MISTY

Misty

 今夜は一人でのんびりとしています.
 いつもは家にいる奥様が、野沢温泉にスキーで出かけたのでこれから 3 日間はボク一人.
 一応はお仕事ということですが、どんなものやら ・・・・・・・ 少なくても立ち入り禁止区域に入って遭難するようなことだけは避けて欲しいと願っています (笑) .




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 まだ二人の娘が小学校の頃は、彼女たちの大会出場に合わせて家族みんなでいろいろなゲレンデをカッ飛んでいましたが、今でもスキーしているのは奥様一人になってしまいました.
 この野沢温泉も、ジュニアの大きな大会があるので幾度となく行ったゲレンデです.

 そんな子供たちも、いつの間にか成人 ・・・・・ 親が何もしなくても、子供はちゃんと育つというのを実感しています (汗) .






 今夜はいつもよりもほんの少しだけボリュームを上げて聴いています.
 録音がとてもいいから、やっぱりちょっと大きめの音のほうがいいですね.






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   " Misty / 山本 剛 " (TMB - 30)





   1.  Misty 
         (E.Garner) ・・・・ 7:16 
   2.  Blues 
         (T.Yamamoto) ・・・・ 7:59
   3.  Yesterdays 
         (J.Kern-O.Harbach) ・・・・ 6:10
   4.  Honey Suckle Rose 
         (T.Waller-A.Razaaf) ・・・・ 6:04
   5.  Smoke Gets in Your Eyes 
         (J.Kern-O.Harbach) ・・・・ 6:03
   6.  I Didn't Know What Time It Was 
         (R.Rodgers-L.Hart) ・・・ 6:25
   7.  Angel Eyes
         (M.Dennis) ・・・・ 4:44





   山本 剛 (p), 福井 五十雄 (b), 小原 哲次郎 (ds)
   Recorded at Aoi Studio, Tokyo, August 7, 1974.







 大好きな二人の日本人ピアニストが、 本田竹廣 と 山本剛 です ・・・・・ 唸らせてくれるのは ホンタケ 、酔わせてくれるのが ヤマちゃん .
 なんて、ボクは思っているのですがみんなはどうなんでしょう.


 ジャケット写真はインターネットでいい写真が無かったので、持っているアルバムをスキャナーで取り込みましたが、ちょっと白けてしまいますね.
 本当はもっときれいな緑なんですがね.


 ボクの持っているアルバムは、 2002 年に XRCD24 でリマスターされたものです.
 もともとのアナログ盤の録音が良かったのと、今聴いているオーディオがあまりにもショボいので、正直この CD がどのくらい素敵な音になっているのかをボクは感じ取ることができませんが、とにかくいい音で鳴っていますよ.
 こんな素敵なアルバムでさえも、今ではなかなか手に入れることが難しくなっているようです.
 以前から幾度となく言っていますが、 日本の Blue Note ・・・・・ Three Blind Mice (TBM) のアルバムは是非みんな再販して欲しいですね.




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 アルバム・タイトルは "Misty" ・・・・・・・ エロール・ガーナー が 1954 年に作曲したバラードの名曲です.
 "Misty" の名演とくればこのアルバムを挙げる方も少なくないくらい、このアルバムでの "Misty" は魅力的な演奏です.
 独特の タメ の中で流れでてくるメロディの美しさがとってもいいですね.
 この演奏に関しては、なんにも言うことのないようなとても素敵な演奏なので、まず聴いてみてください.


 2 曲目がオリジナルの他は、ほとんど有名なスタンダードが選曲されています.
 この辺りも人気の所以ではないでしょうか.
 曲でいったら、ボクは最後の "Angel Eyes" が大好き ・・・・・ この演奏が最後に入っているので、最後の最後まで酔わせていただけます.



 スローなバラードばかりでなく、 2 曲目の "Blues" のような演奏が、 山本剛 の真骨頂かもしれません.
 こういった曲も本当にうまく弾くんですよねぇ.
 "Honey Suckle Rose" もゴキゲン.



 なんだかんだ言っても、このアルバムは 山本剛 の代表アルバムに間違いないし、とっても素敵なアルバムに間違いありませんね.
 ルーキーに自信を持ってお勧めできちゃいます ・・・・・・ が、残念ながら Amazon にも HMV にも新品は無いようです.


 まだ聴いたことのない人には、是非とも聴いて欲しいのですが ・・・・・・ .

Blues For Tee + ライブ・ハウスに・・・

 昨日の暖かさのせいで、今朝は雨がパラパラ ・・・・・
 でも比較的暖かい朝だったのですが、その後どんどん気温が低くなり、風も強く寒い一日になりました.
 でも木曜日 ・・・・・・ 明日は金曜日、すぐに土曜日です.


 昨日 Diana Krall のアルバムを聴いていて思ったんですが、やっぱりボクはああいった大きなホールでの演奏よりも、小さな店でのライブが好きです.






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  "Blues For Tee / 山本剛"





  1 Blues For Tee
  2 I'm Glad There Is You
  3 The In Crowd
  4 I Can't Get Started
  5 Speed Ball Blues
  6 Broadway




  山本剛(p), 大由彰(b), 大隅寿男(ds) 
  1974.12.25 六本木 "ミスティ"






 例えばこんな感じのライブのほうが、ずっと好きです.
 ブルース・フィーリング溢れる、小粋なアルバムを聴きながら今夜は少しばかり昔の思い出なんかを ・・・・


 ボクの通っていたジャズ屋ですが 2 年くらいすると、もともとの家業だった呉服屋を改造してそこにグランドピアノを放り込み、ミュージシャンを呼んで常連だけのライブを開くようになりました.
 その後、さらにエスカレートし店内の大改造を行い、ライブ・ハウスを作ってしまいました.
 お金もたくさんある訳ではないので、天井なんかはコンパネに常連で絵心のある連中が手書きのイラストを書いて貼り付け.
 ボクも 3 枚書いた記憶があります (少しばかりの絵心ですが) .
 ・・・・ Sonny Criss , John Coltrane ともう一枚何か書いたけれど忘れました.

 もともとがライブ・ハウスのための設計ではないので、スペース的にもかなり狭く、空いているスペースにお客さんが酒を持っていって聴くというような感じ.
 だから演奏の迫力は物凄いものです.




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 井野信義 、 金井英人 、 大友義雄 、 板橋文雄 ・・・・・
 結構、そうそうたるメンバーがやってきては、ホットな演奏をしていきました.
 ビブラフォンなんかも入った日にはもーーーー ・・・・・
 ほとんどお客が満員電車状態 (かなり、オーバーです) .
 こっちのお店は、確か週一日だけ (曜日は忘れました) の営業で、たまにバイトの男の子が店の中でピアノの練習をしたりしていました.
 ジャズ屋の方は、レコードを取り扱っていたので店内で油を使うようなメニューがなかったのですが、さすがにライブハウスではもう少しきちんとした食事も出そうと、新しいメニューも増やしたりしました.


 この頃聴いた音はほとんど忘れてしまいましたが、あの時の雰囲気だけはずっと覚えています.
 音響的にも決していいとは言えないし、演奏もよかったのかどうなのかもわかりません.
 でも、あの時代のいくつかの演奏の雰囲気が、ボクのジャズの原点かもしれません.
 ボクと彼女は二人で聴きながら、みんなに聞こえないくらいの小さい声で 「イェーィ」 とか掛け声かけたりして.
 常連の S 氏は決まってタイミング悪い掛け声で、演奏が終った後みんなにからかわれたり.
 そうかと思うと I 氏はコブシきかせて 「いぇーい」 ・・・・・ 妙に演歌っぽかったり.


 このアルバムや Blue Note のライブ・アルバムはそんな昔の思い出を蘇らせてくれます.
 やっぱりボクはこういったライブがいいなー ・・・・
 決して有名なミュージシャンでなくても ・・・・ 


 最後にこのアルバムについてですが、以前にも書いた "Live At The Misty" と同じ日の演奏です.
 もともとは LP 3 枚で発売されていたのですが、 CD 化の際に "The In Crowd" がこの "Blues For Tee" と "Live At The Misty" に分割して収められました.
 この 2 枚の CD アルバムはとにかくいいです ・・・・ 大好きです.
 すでに廃盤になっているようですが、これを見つけた時はほんとうにうれしかったなー.


 このアルバムの目玉は "The In Crowd" でしょうね.
 とにかく演奏を聴けば思わずニコッとしてしまうような、ファンキーでイカシタ演奏です.
 ノイズを拾うための 3 本のマイクがとても効いています.
 お店の中の雰囲気がとてもよく伝わってきます.
 もちろん、演奏自体の録音も素晴らしい.


 以前ジャズをまったく聴かない女性と 六本木アルフィー にいって、 鈴木勲 グループの演奏聴いたんですが、あの雰囲気だけでも満足してもらえました.
 曲なんかわからなくても、目の前でベースが弾け、ホーンが唸りをあげ、タイコがリズムを刻めば、それだけで楽しくなります.



 こういうのが、ライブの楽しさですよね.

Live at the Misty / Tsuyoshi Yamamoto

 ブログの訪問者数を見ると、みごとに 0 と 1 が並んでいます.
 二進法の世界ですね、珍しく今日は 3 人も!!
 一体こんな辺鄙なブログをだれが覗くのか、すごく興味があります.
 ここって、ほんとうに見つかりにくい路地裏のジャズ屋そのものですから ・・・・・・


 昔から大好きな日本人ピアニストに、山本剛がいます.
 特に好きなアルバムが 六本木 「Misty」 でのライブ・アルバム.
 アナログでは "Live at the Misty" , "Blues for Tee" , "The in Crowed" と 3 枚で発売されていましたが、そのうちの "The in Crowed" のアルバムは CD になるときにそれぞれに組み入れられてしまいました.



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 実はこのアルバムは 2 枚持っています.
 1 枚は 2006 年に発売されたもので、オリジナルの "Sweet Georgia Brown" , "The Loving Touch" , "Dark Eyes" , "Moanin'" の 4 曲だけが収録されています.

 もう一枚は 1991 年に 西ドイツ で発売されたものです.
 上記の 4 曲に、アルバム "The in Crowed" から "Blues in the Basement" , "For once in my live" , "You are my sunshine" の 3 曲が追加されています.
 ちなみにアルバム・タイトル曲の "The in Crowed" は "Blues for Tee" に入っています.


 で、内容なのですが一曲目を始まった瞬間から、あたかも地下のジャズハウスにいるかのような錯覚に陥ります.
 まず録音がいいです、これは "Three Blind Mice" (TBM) レーベルに共通しているのですが、非常に奥行きがはっきりわかる、クリアな録音で大好きです.
 これはもう、プロデューサー 藤井武 氏の成せる技でしょうね ・・・・・・・
 話は違いますが、数年前 TBM ブランドの販売を中止する直前、 TBM からまとめて 10 数枚アルバムを購入しましたが、そこにちょこっと藤井氏からのメッセージがかかれており、なにかジーーンときたのを覚えています.

 こういうメーカーを潰しちゃいかんのですがねー.



 演奏はもう言うまでもありません、当時駆け出しの山本剛はもちろんですが、個人的にはベースの大由彰氏がいいんです.
 とにかく歌いまくりのベースで、ライブにはほんとうにぴったり.
 こんな演奏を目の前にすれば、間違いなく楽しいはずです.
 それはお客さんの様子からも覗えますね.

 "For once in my live" のアドリブにさり気なく流れる "Santa Claus is Coming Tonight" のフレーズ ・・・・・


 1974 年 12 月 25 日クリスマス、 六本木 の夜の一場面です.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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