Kenny_Burrell

'Round About Midnight At The Cafe Bohemia

 理屈抜きにして、好きな音 (音色) があります.
 とかく、アドリブという音の集合体に関心がいきがちです ・・・・・・

  唸ってしまうようなアドリブ、
  グイグイ後押ししてくるリズム・セクション、
  みんなジャズの素敵なところであり、醍醐味でもあります.


 でも、単純に「いい音」、「好きな音」というのもたくさん.
 こういう感覚的に捉える音って、ジャズなんてほとんど聴かない人でも共有できるはずです


 なぜか Kenny Dorham の音に魅かれます.
 この音がいいんだなー ・・・・・・・ 確かにアドリブのフレーズなんかも素敵なんだけれど、ボクはこの、ちょっと控え目で口篭もるような音を聴くと、ホッとできます.
 それは、例えば Tina Brooks なんかの音と共通してます.




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 ライブ・アルバムは録音の状態がよくなかったりで、あまり聴かないんです.
 もちろん、ライブだからこそという名盤もたくさんありますが.
 偏屈なボクは、このアルバムもライブというだけの理由で、今まで購入しませんでした.
 ジャズ屋では、よくかかっていて、それなりに耳にしていたと思うのですが.
 ようやく、最近になって購入です.


 改めて聴いてみると ・・・・・・・・・
 やっぱり、トランペットの「音」がいいんです、録音云々ではなく、とにかく「音」が ・・・・・・・ いいんですな.
 一曲目の "Monaco" から "'Round About Midnight" へと、どっぷり入っていけてしまいます.
 少し鼻にかかった声での MC に続く "Autumn in New York" の演奏 ・・・・・・・ これもいい.

 ・・・・・やっぱり、これって名盤!


 ただ、 J. R. Monterose はこのアルバムではフィットしていないような気がするんだなー.
 ちょっとばかり個性的な奏者で、それなりに名盤もあるんだけれど、Kenny Dorham とは少し合わないような気がしてます.
 それとこのアルバムの曲順は、当日の曲順と違うところが残念.

 最後まで聴いてみると、いいぞこれ!!
 確かアメリカ盤 2 枚組では、この日の 4 セットに及ぶ演奏を演奏順に並べ替えて完全収録したものが発売されているから ・・・・・・・・・ HMVに即予約です.

 この演奏は、他のセットも聴いてみたくなるような気にさせますね.

Midnight Special / Jimmy Smith

 偏った聴き方をするのは、ある意味でジャズ・ファンなら誰しもかも ・・・
 まぁボクの場合はちょっとばかり極端ですが.

 先日書いた Horace Parlan もその一人で、今までまったく聴いていませんでした.
 ・・・・・ というのはちょっと大げさで、実は何枚かある Stanley Turrentine のアルバムで演奏していたんですね.
 知らないというのはこんなものでしょう.



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 どんなに有名なアルバムでも、まったく聴いたことのないものがたくさん.
 例えば "At The Golden Circle / Ornette Coleman" なんかはその最たるものでしょうかね.
 ジャケットも悪くはないんですが、これ見ただけで 「ダメだ!」 って思っちゃう.
 何か無味乾燥した音が溢れてきそうで、だめですねー.
 Don Cherry や Albert Ayler といった前衛的な演奏は結構昔聞いたのですが、なぜか Ornette Coleman はダメ、偏屈だからでしょうね.



 あまり聴かなかった一人に Jimmy Smith がいます.
 ブルージーで、ファンキーなオルガンを弾くのですが、やはりオルガンという部分に引っ掛かっていて、ほとんど聴かなかったなー.
 でも彼って、たしか Blue Note でのアルバム数は一番多かったはずです (・・・・あてになりません) .


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 このアルバム "Midnight Special" はビルボード誌のアルバム・チャート (なぜかポップ・チャート) 28 位とか.
 このヒットによって Jimmy Smith 本人はもちろん、 Blue Note も一躍脚光を浴びることになった、歴史的なアルバムのようですね.
 ただジャズ屋でよくかかっていたのは "The Sermon!" だったように記憶しています.


 "Midnight Special" ・・・・Kenny Burell , Stanley Turrentine という二人に、オルガンが加わると、もうたまらなくブルージーになってしまいます.
 アルバム・タイトルでもある 1 曲目聞いただけでも十分なくらいで、オルガン独特の音の伸び、ノイズにも似たこの音が、絶妙にサックスとギターに交ざり ・・・・・・ もう十分というような気分にもなります.

 Turrentine は、ボクの育ったジャズ屋であまりかからなかったと記憶しています.
 ある意味で個性が強烈すぎるので、どんなアルバムでも同じような印象になってしまうからえしょうか.
 まぁこのあたりはジャズ屋のマスターの好き嫌いがどうしてもでてしまうので仕方のないところです、逆にこの好き嫌いがジャズ屋の個性にも繋がっていたようにも思います.


 前にも書いたけれど、スローな曲ばかりでなく、 2 曲目のようなアップ・テンポな演奏のほうがいいなー ・・・・・・ Turrentine はもちろんですが Jimmy Smith の演奏もいい、自然に身体でリズムをとってしまいます.


 食わず嫌いではなく、もう少しいろいろ聴いてみないといけないですなー.
 秋の夜長はジャズが似合うから ・・・・・・・
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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