Jimmy_Merritt

At Club Saint-Germain

・ ・ ・ ・ ・ ・




 ヨドバシのフォトコン応募に向け作品作りの真っ最中.
 前回の撃沈を踏まえ、今回はできるだけやれることをしっかりやろうと ・・・・・

 特にプリントは納得するまでしたいのですが.




0R9A2782-2

 写真のプリントは大きいサイズでの印刷の前に A5 程度の大きさで印刷しながら色の調整をしています.
 これはこのコンテストに限ったことではなく、 EOS学園 での作品提出時も同じ.

 同じデータを何度となく印刷するので、やっているうちに設定がわからなくなることもしばしば (笑)
 一応上の写真のようにメモ書きしながらやってます.


 モノクロ をついつい モノラル と書いてしまうこともあったりで ・・・・・




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 さて今日のアルバムはモノクロじゃなく、完全モノラル.
 ハード・バップ ・・・・・ というよりも ファンキー・ジャズ を代表するアルバムです.





Blakey001








  " Art Blakey & Les Jazz-Messengers au Club Saint-Germain "






  Disc:1
   1. Politely
        (Bill Hardman) ・・・・・ 15:43
   2. Whisper Not
        (Benny Golson) ・・・・・ 7:12
   3. Now’s The Time
        (Charlie Parker) ・・・・・ 13:33
   4. The First Theme
        (Traditional) ・・・・・ 8:23

  Disc:2
   1. Moanin' With Hazel
        (Bobby Timmons) ・・・・・ 13:56
   2. We Named It Justice (Evidence)
        (Thelonious Monk) ・・・・・ 6:37
   3. Blues March For Europe-Number One
        (Benny Golson) ・・・・・ 11:07
   4. Like Someone In Love
        (J.Burke-J.V.Heusen) ・・・・・ 10:51

  Disc:3
   1. Along Came Manon
        (Benny Golson) ・・・・・ 10:04
   2. Out Of The Past
        (Benny Golson) ・・・・・ 10:58
   3. A Night In Tunisia
        (Dizzy Gillespie) ・・・・・ 17:32
   6. Ending With The Theme
        (Traditional) ・・・・・ 0:31





  Lee Morgan (tp), Benny Golson (ts), 
  Bobby Timmons (p), Jimmy Merritt (b), 
  Art Blakey (ds), Kenny Clarke (ds)
  Recorded live at Club St.Germain, Paris, 21.Dec.1958.






 1958 年 11 月 21 日、約 1 か月にわたる フランス 巡業のため パリ に渡った ジャズ・メッセンジャーズ ですが、そんな巡業の中有名なナイトクラブ "サンジェルマン" でのライブを フランス RCA が録音してアルバムにしました.

 ちなみにこの フランス 巡業の直前に同じメンバーで吹き込まれたアルバムが "Moanin' (BLP-4003)" でした.





Blakey001-2

 アート・ブレイキー のアルバムは ジャズ・メッセンジャーズ 名義も含めると本当にたくさんのアルバムがあり、そのほかにもサイドメンとしてのアルバムもあるもんだから、とてもみんな集めようなんていうコレクターズ欲が湧いてきません.

 Blue Note だけ見ても初期からとても多くの録音があり、ボクでさえ 21 枚の Blue Note 盤を持っています.
 当然その中には "At the Cafe Bohemia (BLP-1507)" 、 "A Night at Birdland (BLP-1521)" や "Moanin' (BLP-4003)" などの名盤もたくさん.
 反面 "Orgy in Rhythm (BLP-1554)" や "Holiday for Skins (BLP-4004)" といった打楽器をフューチャーした、ちょっと取っ付き難いアルバムもあったりしますが ・・・・


 そんな多くのアルバムの中のベストワンとして、レーベルこそ Blue Note ではありませんが、今日のアルバムを選ぶ人もたくさんいるんじゃないでしょうか.
 ボクも聞かれればこのアルバムを選ぶかもしれません.


 そのくらいこのアルバムは印象深いアルバムで、特に vol.2 (それも "Moanin' With Hazel" の入っている A 面) に至っては何度ジャズ喫茶で耳にしたことでしょうか.





hazel scott 001

 写真はピアニストの Hazel Scott ・・・・・ そう、このアルバムを代表する曲 "Moanin'" のタイトルに with Hazel と付けられている Hazel です.

 このアルバムの演奏には素晴らしいものがありますが、そんな中でも "Moanin'" の演奏は白眉と言っていいでしょうか.
 メンバーそれぞれが一番脂ののっている時期で、その後呼ばれる ファンキー の原点のような演奏です.

 特にライブならではの観客の高揚している雰囲気がとてもよく伝わってきます.
 そして、そんな雰囲気を醸し出しているのが歌手でピアニストでもある ヘイゼル・スコット の存在でしょう.
 掛け声もすごいけれど、笑い声がとにかくすごい (笑)


 ジャズを聴き始めた頃、初めてこのアルバムを聴いた時に 「ライブってみんなこんな雰囲気なの・・」 なんて思っちゃいました.

 でもまぁ、この観客たちのノリがあったからこそ、後年名盤と呼ばれているような演奏になったのかもしれません.




Art Blakey 0022

 演奏される曲はのちに ジャズ・メッセンジャーズ を代表するような曲ばかり.

 前述のとおり、アルバム "Moanin'" に吹き込まれた曲も何曲か入っています.
 特に "Moanin'" や "Blues March" はその最たるもので、 "Moanin'" に至っては 「蕎麦屋の出前持ちも口ずさんでいた」 という、ちょっと都市伝説に近い逸話まで残っているくらいです.


 "Along Came Manon" は、アルバム "Moanin'" の中では "Along Came Betty" というタイトルでした.



 兎にも角にも、アート・ブレイキー と彼の ジャズ・メッセンジャーズ が演奏的にも、商業的にも頂点を極めていた頃のアルバムです.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 いよいよプリンタ更新の決断もついて、昨日の土曜日は置き場所を確保するため部屋の模様替えをしてみました.




0R9A2785

 こんな感じで、部屋のカウンターの上にオーディオアンプを何とか置いてみましたが、作業スペースがとても狭くなった.
 机の上にこういうどでかいアンプなんか置くと、威圧感が半端ない.
 おかげで作業スペースがキーボードとマウスパットの部分だけになり、測ってみたら 60cm × 40cm しかありませんでした (笑)


 これだけ狭いとカウンターの上に物は置けないので、ますます床のごみ箱化が進みそうです.




 朝から部屋の片づけをしたら思いのほか早く終わったので、ちょっと家電店へ.

 お目当てのプリンタがあったので思い切ってゲットしてきました.




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 Canon PIXUS iP8730

 以前から検討していた A3 サイズ ( A3ノビ まで) が印刷可能なプリンタです.
 この上位には PRO 10S と PRO 100S というプリンタもありますが、重量やコスパなど検討してこれにしました.

 今まで使っていた複合機もそれなりにキレイではありましたが、いかんせん大判印刷できないのが.
 ただ、複合機のほうはスキャナ機能を使いたいのでそのまま継続で、二台体制.


 同じメーカーだとセッティングも楽なのがとてもいいです.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

It's Only A Paper Moon

 今日はお休みだったので、久しぶりに散髪に行くつもりでした.
 基本的に長いのが嫌で、耳にちょっとかかってくるだけでもダメです.
 数年前までは同じ団地の方が経営していた美容室でカットしていたんですが、家庭の事情から閉店.
 その以降、理髪店でカットしているのですがどうもこのお店との相性がいま一つです ・・・・・ 技術的に云々ではなく.


 駐車場は空いているのにお店は混んでいたり ・・・・・・
 火曜日に行ったら連休で休みだったり ・・・・・・
 今日も駐車場がガラガラなのでラッキーと思って店に入ると、いつもカットしてくれる御主人が身内の不幸のため不在 ・・・・・・・・ orz
 でも、新しいお店に行くのもなんとなく入り辛いので結局はこのお店とお付き合いです.




 Blue Note のオリジナル・アルバムには、ご存じのとおりレコード番号が付けられており、その番号でおおよその演奏スタイルがわかります.
 ところが、その Blue Note の黄金時代とも言う 50 年台、 60 年代というのは、バップからハードバップ、ファンキー、モード、フリー ・・・・ というような、ある意味で混沌とした過渡期でもあります.
 そうなると当然いろいろな演奏がありまして ・・・・・・ まぁそういったところも Blue Note の楽しみの一つでもあります.



 今夜のアルバムも、 "おやっ ? " っと首を傾げてしまうようなアルバムです.
 でも、ここでの "おやっ ? " はとっても素敵な意味です.





4029






  "The Big Beat / Art Blakey And The Jazz Messengers"





  1. The Chess Players
  2. Sakeena's Vision
  3. Politely
  4. Dat Dere
  5. Lester Left Town
  6. It's Only A Paper Moon
  7. It's Only A Paper Moon (alt-tk)




  Lee Morgan (tp), Wayne Shorter (ts), Bobby Timmons (p),
  Jymie Merritt (b), Art Blakey (ds)
  (BLP-4029)  Recorded March 6, 1960.







 The Jazz Messengers といえば、どうしても あの "Moanin'" (BLP 4003) が連想されてしまいます.
 ジャケットからも、どことなく "Moanin'" のようなファンキーな香りが漂ってきます.
 メンバーも、テナーの Wayne Shorter が Benny Golson に変更になっているだけで、まんま "Moanin'" そのもののようです (笑) ・・・・・ でも、このたった一人の違いが大きな違いになっています.




4029-2

 アルバム全体は、確かに "ファンキー" と呼んでもいいような演奏なのですが、 "Moanin'" の演奏とはまったくと言っていいほど違っています.
 特に Wayne Shorter の演奏は、モーダルで都会的なイメージです ・・・・・ "Moanin'" のような一種独特の泥臭さのようなものは、 少し影を潜めています.
だから最初に持っていたイメージとはちょっと違って、 "おやっ ? " となってしまうんですね.
 全体にホットなんだけれど、南部のようなむせるような蒸し暑さではなく、もう少しカラッとした都会の夜を連想させるような演奏です.


 アルバム的には、 Wayne Shorter の Blue Note デビュー・アルバムです ・・・・・ 本当はその前に録音され未発表だった演奏がありますが.
 とても新人とは思えないような演奏です ・・・・・ 変にファンキー路線を行かないところがいいですよね.
 あの "Moanin'" のメンバーを向こうに回して、堂々とモーダルな演奏をしているところが.

 そして Lee Morgan がここでもいい演奏してるんですよね.



 このアルバムも少し前から好きになりました.
 最近はそんなアルバムが多いですね.


 昔の思い出だけのジャズの聴き方から、少しは大人になったようです.
 違いの分かる男には、まだまだ程遠いですが ・・・・・・・・・・ .

"Moanin'" の金色シール

 またまた雨になってしまいましたね.
 午後は少し止んだのですが、夕方から雨脚が強くなりました ・・・ そしてまた止んで.
 快晴の "秋晴れ" と呼べるようなお天気には、当分お目にかかれそうもありませんね.


 さて今夜は、我が家に残っている数少ないアナログ盤のお話しでも.
 最近になってようやく疑問が解けたのでちょっと書いてみます.
 「今頃かいっ!」 というような声が、どこかから聞こえてきそうですが.







4003






  "Moanin' / Art Blakey And The Jazz Messengers"





  1. Moanin'
  2. Are You Real?
  3. Along Came Betty
  4. The Drum Thunder Suite
  5. Blues March
  6. Come Rain Or Come Shine





  Lee Morgan (tp), Benny Golson (ts), 
  Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b), Art Blakey (ds)
  Recorded on October 30, 1958.







DSC01218

 これがそのアルバム ・・・・・・・ どうでしょう、かなり程度いいと思うんですが.
 針を落としたのもほんの数回です、あとは棚に静かに眠っていました.
 写真には映っていませんが、当然 "オビ" もあります.
 アナログ盤を一気に中古レコード店に売ってしまった時、どうしても手放せなかった数枚のアルバムの一枚です.


 このアルバムは、 「特別復刻版・特製重量レコード」 ということで、当時
"Candy / Lee Morgan" 他数枚買ったのですが、今残っているのはこの 2 枚だけです.
 その当時の値段が 2,500 円 ・・・・ 結構な値段です.
 今になって思うと、「あの当時無理して買っておけば」 という気持ちと、 「CD 時代になったので買わなくて良かった」 という、相反する気持ちが入り混じっています.


 実は昔から気になっていたのが、このアルバムの右下に貼られている金色の "STEREO" シールなのです.
 このシールがどうしてこのアルバムに貼ってあるのか、よくわかりませんでした.
 おまけにボクは、以前から言っているようにライナーノーツが嫌い、関連書籍読むのが嫌い (最近は違いますよ、かなり読むようになりました) ですので、この謎はずっとボクの中で謎のままでした.


 先日 ・・・ と言っても 9 月 25 日のことですが、 "ONGAKU ゼミナール" の帰りの新幹線で、友人に頼まれた書籍を読んでいたら、このシールのことがきちんと書かれていました.
 なるほど ・・・・・・ .


 小川隆夫著 "はじめてのブルーノート" に、詳細が書かれていました、以下はその中から要約です. 
 頑なにモノラル盤に拘っていた Blue Note は、 1959 年 8 月にようやくステレオ盤をリリースしました.

 "Somethin' Else / Cannonball Adderley" (BLP 1595)
 "Blues Walk / Lou Donaldson" (BLP 1593)
 "Finger Poppin' / Horace Silver" (BLP 4008)
 "Moanin' / Art Blakey And The Jazz Messengers" (BLP 4003)


 この 4 枚が最初に発売されたアルバムで、ジャケットはモノラル盤と同じものを使い、わかるように金色のシールを張っていたようです.
 Blue Note のステレオ盤は、80000番台ですが、こんな理由で、
      BLP 4003 + 金色のシール !
 となったようですね.

 どうしてモノラル盤に拘ったかということは、前記の書籍を購入して確認してください ・・・・・ まぁ、ほとんどのみなさんはすでに知っていることだとは思いますが、ルーキーのみなさんは勉強です(笑)




4003-2

 演奏についても書きますか ・・・・・ ???
 でも今さら書く必要ないくらい有名なアルバムですよね、このアルバムは.
 本当か、都市伝説か、ボクはわかりませんが、その当時、そば屋の手前持ちも口笛で "Moanin'" のフレーズを口ずさんでいたという逸話があります.
 それくらい、日本でも大ヒットした曲です.
 この "Moanin'" という曲はいろいろな演奏が、多くのアルバムで残っていますが、ボクが一番好きなのはこのアルバムの演奏よりも、 "Au Club Saint-Germain" (サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ) です.
 でもこのアルバムでも、Lee Morgan は火を吹くような演奏ですし、演奏のすべてがファンキー・ジャズそのものの、パワフルな演奏です.



 それにしてのこの悪天候、いつまで続くやら.
 来週はちょっと山まで行く予定なので、晴れてもらわないと.
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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