NHK

とっても素敵な Hush-a-bye

 昨日山から下りてきてから、天気は下り坂.
 夕方には雨降りになってしまいました.

 今朝も雨が結構降っていたのですが、早いうちにあがり、どんよりした雲の一日 ・・・・ 夕方撮った一枚.




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 今日は録画してあった "NHK アーカイヴス 「ジャズの帝王〜マイルス・デイビス没後20年〜」 " のまだ見ていない部分を見たり ・・・・・ 結構小川さん話しているじゃないですか、ほんの数分だけの出演とか言っていたくせに (笑) .
 午後になって WOWOW でアクション映画を見たりと、珍しく TV なんかをゴロゴロしながら観てました.


 そう言えば夕方からは 東京ジャズ の特集もやっていました ・・・・・ 30 分ほど観てみましたが、なんとなくボクのイメージとは違う感じがしたので、最後までは見ず仕舞い.




 ボクはこういった会場で聴くよりも、こんなアルバムのようなところで聴くほうが絶対好きです.
 先日の "Hush !" にかけて、今夜は "Hash-a-bye" の名演を.






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  "People Time / Stan Getz & Kenny Barron"




  Disk 1 :
  1. East of the Sun (And West of the Moon)
  2. Night and Day
  3. I'm Okay
  4. Like Someone in Love
  5. Stablemates
  6. I Remember Clifford
  7. Gone With the Wind

  Disk 2 :
  1. First Song (For Ruth)
  2. There Is No Greater Love
  3. Surrey With the Fringe on Top
  4. People Time
  5. Softly, As in a Morning Sunrise
  6. Hush-A-Bye
  7. Soul Eyes




  Stan Getz (ts), Kenny Barron (p)
  Recorded live at the Cafe Mountmartre, Copenhagen,
                   March 3 - 6, 1991.







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 ほとんどのアルバム (CD) は、なにか理由があって購入しています.
 このアルバムも最近購入したので、きっと理由があるはずなんだけれど ・・・・・ どうしても思い出せません.
 正直 Stan Getz のテナーを大好きな訳ではありません ・・・・・ イメージ的に 白っぽい 感じが昔からあります.
 だから、アルバムにしてもほんの数枚程持っているだけです.
 でも聴いてみると、 白っぽい という感じがあまりないので、いつもの食わず (聴かず) 嫌いだったことがよくわかりますね.


 そんな Stan Getz のアルバム ・・・・ それも 2 枚組で、金額的にもいつも購入する CD に比べれば高いアルバムを購入するには、きっと理由があったはずなんだけれどなぁ.



 Stan Getz が亡くなるちょうど 3 カ月前に録音されたアルバムです.
 1991 年 6 月 6 日肝臓癌のため亡くなり、遺体は火葬され、遺灰はマリブ海に撒かれました
 生涯にわたり、麻薬、アルコール、そして癌との闘病というある意味ではボロボロの人生なのですが、音楽を聴いていると、そんなボロボロな部分が見えないところがすごいですね.

 特にこのアルバムは、死期の迫っている時期で、アルバムのライナー・ノーツに書かれている Kenny Barron 手記にも 「一つのソロが終わるたびに息を切らしていた」 とありますが、目を瞑って聴いている限り、そんな Stan Getz のイメージはまったく浮かんできません.




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 このアルバムのほとんどがスタンダードで、名演と呼ばれるような演奏がいくつも入っています.
 そんな中で、ボクが一番気にいったのが "Hush-a-bye" .
 少しアップテンポ気味な中で、ハードにブローする訳でもないけれど、聴いていて感情が高ぶるような気持ちになってきます.
 最初のソロの後半 ・・・・・ 好きだなぁ、こういう演奏.


 このアルバムに関しては、 "First Song" が代表的な扱いを受けています.
 もちろんいい演奏です、ひとつひとつ音を絞り出すような演奏が、当時の Stan Getz の状態を考えるとより悲しく聴こえてしまいます.


 "People Time : The Complete Recording" という 7 枚組もあります.
 この 2 枚組を聴けば聴くほど、 7 枚組の完全盤も聴いてみたくなります.
 聴いてみたいと思う曲も、たっぷり入っています.
 ジャケット・デザインやセットとしての作りはかなり悪そうですが、きっとそんなこと無視できるくらいな内容のようです.
 こういったデュオ演奏って、どちらかというとあまり好きではなかったのですが、このアルバムはすごい.



 HMV を覗いてみたら ・・・・・・ 輸入盤 CD どれでも 4 点で 40 % オフ !
 なんというタイミングでしょう、ちょうど欲しかった CD が数点ありましたので ・・・・・・・・・

 一応 Amazon と比較して ・・・・・ Click しておきましたっ.

BS hi にどっぷりと ・・・・

 風邪っぽい・・・・・・・
 鼻水はでなくなってきましたが、今度は咳・・・・・・
 昨日の夜から結構出るので、熟睡できませんでした.
 熱がでていないのが、せめてもの救いですね.


 遅めの朝食を済ませて何気なく TV チャンネルを変えていたら、ちょうど "日曜美術館「ポスター誕生〜パリジャンの心を盗め!!〜」" なる番組が始まりました.



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 ボクの HN は la belle epoque です、

 ポスター・アート 大好きです、

 Alfons Mucha は大好きです、

 家の中にも Mucha が数枚あります、

 となると、

     ・・・・・・・・ 

 がっつり 45 分間見てしまいました.
 久しぶりに、良質の TV 見た感じがしました.


 ポスターが注目を浴び始めた、19世紀末のフランスの作家、ジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、アルフォンス・ミュシャの作品を中心に、それぞれの作風の違いなどを、さらりと解説していました.
 姜 尚中 (カン サンジュン) さんも、あまり喋らず、たまにボソボソって言うところも、結構好感持てます.


 知っていたこともありますし 「あー、なるほどね」 と初めて知ったことなども、いろいろ.
 とても分かりやすい説明でした.
 シェレやロートレックももちろん素敵ですが、やっぱりボクは Mucha !
 あの装飾の美しさや、優雅な曲線の美しさ、女性の表情に惹かれます.



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 そして、アール・デコ的なキューブリズム全開のカッサンドル.



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 一時期、アール・デコにも惹かれたことがありましたが、最近はアール・ヌヴォー.
 そういえば少し前、都内でタマラ・ド・レンピッカの作品展も開催されていましたね ・・・・ これもボクの若い頃、まだアール・デコに惹かれていた頃に作品展やっていて見に行った記憶があるような、ないような・・・.
 番組でも言っていましたが、こういうブームって必ず何十年おきにやってきますよね.
 結果的に人間の想像できる部分は限りがあるんじゃないか、あとはそれにどう違う味付けをするかだけのようにも感じています.


 そして昼、 "わたしのラストオペラ〜ウィーンの日本人歌手 最後の舞台〜" なる番組を見てしまいました.
 オペラの殿堂、ウィーン国立歌劇場で日本人初の歌手として活躍してきた アンネット・一恵・ストゥルナート さんの引退を追った番組でした.
 この方も、ボクは全く知らなかったのですが、とても楽しく、感動的な番組でした.
 最初、外見見た時には 「何だ、この人?」 なんて感じでしたが ・・・・ やっぱり、人を外見で判断してはいけませんね.
 ここでもまた、古き良き時代といったことが取り上げられていました.



 普段ほとんど ・・・・・ と言うか、まったく ・・・・・ TV を見ないボクですが、たまに見た TV で結構感動頂いて、充実した休日になりました.
 あとは、Jazz Conversation でリクエストが読まれるかです.
 こればかりは地域性の問題で聴くことできませんが、あとで番組 HP でも覗いて読まれたか推測してみます.


 これで風邪さえ治れば最高の一日なのですが ・・・・・・・・
 ゆっくり BS hi でも見ながら、休日の午後はゴロゴロ過ごすとします.

天国への階段

 本当は今日から東京の予定だったんだけれど、日曜日に仕事が入ってしまったので、東京はドタキャン.
 フェルメールに会うのがまた遠のいてしまいました ・・・・・ でも友人の話だと、ものすごい人ごみでとてもゆっくりなんか見られなかったと言うことなので、どうしようかと考えてしまいます.
 どうして日本はこうなってしまうんだろう、向こうの美術館なんかさり気なーく飾ってあって、知らないで通り過ぎそうになってしまうというのに ・・・・・・・・


 それで、夕方ちょっとYou tube 見てたら、なんと少し前に書いた 20 数年前のNHK特集「カメラマン サワダの戦争」がアップされているではないですか!


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 50 分弱を食い入るように見てしまいました.
 記憶の通り、Zep の'天国への階段'が要所で流れ、その他に'限りなき戦い(Battle of Evermore)'なども挿入されていました.


 決して楽しい番組ではないので、見終わった後も、結構重い感じ引きずりますが、凄くいい番組です.
 いろいろな飾りを排除して、淡々と事実に向かっていく、かなり骨太の番組です.
 今の時代にはベトナム戦争とか言ってもまったくピンとはこないとは思いますが、こういった時代を駆け抜けていった人たちの話って、ジィーーンときちゃいます.
 40年近く前に取った写真が、今でもいろいろな人の心にいろいろな感動を与え続けるって、ものすごいことです.


 こういった番組が、You tubeで見られること自体が、ものすごい驚きで一杯です.
 John Coltrane の "My Favorite Things" の演奏を見たときなんか、倒れるかと思うくらいの驚きでした.
 その反面、なんでも映像で見れてしまうことの、つまらなさも同居しているようで・・・複雑な心境です.

沢田教一と天国への階段

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 Led Zeppelin の、 "天国へ階段 / Stairway To Heaven" はみんな知っている Zep の代表曲で、Zep 4 枚目のアルバム (アルバムタイトルなし) に入っています.
 一応ターニング・ポイントになったとか、音楽性を確立した曲とか、いろいろ言われていますが、そうなんですか?
 でも間違いなく Rock 史上名曲と言われる中の一曲でしょう (僕の友人の、 Dr. マリオ そっくりな麻酔医は、 Zep は 2 枚目までで終わった、あとは商業主義に溺れたクソなどと言っていますが ・・・・・).


 この曲を耳にするたび、むかーし観た NHK の特集番組がいつも浮かんできます.
 それは、フォトジャーナリスト 沢田教一 の特集番組で 「カメラマン サワダの戦争」 でした.



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 沢田教一の作品で最も有名なのが "安全への逃避" ですが、その作品を絡め、彼の人生や写真への想い、さらにはベトナム戦争や当時の世相を番組として作られていたように思います (詳細は随分前なので忘れました).
 30 歳のとき、この作品によって ピューリッツァー賞・世界報道写真コンテスト大賞 などを受賞しています.
 しかしその 4 年後、カンボジアで狙撃され帰らぬ人になりました.
 そういえば同じ時期に 一ノ瀬泰造 というカメラマンも、クメール・ルージュ (映画 "The Killing Feilds" で克明に当時の状況が描かれています) によって殺害されました.
 彼については、著書の 「地雷を踏んだらサヨウナラ」 が映画にもなったりしています.
 いずれの方も、ベトナム戦争真っ只中を駆け抜けた報道写真家でした.
 今考えても、一体あの戦争はなんだったんだろう ・・・・・・・・



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 その 沢田教一 の番組に何回も流れていたのが、 "Stairway To Heaven" でした.
 特集の内容とこの曲が凄くマッチしていて、Rock なんてまったく知らない視聴者たちにも、きっと深い感銘を与えたんじゃないかな.

 前から思うんだけれど、特に NHK はこういった特集やドキュメンタリーの中に挿入する曲の選曲がものすごくいいんですよね.
 Rock だけではなく、ジャズやポップスに至るまで、なにかスタッフのセンスのよさを感じます.
 しょうもないドラマの中で、ちょっといい曲がかかったりすると、ついにやけてしまいますな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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