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 昨日の土曜日は、一日中ジャズ三昧って感じ.

 一週間前に 小川隆夫 さんが Facebook で、 「 "東京ジャズ" を NHK-FM で生放送.さらに PC で聴くこともでき、往年の "Jazz Conversation" も復活するかも ・・・・・・・・ 」 なんてことをアップしてました.



Tokyo Jazz 2016-0002103

 "東京ジャズ" の話題は SNS などでも、毎年いろいろアップされるのでボクも知ってはいましたが、いかんせん地方からだとなかなかねぇ.
 おまけにチケットも結構いい値段してますし、いい席は早いうちのソウルド・アウト.
 だから、なにか他人事 ・・・・・・・ 隣の町のお祭りって感じでした.

 でも PC でも聴けるんだったら ・・・・・・・ と思い、小川さんがアップした一週間前の土曜日に聴いていたんだけれど、まったくそれらしい番組なし.

 当然です、"東京ジャズ"今週だったんですから (笑)


 ということで昨日の土曜日は特に用事もなかったので、午前中は "CAROL" の続きを読んで、昼からは完全に臨戦態勢.

 先日の EOS 5D Mark lV ではありませんが、行ってもいないのにレビューっぽく書いてみます.
 なお写真は "東京ジャズ" のホームページからお借りしました.



Tokyo Jazz 2016-0002105
 (この写真は 群馬 の gomez 様から借用)

 まずはとても楽しかった、というのが正直な感想.

 やっぱりこういうのって、お祭りみたいで放送も含めみんなでワイワイガヤガヤって雰囲気がいいなぁ.
 食わず嫌いなところが多いので、こういった番組でもないとなかなか聴かないような演奏がたくさんあって、そういう演奏が聴いているととても新鮮で面白い.

 二人のアナウンサーに挟まれる感じでの解説だったせいか、小川さんのお話も以前よりずっと聞きやすかったようにも思います ・・・・・・ ここだけの話ですが (笑)



Tokyo Jazz 2016-001
  小曽根真 presents JFC All Star Big Band meets Juilliard Jazz Ensemble

 小曽根さん自身もビッグバンドを持っていますが、今回は音大の学生さんたちを集めてのバンドで、そこにジュリアード音楽院の皆さんが加わっての演奏でした. 

 ビッグバンドはどうしても経営が難しいので日本でもかぞえるほどしかありません.
 大学だとメンバーにお金がかからないので、音大のジャズ研を中心としたビッグバンドは結構盛んです.

 正直聴いた感想は、とにかくうまい.
 きちんとしたアンサンブルがとても気持ちいい.
 ソロ・パートも思っていたよりもずっとしっかりしてました.

 演奏後の話の中にも インスパイア という言葉はいくつか出てきましたが、やっぱりこういうシチュエーションの中での演奏は違うんだろうな.

 最後の曲は女性ピアニストのオリジナルだったようですが、すごく難しい曲にも拘らずとてもいい演奏でした.



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  寺井尚子 meets パブロ・シーグレル “THE JAZZ TANGO PROJECT”
 
 寺井尚子 さんのアルバム、実は一枚も持っていません.
 この演奏聴いて深く反省なのです.

 この演奏、ビックリするくらい良かったなぁ.
 モダン・ジャズとはちょっと違いますが、ジャズらしさの中でタンゴが踊っている感じがとても気持ちいい.


 このメンバーでのアルバム出たら購入しよう.



Tokyo Jazz 2016-003
 ハービー・ハンコック featuring ジェームス・ジーナス、レイラ・ハサウェイ、トレヴァー・ローレンス Jr.、テラス・マーティン

 まぁこれはもう何も言うことないでしょう.
 前半は レイラ・ハサウェイ のボーカルをフューチャーし、後半は往年の "Watermelon Man" や "Cantaloupe Island" (こちらは定かではないので間違っているかも ・・・・・) といった曲で一気にボルテージも上がりました.
 映像がないのでわかりませんが、演奏後のコメントでは肩掛けのシンセサイザーで演奏もあったようです.

 演奏終了後のインタビューもおもしろかった.
 他の演奏者もそうだけれど、こういったインタビューなんかも結構あって楽しめるのがこの "東京ジャズ" のよさかもしれません.


 放送のメインは ホール での演奏ですが、合間には プラザ で行われている演奏なども入れられていました.


Tokyo Jazz 2016-102
 渡辺貞夫 BEBOP NIGHT featuring ウォレス・ルーニー(tp)、ビリー・チャイルズ(p)、ジェフ“テイン”ワッツ(ds)、ベン・ウィリアムス(b)

 20:00 頃から大御所の登場です.

 現在 83 歳ですが、演奏聴いている限りとてもそんな年齢とは思えません.
 とにかくすごいの一言.

 オリジナルのバラード "Solitude" もよかったなぁ.
 ナベサダ 氏のバラードって、本当に日本人の心にジーーーーッと染みるというか.

 ご本人は演奏後に気持ち入りすぎちゃったようなことを言っていましたが、もう十分すぎるでしょ.



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 サッチャル・ジャズ・アンサンブル


 こちらはホールでの演奏ではなく、無料のプラザでの演奏です.

 これ、笑っちゃうくらいジャズっぽい音楽.
 パキスタン のグループ (?) ですが、ジャズのようでジャズではない不思議な感じになってしまいます.
 使用している楽器も インド などの民族楽器でシタールまで入っています.
 このシタールはジャズに限らずどんな演奏に入っても、完全な個性を出してしまう恐ろしい楽器です.

 ジャズではないけれど、こういう場で聴くととても楽しめるんだな.
 最後に "Take Five" なんかも演奏しちゃったり.


 ちなみに彼らのドキュメンタリー映画が "ソング・オブ・ラホール"



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 スウィングしなけりゃ "あと" がない ・・・・・・・・ だって.
 この映画も地方では観れないので、 DVD 待つしかないな.

 こういう音楽聴いていると、結局ジャズってどんな国の民族音楽にもうまく混じって一つの音楽になっちゃうんだなぁって感じます.





 そんな中でやっぱり一番の感動は 18:00 頃 ・・・・・・・
 "It's All Right With Me / Johnny Griffin" のテーマ部が流れ、「こんばんは、小川隆夫です ・・・・・ 」 ってなったところだろうな.


 これ、完全に "Jazz Conversation" なんです (笑)
 懐かしさ全開.
 いろいろなところで昔と同じ音を使っていたので、以前聴いたことのある人だったら思わずニヤリなのでした.



Jazz Conversation002

 Inter FM で放送していた頃が本当に懐かしいなぁ.
 番組を聴いたのはわずかですが、この番組にかかわる思い出はたくさんあります.

 おまけに "マイルス・デイヴィスの真実" まで !!
 Inter FM の放送終了時からの続きでやっちゃうんだから.
 偉いなぁ NHK !!

 上の写真は放送開始当時、スポンサーだった DESSO のオフィスで行った公開放送の模様です.
 スキン・ヘッドの方はこの番組のディレクターで、今回の "東京ジャズ" でもしっかりステージ上においでになりました.


 ということで、聴く前までは退屈だったら適当に違うことしようと思っていたんですが、あっという間に 10 時間過ぎてしまった感じでした.
 大満足ですね.


 もし来年も同じような感じでやるとしたら、今度は聴きに行くつもりです.

 ・・・・・・・・・・・ ただしオープン・スタジオの席ですが (笑)



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