばいいのですが、なかなか地方ではこれといった番組もないので.
 じゃあ、雑誌や書籍、ネットなどで情報も入れられるのですが、基本的にこういった情報をあまり知りたいとも思わない.



 結局は亀の歩みのような聴き方して、少しずつテリトリーを広げていきます.
 ようやく Sonny Rollins あたりにたどり着きました.
 Thelonious Monk や Ornette Coleman なんかは、生きている間に辿りつけるかわかりません.
 あっちにふらふら、こっちにふらふら ・・・・・・・ 回り道だらけですね.



 たどりついたら ・・・・・ いつも雨降り、だったりして.
● プロフィール ●

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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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