Miles_Davis

Live at Plugged Nickel

 どうも最近は余裕がないなぁ.
 仕事量はそんなに変わらないのですが、仕事がらみのいろいろなお付き合いやら何やらで、ゆっくり休めない感じなのです.


 そのせいか、どうも足が山に向きません.
 もうすぐ梅雨明け、昨年は梅雨明けと同時に 立山縦走 したんだけれど ・・・・・・・



 おまけに、最近になって新しいプロジェクトの一員になったので 9 月まではかなりハードなスケジュール.
 特に 9 月、どうなっちゃんでしょうか.

 ナンクルナイサー ・・・・・ なんて言いながら過ぎてくれればいいのですが.


 雨降りだからしっかりジャズ、たまには マイルス でも聴いてみましょう.






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  Miles Davis the complete live at Plugged Nickel 1965
   (Disc.7 December 23, 1965. 4th set)





  1. Stella by Starlight
       (N.Washington-V.Young) ・・・・ 14:20
  2. All Blues
       (M.Davis) ・・・・ 12:22
  3. Yesterdays
       (J.Kern-O.Harbach) ・・・・ 5:32
  4. The Theme
       (M.Davis) ・・・・ 4:13





  Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p),
  Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
  Recorded live at Plugged Nickel, December 23, 1965.






 ジャズ聴き始めた頃、よくはわからなかったけれど、なぜかこの "Plugged Nickel" でのライブアルバムは結構好きでした.
 まぁこの録音がされた頃はスタンダード曲中心でしたし、メンバーも 黄金のクインテット なんですから当たり前と言えば当たり前かな.

 ただ、当時は "Live at Plugged Nickel vol.1" だけしか持っていませんでした.
 "vol.2" はいつか買おうと思っていながら、ボクのアナログ時代は終焉を迎えてしまいましたから (笑).


 そして何年かぶりでこの演奏を聴いたのが "The Complete Columbia Album Collection" を購入してから.
 そこでようやく "vol.2" も手に入りました.
 このボックスを購入したのは、確か 2009 年 11 月.
 それと同じ頃に、オークションで見つけたのが今日のアルバムの入っているボックス.




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 シカゴ の "Plugged Nickel" での演奏をすべて収録した 7 枚組のボックスセットです.
 でも最近になって、この 1992 年に発売された国内版のあとに発売されたアメリカ盤には、曲目は同じながら日本盤より演奏時間の長いトラックが 10 曲も入っているようです.
 そしてその 10 曲は、その後日本盤の "クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル" 、 "ハイライト・フロム・ザ・プラグド・ニッケル" 、 "モア・クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル" にあらためてロング・バージョンが分散収録されたようですね.
 なんとややこしい話なのでしょう (苦笑)


 そんなアメリカ版のジャケットがこれ.




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 さすがに、このアメリカ版を買う余力はありませんので、ボクは国産のみでも満足.


 このアルバムの特徴は、演奏されている曲がかなりダブっていることで、そしてそれらの演奏がいろいろな意味で違っているところでしょうか.
 曲のほとんどは、お馴染みの曲やスタンダードなので演奏の違いがよくわかったりします.

1
 このアルバムの前には "E.S.P." ・・・・・ 前と言っても、録音されたのが 1 月なので、年こそ同じでもほぼ一年くらいのスパンがあります.
 そして翌年 6 月には "Miles Smiles" .
 徐々にフリー的な要素の加わって言った頃ですので、スタンダードを中心にしていた最後の演奏と言ってもいいでしょうか.


 この 7 枚目の 2 曲目から 4 曲目の 3 曲は、 "Live at Plugged Nickel vol.2" に収録されていました.




Miles 1965

 このボックスのいいところは、 7 枚の CD 一枚ごとにしっかりしたライナーノートが付いていることでしょうか.
 これがかなり読み応え有りますし、興味を惹く内容なのです.


  Disc.1 プラグド・ニッケルの残像: 児玉紀芳
       The History of Miles: 油井正一
  Disc.2 I Remember Plugged Nickel: ウェイン・ショーター
  Disc.3 Miles は生きている: 野口久光
  Disc.4 タモリ meets Miles: タモリ
  Disc.5 村上"ポンタ"秀一 meets Miles: 村上"ポンタ"秀一
  Disc.6 菊池武夫 meets Miles: 菊池武夫
  Disc.7 Miles への思慕: ジョージ・バトラー
       Miles talks of Miles: マイルス・デイヴィス

 錚々たる皆さんが書いています.


 いつもの小川さん の名前がありませんが、このボックスの概要と ウェイン・ショーター のインタビューが 小川さん でした.
 想像ですが、このボックス販売の企画部分にも関わっていたような雰囲気です.


 このボックスは マイルス の死を受けて発売されたもののようです.
 流石に 7 枚通して聴くのはちょっとできそうもありませんが、やっぱり Miles はすごいですねぇ.





 突然、プリンタが stole しました.




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 少し前からインクの減り方がおかしかったのですが、今日スキャナを使おうと思ったら、 「プリンタヘッドが違う」 というようなエラー・メッセージ.
 一応ヘッドを外して、再度立ち上げてみたもののダメ.

 Canon のサポートへ電話したら、 「すでに昨年でサポートが終了したため修理は不可能」 ときっぱり.
 まぁ覚悟はしてましたが ・・・・・・・・


 古いけれどしっかり使え、特にスキャナは重宝していただけにちょっとショックです.

 諦めながらも再度電源を ON/OFF していたら ・・・・・・・・・


 メッセージが消え、スキャナできるようになりました (笑)


 でも、いつ動かなくなってもおかしくなさそうな雰囲気です.
 新しいものを探しておかないといけませんかねぇ.


 ここでの出費は ・・・・・・・・・・・・ とても イ・タ・イ !!!

ONゼミ in 雨ことばカフェ

 昨夜は、半年前から企画していた 小川隆夫 氏の "ONGAKU ゼミナール in 雨ことばカフェ" でした.
 企画と言っても、そう大したことをした訳でもなく、単にお店と小川さんとの連絡調整しただけ ・・・・・・・・
 ほとんど、お店の方に おんぶにだっこ 状態でした.



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 会場は 長野県 伊那市 という、ちょっと交通の便が悪い場所.
 都心からは、車だったら中央道で来ることができますが、鉄道だとちょっと不便な場所です.
 伊那市 は人口 70000 くらいの小さな町.
 そんな小さな町で見つけたのが、ちょっと素敵な空間を持つこのレストラン " 雨ことばカフェ ".



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 お店の場所は、 伊那インター からまっすぐの場所です.
 外観はあえて塀をめぐらし中がわからないようにしてあるのか、知らないとちょっと入り辛いようなたたずまい.
 入口も道路側ではなく、裏側から入って行きます.

 田舎の小さな町にしては、ちょっとイカしたお店.



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 店内も光の取り入れ方がうまく、とても落ち着いた感じです.
 さらに奥のほうは吹き抜けになっているので、解放感もアリアリ.



 そもそも、どうしてここで "ON ゼミ" をやろうなんて思ったのか ・・・・・・
 一部ではスタッフの女の子をボクが気に入ったから、というような噂が流れていますが、それに関してはノー・コメント.


 一番は前にも書いたお店の雰囲気でしょう.
 広さも広すぎず、かといって窮屈でもないちょうどいい感じ.
 室内の明るさも、ジャズ聴くにはちょうどいい雰囲気.

 そしてこのお店の料理.
 地元産の食材を使い、料理の中心は せいろ蒸し というのがいいんですねぇ.
 昨夜も "ON ゼミ" 終了後、食事をいただいてきましたが、美味しかった.
 ボク自身、野菜は 「○○ + 野菜」 と言う感じでしたが、たまにこういった野菜がメインになっているお料理をいただくのもいいなぁ.

 "あさりと野菜の酒蒸し" をメインとしたご飯でしたが、野菜のしっかりした味が堪能できました.
 特に一緒に出された、サツマイモの入った豆乳 (だと思うんですが、聞かなかったので?) のスープが、程よく香辛料が効いていてとても Good .
 写真撮ればよかった ・・・・・・ .

 そんなステキな料理のお店なので、この辺りも 小川 さんに合うんではないかと ・・・・・・・・


 そして幾度か打ち合わせした、お店のオーナーも全面的に協力していただきました.
 今回はかなり無理なことをお願いしたのですが、笑顔でみんな受けていただき感謝です.
 きっと笑顔の裏の顔はかなりひきつっていたのではないでしょうか (笑)




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 小川 さんとスタッフの記念写真.
 真ん中にいるのがオーナーの 有賀 氏 ・・・・・・ やっぱり心なしか笑顔がひきつっているかな.


 スタッフ全員がいい感じです.
 特にホールの女の子の 天然さ が何ともいえず・・・・・・・・ .
 新しい魅力をまた一つ見つけました.




 さて、 "ON ゼミ" のレポートはいつもきちんとアルバム写真などを載せ、話の中のエピソードも紹介していましたが、今回はすべて割愛です.
 というのは、今回ボクは曲出しをしていたので、とてもお話しに集中できす ・・・・・・

 ですのでこの部分はさらりと紹介しますね.



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 今回のテーマは "マイルス・デイヴィス で聴く モダン・ジャズの変遷" .
 1917 年のジャズとしては初めてレコーディングされた演奏から、 1969 年の "Bitches Brew" まで、いろいろな時代の演奏を全 12 曲.
 途中 15 分ほど休憩を入れ、約 2 時間 30 分.
 特に後半最初、 小川 さんが マイルス と初めて会った時からの話しは、みなさんとても興味深げに聴いていました.


 写真は当日のパンフレット.
 数字が書いてありますが、これは音出し用 CD のトラック番号で、開始前に 小川 さんが持参した CD のトラック番号を書きこんでくれました.
 9 番目の "So What" のところに #8 と書きこんでありますが、 "Miles In Tokyo" の CD には 6 曲しか入っておらず ・・・・・・・ ちょっとアセっちゃいました (笑)


 音響のほんのちょっとしたトラブルはあったものの、ほぼスムーズに終了.



 普段はなかなか、短時間の間に時代を越えていくような聴き方をしないので、こういう聴き方をすると改めてジャズの変化の様子がよくわかりました.
 そして マイルス・デイヴィス の偉大さも ・・・・・・・




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 最後にさりげないポーズの 小川 氏 ・・・・・・ やらせではありません (笑)


 このお店では、今後も小川氏を招いてイベントを開催する予定ですので、ボクもできる限りバックアップしていきたいと思っています.
 ただし、この次はお客さんとしてゆっくり ・・・・・・・・・ (笑)

 今回は、今日開催される 伊那高校駅伝大会 の前日と言うことで、市内のホテルがすべて満杯状態.
 次回は他のイベントとブッキングしないようにしないと ・・・・・・ とりあえず 高遠の桜 の時期だけ外せばいいかな。



 初めての開催と言うこともあり、お客さんも予定した人数より少し少なめでしたが、初めてのこういったイベントに満足して帰っていただけたのではないでしょうか.
 
 ボクはとりあえず無事に終わってなにより ・・・・・・・




 さて、仕事に行こう !!



 そうそう ・・・・・・・ このお店を選んだ一つの理由に、ボクのブログ・タイトルにイメージが重なったことも.

When I Fall in Love

 最近、暇な時間を見つけては以前書いたブログの修正しています.
 修正と言っても、本文を書き直すのではなく、使用したアルバムジャケットの写真を今のような大きさに変更しているだけですが.
 2 年くらい前のブログは、写真も小さく、バランスもゴチャゴチャした感じがあります.
 だから写真の大きさを整えて、少しさっぱりと.


 そんな作業しながら、ついつい以前書いた本文も読んだりしちゃうので、作業がホントに捗りません (笑)

 つい最近書いたように記憶している記事が、もう 2 年以上前だったり、ずっと昔に書いたと思った記事がつい数ヶ月前だったりと、いろいろ読み返してみると発見があったりします.
 おまけに、こんなこと書いていたんだと自己嫌悪に陥るような文章もちらほら ・・・・・・・・



 まぁ老後の楽しみにゆっくり読めるように、もう少し頑張って続けましょう.

 
 
 マラソン・セッションの中の一枚です.
 特に最後の曲がとても素敵です、今夜はこの曲からいろいろな話題をメインに.

 
 




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   " Steamin' / Miles Davis "





  1. Surrey with the Fringe on Top
          (R.Rodgers) – 9:05
  2. Salt Peanuts
          (D.Gillespie-K.Clarke) – 6:09
  3. Something I Dreamed Last Night
          (S.E.Fain) – 6:15
  4. Diane
          (L.Pollack-E.Rapee) – 7:49
  5. Well, You Needn't
          (T.Monk) – 6:19
  6. When I Fall in Love
          (V.Young-E.Heyman) – 4:23





  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)

  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ,
    # 1 – 4 & 6 : May 11, 1956.
    # 5 : October 26, 1956.






 以前 "Relaxin' at Chocolate" でも書きましたが、このアルバムも有名なマラソン・セッションでの録音の中の一枚.
 しかし発売されたのは 1961 年になってからです.




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 一曲目の "Surrey with the Fringe on Top : 飾りのついた四輪馬車" がいいですね.
 と言っても、ここでの Coltrane はあまりボクの好みではありません ・・・・・ 決して Coltrane が嫌いなわけではなく、この時期のこのグループでの演奏の多くで、ちょっと浮いている感じを受けてしまうんですよね.
 "Diane" でも、軽妙な Miles のソロの後に登場する Coltrane は、どうも力んでいるような気がしてなりません.
 当時、 Coltrane の起用にはかなりバッシングがあったようですが、何となくわかる様になった今日この頃です (笑) .


 "Something I Dreamed Last Night" はこの頃の一つの Miles という感じで、なんも言うことないような演奏です.
 やっぱりこういった歌ものの演奏は、いつ聴いてもグッときます.


 そして、ボクがこのアルバムで一番好きなのは最後の曲 ・・・・ "When I Fall in Love"
 この曲って 1952 年に公開された映画 "零号作戦 (原題: One Minute to Zero )" のために書かれた曲.
 でもこの映画ではなく、もっと後につくられた映画のほうがずっと有名かもしれませんね.





 今日の話題は、こちらの映画がメインだったりします.
 その映画は、当時一世を風靡した メグ・ライアン が出演した映画です.






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  " めぐり逢えたら "





  監督 : ノーラ・エフロン
  脚本 : ノーラ・エフロン 、 デヴィッド・S・ウォード
  原案 : ジェフ・アーチ
  原題 : Sleepless in Seattle
  製作 : ゲイリー・フォスター
  製作総指揮 :
        リンダ・オスト 、 パトリック・クロウリー
  出演 : トム・ハンクス (サム)
        メグ・ライアン (アニー)
        ビル・プルマン (ウォルター)
        ロス・マリンジャー (ジョナ)
        ロージー・オドネル (ベッキー)
        ギャビー・ホフマン (ジェシカ)
        ヴィクター・ガーバー (グレッグ)
        リタ・ウィルソン (スージー)
        キャリー・ローウェル (マギー)
  音楽 : マーク・シェイマン
  撮影 : スヴェン・ニクヴィスト
  編集 : ロバート・ライターノ
  配給 : トライスター・ピクチャーズ 、 コロンビア映画
  日本公開 : 1993 年 12 月 11 日
  上映時間 : 105 分




 1957 年に制作された恋愛映画 (・・・ 今では 死語 かな) の決定盤的映画、 ケーリー・グラント と デボラ・カー 主演の "めぐり逢い" (An Affair to Remember) をベースにして作られている作品で、有名なクライマックスなどは一部同じように使われています.
 内容的にはガチガチの恋愛映画というよりも、ラブ・コメディの色合いが強いかもしれません.


 ちょっと臭い感じで、いかにもというようなシナリオではありますが、ボクは結構この映画好きです.
 久しぶりに観てみましたが、まぁ悪くないんじゃないの.

 この頃の メグ・ライアン のキュートさは、もう何とも言えないくらいです.
 逆に、この頃の トム・ハンクス は何となく冴えない感じがしてしまいます ・・・・・ 悪くはないんだけれどねぇ.
 ボクは同じ年に公開された "フィラデルフィア" から彼に好感をもち、次の "フォレスト・ガンプ/一期一会" で大好きな俳優の一人になりました.


 ストーリーは書きませんが、この映画に使われている曲が素敵です.
 "As Time Goes By" をはじめ、 "Stardust" 、 "Bye Bye Blackbird" 、 "A Kiss to Build a Dream On" ・・・・・
 Nat King Cole の "Stardust" や Joe Cocker の "Bye Bye Blackbird" の場面などは、グッときちゃいますねぇ.
 おまけに C&W の名曲 "Stand by Your Man" なんかも流れてしまうのです.

 そして "When I Fall in Love" .
 この映画のエンディング曲で、 セリーヌ・ディオン と クライヴ・グリフィン がデュエットしています.
 
 この映画って、こういった音楽的センスのいい映画でもあります ・・・・・ ボク好み.




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 そしてこの映画、主演の二人以外にも注目してみましょう.
 アニー のフィアンセ ウォルター を演じているのが ビル・プルマン .
 彼は、 "インデペンデンス・デイ" での トーマス・J・ホイットモア大統領 役が印象的でした.


 サム の伯父さん (?) グレッグ 役は、 ヴィクター・ガーバー .
 あの "タイタニック" で船の設計主任 トーマス・アンドリュース を演じていました.
 派手さはありませんが、いい俳優さんです.


 亡くなった妻 マギー 役の キャリー・ローウェル は、 リチャード・ギア の現在の奥様です.


 そしてこの映画には結構素敵なセリフがあったりもします・・・・

  「毎朝ベッドを抜け出して、一日中空気を吸って吐いて
   そしたらそのうちに、起きることも呼吸することも
   自然にできるようになるだろう
   時がたてば幸せだった日々の想い出も
   少しずつ薄れていくに違いない ・・・・・ 」



 ・・・・・・・・・・・・・・・ "When I Fall in Love"

 こんな恋はもうないでしょうね、ボクには .
 だから、こんな映画でも観ながら、想像の世界でうっとりするとします.

Quiet Nights

 ブログなどの文章を書いていると、書く前に書こうと思っていたことをついつい忘れてしまうことがよくあります.
 書き終りしばらくたってからブログの文面を読んでいて、ふと、そう言えば違うこと書くつもりだったのに ・・・・・・ って.
 

 似たようなことで、持っているアルバムの簡単なデータをまとめているのですが、なぜかこのアルバムが落ちていました.
 このアルバムはボックスセットの中の一枚で、データまとめる際にも、みんな一緒に入力したので落としてしまうはずはないんだけれどなぁ ・・・・・・ .

 今日は朝から雨降り、
 特に外に出るつもりもないので、ちょっと多めな録音データを抱えるこんなアルバムでも聴いて、のんびりします.






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  " Quiet Nights / Miles Davis"





  1. Song No.2 (a.k.a. Prenda Minha)
      (G.Evans-M.Davis) ・・・・・ 1:35
  2. Once Upon A Summertime
      (J.Mercer-M.Legrand-E.Barclay-E.Marnay) ・・・・・ 3:23
  3. Aos Pes Da Cruz
      (M.Pinto-J.Goncalves) ・・・・・ 4:13
  4. Song No.1
      (G.Evans-M.Davis) ・・・・・ 4:31
  5. Wait Till You See Her
      (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・・ 4:02
  6. Corcovado
      (A.C.Jobim) ・・・・・ 2:42
  7. Summer Night
      (H.Warren-A.Dubin) ・・・・・ 6:04
  8. Time of the Barracudas
      (G.Evans-M.Davis) ・・・・・ 12:44
  9. Blue Xmas (To Whom It May Concern)
      (M.Davis-B.Dorough) ・・・・・ 2:40
  10. Devil May Care
      (B.Dorough) ・・・・・ 3:26
 
        

   (# 8-10 Bonus track not part of the original album)





 # 3 & 6 : Recorde at Columbia 30th street studio, NYC, July 27, 1962.
 # 4 & 5 : Recorde at Columbia 30th street studio, NYC, August 13, 1962.
 # 1 & 2 : Recorde at Columbia 30th street studio, NYC, November 6, 1962.
  Miles Davis (tp), Gil Evans (arr.cond),
  Shorty Baker, Bernie Glow, Louis Mucci, Ernie Royal (tp),
  J.J. Johnson, Frank Rehak (tb),
  Ray Alonge, Don Corrado, Julius Watkins (frh),
  Bill Barber (tuba), Steve Lacy (ss),
  Jarome Richardson, Albert Block, Ray Beckenstein (fl),
  Garvin Bushell, Bob Tricarico (bassoons),
  Janet Putnam (harp), Victor Feldman (p), Paul Chambers (b),
  Jimmy Cobb (ds), Willie Bobo (bgo), Elvin Jones (perc)



 # 9 : Recorde at Columbia studio A, NYC, August 21, 1962.
 #10 : Recorde at Columbia studio A, NYC, August 23, 1962.
  Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Frank Rehak (tb),
  Bob Dorough (p.vo), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds),
  Willie Bobo (bgo)



 # 7 : Recorde at Columbia studios, Hpllywood, CA, April 17, 1962.
  Miles Davis (tp), Victor Feldman (p),  Ron Carter (b), 
  Frank Butler (ds)



 # 8 : Recorde at Columbia studios, Hpllywood, CA, October 9, 1963.
  Miles Davis (tp), Gil Evans (arr.cond),
  Richard Perissi, Bill Hinshow, Arthur Maeba (frh),
  Paul Horn, Buddy Collette, Gene Cipriano (as.ts.a-fl.fl),   
  Dick Leith (tb), Fred Dutton (bssn), Marjorie Call (harp),
  Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)








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 今日のような静かな雨降りの午後に聴くにはピッタリのアルバムです.

 いつものような何回か聴きながら、曲のデータ部分を先に書き始め、その後他のデータ集めをしてみました ・・・・・ と言っても、いつもの本やネット検索が中心ですので、そう大したものは拾ってきていませんが.
 Miles Davis のことだったら、 "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫著、平凡社)" を読むとある程度のことが分かるので非常に重宝しています ・・・・・ これがボクにとっての "いつもの本" .
 そして、書いたのは "いつもの小川さん" .


 で、このアルバムの部分を読んでみると、 Miles 自身はこのアルバムには何の思い入れもないということを言っていたようでした.
 Miles 曰く 「何とかボサノヴァをやろうとしただけのアルバム ・・・・・」

 Miles は父親を直前に失くしていたのでやる気を失い、 Gil Evans は新しいことに行き詰った感じで、結局当時流行りだったボサノヴァをやってみた ・・・・・ .


 ですが、ボクはこのアルバムそんなに悪くないんじゃないかと思っています.
 結構聴きやすいですし、こんな感じの日に何気なく流しておくにはいい感じじゃないかと.
 "Corcovado" の演奏にしても、とてもリリカルな演奏で、いいと思うんだけどなぁ ・・・・・


 "マイルス・デイヴィスの真実" のなかでも、まったく同じような意見を 小川さん が書いていました.
 

 Miles の音色は、大都会の暗闇を切り裂くように疾走するような感じで緊張感や危険な香りがプンプンするのですが、このアルバムでの演奏はもう少しゆったりと街の中を漂っていく感じです.

 ボサノヴァ テイストではありますが、 「これが ボサノヴァ だ」 というようなアルバムではありません. 
 いかにもというと Gil Evans のアレンジの中で、淡々と吹いている Miles の姿があります.
 そこにコンガやパーカッションが入って、ボサノヴァ独特のリズムを刻んでいるだけのことです.




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 オリジナルは 7 曲目までですが、 1997 年の CD 発売の際に 8 曲目がボーナスとして加えられました.
 そしてこのアルバムでは、さらに 2 曲が加わった 10 曲になっています.
 しかし、ボク個人としては 7 曲目までで十分だったかと ・・・・・・ 8 曲目からはアルバム全体の雰囲気全体がちょっと変わってしまったような感じも受けてしまいます.


 繰り返しかけ流していても、まったく気にならないアルバムにもなります.
 こういうアルバムもありですね ・・・・・ 結構評価は低いですが (笑) .







 さて最初にも書いたように、書く前に書こうと思っていたことをついつい忘れてしまうということですが、先日のブログも違うことを書こうと思っていました.
 それは、ボクが時々顔を出してのんびりしている スターバックス のこと.



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 ボクが行く スタバ は大型デパート内にある スタバ.
 このデパートは昨年できたばかり、お客さんも結構いるので スタバ も割と混んでいます.
 このデパートに併設されている TOHO シネマズ で映画を観る時にういでに スタバ というパターンが多いのですが、何も予定がない休日にも顔を出すことがあります.


 座る場所はいつもは決まって、柱の陰にある一人用ソファー ・・・・ ここがボクのお気に入りです.
 でもこの一人用の席は店内に一か所しかないので、当然他の方が座っている可能性があります.
 先日お店に行ったら、比較的空いており二人用のソファー席も空いていたのですが、お気に入りの一人用席はすでに先客が ・・・・・ .
 それまで 4 連勝だったのに、 5 連勝はなりませんでした (笑) .


 いつも iPad で音楽聴きながら電子書籍読んでコーヒー飲んでいるのですが、たまに店内を見渡すと小さな子供を連れた若いお母さんが結構多いんです.
 そして多いのが、ローカル色豊かなオジサン・オバサン達.
 いつもの講習会で東京に行ったとき、 京橋 の講習会場そばにある スタバ に結構行くのですが、やっぱりかなり客層が違うなぁ ・・・・・ と思ってしまいます.


 スタバ では小さなカップで新商品などを店内で配っているのですが、なぜかボクのところは素通り.
 なんで ・・・・ ?
 イヤホンしているからかなぁ ・・・・ .
 まさか、オヤジだから ・・・・

 これも 2 回連続でスルーでした、こちらの連勝記録は止まって欲しいものです (笑)




 さてさて、朝夕めっきり涼しくなってきました.

 辺りの景色も、周りの田んぼは黄金色で、すでに稲刈りも始まっています.
 しばらくすると紅葉 ・・・・・・・ そしていつの間にか冬がやってきます.



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 さすがにタオルケットでは寒く、数日前から毛布をかけて眠っています.
 


 そして秋の夜長は、こんなアルバムでも静かにかけながら読書でも ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・ Quiet Nights .

Love For Sale

 "Love for Sale" ・・・・・・・

 ミュージカル "The New Yorkers" のために C.Porter が作曲した曲.
 "いろいろな恋を売り物にしている" 売春婦のことを歌った歌で、当時は曲よりもその内容から趣味のよくない曲とみられていたようです.



 原曲のテンポはわかりませんが、ボクの持っているこの曲の演奏のほとんどがアップ・テンポな演奏でした.
 そんな中で、ちょっと淡々とした感じの演奏を ・・・・・ と言っても、このアルバムは 1 曲目の演奏だけでも有名すぎるくらい有名.



 モダン・ジャズの代表的アルバムと言っても過言ではありません.







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   " Somethin' Else / Cannonball Adderley " (BLP-1595)






   1. Autumn Leaves
         (J.Kosma) ・・・・・ 10:55
   2. Love For Sale
         (C.Porter) ・・・・・ 7:01
   3. Somethin' Else
         (M.Davis) ・・・・・ 8:11
   4. One For Daddy-O
         (N.Adderley) ・・・・・ 8:21
   5. Dancing In The Dark
         (A.Schwartz-H.Deitz) ・・・・・ 4:03
   6. Bangoon (Alison's Uncle)
         (H.Jones) ・・・・・ 5:05

    (#6 Bonus track not part of the original album)





  Miles Davis (tp), Cannonball Adderley (as), Hank Jones (p),
  Sam Jones (b), Art Blakey (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, March 9, 1958.






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 このアルバムのことについては、改めてボクが紹介するなんかないくらい有名ですし、いろいろなエピソードがいろいろなところに書かれているので、ほんの少しだけこのアルバムのことを書いて、あとはどうしてこのアルバム ・・・・ 曲にたどり着いたかという辺りを中心に書いてみましょう.


 このアルバムは Blue Note を代表するアルバムであり、特に 1 曲目の "枯葉" は、この曲の代表的な演奏でもあります.
 麻薬に溺れていた マイルス・デイヴィス に暖かい手を差し伸べていたのが、 Blue Note の アルフレッド・ライオン であり、その恩義を忘れなかった マイルス が彼に恩返しのつもりで行ったレコーディングでした.
 ただ、この時には マイルス は Columbia との契約を結んでいたため、彼自身のリーダー名は使用できなかったため、 キャノンボール・アダレー をリーダーに祭り上げて吹き込まれました.
 リーダーこそ キャノンボール ですが、実質的なリーダーは完全な マイルス ・・・・・・ マイルスのアルバムと言っても決して過言ではないでしょうか.




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 "Love For Sale" の演奏は、 ハンク・ジョーンズ の流麗なソロから、ちょっとテンポアップして マイルス のテーマ部演奏、そして キャノンボール のソロへと.
 マイルス の淡々としたテーマ演奏とは対照的な、 キャノンボール の少し早目のソロのバランスが何とも言えませんね.
 ハンク・ジョーンズ も途中でほんの短いソロをとりますが、これはもう少し聴きたいかなと.






 さてここからが今日の本題です.

 ちょっと前に "Marvel's The Avengers" を観てブログを書きましたが、その時に出演者の一人 スカーレット・ヨハンソン を調べてみたら、 "ブラック・ダリア" に出演していたことが判明.

 それで昨夜、久しぶりに DVD で観直してみました.





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   " ブラック・ダリア (The Black Dahlia) "




   監督 : ブライアン・デ・パルマ
   脚本 : ジョシュ・フリードマン
   出演 : ジョシュ・ハートネット (バッキー・ブライカート)
        スカーレット・ヨハンソン (ケイ・レイク)
        アーロン・エッカート (リー・ブランチャード)
        ヒラリー・スワンク (マデリン・リンスコット)
        ミア・カーシュナー (エリザベス・ショート)
        マイク・スター (ラス・ミラード)
        フィオナ・ショウ (ラモーナ・リンスコット)
        レイチェル・マイナー (マーサ・リンスコット)
   音楽 : マーク・アイシャム
   撮影 : ヴィルモス・スィグモンド
   編集 : ビル・パンコウ
   配給 : ユニバーサル映画 、 東宝東和  
   日本公開 : 2006 年 10 月 14 日
   上映時間 : 121 分






 この映画の原作は、 1947 年 1 月 15 日にアメリカで発生した猟奇殺人事件を ジェイムズ・エルロイ が小説にして 1987 年に発表、彼の LA 四部作の第一作目の作品です.
 映画はこの小説をベースに作られています.

 映画については断片的に覚えている程度で、ほとんど忘れていました.
 だから アーロン・エッカート (最近では "世界侵略: ロサンゼルス決戦" 、 "ダークナイト" など) や、 ヒラリー・スワンク ( "ボーイズ・ドント・クライ" 、 "ミリオンダラー・ベイビー" など) が出ていたことさえ忘れており、映画を見始めて少しずつ思い出していきました (笑) .



Black Dahlia 003

 もちろん、 スカーレット・ヨハンソン のこともほとんど忘却の中. 
 この映画自体はそこそこ評価はよかったようですが、興行的には今一つ、おまけに スカーレット・ヨハンソン に至ってはかなりネガティブな批評が多かったようですね.



 映画の舞台は戦後間もない LA ハリウッド ・・・・・・ 上流社会の退廃的な雰囲気や、その反対のアンダーグラウンドな部分なども結構よく描かれていると思います.

 殺人事件捜査の途中にでてくるのが レズビアン・バー ・・・・・・ 同性愛 もこの映画の中では一つのキーワードでした.
 そしてそこに流れるのが "Love For Sale" です.
 これは物語にも売春婦が関わってくるので、敢えてこの曲を選んだのではないでしょうか (推測) .



  
 で、それを歌っていたのが ・・・・・・・・・・・・・・・・・・




K_D_-Lang-in-Austin-Texas-001

 そう、 k.d.Lang なのです ・・・・・・・ ちょっと 「ええっ ・・・ 」 って感じでした.

 だって彼女は、同性愛であることをカミングアウトした人です.
 まんま物語の世界と同じ過ぎちゃって、逆にちょっと笑えない感じでした.

 彼女はカミングアウトしたにも関わらず、人気は衰えることなく、多くの人たちに好意的に受け入れられています ・・・・・ だからこそ、 2010 年 2 月の バンクーバーオリンピック 開会式でも歌っていますよね.
 この時の レナード・コーエン の "ハレルヤ" はよかったなぁ.





 ということで、"Marvel's The Avengers" から スカーレット・ヨハンソン 経由で "ブラック・ダリア" へいき、そこから同性愛と k.d.Lang を経由して "Love For Sale" 、さらにこの曲から "Somethin' Else" へと ・・・・・・


 まるで物語の捜査のように、いろいろ広がっていった今日の話題でした.

Decoy

 今日はちょっとブログ・デザインのマイナー・チェンジ.
 ほんとに、大した変更じゃないんですが ・・・・・・・ まぁ気持の問題ということで.
 できるだけ希望するイメージに近づけたいのですが、カスタマイズなども以前したけれどうまくいきませんでした (涙) .
 無料なのでいろいろ文句は言えませんが、もう少しスタイリッシュなデザインが欲しかったりして.
 



 そんなことを思う休日ですので、せめて音楽はスタイリッシュなものを聴いてみます.
 昨日の Diana Krall もクールでしたが、今日はもっともっとクールな演奏.
 たまには Miles ・・・・・・・ それも後期の作品でも聴いてみましょう.


  



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    " Decoy / Miles Davis " 





  1. Decoy (M.Davis-R.Irving III) ・・・・ 8:33
  2. Robot 415 (M.Davis-R.Irving III) ・・・・ 1:09
  3. Code M.D. (R.Irving III) ・・・・ 5:58
  4. Freaky Deaky (M.Davis) ・・・・ 4:34
  5. What It Is (M.Davis-J.Scofield) ・・・・ 4:31
  6. That's Right (M.Davis-J.Scofield) ・・・・ 11:12
  7. That's What Happened (M.Davis-J.Scofield) ・・・・ 3:30




  # 4 : 
  Miles Davis (tp.synth.arr), John Scofield (g),  
  Darryl "The Munch" Jones (b), Al Foster (ds), 
  Mino Cinelu (perc)
  Recorded at NY, June 30, 1983.


  # 5 & 7 : 
  Miles Davis (tp.synth.arr), Bill Evans (ss),
  John Scofield (g), Darryl "The Munch" Jones (b),
  Al Foster (ds), Mino Cinelu (perc)
  Recorded live at Canada, July 7, 1983.


  # 1 , 3 & 6 :   
  Miles Davis (tp.synth.arr), Branford Marsalis (ss),
  John Scofield (g), Robert Irving III (synth),
  Darryl "The Munch" Jones (b), Al Foster (ds),
  Mino Cinelu (perc), Gil Evans (arr - #6)
  Recorded at NY, October 10-11, 1983.


  # 2 :
  Miles Davis (tp.synth.arr), Robert Irving III (synth),
  Mino Cinelu (perc)
  Recording data is Unknown.







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 アメリカ はもちろん ・・・・・・・・ Miles Davis という偉人は、まだまだ世界中の多くの人たちの心に中で生きているようです.
 先日 カリフォルニア州 在住の NetHero さんが、 Hollywood Bowl で行われた記念イベントとコンサートを観てきたようです.
 詳細は彼のブログに 記念イベントコンサート の模様として、二回にわたり書かれています.

 

 このアルバムは 1984 年にリリースされたアルバムです.
 演奏はすべて 1983 年の演奏ですが、このアルバムのために行われた演奏というよりも、この時期録音された演奏を寄せ集めてアルバムが作られたというニュアンスが近い感じです.



 
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 ( Montreal International Jazz Festival, Theatre St.Denis, July 7, 1983. )

 写真は 7 月 7 日の モントリオール・ジャズ・フェスティバル のもので、この時の演奏のこのアルバムには収められていますが、ボクはこのライブ演奏よりも Branford Marsalis が入っている演奏のほうが好きです
 とにかく Branford のサックスがいいっ.
 そしてこの 3 曲での Miles がいいっ.
 

 ただ、アルバムとしては先に書いたように、寄せ集めた演奏で構成されているので、まとまりがないかもしれませんし、メンバーの若干の入れ替わりなどがあり、 Miles Davis のアルバム全体を見回した時に重要視されるようなアルバムではないかもしれません.


 そう言えば、クインシー・トロープ と共著した "マイルス・デイビス自叙伝" の表紙は、このアルバムの写真です.
 この本もすでに廃刊になっており、オークションなどでたまに見かける程度になってしまいました.
 機会があれば、程度のいいものを見つけて買おうと思っています.


 Miles の音楽って、聴けば聴くほどハマっていってしまいます.
 一昔前なんか、エレクトリックなんて見向きもしなかったのですが、最近ではその音楽に自然に身を委ねてしまいます.
 おまけに人間的な部分もすごく興味がわいてきています.
 今さら ? ・・・・・・・ って感じですが (笑)



 ただ、この頃の演奏ってどの曲がどのアルバムに入っているかなんてまったくわかりません.
 感覚的にかなり似たような感じの演奏が多いので ・・・・・・ と、言い訳.

 まぁ曲名なんか知らなくても、アルバム名なんて知らなくても、楽しくなれますから ・・・・・
 ・・・・・・・・・ 開き直り (笑)


   参考文献 : "マイルス・デイヴィスの真実" (小川隆夫著、平凡社)





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 今日の午後の空です.
 遠くに灰色の雲が霞みのようにかかっていますが、青空も覗いていました.


 九州地方の大雨によって大きな被害がでていますね.
 ニュース映像を見ても、とても考えられないような光景が広がっています.
 ボクの住んでいる地域は、雨が少ない地域なので、とてもこんな大規模な水害は想像もつきません.
 すでに 20 万人以上が避難指示対象になっており、亡くなられた方も 20 名を越えています.
 まだまだこれからも警戒が必要のようですが、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです.
 


 多くの家屋が床上浸水になり、これらのみなさんの災害復旧もどうするんだろう.
 とても地方自治体だけで対応するようなレベルではありません.
 今の内閣、こういった災害対応きちんとできるのでしょうか ?
 
 自分たちの政治生命を守るのではなく、国民の命や生活を守ってもらいたいものです.

Relaxin' at Chocolate

 昨日から、どうも大荒れのお天気ですね.
 昨日の午前中は、ボクの地域でも雷と雨が止んだり降ったりと.
 今日も午前中は気持ちのいいお天気で青空が広がっていましたが、夕方からは下り坂に.
 大阪辺りでは、午前中も雷と豪雨のようでした.

 温暖化の影響でしょうか ・・・・・・ 最近の天候不順は、シャレになりません.




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 ちょっと マイ・ブーム になりそうな予感 ・・・・・・ 先日の いつもの講習会 で知ったチョコレート菓子です.
 これ、結構いけます.
 カナダの BROOKSIDE というメーカーから発売になっている "ダークチョコレート アサイー&ブルーベリー" .

 周りのチョコレートがセミ・スイートで、その中のグミの酸味がとてもいい感じです.
 講習会終了後、会場ビル 1 階にある "ナチュラル・ローソン" によって購入して帰ってきました.
 Amazon でも、もっと安くいろいろな種類を購入できそうなので、とりあえず一通り注文してみようかと思っていますが ・・・・・・・・ どんどん太りそうな予感が.




 そんなチョコをつまみながらのリラックス・タイム.
 アルバム・タイトルもぴったりです.







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  " Relaxin' / Miles Davis "





  1. If I Were A Bell
         (F.Loesser) ・・・・ 8:13
  2. You're My Everything 
         (Dixon-Young-Warren) ・・・・ 5:16
  3. I Could Write A Book 
         (Rodgers-Hart) ・・・・ 5:07
  4. Oleo 
         (S.Rollins) ・・・・ 6:16
  5. It Could Happen To You 
         (Burke-Van Heusen) ・・・・ 6:35
  6. Woody'n You 
         (D.Gillespie) ・・・・ 5:02




  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)

  # 1-4 : Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, October 26, 1956.
  # 5,6 : Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956.







 Miles Davis の Prestige 時代の最後を飾るような演奏です.
 あまりにも有名な マラソン・セッション による録音で、最初に発売されたアルバムです.

 と言っても、ルーキーのみなさんにとっては何のこっちゃ・・・・という世界なので、この伝説とも言える マラソン・セッション について書いてみましょう.




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 1955 年 7 月に開催された ニューポート・ジャズ・フェスティバル での演奏により、一躍スーパースターとなった彼が、それまで契約していた Prestige から大手の Columbia へと契約を結んだのですが、問題は Prestige との契約が残っていたことでした.
 すでに Prestige は Miles に対して前金を支払って、レコーディングの優先権を持っていました.
 両レコード会社の話し合いにより、 1957 年から Columbia でのレコード販売をしていいものの、 Prestige にも複数枚のアルバムを出せるという妥協案で決着.


 ところが当の Miles は、一刻も早く Prestige から離れて Columbia の仕事がしたかったようで、この契約を一日も早く終わらせてしまおうと考えついたのが、ジャム・セッションのように一気に数十曲演奏し録音してしまうという方法でした.

 そこで 1956 年の 5 月と 10 月の 2 回、ハッケンサックのスタジオにメンバーを集めて一気に 25 曲を録音しました.
 さながらスタジオ・ライブという感じでしょうか.
 まぁここまでだったら普通のミュージシャンでも決してできないことではないのですが、これら、ほとんど 1 テイクで録音された演奏のほとんどが、名演と呼ばれているところが Miles Davis たる所以なのであります.




 このメンバー ・・・・・ オリジナル・クインテット も、 Columbia 移籍に伴って結成されたものでした.
 だから Columbia としては、この オリジナル・クインテット による演奏が当然自社から最初に発売されることを望んでいましたので、 Prestige に対して Columbia で吹きこんだ "'Round About Midnight" (1956年発表) より後に マラソン・セッション のアルバムを発売し、さらに一年に一枚のみの発売という条件を Prestige に対して出しました.
 そのためこれら マラソン・セッション の演奏は、 "Rilaxin'" 、 "Workin'" 、 "Steamin'" 、 "Cookin'" というタイトルで 4 枚のアルバムになり、 1957 年から 1960 年にかけて一枚ずつ発表されました.
 (この マラソン・セッションで演奏された "'Round About Midnight" の演奏だけは違うアルバムに収録されています)



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 さて演奏ですが ・・・・・・ これだけ伝説とも呼ばれているセッションですので、当然ながら素晴らしい演奏です.
 ただ、 John Coltrane については、いろいろなところでも書かれているように、ボクもあまりいいとは感じません.
 特に 5 月に吹き込まれた 2 曲は ・・・・・・・ ううぅ〜〜〜〜ん、って感じ.
 なのに、同じ年の 9 月に吹き込まれた Columbia の "'Round About Midnight" を聴くと、こちらは鳥肌が立つほど素敵なソロを吹いたりしています.
 約半年間の成長も確かにあるのかもしれませんが、ボクは単にこの 5 月の体調がよくなかったんじゃないかと、独自の理論を展開しております (笑) .



 この マラソン・セッション で演奏された曲のほとんどは、有名なスタンダードが中心になっていますので、そんな曲から選んで聴いてみるのも、ルーキーのみなさんにはいいかもしれません.
 "If I Were A Bell" の演奏なんて、本当にゴキゲンですよ.
 どうせだったら、 "Relaxin' At Camarillo" でも一緒に吹き込んでくれたらもっとゴキゲンだったんですが.



 ただ、最近は Columbia の後年のアルバムもガンガン聴いちゃっているので、このあたりの演奏を久しぶりに聴いてみると、年代を感じてしまいますね.
 そうは言っても、名盤には違いがありません.



 参考文献:
 "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫著 平凡社)"
 "ジャズ名盤おもしろ雑学事典 (小川隆夫著 ヤマハ・ミュージック・メディア)"

もう一つの 1964 年の日本

 少し前に、 "ALWAYS 三丁目の夕日 '64" を観ました.
 この映画も色々な評価がありますけど、ボクはそれなりに楽しかったですね.




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 古き良き時代 ・・・・・ まるでボクの HN そのものですが ・・・・・・ そんな日本の 1 ページを、人情味あふれるストーリーで魅せてくれます.
 多少、お涙ちょうだい的なストーリーではありますが、わかっていてもつい感動しちゃうんですよね.
 景色こそ違いますが、映画の中のワンシーンと同じように、遠い昔に体験したことのあるような経験が蘇ってきます.
 今ほど物に満たされてはいなかったんだけれど、なにか今より満たされていたような記憶があります.

 この映画の中では、やっぱり "六ちゃん" ・・・・・・ この 堀北真希 いいですねぇ.


 そしてあのテーマ曲 ・・・・・・ あのテーマ曲が流れただけで、 夕日町三丁目 の風景が広がっちゃうんですよね、うるうる.

 こういうコテコテの人情味あふれる映画が、一本くらいあったっていいじゃないですか.
 この映画に関しては、また書く機会があれば ・・・・・・・・ .






 そんな "ALWAYS 三丁目の夕日 '64" の舞台となった 1964 年.
 映画でも幾度となく登場した 東京オリンピック の年ですね.
 そしてこの年の 7 月、ジャズの巨人が来日しました.







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   " Miles in Tokyo / Miles Davis "




 
   1. Introduction By Teruo Isono ・・・・ 1:10
   2. If I Were A Bell
            (F.Loesser) ・・・・ 10:14
   3. My Funny Valentine 
            (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・ 12:45
   4. So What 
            (M.Davis) ・・・・ 8:02
   5. Walkin' 
            (R.Carpenter) ・・・・ 9:11
   6. All Of You 
            (C.Porter) ・・・・ 11:18
   7. Go-Go (Theme And Announcement) ・・・・1:19





   Miles Davis (tp), Sam Rivers (ts), Herbie Hancock (p),
   Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
   Recorded Live at Kohseinenkin Hall, Tokyo, July 14, 1964.





 このアルバムも賛否両論 ・・・・・・ どちらかというと 否 のほうが多いかもしれません.
 その話題の中心となるのが、 Sam Rivers です.
 ボクも彼のテナーがダメなので、当然このアルバムに関しても完全なる 否 !

 でしたが、幾度となく聴いていくうちに ・・・・・・・ どうなの?
 そんなに悪くはないかな、確かに Sam Rivers の演奏は好みじゃないけれど ・・・・・・.



 
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 演奏された曲も、まだスタンダードを中心にしたお馴染みの選曲です.
 "So What" が始まった時の歓声 ・・・・・・ わかるなぁ.
 きっと、昨年の東京ドーム Eagles 公演でボクが体験したような ・・・・・・・・ あの "Hotel California" のイントロが流れた出したような感じなんだろうな、 「待ってましたっ」 って感じ.
 
 それだけにその後の Miles の荒々しいソロや、 Sam Rivers のフリーキーなソロを聴いて唖然としたんじゃないでしょうか (笑) .



 アルバムとして重要なアルバムであることは、きっとみんながその通りと言うでしょうか.
 Geoge Coleman が抜け、その代わりに Sam Rivers が加入し日本公演の後すぐに脱退し、 Wayne Shorter が代わりに入り "黄金のクインテット" が完成します.
 結果的に Sam Rivers がこのグループに在籍したのは、日本公演までの約一カ月.
 ただこの一カ月というのは最初からわかっていたようなことが "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫 著)" にも書かれています. 
 その短期間に残された演奏が、唯一この日本公演の演奏ですので.



 1964 年 7 月、 Miles グループは初来日し、
   7 月 10 日 名古屋市公会堂
   7 月 11 日 大阪フェスティバル・ホール
   7 月 12 日 東京 日比谷公会堂
   7 月 13 日 大阪フェスティバル・ホール
   7 月 14 日 東京 厚生年金会館 
   7 月 15 日 京都 円山公園野外音楽堂
と、超過密スケジュールをこなしました.

 このアルバムは 厚生年金会館 での演奏が収められていますが、後年 "The Unissued Japanese Concerts 1964" というアルバムに、 12 日の 日比谷公会堂 、さらには千秋楽 15 日の 京都 円山公園野外音楽堂 でのステージの模様が収録されています.
 特に 15 日雨の中での 京都 円山公園野外音楽堂 のステージは、日本での最高のステージとも言われています.
 このアルバムは、いつか手にしてみようかと思っています.


 相変わらず Miles の演奏は、キレのある演奏で、いつものように緊張感ありあり.
 それにも増して、 Tony Williams のドラムがこれまた凄いですね.


 Miles グループの中で George Coleman のテナーはちょっと古いスタイルだったし、逆に Sam のテナーは、二歩も三歩も先を行きすぎていたのかもしれません.
 でもボクは、 George の演奏が結構好きでした、ちょうどそんな演奏が同じ年に吹き込まれています.
 奇しくもこの年、スタイルの違った三人のテナー奏者が、 Miles グループでのライブを行い、それぞれレコード (CD) になっています. 
 この辺りの聴き比べも、結構楽しいものがあります. 
 そして翌年、あの "Plugged Nickel" を最後に、スタンダード中心のお馴染みの演奏から決別していくのでした.




 東京オリンピック ムード一色、高度経済成長まっただ中の日本を、 Miles はどんなふうに感じたのでしょうか.
 "三丁目の夕日" のようなホンワカした日本は、そこにはなかったのかもしれませんね.

On The Corner

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 昨日と同じような青空が広がってます、 蓼科山 もくっきり.
 遠くの山の上に少し雲がある程度で、家の周りは雲一つない快晴.
 気温も高く、日が差し込むリビングはポカポカ状態.
 まるで初春という感じでした.





 インフルエンザのほうはほとんど完治状態ですが、喉に痰が絡むような感じが改善せず、咳が少し出ています.
 仕事も問題なくできるのですが、一応マスクは手放せません.

 
 そんなんで、天気がいい休日もしばらくは家でゴロゴロすることに決めています.
 今日も何をしようか ・・・・・・・・ と思い付いたのが、 Miles Davis のアルバムを iTunes へのインポート作業.
 なぜか、 "Complete Columbia Album Collection" のアルバムは Sonic Stage (Sony だからということもありませんが・・・・(笑)) に入れてあったため、機会があれば移そうと思っていました.

  "Complete Columbia Album Collection" の 52 タイトル ( 70 枚) と、 "Complete Live At Plugged Nickle 1965" の 8 枚のインポート作業、ほぼ一日がかりでした.




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 結構疲れました ・・・・・・ こんなことで気持ちのいい一日が終わってしまった.
 まぁ、どこかに出かければお金もかかってしまうので、引きこもっているのも悪くないかな.




 そういえば、最近 Miles を聴いていなかったので聴いてみることにします.
 作業用に聴いちゃうので、こんなアルバムがいいかもしれません.
 この手のアルバムは、ジャズという固定観念なんか捨てて、単純にリズムや音を楽しむほうがずっと向いていそうです ・・・・・ しかめっ面しながらのシリアスな聴き方は、似合いません.







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  " On The Corner / Miles Davis "





  1. On the Corner / New York Girl /
    Thinkin' One Thing and Doin' Another / 
    Vote for Miles  ・・・・・ 19:55
  2. Black Satin ・・・・・ 5:16
  3. One and One ・・・・・ 6:09
  4. Helen Butte / Mr. Freedom X ・・・・・ 23:18

    (All Compositions by Miles Davis)





 #1: Recorded at Columbia Studio, New York, June 1, 1972.
  Miles Davis (tp), Dave Liebman (ss), Teo Macero (sax),
  John McLaughlin (el-g), Chick Corea (el-p), Herbie Hancock (el-p),
  Harold I. Williams (org.synth), Collin Walcott (el-sitar), 
  Michael Henderson (el-b), Billy Hart (ds), Jack DeJohnette (ds), 
  Al Foster (ds), Don Alias (ds), Badal Roy (tabla)


 # 3,4: Recorded at Columbia Studio, New York, June 6, 1972.
  Miles Davis (tp), Carlos Garnett (ts.ss), David Creamer (el-g),
  Herbie Hancock (el-p), Harold I. Williams (org.synth), 
  Collin Walcott (el-sitar), Michael Henderson (el-b), Billy Hart (ds),
  Jack DeJohnette (ds), M'tume (perc), Badal Roy (tabla)


 #2: Recorded at Columbia Studio, New York, July 7, 1972. 
  Miles Davis (tp), Cedric Lawson (key), Reggie Lucas (el-g),
  Khalil Balakrishna (el-sitar), Michael Henderson (el-b), 
  Al Foster (ds), M'tume (perc), Badal Roy (tabla)







 演奏に関するデータは、 "Complete Columbia Album Collection" に付いている解説書からのデータを録ってみたのですが、 Wikipedia 等に掲載されているものとは、若干演奏者の名前が違っています.
 どちらが正しいかはボクは不明なので、 "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫 著)" で調べてみましたら、 こちらのデータもまたまた違っています ・・・・・・・・・・ 一応 小川さん に敬意を表して 小川さん のデータをここでは掲載しておきます.
 当時のいろいろな証言から推測すると、 小川さん のデータが一番正しそうですね. 



 iTunes や CD プレーヤーでの再生では、きっと 8 曲と表示されるでしょうが、アルバムなどの表記は 4 曲.
 1 曲目に 4 曲、 4 曲目に 2 曲が一緒になっています.
 だから 1 曲目から 4 曲目までは全く同じりズ目で演奏が続いていくので、どこが曲のつなぎかボクはまったくもってわからないです ・・・・・ 一応、表示は変わるんですがね.
 でもこの一連になった曲の区切りって、誰が決めているんだろう???
 曲を作った Miles 自身も、そんなこと気にしてなかったんじゃないかと思うんだけれどねぇ.




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 このアルバムの収めれている演奏は、 Miles 自身の言葉で言う 「どこにも分類して押し込むことができない」 音楽.
 そして 「黒人のストリート・ミュージックに通じる喧騒感の表現」 ・・・・・・・ この喧騒感というのは聴いていてもわかるなぁ.
 ただ、先にも書いたように一つずつの音を拾いながら聴くような音楽じゃないでしょう.
 どんどん変化しながら音楽が進みます、テーマ部がどこにあるのかさえもわからなくなりそうです.

 このアルバム録音の数カ月後、コンサートツアーの模様が "In Concert" として録音され、そこで "Black Satin" も演奏されていますが、この辺りの演奏も聴き比べてみると面白いですね.
 Miles はメンバーに 「自分とは同じことをするな、他のメンバーとも違うことをしろ」 というようなことを言っていたようですが、それがフリー・ジャズのような混沌とした音楽にならず、ファンク色の強い一つの音楽になってしまうところがスゴイ.

 
 トランペットをリズム楽器のように使ったこのアルバムに対して、評論家の 油井正一 氏は酷評したようですが、まぁそんなに目くじら立てずに聴けばいいんじゃないでしょうか.
 ある人は、メロディ楽器として ワウワウ 使っていると感じるでしょうから.



 こういった音楽をジャズに結びつけようとしている人たちは「こんなのジャズじゃない」ってそっぽを向いてしまうでしょうが、結びつけること自体が間違ってるよね.
 それはもう、 1970 年に発表した "Bitches Brew" なんかもそう.
 全く新しい音楽だと思って最初から聴けばいいだけのお話し、後はそれが好きか嫌いか.
 偉そうなこと言ってますが、こんなことを言いながら、こんな音楽を違和感なく聴けるようになったのはここ数年のお話です.



 この時代も何となく聴いてみると結構面白いぞ ・・・・・ ただルーキーの皆さんにはちょっとお勧めしませんが.

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 最初は Prestige だけでもいいかなと思っていたのに ・・・・
 いつの間にか Columbia 時代も聴くようになり ・・・・
 Bitches Brew なんてとんでもないと思っていたのに ・・・・
 気が付いたら Columbia Box の "At Fillmore" なんかも聴いちゃうようになって ・・・・
 さらには "The Man With The Horn" も全然 OK ・・・・


 そして Warner Bros. のアルバムまで ・・・・・・・・・





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  " TUTU / Miles Davis "




  1. Tutu
  2. Tomaas
  3. Portia
  4. Splatch
  5. Backyard Ritual
  6. Perfect Way
  7. Don't Lose Your Mind
  8. Full Nelson

    (All songs composed by Marcus Miller)




  #5: Recorded February 6, 1986.
  Miles Davis (tp), Marcus Miller (b), 
  Paulinho Da Costa (perc), George Duke (other Instrumentals)

  #4: Recorded February 10, 1986.
  Miles Davis (tp), Adam Holzman (synth),
  Paulinho Da Costa (perc), Steve Reid (perc),
  Marcus Miller (other Instrumentals)

  #1: Recorded February 11, 1986.
  #3: Recorded February 13, 1986.
  Miles Davis (tp), Paulinho Da Costa (perc), 
  Marcus Miller (other Instrumentals)

  #2,6-8: Recorded May 12-25, 1986.
  Miles Davis (tp), Michal Urbaniak (vln-#7), 
  Bernard Wright (synth-#2,7), Omar Hakim (ds.perc-#2), 
  Marcus Miller (other Instrumentals)







 このアルバムとの最初の出会いはつい数か月前 ・・・・ 小川隆夫 氏がパーソナリティーを務めている Inter-FM "Jazz Coversation" での Miles Davis 特集で聴いたのが初めてでした.
 確か "いつもの講習会" を終え、京橋から東京駅まで歩いている途中に、リクエストでこの曲がかかりました.
 結構衝撃的だったなぁ〜


 そしてすぐに HMV へ注文 ・・・・・ たまたま一緒に頼んだアルバムが 11 月発売だったため、到着はかなり遅れてしまいましたが、その間にも You Tube で聴いていたりしてました.
 ちなみにこのアルバム、たったの 600 円 !! です.
 いくら International 盤だからといってもねぇ ・・・・・・ 価格崩壊もいいところです.




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 このアルバムは、 Miles が 30 年来共にしていた Columbia から Warner Bros. へ移籍した後の第一弾アルバム.
 とにかくアルバム・ジャケットのインパクトが強いです.
 このジャケット・デザインは、撮影が アーヴィング・ペン 、アート・ディレクションが 石岡瑛子 ・・・・ グラミー賞で ベスト・アルバム・パッケージ賞 を受賞しています.
 アルバム・タイトルの "Tutu" は、 1984 年ノーベル平和賞を受賞した南アフリカの平和運動家 デズモンド・ムピロ・ツツ からつけてあるようです.


 それまでのグループ・セッションという概念を捨て、シンセサイザーを多用し、オーバー・ダビングで録音したアルバムです.
 一般的な Jazz というカテゴリーに、無理やり押し込もうとするのは間違いでしょうね.

 5 曲目の "Backyard Ritual" だけが George Duke のアレンジですが、他の曲はすべて Marcus Miller です. その "Backyard Ritual" の演奏が ・・・・・ またいいんです.
 もちろんアルバム・タイトルでもある "Tutu" も大好きです.


 Miles はこんな演奏をアルバムで作り上げた後、ライブでそれを再現するためにミュージシャンを集めたようです ・・・・・・ ボクの大好きな Pink Floyd の場合はその逆で、まずライブで演奏して、それをスタジオで煮詰めてからレコードにしていました.
 このあたりの違いも面白いですねぇ ・・・・・・ .

 それにしても ・・・・・・ 聴けば聴くほどスゴイなぁ、 Miles は.



 そういえば Amazon のおすすめ商品に "Blue Notes in Black and White: Photography and Jazz" なる洋書が取り上げられていました.
 表紙は Miles ・・・・・・ あの Blue Note ジャケットで有名な Francis Wolff の写真も取り上げられているようでしたので、つい勢いで Click しちゃいました.





 さて天気予報では今日から崩れ気味で、山沿いは雪の予報だったと思いますが、朝から気持ちのいい青空が広がっていました.
 昨日の夜は、すごく星がきれいに見え、そのかわりに刺すような寒さ ・・・・・ 放射冷却現象でしょうか.
 朝、山々を見てみると 浅間山 もちょっと白く雪化粧.


 あまりに天気がいいので、給油に出たついでにラーメンなどを食しに ・・・・ と言っても、家からほんの 15 分程度の場所なのですが.



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 "らーめん みそ丸" というお店です.
 職場のラーメン通に教えてもらったお店.
 信州みそを使ったみそラーメンのお店で、メニューは数種類のみそラーメンだけです.
 長野市にも同じお店があり、そちらが本店のようです.


 ボクが注文したラーメンは、 "ねぎ丸" というラーメン 800 円也.



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 携帯だったのでボケてしまいました.

 麺は中太で少しちぢれで、ゆで加減はちょうどいい腰の強さで好感持てます.
 "ねぎ丸" なのでもやしの上に長ネギが載っています.
 このもやしの炒め加減が、ボクにはちょうどいいかな ・・・・・ 同じみそラーメンで最近よく行く京橋の "どみそ" のもやしは、ちょっとシャキシャキしすぎている感じで、もやしだけならこちらの "みそ丸" のほうがボクは好き.
 メンマは太くてこちらもシャキシャキ、写真の煮玉子はトッピングです.
 スープはそれほど濃厚という感じではありませんが、しっかりした味、背油も少し載っていますね. 


 東京に行った時は、 2〜3 食はラーメンなのですが、なぜか豚骨系がほとんど.
 ようやく最近は、京橋のみそラーメンが割り込んできたという感じです.

 やっぱりこれからの時期は、みそラーメンが恋しくなりますねぇ.

Footprints

 今日は暖かな日でした ・・・・・ 部屋にいてもちょっと暑いくらい.
 今日はお休みだったのですが、丸一日部屋に引きこもり状態で、 "いつもの講習会" に関係した翻訳作業に没頭してました.
  英語が苦手なボクとしては、うまい意訳が出てこず ・・・・・ ちょっとイライラしながら.
 でもこの手の作業、 4 時間くらいなら休まないで平気でやれてしまいます ・・・・・・ もう何年も前から、こんなことを繰り返しているので.
 こういう作業していて思うのは、いつでも完璧な "引きこもり" になれそうということ.
 まぁ、今でもそれに近いものありますがね (笑) .




 オークションで落札した MSR HUBBA HUBBA が数日前に届きました.
 早速確認の意味も含めて、リビングで組み立て.
 一人用の ”HUBBA” に比べると、やっぱり中はかなり広めです.
 これだったら空いているスペースに、いろいろ広げたりして置いておくことができます.
 気分は ・・・・・・・・・・・・・ こんな感じかな.




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 現行品は、フライシートの色がグリーンで写真のようなイエロー系はありません.
 ボクの購入したテントも、当然フライシートはグリーン.
 このテントには寒い時期でも使える "HP" というグレードがありますが、ボクのものは普通のタイプなので、本体がメッシュ、暑い夏はいいだろうけれど、春先や秋はちょっと厳しいかな.
 ただ、寒いような時に山登りするつもちもないので、まぁなんとかなるでしょう.


 これで片道 5 時間くらいの山も、一泊で登ることができます.
 めちゃ行動範囲が広がりそうで ・・・・・・ 今からワクワクです.
 金曜日は東京でバックパックでも見てこよう ・・・・ 今年はもう購入できるだけの蓄えがないので、購入は来年だけれど.



 さて、テン泊に必要な物 ・・・・・ あれば便利な物に Footprint なるものがあります.
 要は、テントの下に敷くグラウンド・シートのこと ・・・・・ こういう呼び方があるなんて、最近まで知りませんでしたが.
 HUBBA HUBBA にも専用の Footprint があり、きちんとポールにセットできるので便利そうです.
 これも来年になったら買いましょう.




 Footprints ・・・・・・・ 聞いたことのある響きです



 そういえば最近、 Miles の Bootleg CD の中にも登場しました.
 このオリジナルでも聴いてみましょうか. 





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  "Adam's Apple / Wayne Shorter" (BLP 4232)





  1. Adam's Apple
  2. 502 Blues (Drinkin' And Drivin')
  3. El Gaucho
  4. Footprints
  5. Teru
  6. Chief Crazy Horse





  Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p), 
  Reggie Workman (b), Joe Chambers (ds)  
  #1: Recorded February 3, 1966.
  #2-6: Recorded February 24, 1966.





 このアルバム録音当時流行りの ジャズ・ロック ・・・・・ それとも ロック・ジャズ ??
 まぁ呼び名はどうでもいいんですが、 8 ビートや 16 ビートで書かれた楽曲のことですよね.
 ここでも 1 曲目が 8 ビート ・・・・ アルバムは Wayne Shorter の代表作の一枚です.
 この代表作というのは、賛否両論ありそうですが、まぁ有名なアルバムに間違いありません.
 ただ、ご多分に漏れずロックっぽいビートを使っているが故に、発売当時このアルバムを敬遠していたジャズ屋もかなりあったようです.
 ボクの通っていたジャズ屋も、発売からかなり経っていたにも関わらず、リクエストに対して渋い顔をしてましたから.


 アルバム・タイトルの "Adam's Apple" ばかりが注目を浴びてしまいがちですが、ボクが好きなのはアナログ盤で言うところの B 面 1 曲目 ・・・・・・・ そう、 "Footprints" なのですよ.
 変拍子 (6/8 拍子) のメロディが素敵な曲.
 このアルバムの翌年吹き込まれた、 Miles グループのヨーロッパ公演でも、幾度となく演奏されている曲です.




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 ボクのほんとに乏しい知識では、この年の 10 月に録音された "Miles Smiles / Miles Davis" にもこの曲が収録されていますが、きっとこの Blue Note のアルバムが最初の録音のはず.
 当然、 1965 年録音の "At Plugged Nickel, Chicago" にも収録はされていません.


 1967 年のヨーロッパ公演では、必ず演奏されていたようです ・・・・・ それも、あの "Agitation" の次に.
 まぁこの辺りの演奏曲目は、 Bootleg の曲目見てもらうとわかるように、公演中ずっと決まっていたのかもしれません.
 肝心の演奏は ・・・・・・ Miles グループの演奏は、かなり感じが違っています.
 当時のスタンダード曲のアレンジように、かなりアップなテンポではなく、どちらかというとオリジナルに近い、ちょっとゆったり目のテンポでテーマに入るのですが、演奏自体はまったく印象が違います.
 一つの原因として、 Tony Williams の存在があるようにボクは思えてしまいます.
 興味のある方は、是非聴き比べをどうぞ.
 "Miles Smiles" も同様に、緊張感ありありです.


 ボクは、 Wayne Shorter の演奏のように、ゆったり感の中でモーダルに演奏しているほうが好きです ・・・・ Miles の演奏も悪くは無いのですが、緊張感漂い過ぎちゃって、ずっと聴いていると疲れちゃうんですよね.
 この辺の好みは、 "Oriental Folk Song" (BLP 4173 Night Dreamer) と同じような感覚です.
 Wayne Shorter のこういった曲に、結構弱いんです.





 テントの話から、Wayne Shorter 経由で Miles Davis まで行ってしまいました (笑) .


 そう言えば ・・・・・ FootPrint には 「衛星の予想落下地点」 という意味もあるようですね.

 ドイツの人工衛星、昨日インド洋に落下したんでしたっけ.
 被害とかなくってよかったですね ・・・・・ 万が一家にでも落ちて家が壊れたら、ドイツで補償してくれるのかなぁ〜なんて考えてました.

とっても素敵な Hush-a-bye

 昨日山から下りてきてから、天気は下り坂.
 夕方には雨降りになってしまいました.

 今朝も雨が結構降っていたのですが、早いうちにあがり、どんよりした雲の一日 ・・・・ 夕方撮った一枚.




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 今日は録画してあった "NHK アーカイヴス 「ジャズの帝王〜マイルス・デイビス没後20年〜」 " のまだ見ていない部分を見たり ・・・・・ 結構小川さん話しているじゃないですか、ほんの数分だけの出演とか言っていたくせに (笑) .
 午後になって WOWOW でアクション映画を見たりと、珍しく TV なんかをゴロゴロしながら観てました.


 そう言えば夕方からは 東京ジャズ の特集もやっていました ・・・・・ 30 分ほど観てみましたが、なんとなくボクのイメージとは違う感じがしたので、最後までは見ず仕舞い.




 ボクはこういった会場で聴くよりも、こんなアルバムのようなところで聴くほうが絶対好きです.
 先日の "Hush !" にかけて、今夜は "Hash-a-bye" の名演を.






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  "People Time / Stan Getz & Kenny Barron"




  Disk 1 :
  1. East of the Sun (And West of the Moon)
  2. Night and Day
  3. I'm Okay
  4. Like Someone in Love
  5. Stablemates
  6. I Remember Clifford
  7. Gone With the Wind

  Disk 2 :
  1. First Song (For Ruth)
  2. There Is No Greater Love
  3. Surrey With the Fringe on Top
  4. People Time
  5. Softly, As in a Morning Sunrise
  6. Hush-A-Bye
  7. Soul Eyes




  Stan Getz (ts), Kenny Barron (p)
  Recorded live at the Cafe Mountmartre, Copenhagen,
                   March 3 - 6, 1991.







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 ほとんどのアルバム (CD) は、なにか理由があって購入しています.
 このアルバムも最近購入したので、きっと理由があるはずなんだけれど ・・・・・ どうしても思い出せません.
 正直 Stan Getz のテナーを大好きな訳ではありません ・・・・・ イメージ的に 白っぽい 感じが昔からあります.
 だから、アルバムにしてもほんの数枚程持っているだけです.
 でも聴いてみると、 白っぽい という感じがあまりないので、いつもの食わず (聴かず) 嫌いだったことがよくわかりますね.


 そんな Stan Getz のアルバム ・・・・ それも 2 枚組で、金額的にもいつも購入する CD に比べれば高いアルバムを購入するには、きっと理由があったはずなんだけれどなぁ.



 Stan Getz が亡くなるちょうど 3 カ月前に録音されたアルバムです.
 1991 年 6 月 6 日肝臓癌のため亡くなり、遺体は火葬され、遺灰はマリブ海に撒かれました
 生涯にわたり、麻薬、アルコール、そして癌との闘病というある意味ではボロボロの人生なのですが、音楽を聴いていると、そんなボロボロな部分が見えないところがすごいですね.

 特にこのアルバムは、死期の迫っている時期で、アルバムのライナー・ノーツに書かれている Kenny Barron 手記にも 「一つのソロが終わるたびに息を切らしていた」 とありますが、目を瞑って聴いている限り、そんな Stan Getz のイメージはまったく浮かんできません.




GetzBarron-JT-0610

 このアルバムのほとんどがスタンダードで、名演と呼ばれるような演奏がいくつも入っています.
 そんな中で、ボクが一番気にいったのが "Hush-a-bye" .
 少しアップテンポ気味な中で、ハードにブローする訳でもないけれど、聴いていて感情が高ぶるような気持ちになってきます.
 最初のソロの後半 ・・・・・ 好きだなぁ、こういう演奏.


 このアルバムに関しては、 "First Song" が代表的な扱いを受けています.
 もちろんいい演奏です、ひとつひとつ音を絞り出すような演奏が、当時の Stan Getz の状態を考えるとより悲しく聴こえてしまいます.


 "People Time : The Complete Recording" という 7 枚組もあります.
 この 2 枚組を聴けば聴くほど、 7 枚組の完全盤も聴いてみたくなります.
 聴いてみたいと思う曲も、たっぷり入っています.
 ジャケット・デザインやセットとしての作りはかなり悪そうですが、きっとそんなこと無視できるくらいな内容のようです.
 こういったデュオ演奏って、どちらかというとあまり好きではなかったのですが、このアルバムはすごい.



 HMV を覗いてみたら ・・・・・・ 輸入盤 CD どれでも 4 点で 40 % オフ !
 なんというタイミングでしょう、ちょうど欲しかった CD が数点ありましたので ・・・・・・・・・

 一応 Amazon と比較して ・・・・・ Click しておきましたっ.

Bootleg Miles !

 昨日はブログ書きながら PC でサッカー観戦していたので、いつもにも増して中途半端なアルバムの聴き方になってしまったような気がします ・・・・・・ 汗.


 で、昨日の "Hush !" に引っかけて、 "Hash-a-bye" の素敵な演奏のことを書こうかと思っていたのですが、珍しくリクエストをいただいたので、違うことを書いてみましょう.







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  "Miles Davis Quintet - live In Europe 1967
         - the Bootleg Series Vol.1"




  -CD 1-
  1. Agitation
  2. Footprints  
  3. 'Round Midnight 
  4. No Blues
  5. Riot 
  6. On Green Dolphin Street 
  7. Masqualero   
  8. Gingerbread Boy 
  9. The Theme

  Live at Konigin Eliza bethzaal, Antwerp, Belgium, October 28, 1967.



  -CD 2-
  1. Agitation 
  2. Footprints 
  3. 'Round Midnight 
  4. No Blues
  5. Masqualero  
  6. Agitation 
  7. Footprints

  #1-5
  Live at Tivolis Koncertsal, Copenhagen, Denmark, November 2, 1967.
  #6-7
  Live at Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, Paris, France, November 6, 1967.



 -CD 3-
  1. 'Round Midnight 
  2. No Blues  
  3. Masqualero
  4. I Fall In Love Too Easily 
  5. Riot  
  6. Walkin'
  7. On Green Dolphin Street 
  8. The Theme

  Live at Paris Jazz Festival, Salle Pleyel, Paris, France, November 6, 1967.



 -DVD-
  1. Agitation 
  2. Footprints 
  3. I Fall In Love Too Easily
  4. Gingerbread Boy  
  5. The Theme 
  6. Agitation  
  7. Footprints
  8. Round Midnight 
  9. Gingerbread Boy  
  10. The Theme

  #1-5
  Live at Stadthalle, Karlsruhe, Germany, November 7, 1967.
  #6-10
  Live at Konserthuset, Stockholm, Sweden, October 31, 1967.




  Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p),
  Ron Carter (b), Tony Williams (ds)





 まずは残念なことから書きましょうか ・・・・・・ ネガティブですね、まったく.
 この 4 枚組のアルバムの 4 枚目は、その当時のライブ映像が入っていますが、実はこの映像 "Complete Columbia Album Collection" についてくる DVD 映像と全く同じものです.
 正確には、 "Complete Columbia Album Collection" の DVD に入っている "Walkin'" の映像は、今回のアルバムには入っていません.
 英文ライナーノーツを眺めていたら、最後のページにそのことが書かれていました.


 音も、 Bootleg (海賊盤ですね) のためあまりよくありません.
 音が悪いというか、バランスが悪いとでも言ったほうが正しいかな.
 ノイズがひどくて聴き憎いというような録音ではないので、最初から Bootleg ということを理解しての購入でしたら、まぁ問題なく聴いて楽しめるでしょう.
 ピアノなんかも、結構きれいに録れていますし.
 3 枚目なんかはかなり Miles が前のほうで聴こえます ・・・・ やっぱり演奏位置の違いで音にむらがあるのかな.


 演奏曲目とデータは上に書いておきましたので、 "Miles 通" の方でしたら、どの演奏が初登場なのかわかるのではないでしょうか ・・・・・ たしか、初登場の演奏も何曲か入っていたと思います.
 ただしこの初登場に関しては、確かな情報ではありません ・・・・ どこかのアルバム紹介に、そんなようなことが書かれていたという曖昧な記憶だけです.
 おまけにこの Bootleg は、結構有名ですでに色々なところでも聴くことができたようですし ・・・・・・ ボクはすべての演奏が初めてなので、それなりに新鮮に聴くことができました. 
 ただし、英文ライナーノーツの最後のページに "All three CD's are previously unreleased" とありますね.
 きっと CD で出るのは初めてということなのでしょうか ・・・・・ この辺りは情報量の少ないボクにはわかりかねます.


 聴き進むうちに、音の悪さが気にならなくなっていきます ・・・・・ 演奏に引き込まれるといったほうがいいでしょうか.
 かなりフリーキーな演奏になりつつあります ・・・・ Herbie のピアノなんか結構斬新にも聴こえます.
 この年、 "Miles Smiles" 、 "Sorcerer" 、 "Nefertiti" 、 "Water Babies" が録音されていますし、ヨーロッパから帰国後 "Circle In The Round (アルバム同名タイトル) " 、 "Water On The Pond (アルバム "Derections" ) " が吹きこまれています.
 すでにエレクトリックへの道を歩み始めていた頃の演奏になる訳です.




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 "At Plugged Nickel, Chicago" が重要視されている点として、黄金クインテットがスタンダードをレパートリーにした残した最後のライブ・レコーディングということがあります.
 そこでこの Bootleg が陽の目を浴びると、 "At Plugged Nickel, Chicago" 以降のスタンダードをレパートリーにしたライブ・レコーディングになる訳ですから、歴史的な価値はあるんじゃないでしょうか.
 本当の意味でエレクトリック化直前の Miles の演奏なのですから.
 お馴染みのレパートリーが並んでしますが、気がつけばグイグイ引き込まれていきます.
 ソロの良し悪しというよりも、グループ全体の緊張感の漂う演奏の良さが、うまくライブとして現れているんじゃないでしょうか.



 今夜久しぶりに 3 枚聴いてみましたが ・・・・・・ いいです、これっ.
 前から "At Plugged Nickel, Chicago" が大好きなので、そういう意味では同じ系統の演奏ということもありますが、 "At Plugged Nickel, Chicago" よりはさらにアグレッシブな感じがして、気がつくと演奏に夢中になってしまいます.



 ボクが購入した時約 4700 円程度なので、十分に満足のいく "お買いもの" でしょうか.
 おまけに、アルバム (CD) の作り方もしっかりしていますし、中のライナーノーツも充実しています.
 そうなると、 Vol.2 もちょっと期待してしまおうかな.



 NetHero さん、カリフォルニアだったらもっと安く買えるんじゃないでしょうか ・・・・・・ これは買っても損しないと思いますが.

疾走する Miles Color's

 今日は一日雨降り ・・・・・・・ 気温もグッと下がって肌寒かったですね. 
 本当に寒暖の差が大きくなっています.
 先日の北アルプスでは冠雪ならぬ積雪状態でしたし、 そうかと思うと "津波での塩害影響?宮古で季節外れのサクラ開花" なんてニュースも書かれています.
 いろいろ自然界の法則も変わり始めているのでしょうか.

 そんな中、昨日今日とボクの職場の後輩たちが上高地から涸沢へ.
 昨日は抜けるような青空が一日広がっていたのですが、今日はこんな天気.
 予定ではテン泊のようですが、どうしたでしょうか ・・・・・・ 昨日の夜もかなり冷え込みました.
 今日の下山も、冷たい雨の中でしょうし ・・・・・ ひょっとすると雪交じりでしょうか.
 これからの 山 は備えが大切になってきますね.




 数日前から Facebook にチャレンジです.
 全くと言っていいほど理解していませんが、とりあえず I can do it !
 驚いたのは、登録した途端 「知り合いかも?」 と、お馴染みの方々の名前がドドドーーーーーーンと出てきたことです.
 皆さんフルネーム、出身校・勤務先なども掲載されています.
 慣れないと、何か戸惑ってしまいます.
 新しい SNS のようですので、どんな楽しみ方があるのか深く潜ってみようかと思っています ・・・・・・


 「ネットは広大だわ ・・・・ 」 (by 草薙素子)




 先日届いた "死ぬまでに観たい映画 1001 本" ですが ・・・・・・・・・
 こんなに分厚いとは思ってもいませんでした.




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 とにかく重いんです、この本.
 さすがに本文すべてを読んだ訳ではありませんが、ざっとどんな映画が掲載されているか目を通して見ると、かなりマニアックな映画までありました.
 また戦前の古い映画もかなり採り上げられています.
 この辺りの選出は、もう好みの問題ですのでどうって言うことありません ・・・・・・・ 「へぇ〜、こんなの選ぶんだ」 「うんうん、これはいいよね」 なんて感じで、気分は映画評論家気取りでこの手の本をゆっくり読むのがいいでしょうね.

 知らなかった映画はもちろんですが、過去に観た映画でも全くと言っていいほど忘れてしまっているものもあります.
 さすがに数えはしませんでしたが、この本に掲載されている映画で、ボクが観ていたものは 200 から 300 本くらいでしょうか.
 本のページをめくるにつれ、観たいと思う映画がたくさん ・・・・・・ .


 じゃあ映画のことでも書こうかと思ったのですが、まったく違う話題でも.





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 先週、 9 月 28 日は Miles Davis の 20 回目の命日 ・・・・・ 20 年目の節目ということで、いろいろなところで Miles の名前が見受けられました.

 ボクは以前から書いているように、 Miles Davis の狂信的な信者ではなく、真面目に聴き始めたのもここ数年というくらい.
 疾走した Miles の後塵を拾い集めながらゆっくりと聴いている感じですので、 20 年目と言ってもどこかピンとこない部分もあります.


 Miles Davis と言えば、 小川隆夫 氏となる訳でして ・・・・・
 9 月 25 日 13:50 から、 "NHK アーカイヴス" 題して 「ジャズの帝王〜マイルス・デイビス没後20年〜」 番組が放映されました.
 この番組は、 2007 年 6 月 24 日に "ETV特集 「疾走する帝王〜マイルス・デイビス 菊地成孔のジャズ講座」 " として放送されたものに、新しい映像などを加えた番組.
 小川さんは最初の部分で登場 ・・・・・・・ まだ最後まで観ていないので最後も登場するかは不明 (笑) .
 この放送日は いつもの講習会 のため、きちんと録画でした.


 さらにその日の 16:00 からは、 Inter-FM "Jazz Conversation" .
 この日は オール・マイルス・リクエスト番組で、 いつもの講習会 終了後、ボクも 18 時まで東京で放送を聴いてきました.
 この番組、リクエスト曲 5 連覇がかかっていましたが ・・・・ 今回はあえなく撃沈.
 あとで 「この曲、数名からリクエストあったのですが ・・・・」 と、小川さんから慰めのお言葉をいただきました.


 さらにさらに ・・・・ 10 月 1 日 (土) 午前 1:40 から、 NHK 総合テレビで "マイルス・デイビス・イン・トーキョー 1973" が放送されました.
 この番組については、ボクの勘違いで 1 日の深夜枠だとばかり思い込んでいたため、録画するのを忘れていました ・・・・ 30 日の深夜帯だったんです(涙) .
 この映像は長らく所在不明になっていた東京公演のライブ映像 ・・・・ この映像を見損なったのは、ちょっと残念.







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    "Aura / Miles Davis"  





    1. Intro
    2. White
    3. Yellow
    4. Orange
    5. Red
    6. Green
    7. Blue
    8. Electric Red
    9. Indigo
    10. Violet




   Miles Davis (tp), Benny Rosenfeld (tp.flh), 
   Palle Bolvig (tp.flh), Jens Winther (tp.flh), 
   Perry Knudsen (tp.flh), Palle Mikkelborg (tp.flh),
   Idrees Sulieman (tp.flh), Vincent Nilsson (tb), 
   Jens Engel (tb), Ture Larsen (tb), Ole Kurt Jensen (b-tb),
   Axel Windfel (b-tb.tuba), Jesper Thilo (reeds.fl), 
   Per Carsten (reeds.fl), Uffe Karskov (reeds.fl),
   Bent Jaedig (reeds.fl), Flemming Madsen (reeds.fl),
   Niels Eje (oboe.engl-horn), Lillian Thornquist (harp), 
   Bjarne Roup (el-g), John Mclaughlin (el-g), 
   Thomas Clausen (p.keyb), Ole Koch-Hansen (keyb), 
   Kenneth Knudsen (keyb), Bo Stief (el-b),
   Niels-Henning Orsted Pedersen(b), Vince Wilburn, Jr. (ds), 
   Lennart Gruvstedt (ds), Marilyn Mazur (perc), 
   Ethan Weisgaard (perc), Eva Hess-Thaysen (vo)

   Recorded January 31 - February 4, 1985.







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 約 30 年間契約していた Columbia の最後を飾るアルバムです.
 曲のタイトルは、すべて色にちなんでいます.
 ボクのかすかな知識によると、録音は 1985 年で、発売されたのは 1989 年.
 1986 年には、移籍した Warner で "TUTU" のレコーディングを行っています.

 この "TUTU" と "Aura" を聴き比べてみるとだいぶ感じが違いますね.
 インパクトも "TUTU" のほうがはるかにあります ・・・・・・ リズムがはっきりしているせいでしょうか.
 "Aura" はオーケストラ ・・・・ それもちょっとストリングスっぽい感じがあるせいか、 70 年代に近いような感じを受けます.
 共演者たちの多くがヨーロッパのミュージシャンで、録音もデンマークのせいか、印象的にも独特な印象です.
 なにか "北欧組曲 / 高橋達也と東京ユニオン" のアルバムような印象が、ところどころで受け取れます.



 このアルバム録音の経緯は、マイルスが 1984 年 12 月 14 日コペンハーゲンで "レオニー・ソニング音楽賞" を受賞したのがきっかけで、セレモニーの途中 20 人編成のオーケストラをバックに演奏することになり、そこで演奏されたのが パレ・ミッケルボルグ 作曲による "Violet" ・・・・・ そこからアルバム制作になっていったようです.




 それにしても寒いですね、外は冷たい雨です.
 日一日と周りの Color が変わっていきますね. 

今月の東京から

 "いつもの東京" から帰ってきました.
 日中は昼食を食べに出るくらいで、ほとんど講習会場なのですが、やっぱり長野よりは暖かですね.
 夜もだいぶ暖か ・・・・・ 長野とはかなり温度差があります.

 でもさすがに風は秋の風っぽくなっていました.
 新幹線の駅をおりると、長野の冷たい風に思わず身体をすくめてしまいました.





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 先日聴きかけの SADE ・・・・・ 今夜は Disk 2 を聴きながら、ブログをちょっと.
 この 2 枚目のディスクですが、 1 枚目と感じがかなり違っています ・・・・ ボクは古い 80 年代のような曲のほうが、何となく好きです.
 でもこれはこれで、静かな夜聴くにはとってもいい感じです.

 都会的で、今風な、大人の音楽 ・・・・・・ まさに アーバン・アダルト・コンテンポラリー そのものです (笑) .





 今日は珍しく講習終了後、 講習会場に残って Inter-FM 聴いてきました.
 そう、 "いつもの小川さん" の Jazz Conversation の日です.
 今日は、生放送で Miles Davis のリクエスト大会でしたので、少し前にリクエスト出しておきました.
 まぁ、有名な演奏や、素敵な演奏が、それこそ山ほどある Miles ですので、きっとリクエストもいろいろでしょう.


 この番組では、過去に幾度となくリクエストをかけていただいたり、プレゼントをいただいたりしておりますし、スペシャルなこともこの番組を通じて起きましたので、なんとなく身近な番組に感じています.
 ただ、ボクの住んでいるところでは聴くことができないので、 "いつもの講習会" の帰りに少し聴いてくるのが、月一度の楽しみにもなっていました.

 今回はリクエスト大会だったので、最後まで聴いてきましたが結果は見事撃沈でした.
 まぁ、今までがかかり過ぎでしょうね.

 今日の番組で聴いてみたいと思った曲が "TUTU" ・・・・・・ このアルバムも有名ですが、実は聴いたことがありませんでした.
 だって、少し前までは Bitches Brew でさえ聴かなかったんですから.
 例の Box で Columbia のアルバムは聴いていますが、まだ Warner のアルバムは聴いていませんので、今日聴いた "TUTU" とっても新鮮でした.
 なにか惹きつけるものがありました ・・・・・ 機会をみて購入しようかな.


 ということで、今日はちょっとお疲れですので、取りとめのないことを軽く書いて終了とします.
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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