なにか、今年の冬の訪れは遅いような ・・・・・・ まだまだ、暖かな日が続いていますね.
ボクの携帯は、まったく電話やメールが来ない日が続いたかと思うと、なぜかメールや電話が多く来る日があったりと ・・・・・ まるで持ち主の精神状況のような、裏表のある携帯さんです.
そして今日は、珍しくいろいろなメールなどが多く来た日.
ただ、嬉しいことばかりではなく、知人のお父様が亡くなったという悲しい連絡も入っていたり ・・・・・ .
この曲は、きっと神を讃えるような曲なのでしょうか.

"Mercy, Mercy, Mercy / Cannonball Adderley"
1. Fun
2. Games
3. Mercy, Mercy, Mercy
4. Sticks
5. Hippodelphia
6. Sack O' Woe
Nat Adderley (cor), Cannonball Adderley (as), Joe Zawinul (p),
Victor Gaskin (b), Roy Mccurdy (ds)
Recorded live at the Capitol Studio A, Hollywood, October 20, 1966.
Cannonball Adderley を代表するアルバム ・・・・・・ には、違いありません.
がっ、シリアスなジャズ・ファンたちにとっての評価は、あまりいいものではなさそうです.
ボクは、なぜか Cannonball のアルトの音が、いまいち好きになれなかったんですよね.
だからアルバムも数枚で、そんなに好んでは聴きません.
このアルバムを最近購入したきっかけは、ズバリ ・・・・・・・ 999 円という価格でした (笑) .

アルバム全体を聴いてみると、ファンキーなジャズなのですが、あまりにも 4 曲目のアルバム・タイトルにもなっている "Mercy, Mercy, Mercy" のインパクトが大きすぎます.
この一曲があることによって、アルバム全体がゆる〜い感じ ・・・・・ というか、シリアスなジャズとはかけ離れているような捉え方をされてしまっているように、ボクは思ってしまいます.
そうは言っても、このアルバムはビルボード誌のポピュラー・アルバムの13位まで登りつめたアルバム.
さらに "Mercy, Mercy, Mercy" はシングルカットされ、ヒットチャートの 11 位 ・・・・・・ これって、ジャズのアルバムにしては、想像もできないくらいとってもとってもすごいことなのです.

その "Mercy, Mercy, Mercy" なのですが、まる教会のゴスペルのような感じ.
MC のバックで、オルガンが響き、観客の掛け声や口笛 ・・・・・ まるで映画 "The Blues Brothers" の一場面じゃないですか.
曲自体は単純なリフの繰り返し.
"Oh! Lord" ・・・・・ "hallelujah" ・・・・・ なんて聴こえてきそうです.
ロック・ビートで聴きやすく、 Joe Zawinul のエレクトリック・ピアノをフューチャーしてます.
単純だからこそ、一度聴くとそのフレーズが自然と口から出てしまいそうな曲です.
まぁ、確かに悪くないですよ、悪くは ・・・・・・・・・・・
ただボクはやっぱり ??? ・・・・ だからこのアルバムはずっと購入を控えていました.

"Mercy, Mercy, Mercy" を書いた Joe Zawinul は、この Cannonball のグループで数年活動したのち Miles Davis に引き抜かれ、 "In A Silent Way" や "Bitches Brew" のアルバムに参加し エレクトリック・マイルス 時代の一翼を担ったミュージシャンでもあります.
その後 1970 年代に入り、 "WEATHER REPORT" で活躍したのは有名な話しです.
改めて聴いてみると新しい発見がありました.
特に 6 曲目の "Sack O' Woe" なんかとてもファンキーでソウルフルな演奏で ・・・・・・・ うんうん、こういう演奏だよね.
ボクが好きな演奏はこうなんですよ.
まるで Blue Note の Fred Jackson や Harold Vick のようにブローする Adderley ・・・・・ いいじゃん.
おまけに Nat Adderley (ルーキーの皆さんのために説明しておくと、 Cannonball の弟です) もゴキゲン.
スタジオ・ライブという独特の雰囲気がすごくいいんです.
そうなってくると、 1 曲目や 2 曲目の演奏もいいと思ってしまう ・・・・・ そして
このアルバムって、やっぱりいいアルバムなのか ・・・ ????

このアルバム、なぜかジャケットにはシカゴの "The Club" でのライブという表記が、表にも裏にもされています.
ところが、これはまったくの嘘で、録音されたのはロサンゼルスのスタジオ.
どうしてこんなことになったのかは、ボクの知識ではわかりかねます (涙) .
ちなみに Mercy を一つ取って "Mercy, Mercy" という曲にしてしまうと、Don Covay という R&B ミュージシャンの 1964 年のデビュー曲になり、その時バックでギターを弾いていたのが、あの伝説のギタリスト Jimi Hendrix 様なのであります.
さらに翌年には、 The Rolling Stones がこの曲をカバーしています.
"Mercy, Mercy, Mercy" とはまったく関係ありませんでしたが、余談まで.