ONGAKU_ゼミナール

ONGAKU ゼミナール vol.47

 週末の 船橋 & 東京 ツアーの第二弾.
 いろいろな写真をアップしようかと思いましたが、先にこちらを書かないと忘れちゃいそうなので、第二弾はジャズ.

 土曜日の夜に開催された ONGAKU ゼミナール についてのご報告.
 雨降りではありませんでしたが、たまには勉強もしないと.



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 この記事に関しては、自分自身の備忘録的な意味が多大にありますので、ちょっと読みづらいかもしれません.
 特に音楽がないと、文章だけではピンと来ないかもしれませんが、逆にこの音楽を辿って聴いていくと、いろいろな違いがよくわかりジャズの進歩も見えてきます.

 ただしこの一回目に関してはほぼ 2 時間 デキシーランド・ジャズ の 2 拍子の演奏ばかりという感じでしたので、初めて聴いた人にはかなりきつかったかと思います.
 ちなみに私は デキシーランド・ジャズ から入っておりますので、久しぶりにいろいろな演奏が聴けて超楽しかった.



 ということで、 2017 年最初の ONゼミ .
 今回は、 "Jazz Records 100 年の歴史を振り返る" の第一回目.

 写真もいろいろ探し、色調もできるだけ合わせて掲載してみました.




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  1. Original Dixieland Jazz Band / Indiana

 初めてのジャズ録音と言うのが、 1917 年 1 月 24 日に録音されたのが Original Dixieland Jazz Band による演奏.
 コロンビア・レコード で録音されたものの重役会議で販売中止になってしまう.
 その後ライバル社の RCA レコード が同バンドの演奏を 3 月に発売したところ売れたため、 5 月になって コロンビア・レコード もお蔵入りになっていたアルバムを販売.

 白人たちの演奏が デキシーランド・ジャズ
 黒人たちの演奏が ニューオーリンズ・ジャズ

 その当時、まだニューオーリンズには録音設備がなかったので、多くのミュージシャンが船に乗って演奏しながら カンサス や シカゴ を目指した.



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  2. Jerry Roll Morton's Red Hot Peppers / Dr.Jazz

 初期のピアノ・スタイルを築いたと言われている.
 「自分がジャズを作った」 というようなことを平気で言っていたため、仲間からは総スカンをくった.

 ヴォーカルは Jerry Roll Morton .



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  3. King Oliver's Creole Jazz Band / Dipperwotrh Blues

 この当時コルネット奏者が多く、 キング・オリバー もコルネット奏者.
 初代のキングと呼ばれた人物が バディ・ボールデン (Charles "Buddy" Bolden) 、二代目が キング・オリバー (King Oliver) 、そして三代目が ルイ・アームストロング (Louis Armstrong) .

 ルイ・アームストロング は キングオリバー に呼ばれ彼のバンドに入った.
 この演奏では極初期のアドリブともいえるようなソロが聴ける.



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  4. Clarence Williams' Blue Five / Wild Cat Blues

 クラレンス・ウイリアムズ のバンドにいたのが シドニー・ベシュ (Sidney Bechet) .
 当時珍しかったソプラノ・サックスとクラリネットを演奏.

 1917 年に渡欧、 1922 年 シカゴ に戻ってから録音したのがこの演奏.



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  5. Clarence Williams' Blue Five / Texas Moaner Blues

 ここでの演奏には ルイ・アームストロング が入っている.
 この時の演奏が反響を呼び、多くのトランぺッターに影響を与えた.
 ルイ・アームストロング が シカゴ に帰ってしまうと、バンドもその後解散.


 シドニー・ベシュ は 1940 年 Blues Note で "Summertime " を録音、これが Blue Note 創設以来初めての大ヒットになりました.
 彼をはじめほとんどのミュージシャンはジャズだけでは食べていけず、彼も洋服屋さんをやりながらの演奏でした.



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  6. Fletcher Henderson Orchestra / When You Do What You Do

 エセル・ウォーターズの伴奏楽団.
 コールマン・ホーキンス (Coleman Hawkins) や ルイ・アームストロング が在籍.

 ここでの演奏は ルイ・アームストロング の 32 小節のソロに続くアンサンブルが特徴的.



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  7. Louis Armstrong & His Hot Five / Heebie Jeebies

 ルイ・アームストロング のスキャットが入った初めての演奏.
 譜面台から楽譜が落ちてしまったため即興でスキャットしたと言われている.

 途中で歌詞が入ったかと思うとまたスキャットに.



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  8. Louis Armstrong & His Hot Five / West End Blues

 ここでは アール・ハインズ (Earl Hines) をフューチャー.
 アール・ハインズ のピアノはスイング系のピアノ.

 この演奏は キング・オリバー のレパートリーだったが、 Hot Five の代表曲になった.



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  9. Duke Ellington & His Kentucky Club Orchestra / East St. Louis Toodle-o

 デューク・エリントン (Duke Ellington) は 1899 年、ワシントン D.C. の、当時の黒人としては比較的裕福な家庭で生まれました.
 1926 年 NYC へ出て、 1929 年 ハーレム にあった "コットンクラブ" の専属になり、一気にスターダムを駆け上がる.

 特徴は ジャングル・サウンド や独特なアンサンブル.



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  9. Duke Ellington & The Washingtonians / Black and Tan Fantasy

 この頃のクラブでの演奏は踊りが付いていたので、踊りの変化によって曲も変わっていきます.
 今回の ON ゼミ には登場しなかった カウント・ベイシー (Count Basie) も、数年後には "コットンクラブ" に登場する.




 ここで休憩.
 予定されていた 22 曲の約半分が終了.

 1 曲当たりの時間は、ほとんど 3 分前後の短い演奏ですが、曲がみんな同じような感じなのでジャズに慣れていないと聴いていても辛いんじゃないかなぁ ・・・・・ なんて感じました.



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 休憩時間は 泰三さん のコーヒーをオーダー.

 今回はしっかり名前聞いてきました "パナマ ゲイシャ ナチュラル"

 名前聞いたのに写真撮り忘れました.



 ≪ 2/2 追記≫

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  コーヒー "パナマ ゲイシャ ナチュラル"

 スマホにしっかり写真撮ってありましたので、追加でアップしておきます.






 ということで後半スタート.
 前半は 1800 年代生まれのミュージシャンたちばかりでしたが、後半はいよいよ 1900 年代 ( 20 世紀) のミュージシャンたちが登場してきます.





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  11. Freddie Keppard's jazz Cardinals / Salty Dog

 フレディ・ケパード もコルネット奏者.
 本来なら最初のジャズ録音をするはずだったのが、 「録音されると自分の音楽が盗まれる」 という理由で録音を断っています.
 この時 OK していれば、永遠に人々の記憶に残ったのでしょうが ・・・・・



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  12. Frankie Trumbauer / Singin' the Blues

 向かって左が フランキー・トランバー で、右は一緒に活動した ビックス・バイダーベック (Bix Beiderbecke) .
 今はなきジャズ評論家 油井正一 氏が、最高のジャズマンと言っていたのが ビックス・バイダーベック です.

 ビックス・バイダーベック は元祖 チェット・ベイカー のような破滅型で、わずか 28 歳で他界.

 そういった破天荒な彼の半生を描いて作られた映画が "情熱の狂想曲 (主演 カーク・ダグラス)" 、 "ジャズ・ミー・ブルース" .



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  13. Paul Whiteman & His Orchestra / San

 ポール・ホワイトマン は ジョージ・ガーシュイン の曲など シンフォニック・ジャズ の創始者とも言われています.
 1938 年 ベニー・グッドマン (Benny Goodman) は カーネギー・ホール で初めてジャズを演奏したと言われていますが、それ以前に ポール・ホワイトマン の楽団がストリングスを交えて演奏を行っています.

 ちなみに ベニー・グッドマン の楽団は白人の中に初めて黒人が入ったことでも有名ですが、 ポール・ホワイトマン の楽団は当然白人ばかりです.



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  14. Johnny Dodds Washboard Band / Blue Washboard Stomp

 ジョニー・ドッズ は三大クラリネット奏者の一人と言われていました.
 当時楽器を買うことができない人たちが、 洗濯板 (Washboard) にいろいろ工夫して楽器として使うこともあったようです.



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  15. Mckinney's Cotton Pickers / Millenberg Joys

 ニューオーリンズ・ジャズなんだけれどアンサンブルが独特.
 小川さん曰く 「Bill Evans 的」

 ニューオーリンズのスタイルがだんだん変わっていくのがわかる演奏です.



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  16. Henry Allen & His New York Orchestra / Pleasin' Paul

 それまでは集団即興がデキシーランド・ジャズやニューオーリンズ・ジャズの特徴だったが、それがだんだんスイングジャズ的なアンサンブルに変わっていく.



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  17. Bennie Moten's Kansas City Orchestra / Midnight Mama

 カウント・ベイシー楽団 が結成される前の人気楽団.
 この楽団のセカンド・ピアニストとして入ったのが カウント・ベイシー で、 1935 年にリーダーの ベニー・モーテン が亡くなると楽団を引き継ぎのちの カウント・ベイシー楽団 へと.



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  18. Andy Kirk & His Twelve Clouds of Joy / Corky Stomp

 ボクのメモには " BS   1929 " と記載されているんだけれど忘れた.
 演奏はほとんど スイング・ジャズ と言ってもおかしくないような演奏.



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  19. Fats Waller & His Buddies / The Minor Drag

 ファッツ・ウォーラー くらいになると、ほとんどの皆さんご存知でしょう.
 高速のストライド奏法 ・・・・・・・ だったっけ、確か.

 こちらの演奏はもう少しモダンな感じのする演奏 ・・・・・・ と言っても、まだまだ モダン・ジャズ という感じではありません.
 ただクインテットでの演奏でそれぞれのソロもフューチャーされています.

 リズムはバンジョーが刻んでいます、これもよくあるスタイル.


 
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  20. Casa Loma Orchestra / Casa Loma Stomp

 カサ・ロマ は トロント にあるホテルの名前から.
 初期の スイング・ジャズ 人気オーケストラ.



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  21. Earl Hines / Maple Leaf Rag

 モダン・ジャズ ピアニストの父親と呼ばれているようです.



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  22. Jimmie Lunceford & His Orchestra / Stratosphere

 1934 年 カウント・ベイシー が NYC に出てくるまで デューク・エリントン と人気を二分していた.
 デューク・エリントン よりもモダンな感じの演奏.


 ということでこれで全 22 曲完了.
 さすがに 1 曲目と最後の曲では大きな違いがあります.


 ここまで書くのも、写真見つけたり、色調整えたり、乱筆なメモを解読したり ・・・・・・・・・ 超 時間かかりました.

 疲れた ・・・・・・・・


 配布された レジュメ には録音された場所の記載もありましたが、これが結構ポイントだったりもします.
 どうして シカゴ ・・・・・・どうして NYC ・・・・・・・



 そしてお約束になりつつあるアンコールならぬ、特別音源のご披露.
 小川さんのグループ Selim Slive Elementz の演奏です.

 これまでの 22 曲とは全く違うエリクトリック・マイルスの世界です.
 あまりの違いに思わず苦笑いです.



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 こちらは PR


 今回、珍しく早めに会場に行きお願いしてあった書籍 "Miles Speak" をいただいて、少し写真撮ったり ・・・・・


 ちなみに "Jazz Records 100 年の歴史を振り返る" の第二回目はまだ予定にないので、きっと今年一年かかっても完結することはなさそうです (笑)

 次回は スイング・ジャズ から ビ・バップ 辺りまで行けるかなぁ ・・・・・・・・ うまく日程が合えばいいのですが.
 久しぶりに 中間派 の演奏も聴いてみたい.


 書籍も昨年から引き続き今年も何冊か執筆されるようで、特に Three Blind Mice の完全ガイドは絶対的に大注目.
 できれば出版記念で 神成さん と 藤井さん を交えてトークショーしてください、とガッツリお願いして帰ってきました.


 ということで 週末の 船橋 & 東京 ツアーの第二弾 も終了.

 次回は 東京 で撮ってきた写真をアップします.

Blue Note が愛したピアニストたち

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 久しぶりに 東京 へ行ってきました.
 GW どこにもいかなかったので、チョットした用事に合わせての息抜き.



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 国立西洋美術館 が 世界遺産 に登録されるみたいなので ・・・・

 開催中の カラヴァッジョ展 観て、
 館内の写真撮って、
 さらに 銀座 の歩行者天国の写真撮って、
 その足で 小川さんの "ONゼミ"に参加して、
 翌日の日曜日は娘たちと 浅草 でお好み食べてから 隅田川 下りして、
 混雑の お台場 をブラブラして、
 秋に二女が結婚式を行う式場に行って、
 ついでにボクのモーニングの採寸して ・・・・・・

 まぁ結構充実の二日間でした (笑)


 さてさて、今回書くことがたくさんですので何から書こうか ・・・・・・



 とりあえず一番ボリュームありそうな ON ゼミ から書くことにしますか.
 場所はいつもの通り 銀座 le sept .



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 そう言えば最近は 珈琲抽出師 岩崎泰三 さんがカウンターには入って、コーヒーのオーダーもできるようです.
 ボクが タイゾウ さんと会うのはこれが初めて、折角なのでコーヒー ・・・・・ 本当はちょっと訳ありでコーヒーの注文になったんですがね.



 ところがものすごくディープなので、何を頼んでいいのかわからない.

 とりあえず ケニア ・・・・・・・なんだけれど ケニア はないので、おまかせで出てきたのが ルアンダ のコーヒー.





 さて、今回の ON ゼミ のテーマは 「Blue Note が愛したピアニストたち」 .
 紹介された 11 曲 ・・・・・ 11 枚のアルバムは当然ですがみんな持っています.
 でも、普段あまり聴かない曲が紹介されたりと、いつものように新しいこともたくさんでした.



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 1. "Un Poco Loco"
   from "The Amazing Bud Powell, Vol. / Bud Powell (BLP-1503)"


 最初に Blue Note 創設者 アルフレッド・ライオン の兵役時代のお話しでしたが、これが面白かった.
 さらに Blue Note が ビバップ のアルバムを他のレーベルより遅く発売する経緯など.

 すでに精神的にも崩壊を始めていた バド・パウエル については、この時の録音で有名なエピソード.

 この "Un Poco Loco" はよく小川さんのお話の中にも登場します.
 正直ボクはこの演奏の凄さが今一つわからない、たしかにいい演奏だとは思うんだけれど.
 そういえば 小川さん も以前、「最初このアルバム購入した時に同じ曲が 3 曲も入っていてガッカリ、何度と聴いていくうちにそのすごさがわかった」 と言っていました.

 ボクも死ぬまでにはこの凄さをわかるようになりたいものです



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 2. "In Walked Bud"
  from "Genius of Modern Music: Volume 1 / Thelonious Monk (BLP-1510)"


 バド・パウエル の録音より以前の 1947 年すでに Blue Note では セロニアス・モンク の録音をし、売り出しをしていたものの事業的には大赤字で、その後 Riverside のアルバムで モンク の人気が出て、それを遡るように Blue Note 盤も売れていったようです.
 アルバムではスタンダードも演奏していますが、彼の代表曲の多くが既に初期には出来上がっていました.

 この曲は バド・パウエル の歩き方を曲にしたもので、独特な モンク・ワールド が広がります.

 今回の ON ゼミ では、録音順ではなくアルバム番号順での紹介です.



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 3. "I'll Remember April"
  from "At the Hickory House, vol 1 / Jutta Hipp (BLP-1515)"


 アルフレッド・ライオン に ユタ・ヒップ を紹介したのが評論家の レナード・フェザー .
 そのテープを聴き Blue Note 初の海外録音をし、さらに ニューヨーク に招いたほど アルフレッド・ライオン は彼女の演奏を気に入ったようです.
 このアルバムは、渡米して数か月で引きこもってしまった彼女が ホレス・シルバー たちに支えられてようやく 52 丁目にあったレストランでライブを行い、その演奏を収めたものです.

 この頃渡米していた 秋吉敏子 も彼女と一緒によく演奏をしていたようです.

 その後彼女のことはボクも 以前 書きました.



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 4. "The Preacher"
  from "Horace Silver and the Jazz Messengers (BLP-1518)"


 先の モンク といい、この曲といい、選曲が渋いです.
 アルフレッド・ライオン の隠遁生活の間も、唯一彼と連絡を取り合っていたのが ホレス・シルバー で、 1985 年ジャズ・シーンに再び アルフレッド・ライオン が顔を出したのも彼が関係していました.
 彼の二番目の奥さんは アルフレッド・ライオン の紹介ですし、いろいろな意味で Blue Note の顔とも言えるのが ホレス・シルバー でした.

 彼は特に曲作りがうまくステキな曲をたくさん作っていますが、でたらめな歌詞を付けながら曲作りをするエピソードなどが紹介されました.  



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 5. "Hangover Triangle"
  from "Herbie Nichols Trio (BLP-1519)"


 ハービー・ニコルス ・・・・・・・・・ これはチョット意外でしたね.


 マイナーなピアニストで、録音も多くありません.
 まぁそういうミュージシャンに録音の機会を与えていたというのも Blue Note たるところなのですが.
 演奏スタイルはビバップですが、どちらかというと モンク 同様ちょっと風変わりな演奏です.
 ただ、 モンク は売れましたが ハービー・ニコルス は消えてしまいました.



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 6. "Softly, As in a Morning Sunrise"
  from "Sonny Clark Trio (BLP-1579)"


 日本で大人気の ソニー・クラーク ですが、 アメリカ ではほとんど無名なピアニストでした.
 日本での人気と、 1980 年代の Blue Note ルネッサンスによって アメリカ でも知名度が上がっていったミュージシャンです.

 バディ・デフランコ のグループにいた無名のピアニストが彼でした.
 当時の Blue Note はお金もなく自転車操業状態だったためか、無名のミュージシャンを安いギャラで録音させたというのがたくさんあります.
 まぁ無名といってもそこは アルフレッド・ライオン の優れた耳ですので、ダイヤの原石のような人たちがゴロゴロいました.

 ちょっと脱線して スウィング・ジャーナル の人気投票のお話し.
 ミシュラン・ガイド や ザガット・ガイド にも飛び出し、知ったかぶりについて.



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 7. "'O Sole Mio"  
  from "Introducing the 3 Sounds / The three sounds (BLP-1600)"


 当時流行だったジュークボックスとジャズのシングル盤の関係、さらにそこから人気グループになったことなど.
 ゴスペル・タッチの軽いノリ ・・・・・・・ この人のピアノもすごくわかりやすいピアノです.
 演奏レパートリーはとても幅広いジャンルにわたっていました.



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 8. "'S Make It"
  from "Davis Cup / Walter Davis Jr. (BLP-4018)"


 ボクと同じ飛行機嫌いの ウォルター・デイヴィス・ジュニア ・・・・・
 だから 日本 にもやってきませんでしたが、なぜかヨーロッパでは演奏していたそうなのです (笑)
 彼は見かけがちょっと強面で、自分からはあまり人に寄っていかないので取っつき難い感じなのですが、実際はとてもいい人とのことでした.

 The Jazz Messengers にも短い間在籍し、その時の演奏が後年になって発表されました.

 このアルバムも久しぶりに聴きましたが、なにげに ジャッキー・マクリーン がいいなぁ.



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 9. "Black Coffee"
  from "Profile / Duke Pearson (BLP-4022)"


 数年前から彼の書く曲が結構好きになってきた デューク・ピアソン .
 アルフレッド・ライオン から Blue Note のプロデューサーを引き継いだの彼でした.
 ソニー・クラーク のようなバック・ビートと、 ハービー・ハンコック のような知的な部分を持っているピアノですが、ピアノよりもアレンジャーとしての彼の才能のほうが有名かな.

 トーチ・ソングとしての "Black Coffee" のお話しなども.

 このジャケットに書かれている 売り文句 がボクはとても気になっていました.
 Blue Note ではこういうジャケットほとんどないので.
 ON ゼミ 終了後、 小川さん に聞いてみたら ・・・・・・ 「知らない」 そうです (笑)



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 10. "Flight to Jordan"
  from "Flight to Jordan / Duke Jordan (BLP-4046)"

 レジュメではこの前に "Out of the Blue / Sonny Red (BLP-4032)" が書かれていましたが、Sonny Red はピアニストではありません.
 小川さん自身もどうして加えちゃったのかよくわからないということで、ここはカットでした.


 "危険な関係" のテーマ曲でも有名な デューク・ジョーダン .
 彼は60年代途中でジャズ・シーンから消え、その間タクシー・ドライバーやエレベーター・ボーイで生活.
 その後 ヨーロッパ にわたり 1973 年録音の "Flight to Denmark" で再注目.
 彼の曲は、メロディが素朴でどこか哀愁を帯びています.

 ちなみにこの曲は有名な曲ですが、ボクは久しぶりに聴いてみて ディジー・リース のトランペットがいいのでビックリしました.



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 11. "Ballade"
  from "Undercurrent / Kenny Drew (BLP-4059) "


 彼もこのアルバムを最後に アメリカ を離れ、 パリ から デンマーク へ.
 その後 SteepleChase でアルバムを録音します.


 この曲が最後で、終了時間がちょうど 20 時.

 この後、 小川さん のこれからの書籍のお話しと、ここでは書けない個人的な活動や、秘密の音源をみんなで聴いたりしてお開きとなりました.





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 最初に書いたコーヒーがこのワイングラスの中.

 このコーヒー、冷めても美味しいということですのでしっかり 2 時間かけて飲んでみました.
 まぁボクの場合は普段からコーヒー飲むのがすごく遅いので 1 時間くらいは普通ですので (笑)


 正直 スタバ のコーヒーなんかは 1 時間くらいかけちゃうと味が変わっちゃうんですが、さすがにこのコーヒーは冷たくなっても全然酸味みたいなものがなくて、淹れたての温かい時とは違った美味しさがありました.


 豆も見せていただきましたがメモするのを忘れました.

 たしか ・・・・・・
 ルワンダ・コパカピ・デュ・グリエ ・・・・・
 って言ったような ・・・・・・・ 汗


 ON ゼミ 終了後、お客さんたちみんな帰ってしまうので、ボク一人.
 泰三 さんとコーヒーのお話しも少ししたのですが、あまりにもディープで勉強しないと会話にすらなりそうもありませんでした (笑)

 次回はこちらもメモを取らないといけなさそうです.




 ということで 東京 の Part 1 は終了です.
 まだまだいろいろ書きたいことがあるので、 Part 2 とか Part 3 とか続きそうな気配ですね.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Round Trip




 今年も お銀座 から届いたチョコレート.
 まぁ義理チョコではありますが、毎年いただいております.


 このお店との出会いは、 2010 年に 小川さん の ONGAKU ゼミナール というイベントに顔をだしたのが最初です.
 その後このイベントや、いつもの講習会で 東京 に行ったときなど顔を出し、いつも間にか常連のような大きな顔しちゃっています.




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 おしゃれなメッセージ・カードと一緒に Fauchon のチョコレート・ドリンクが一つ.
 ここ数年、ボクのヴァレンタインの恒例になりつつあります.

 その割には最近とんとお店に顔を出せなくて、ちょっと後ろめたい気持ちでホット・チョコレートを啜るのであります.
 ここ数年 東京 での講習会を他の方に頼み、ボクは地方での講習会活動中心にしたためめっきり 東京 に行く機会が減ってしまったことが一番の原因です.


 以前はボクの友人たちも何人か連れて行ったりして、みんな喜んでいただきました.
 お店のスタッフもこの間に何人も変わっていきました.
 そんなことを思いながら昔の写真見てみたら ・・・・・・・・ 懐かしいなぁ.





 そんな ONGAKU ゼミナール で紹介されたアルバムでも聴いてみよう.
 といっても、紹介された中のボクが持っているアルバムはほとんどここでも取り上げています.

 2012 年 1 月 21 日の ONGAKU ゼミナール で紹介されたアルバムです.





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  " Round Trip / 渡辺貞夫 "





  1. Round Trip: Going & Coming
            (S.Watanabe-Y.Masuo) ・・・・・ 20:03
  2. Nostargia
            (S.Watanabe) ・・・・・ 1:31
  3. Pastoral
            (S.Watanabe) ・・・・・ 14:45
  4. Sao Paulo
            (S.Watanabe) ・・・・・ 7:37




  渡辺貞夫 (sopranino.fl), Chick Corea (p.el-p),
  Mirosrav Vitous (b)、 Jack DeJohnette (ds),
  Ulpio Minucci (# 4 : p)
  Recorded at Allegro Sound Studio, NYC, July 15, 1970.







 この時の ONGAKU ゼミナール では、 渡辺貞夫 の演奏が 2 曲紹介されました.
 今日のアルバムの "Sao Paulo" と "Jazz and Bossa" というアルバムから "America" という 2 曲です.





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 いきなりこのアルバムの評価なのですが ・・・・・・・・・・


 正直このアルバム、今のボクでもかなりつらい.
 超モーダルで、かなりアブストラクティブな感じで、ボクが苦手とする演奏と言ってもいいかな.

 あの牧歌的雰囲気を持った "Pastoral" でさえも、違うんだな.
 こういう感じの演奏に ソプラニーノ は厳しいなぁ.


 このアルバムは、やっぱりそのリズム・セクション.
 こんな豪華なリズム・セクションと一緒に、さらに ニュー・ヨーク で録音するって、この時代ではちょっと考えられなかったような話があったと記憶しています.

 そして今回このアルバム聴いて思い出しました.
 あの時の ONGAKU ゼミナール では、 ソプラニーノ の話も出ていました.
 そして 「なんで Pastoral じゃないんだろ」 なんて、曲を聴きながら思ったことも (笑)




 ということで、このアルバムに関してはいつも以上にアッサリと.



 

 今回この記事を書こうと昔の ONGAKU ゼミナール のパンフレットを見てみたら ・・・・・・




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 いつもこんな感じでお話や曲を聴いていました.
 ただしボクの場合、このパンフレットの裏面はビッシリ走り書きがしてあります.


 いつも 小川さん のお話しをできるだけ書き留めようとしているので.
 そして、後日それをブログにアップです.


 先日も書いたように、来週 横浜 でニアミスなのですが、単なるニアミスだけで終わってしまいます.
 今年は一度くらい行けるかなぁ ・・・・・・・・
 できれば 銀座 に行ければいいんだけれど ・・・・・・・




 そうそう、久しぶりにお店の紹介もしておきましょうか.


   "Bar le sept"
   銀座 6-7-19 ミクニ銀座ビル 7F


 華やかさはありませんがとても落ち着けるお店ですので、是非皆さん行ってみてください.

 このブログ見てきたと言っていただけると ・・・・・・・・・・・




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 いいことがある かも しれません (笑)


ON ゼミ : TBM vs EW

  ・ ・ ・ ・ ・


 さて、第二部とも言える今回の 東京 報告.
 今日は今回の 東京 行きのメインでもある ONGAKU ゼミナール "70 年代 日本のジャズ対決 TBM vs EW" .




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 ON ゼミ の会場、 Bar le sept のある 並木通り .
 すでに木々には緑色の葉が ・・・・・・・・



 ほとんどの場合、この "ON ゼミ" 参加は他の用事とダブった時に参加していたので、今回の "ON ゼミ" の話があった時には興味あるものの年度末だからどうしようと、心なしか躊躇している部分がありました.
 でも、 藤井武 氏の参加が確定したと聞いて 東京 へ行くことを決意.


 だから今回は完全リフレッシュ ・・・・・・ 絵を観たり、娘のところに顔を出したりと のんびりの 東京 行きです.




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 小川隆夫 氏と 藤井武 氏.


 いつもは 小川さん の一人お喋りなのですが、この夜の前半は 藤井氏 が選曲して解説、そこに 小川さん が軽く突っ込むという感じでした.
 後半は 小川さん がメインで、所々で 藤井氏 に振っていました.




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 最初は、当然ですが TBM 創設について 藤井氏 が語ってくれました.
 藤井氏 は中学生から Jazz を聴いており高校の頃に、「当時の日本のジャズはマイナー・レーベルの存在もなくてとても遅れている、もし 30 歳くらいになってだれもそういったことをしてなかったら自分でやろう」 と思い、 30 歳になった 1970 年に TBM を創設したようです.
 1960 年代って、ジャズのアルバムを出しているのは大手の キング・レコード だけで、そこそこ有名なミュージシャンが集まって有名な曲ばかりを演奏していたので、それに嫌気もさしていたんでしょうね.


 有名無名に関係なく、オリジナル曲を中心に 藤井氏 が好きな演奏やミュージシャンを集めて録音されたのが TBM ということですね.
 Blue Note ととてもよく似ています.




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 1 曲目 "MINE / 峰厚介" から "Work 1"
 この作品は TBM 最初のリリース・アルバム.
 聴きどころは 市川秀男 の Fender Rhodes と 峰 のアルト.


 2 曲目 "Blow Up / 鈴木勲" から "Like It Is"
 TBM 初の大ヒットアルバムで、録音の良さから賞も獲っています.
 鈴木勲 と 藤井氏 の最初の出会いは 1963 年の "銀巴里セッション" で、この時もチェロで "Cat Walk" を演奏したとのこと.

 この曲の選曲は、その当時一般向けはしないけれどどうしても聴いて欲しい曲をアナログ盤の B 面 1 曲目に入れていたようなのです.
 これにはとても納得で、そういうことも知っていてアルバム聴いてみると、きっと今までとはちょっと違うのでしょうね.


 ここでは 菅野邦彦 のピアノのお話しで、彼のピアノはライブだとスゴイ演奏するんだけれど ( "慕情" のような) スタジオ録音だと今一つなところがあったようです.
 その当時 菅野邦彦 の兄、 菅野沖彦 が オーディオ・ラボ というマイナー・レーベルを立ち上げ 菅野邦彦 の録音もしたんだけれどどうもいい演奏がなく、 「弟の演奏は藤井さんにかなわない」 とよく言われたようです.




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 3 曲目 "UNFORGETTABLE !" から "UNFORGETTABLE"
 当時まったく無名で 赤坂 のクラブで毎晩同じ曲を違うアレンジで歌っていたのが印象的だったそうです.
 その頃から歌のうまさはピカ一.
 この演奏では 宮沢昭 のテナーと 大沢保郎 のピアノに注目.


 4 曲目 "Midnight Sugar / 山本剛" から "Midnight Sugar"
 山本剛 も TBM で発掘されたミュージシャンで、 藤井氏 曰く 「ブルースとバラードの演奏がとにかくよくって、ノリ出すと エロール・ガーナー のようなバック・ビートが出たりして」 .
 だから 1 曲目にこんな長い曲を入れたようです.

 ちなみに TBM のアルバム、日本では "Misty" と "Blow Up" が一番の売れ筋です.




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 5 曲目 "It Was A Very Good Year / 笈田敏夫" から "It Was A Very Good Year"
 この選曲は結構意外でしたね、ボクはあまり聴くことのないアルバムなので.
 普段 笈田さん はこういう歌をあまり歌わなかったそうです、 8 ビートになっていくところがおもしろい.

 ちなみに 笈田さん の息子さんは 小川さん の親友だそうです.


 6 曲目 "Sonnet / Tee & Company" から "Combo '77"
 このグループ名の Tee というは 藤井氏 のあだ名.
 1977 年 11 月から一カ月だけの活動でした.
 メンバーはそれぞれがリーダーというようなくらい強力なメンバーで構成されています.

 ただ聴いてもらうとわかると思いますが、かなりフリーキーな演奏や、アグレッシブな演奏なんです.
 だからやっていることはすごいんだろうけれど、どちらかというとボクは苦手なグループでもあります.
 ちなみに、彼らの残した 3 枚のアルバムは持っていますが (笑)

 このあたりが TBM らしいというのかな.
 聴き易いアルバムもあれば、ビックリするくらいフリージャズっぽいものまで多様です.

 この曲は現代音楽の作曲家 水野修孝 の作品.

 ここではギターの 高柳昌行 さんのことも話題になっていました.




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 7 曲目 "Montreux Cyclone" から "Merman's Dance"
 三木敏悟 と インナー・ギャラクシー・オーケストラ によるアルバム.
 アルバム "海への誘い" の翌年、 モントルー・ジャズ・フェスティバル での演奏を収めたアルバムです.

 このビッグ・バンドはバブルが弾けた後スポンサーもいなくなってしまい解散になってしまいました.

 ちなみに 三木敏悟 は、 1979 年 "アフロディーテの祈り (Aphrodite) / 中本マリ" というスゴイアルバムをプロデュースしています.


 本当は全般ここで終わりでしたが追加でもう一曲.

 8 曲目 "The Boss / 中村誠一" から "Old Folks"
 このアルバムは 1974 年 3 月 22 日から 26 日までの 5 日間、東京 赤坂 の 日本都市センター で行われた スリー・ブラインド・マウス主催の "5 デイズ・イン・ジャズ" の模様を収めた、最新版です.
 その頃 キング・レコード のアルバムを出していたので、この演奏をアルバムにしなかったようですが、演奏が素晴らしいので今回アルバムにしたようです.
 録音も 41 年前とは思えないくらいクリアなのです.


 ここで前半終了です.


 ここからは 小川さん がメインになります.




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 9 曲目 "East Wind / 菊池雅章" から "East Wind"
 East Wind は 1974 年に 日本フォノグラム で創設されたジャズ・レーベル.
 TBM と比べると、バックに 日本フォノグラム という大会社が控えているので有名ミュージシャンを使えるという強みがありました.
 ここに絡んでいた アイ・ミュージック がマネージメントしていた一人が 菊池雅章 .
 それで第一作目が彼になりました.
 さらに日本公演などに招聘したミュージシャンをそこにかけ合わせたりしています.


 10 曲目 "寿歌 / 日野皓正" から "寿歌 (ほぎうた)"
 全編日本的な雰囲気の曲を、当時バリバリの 日野皓正 にやらせたらどんなになるか ・・・・・・ というのかコンセプトだったようです.
 ですが、ボクはこの演奏聴いてとても日本的とは思えませんでした.
 比較的単調なリズムに前衛的なトランペットが乗って、さらにアフリカ音楽のような雰囲気は加わっていて ・・・・・・ 全然日本的じゃないなぁ (笑)

 ちなみに今回紹介されたアルバムでボクが持っていないアルバムはこのアルバムと新しく発売になった 中村誠一 のアルバムだけでした.

 ここではベースの セシル・マクビー のネタで笑いがありました.




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 11 曲目 "Life / 山本剛" から "When I Fall In Love"
 当時来日した アート・ファーマー・カルテット のリズム・セクションとの共演.
 ベースが サム・ジョーンズ 、ドラムが ビリー・ヒギンズ .


 12 曲目 "Hip Dancin'" から "Hip Dancin'"
 鈴木勲 のチェロ.
 TBM ではオーソドックスな感じで、 East Wind ではちょっとフュージョンぽい演奏になっています.




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 13 曲目 "Salaam Salaam / 本田竹廣" から "Salaam Salaam"
 時間の関係で全般部のピアノ・ソロ部分でフェードアウトでした.
 ちなみに今回紹介された曲は、比較的長い曲が多かったのでほとんどフェードアウト.

 このリズム・セクションも来日したミュージシャンたちを捕まえての録音.
 ちなみに East Wind の第 2 作目の作品です.


 14 曲目 "111 Sullivan Street / 増尾好秋" から "Without A Song"
 この曲には参加していませんが、他の演奏に参加している Jim Lovelece の香水のお話しで笑い.
 あまりうまくないのに、どうしてこのアルバムで参加させたのかは ?




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 15 曲目 "I'm Old Fashioned / 渡辺貞夫" から "Confirmation"
 今回最後の曲でした.

 ミュージシャンも結構自分の演奏がわからなかったりするお話や、バークレー時代 トニー・ウイリアムス とのツアーのお話し等でおしまい.



 時間的には 30 分くらい伸びただけでまぁいつも通りという感じでした.

 



 実は今回、ビッグなサプライズがありまして ・・・・・・・

 それは 藤井さん から参加した全員に冊子と CD のお土産がありました.



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 この冊子は以前 TBM から送って頂いたものと同じもので、ボクにとっては プチ・バイブル 的なもの.
 何と言ってもディスコ・グラフィが掲載されているんですから !!!

 これだけでもすごいのに CD まであります.
 ちなみに上の写真は以前撮った冊子の上に、いただいたジャケット写真を合成したものなので縮尺はデタラメです.

 このCDは正直ルーキーのみなさんには厳しいでしょう.
 かなりフリーキーな演奏なので、今回これをお土産にもらった参加者の多くは一度聴いてそのまま棚にしまわれてしまうかもしれません (笑)
 ボクもその一人の可能性が非常に高いのですが、このアルバムを見るたびにこの夜の想い出はいつまでも残っていくと思います.



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 最後は超 ミーハー的にサインいただきました.
 当然ですが、このために持参した TBM 1 作目の "MINE" のジャケットにです.
 なぜか 小川さん のサインと一緒で "Keep Swingin" でした (笑)


 おまけに 2 ショットで写真も何枚か撮っていただいたり ・・・・・・・・
 終了後少しお話しできる時間もあったりで ・・・・・・・・・



 TBM はとってもとっても好きなジャズ・レーベルです.
 そんなレーベルを立ち上げた、日本の アルフレッド・ライオン とも言える 藤井武氏.
 長年の夢だった 藤井さん のお話しを聴くことができ、とても満足の ON ゼミ だったのです.



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 やっぱり TBM はスゴイ !!

 そして 藤井武 はスゴイ !!!


 まだ多くのアルバムが廃盤になったままというのが、本当に残念なのです.



  ・ ・ ・ ・ ・

Pastoral

 雨降りだからブログでも書こう ・・・・・・・ かと (笑)


 昨日は朝からお仕事でちょっとお出かけでした.
 夕方家に帰って少ししたら、外が何やら赤いんです ・・・・・・・




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 久しぶりに 赤い キレイな夕焼けを見ました.


 できればもう少し南に沈んでくれると、我が家からもっとステキな写真が撮れるのに ・・・・・・ なんて、とても叶わないことを思ってみたりしたくなるような夕焼けのキレイさ.




 今日はどこか牧歌的な感じのアルバム.
 このアルバムもしばらく廃盤でしたが、今年の 9 月に再販されたばかり.
 その昔の、ジャズ屋でのいろいろな記憶が蘇ります.







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  " Pastoral / 渡辺貞夫 "




  1. Pastoral
           ・・・・・・・・・・ (10:53)
  2. Bridge
           ・・・・・・・・・・ (0:52)
  3. Tokyo Suite: Sunrise / Sunset
           ・・・・・・・・・・ (13:55)
  4. Gary, Outro Samba
           ・・・・・・・・・・ (4:10)
  5. Someday In Suburbs : ある日郊外で
           ・・・・・・・・・・ (1:57)
  6. Fandango
           ・・・・・・・・・・ (12:21)
  7. Closing Theme From "Kin-Kira-Kin"
           ・・・・・・・・・・ (1:48)
  8. Ritmo Saboroso
           ・・・・・・・・・・ (1:01)
   (All compositions and arrangement by Sadao Watanabe)




  渡辺貞夫 (as.sopranino sax.fl), 増尾好秋 (g),
  松本浩 (vib), 八城一夫 (el-p), 鈴木良雄 (b.p),
  渡辺文男 (ds.perc), 田中正大 (hr), 松原千代繁 (hr) 
  Recorded at 赤坂都市センター・ホール, June 24 & July 8, 1969.







 このアルバムは "ソニー・ジャズ・コレクション 1000 シリーズ" の第三回 50 枚の中の一枚.
 このシリーズ、内容がとにかくバラエティに富んでいるので、どんなアルバムが入っているか見ているだけでも楽しくなります.
 10 月後半にも第四回 50 枚が発売されますが、こういった廉価価格盤は大歓迎なのです.


 

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 2010 年 5 月、いつもの場所で、いつものように開催された 小川隆夫 さんの "ONGAKU ゼミナール - さまざまな楽器が奏でるジャズ特集 " で紹介された一曲がこの "Pastoral" .
 この時紹介された曲は、本当に ビミョー な演奏が多かった (笑)
 
 今日の記事書くために前のこと調べてみたら、この ON ゼミ も 5 年も昔になるんですね.
 つい 1 ・ 2 年前のことかと思っていたら ・・・・・・・・



 このアルバムも昔通っていたジャズ屋にありましたが、ほとんどリクエスト受け付けられないような雰囲気のアルバムの一枚でした.
 リクエストしちゃいけない ・・・・・・ というようなアルバムの一枚.
 当時のジャズ屋はこういったアルバムがたくさんあって、常連さんたちにとっては暗黙の了解だったのですが、たまに店を訪れた一見さんなんかがこういったアルバムをリクエストしちゃうと、常連の冷たい視線の集中砲火にあったりする訳です (笑)

 そんなこんなで数回は聴いたことがあったので、このアルバムはずっと忘れませんでした.
 アルバム・タイトル曲のメロディがとても印象的なので、一度聴いただけでも結構覚えていられます.




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 1962 年から 1965 年までの間、 バークリー音楽院 に留学していましたが、帰国後いろいろな意味で日本のジャズが変わっていったことは ON ゼミ の中でも話がありました.
 そしてこのアルバムが吹き込まれたのは 1969 年で、その後の 渡辺貞夫 の音楽が大きく変わっていったことをみても、とても大きな意味をもったアルバムのようです.



 それまでのアルバムは、どちらかというと主流派のモダン・ジャズとでも言うのかな ・・・・・・・・

 「若い人たちはアドリブになると聴かないから ・・・・・・ 」 と路線変更し、どんどんフュージョン系の路線に進んでいきましたが、このアルバムはそんな転機になったアルバムでもあります.



 先にも書いたように、全体的に牧歌的な雰囲気を持ったアルバムです.
 とてものどかで、大らかな感じ.




 1 曲目の "Pastoral" はもちろんですが、ボクが好きなのは "Fandango" .
 5 曲目の "Someday In Suburbs" ののどかな演奏から、ちょっとフリーキーなイントロのスパニッシュな雰囲気に変わっていくんだけれど、この曲もゆったりしたテンポでよく聴いてみるとどこかのどかな雰囲気なのです.
 増尾好秋 のギターがこれまたいいのです.



 再販をずっと期待していただけあって、十分満足のいくものでした.
 ただしリマスターではなく、 「2000 年 DSD マスタリング」 と記載されていますので完全に再販ですね.


 アルバム全体が ほんわか した感じで ・・・・・・・・
 こういうのもたまにはいいです.







 さて、 ほんわか ついでにちょっと職場の話題など.
 と言っても、仕事には関係のないことばかりです.




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 机の中を公開 ・・・・・・・・ (笑)
 10 月から発売になった スタバ の新商品 "スターバックス ヴィア・コーヒーエッセンス パイクプレイス・ ロースト"
 職場ではコーヒーメーカー使ってみんなで飲んでいますが、どうも濃さが微妙なので、マイ・コーヒーとして VIA をかなり使用しています.
 今回も新発売の パイクプレイス を大人買い.
 2 月の入院中購入した キャニスター がピッタリ引き出しに納まるので、とても重宝しています.


 VIA に関しては、お好みは白いデザインの トリビュート なのですが、なかなか販売にならないのでいつもは コロンビア .
 そうは言っても、基本的に違いの分からない男なので、最終的にはどれでもいいか ・・・・・・ (笑)

 パイクプレイス 買う時も店員さんとそんな話でプチ盛り上がり.
 お味は ・・・・・・・ 店員さんは 「絶対お勧め」 申しておりましたが、違いの分からないボクは まぁそれなり って感じかな (爆)




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 新発売ついでに マクドナルド あんこパイ .

 何となく甘いものを食べたくなった時に目に飛び込んできたのがこの CM ・・・・・・・ だったか、 めざましテレビ の紹介だったか.
 ただ、まったくと言っていいほど マクドナルド へは行かないので忘れかけていたんですが.


 たまたま職場に顔を出している 某 乳酸菌飲料の販売員とそんな話になり、買い物を頼んだら OK .
 ということで、こちらも大人買いしてきました.


 数が結構多かったので、 10分 以上かかってしまいました.


 味は ・・・・・・・・ まぁ、普通のあんこ.
 パイの部分に結構塩味があり、中のあんこはかなりさっぱりした感じでした.


 ただ、食べて少ししたらかなり胃がもたれてきましたが ・・・・・・・・ (笑)


 ということで ほんわか な話題でした.





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 それにしても昨日の夕焼け、ヤバ過ぎ
 Facebook 読んでたら、 九州 でもとてもキレイだったようです.

 昔はこんな夕焼けを結構見たような記憶があるんですが ・・・・・・・・・

When a Rock Loves a Jazz

 久しぶりに ONGAKU ゼミナール に参加してきました
 今回のテーマは 「ロックがジャズを愛する時」 ・・・・・・・ どこかで聞いたことのあるテーマですね (笑)


  "When a Rock Loves a Jazz"


 東京行きの目的は、 いつもの講習会.
 土曜日も講習会だったのですが、他のインストラクターに後を任せ少しばかり早退.
 講習会場が今までの 京橋 から 浜松町 に移動したため、かなり遅刻してしまうかと思ったのですが、なんとか開始時間に間に合いました.
 ・・・・・・・・ が、いつものように小川さんの隣の席しか空いていなかったため、今回は腹をくくって隣りでの ON ゼミ (笑)
 ちなみに、この小川さんの隣の席はいつも最後まで空いていることが多いのであります、ハイ !

 参加者は 13 名、見慣れた顔も数名おいでですが、話したことのある方はホントにごくわずかです.



 それでは一挙に曲目紹介と、ボクの感じたことなんかを書き綴ります.




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 Part 1: ロック・シンガーが歌うジャズ・スタンダード
 1. "Stardust" ・・・・・ Ringo Starr
     from "Sentimental Journey"
 アレンジはジャズそのものです ・・・・・・ ちなみにアレンジャーは ポール・マッカートニー.
 が、歌はジャズっぽくないので、かなり微妙なアンバランスです (笑)


 2. "Bye Bye Blackbird" ・・・・・ Paul McCartney
     from "Kiss on the Bottom" iTunes Live
 iTunes の独占配信によるライブ演奏
 ピアノとベースがとてもいいなぁ ・・・・・ なんて聴き終ったら ダイアナ・クラール 、 ジョン・クレイトン 、ギターは誰だったか忘れちゃったけれど ラッセル・マローン じゃないので ジョン・ピサーノ かな.
 歌は好みの問題です.
 リンゴもそうだけれど、やっぱりジャズヴォーカリストとは違うなぁ.
 ちなみに若い頃ポールは、好きなミュージシャンとして コール・ポーター の名前を挙げたそうです.




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 3. "Moon River" ・・・・・ Rod Stewart
     from "Fly Meet The Moon"
 そんな 2 曲の後だったので、この曲も辛い感じかなぁと思って聴いてみたら ・・・・・
 非常に曲にマッチする声と歌声でビックリでした.
 ボクの感じたイメージは、 オードリィ・ヘプバーン の歌い方にとても似た感じ.
 この演奏はいいですよ、今回の中でオススメの演奏でした.
 ロッドはこのスタンダード集が 5 作目ですが、この曲を聴くとそれも頷けたりします.


 4. "Blue Moon" ・・・・・ Bob Dylan
     from "Self Portrait"
 ボブ・デュラン はほとんど人の曲は歌わないようです.
 いきなりこの曲を聴けば、きっと ボブ・デュラン とわからないかもしれません.
 そのくらい歌い方が違います.
 ジョン・レノン の "Free as a Bird" と同じコード進行、と曲が終わった後小川さんが言っていました.




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 5. "Graduation Day" ・・・・・ The Beach Boys
     from "Summer Days"
 ビーチボーイズの ブライアン・ウイルソン は The Four Freshmen の大ファン.
 この曲も The Four Freshmen のレパートリー.
 聴いた感じは、まんま ビーチボーイズ です.

 ということで、このパートはボクたちジャズ・ファンからすると結構微妙な演奏が多かったのですが、ロック・ファンにすればちょっと微笑んでしまうような演奏なのかもしれません.


 Part 2: ロックで聴くジャズ・オリジナル
 6. "The 'In' Crowd" ・・・・・ Bryan Ferry
     from "Another Time, Another Place"
 ロキシー・ミュージック の ブライアン・フェリー です.
 こんなイメージのビートルズの曲もあったなぁ、なんて思いながら聴いてました.
 この曲自体簡単なリフの繰り返しの曲なので、歌詞をつけても厳しいかなぁ.
 ちょっと、ロックには合いそうもないですね.




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 7. "Mercy, Mercy, Mercy" ・・・・・ The Buckinghams
     from "Time & Charges"
 バッキンガムズ はボクも初めて聴くグループ名.
 シカゴ出身のグループのようです.
 まんま "Mercy,Mercy,Mercy" でした.
 ちなみにゼミナールの配布パンフレットには "タイム・アンド・チェンジズ" と記載されていました.
 どおりでネット検索してもアルバムが出てこなかった訳です (笑)


 8. "Alligator Bogaloo" ・・・・・ The Happenings Four
     from "Hit Collections"
 昔あった "11PM" や 平凡パンチ と言った言葉が浮かんできそうな、いかにもあの頃的な演奏でした.
 ルー・ドナルドソン の代表曲 (ボクは代表作とは思わないのですが ・・・・・) ですが、最初は "アリゲーター・ブルース" と ルー・ドナルドソン はタイトルを付けたようですが、レコード会社で勝手に ブガルー にしてしまったようです.
 ブガルー というのはダンス・スタイルの一つ.
 この The Happenings Four は日本版 プロコルハルム と呼ばれたグループ.
 "あなたが欲しい" という大ヒット曲があるようで、帰ってから You Tube で聴いてみましたが ・・・・・・
 微妙でした (笑)




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 9. "Maiden Voyage" ・・・・・ Blood, Sweat & Tears
     from "New Blood"
 このグループも前から知っていますが、当時はブラス・ロックバンドという感じで、ほとんど聴くことはありませんでした.
 一時期 Joe Henderson や Randy Brecker がいたり、Gil Evans がアレンジを担当したこともあるようです.
 とにかくメンバーがハンパないくらい変動してます ・・・・ Jaco もいたんかい.
 この曲は、スキャットしながらのギター・ソロが延々と続きますが、ジャズアルバムと言ってもおかしくない演奏でした.
 ジャズを聴いている人にとっては、長いギター・ソロもそんなに苦にならないんじゃないかな.


 10. "In a Silent Way" ・・・・・ Santana
     from "Santana lll"
 カルロス・サンタナ は マイルス・デイヴィス を敬愛していたミュージシャンの一人.
 これまた サンタナ サウンドそのものになっちゃうんですねぇ.
 この曲を作ったのは "Mercy, Mercy, Mercy" と同じ ジョー・ザビヌル .

 これでパート 2 終了.
 この休憩時間に小川さんと珍しくお話しでした.
 内容は、インストがオリジナルなのに勝手に歌詞付けていいの ? ってお話し.
 話が進み、いつの間にやら 王様 のことやら、 ビートルズ のお話しにまで.
 
 


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 Part 3: ジャジーなロック・ナンバー
 11.  "When I'm Sixty-Four" ・・・・・ The Beatles
     from "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"
 ここからは 小川さん がジャズっぽいなぁ、と思う演奏が並びます.

 まずは ビートルズ.
 単調なリズムにクラリネットなんかが加わるので、自然と デキシーランドジャズっぽくなります.
 歌詞はとても他愛のない歌詞 ・・・・・ と小川さんが申しておりました.


 12.  "Holiday" ・・・・・ The Kinks
     from "Muswell Hillbillies"
 この曲ではバンジョーとピアノがかなり効いています.
 そう言えばデキシーランドにはバンジョーも欠かせません.
 楽器の持つイメージというのもあるんですよねぇ.




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 13. "Sweetheart" ・・・・・ Maria Muldaur
     from "Waitress In A Donut Shop"
 この曲のアレンジは ベニー・カーター なので、当然ジャジーになります.
 こちらはスイング・ジャズの趣き.
 あの独特なグルーブ感が漂っています.


 14. "Walking One and Only" ・・・・・ Bill Wyman's Rythm Kings
     from "Anyway The Wind Blows"
 ダン・ヒックス の曲です、確かこの前の "Sweetheart" も彼の曲だったかと.
 この演奏を捜していたら、なぜか Maria Muldaur の演奏にぶち当たりました.




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 15. "ろっか・ばい・まい・べいびい" ・・・・・ 細野晴臣
     from "Hosono House"
 はっぴいえんど に因んだ 福生市 のお話し.
 ボクの感覚的にはボサノバっぽい.
 ロックではあまり使わないようなコード進行を使っているようです.


 16. "おいらぎゃんぐだぞ" ・・・・・ 南佳孝
     from "摩天楼のヒロイン"
 彼も はっぴいえんど の一員.
 明大のジャズ研に所属しており、 タル・ファロー のファン.

 このパートのジャジーな雰囲気というのは、ボクにとってはかなり微妙な、怪しい雰囲気でした.




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 Part 4: こんなところにこんなジャズ・ミュージシャンが
 17. "Oh Patti (Don't Feel Sorry for Loverboy)" ・・・・・ Scritti Politti
     from "Provision"
 まずは マイルス・デイヴィス です.
 中盤のソロから後半のバックまで、いかにも マイルス なのです.
 彼の音色が流れてきただけで、ピーンと緊張の糸が張り詰める感じ.
 このセッションに参加したお話し等.


 18. "Waiting on a Friend" ・・・・・ The Rolling Stones
     from "Tattoo You (刺青の男)"
 ここでは ソニー・ロリンズ ですが、ボクの持っている ロリンズ のイメージとはちょっと違う演奏です. 
 そこがすごくいい感じです.
 この演奏も知らずに聴けば ロリンズ だとはわからないかも.
 ドラムスの チャーリー・ワッツ が大のジャズ・ファンで、そのあたりのお話も聞くことができました.




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 19. "Someone" ・・・・・ James Taylor
     from "One Man Dog"
 ギターの ジョン・マクラフィン が参加しています ・・・・・・ この曲の作曲も彼.
 いつ聴いても ジェームス・テイラー の声は透き通っているなぁ.


 20. "Watching You" ・・・・・ 矢野顕子
     from "Welcome Back"
 ギターの パット・メセニー です.
 矢野顕子 は、ボクかなり苦手です.
 声がダメ、変な歌詞がダメ ・・・・・・・・・・
 この曲も聴く前からダメだろうと思っていたんだけれど、聴いたらビックリ.
 確かに歌はかなり微妙なんだけれど、インストで聴いたとしたらきっとおそろしく素敵な曲になりそうなのです.
 メセニー のギターもすごくいい感じですし.
 この演奏はとてもいい ・・・・・・ 歌が入っていなければもっといい (笑)

 そうそう、この曲のアルバム・タイトルもパンフレットでは "ウェル・カムバック" になってました (爆)




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 21. "きっと言える" ・・・・・ 荒井由美
     from "ひこうき雲"
 最後は "日本のスタン・ゲッツ" と呼ばれた 西条孝之介 .
 この演奏も、まんま ユーミン・ワールド で、最後にテナーが入ってくるんだけれど、言われなくちゃ素通りです.
 おまけにいいところでフェード・アウト.




 さらに一曲おまけ、 シェイ・スタジアム 最後の公演となった ビリー・ジョエル のライブ.
 トニー・ベネット との共演です、 "ニューヨークの想い" .
 実は ONGAKU ゼミナール が終わり、ほとんどの方が帰られてから トニー・ベネット の映像をお店で観たんですが、やっぱりスゴイですねぇ.
 とても 80 歳超えておられるとは思えない.
 



 以上、 Bonus Track を含め 22 曲で終了.
 シリアスなジャズとはかなりかけ離れたものが多かったのですが、なかにはグッとくるような演奏もあったりして.
 楽しい音の時間を過ごしてきました.

Saturday Night "ON ゼミ"

 金曜日から いつもの講習会 のため 東京 .
 金曜日はほんとにもう暑かった、土曜日は 7 度くらい気温が下がったのですが、寒いという感じではなく涼しいと言ったところ.




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 さて今回の目的の一つは小川さんの "ONGAKU ゼミナール" 参加です.
 講習会と "ON ゼミ" の日程が重なった時だけ参加しているので、毎回出席という訳にはいきません.
 たまたま 3 月に小川さんに 長野 へ来ていただいて出張コースを行ったので 2 カ月ぶりでしたが、その前に行ったのっていつだったっけ ・・・・・ ????

 講習会開催しているので、あまり早く会場を抜けだす訳にはいかないので、終了 1 時間前の 18:00 頃、他のインストラクターに後を任せて銀座へ.
 会場になるお店には、予約の段階から遅れることを連絡済みでした.


 この日は曇り空、前日に比べると気温も低めで、長袖でちょうどいいくらいでした.
 なぜかここで写真を撮ることが多いです.
 特別時計を意識していないのですが、過去にも同じ場所から撮った写真が結構ありました.
 時刻は 18:05 ・・・・・・・ すでに "ON ゼミ" は始まっているでしょうね.



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 この右手は、ちょっと ・・・・・・・・・ (笑)

 いつもの道筋で、いつもの Bar le sept へ.
 いつものようにエレベーターに乗って7階に降りるとドア越しに音楽が聴こえていました.


 # 1 : "スペイン / チック・コリア"
   "Light As a Feather" から


 今回 "ON ゼミ" のテーマは "Jazz Conversation 祝 ! 2 時間枠復活記念" という長いタイトル.
 小川さんがパーソナリティーを務める、 Inter-FM の "Jazz Conversation" が 2 時間枠になった (開始当初はスポンサーも付いて夕方 2 時間だったのですが、その後スポンサーも撤退し深夜の 1 時間に縮小されていたものです) ことを記念して、このような長いタイトルになりました.
 
 このあたりの事情を ピーター・バラカン の話も交えて最初にしたようなのですが、当然ボクは聞くことなく.
 この部分って、今回のイベントのベースとなる部分だけに遅刻が悔やまれるのでした.
 ・・・・・・・ だれか教えてください.

  今回はそんな "Jazz Conversation" の中の 「Meet The Star」 という、ゲストを迎えて話や演奏を聴くコーナーに関したお話しやインタビューなどを紹介でした.



 お店に入ると、なんとほぼ満席.
 これ幸いと、いままで座ってみたかったワインクーラー前の丸椅子に腰かけさせていただきました.
 精神的にはお子ちゃまなので、こういう狭い感じのところが結構好きだったりします.



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 もう幾度となく見かけた顔が並んでいました.
 写真はあえてピンボケを選んでアップです.


 それでは 2 曲目から怒涛の紹介


 # 2 : "サフィナード / 中村善郎 & The TRIO'"
   東日本大震災支援イベント
    "Jazz Conversation presents Jazz Aid 2011" から
   2011 年 4 月 26 日 代官山 "レザール"   

 # 3 : "ナイト・アンド・ディ - ミスティ / TOKU & 山本剛トリオ with 菅野邦彦"
   東日本大震災支援イベント
    "Jazz Conversation presents Jazz Aid 2011" から
   2011 年 4 月 12 日 代官山 "レザール"  


 最近 中村善郎 さんは小川さんとも多くのイベントを行っており、さらには会場の Bar le sept でもイベントを行ってますので、集まったお客さんにとってはお馴染みになりつつあります.
 独特の甘い ボサノヴァ の弾き語りです.


 TOKU さんと 山本剛 は、同じ 新潟県 三条市 生まれだったようです.
 TOKU さんが歌うことは知っていましたが、声を聴いたのはこれが初めて.
 ジャズ というよりも、まんま ソウル って感じをボクは受けました.
 途中から 菅野邦彦 が手製のピアニカで "Misty" になりますが、アップ・テンポな演奏です.
 3 年前の "ON ゼミ" の "さまざまな楽器が奏でるジャズ特集" でかけてもおかしくないですね.




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 # 4 : "ムース・ザ・ムーチ / グレート・ジャズ・トリオ"
   "At the Village Vanguard" から


 ナンク・ジョーンズ が亡くなる直前のインタビューも交えて、このインタビューが アメリカ でも紹介されたお話し等.
 ただ、インタビューの内容は健康の秘訣といったようなことが中心だったようで、小川さん的にはつまらないことを聞いたと申しておりました.
 ちなみに、 グレート・ジャズ・トリオ って最初は トニー・ウイリアムズ がリーダーだったんですね.


 # 5 : "セント・トーマス / 渡辺香津美"
   2011 年 6 月 3 日 お茶ノ水 "NARU"  


 ジョージ・ローデン のギターに関係したライブを、たまたま収録できたようです.
 曲は S.ロリンズ の有名なカリプソ・ナンバーですが、これをインド風にアレンジ.
 これはもう、完璧にインディアなのです.
 途中からスパニッシュ系の曲のように高揚していきますが、どこまでもインド (笑)



 この曲で前半終了でしたが、その前に番組に登場したミュージシャンたちの ステーション ID を流してくれました.
 こういった ステーション ID だけでも、なかなか聴く機会がないのでおもしろかった.
 ジョージ・デューク の M.デイヴィス のマネなんかもあったりして ・・・・・・・・




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 # 6 : "時の流れに / サイモン & ガーファンクル"
   "The Concert in Central Park" から  


 # 7 : "リユナイテッド / OTB"
   "Out of The Blue" から  


 この 2 曲は、 デヴィッド・マシューズ と ケニー・ギャレット の日本語についての話題に関係しての選曲でした.
 二人とも日本語が堪能で、流れたインタビューでもかなり日本語が上手でした.
 ちなみに ケニー・ギャレット のことを、小川さんは 「ニューヨークのウナギ犬」 と呼んでいるようです (笑) .

 実はこの OTB の演奏がとてもよかった.
 ボクは初めて聴いたのですが、アップテンポで、いかにも新主流派といった感じでグイグイくるような演奏でした.
 これはちょっと購入を検討なのです.


 # 8 : "ミスティ / 山本剛 & 生沼邦夫"
   2011 年 6 月 10 日 代官山 "レザール"  


 こちらの "ミスティ" は、お馴染みのスローバラード.
 こういったレコードにはなっていない演奏を聴くことができるのが、今回の "ON ゼミ" のいいところでした.



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 # 9 : "アイ・ソート・アバウト・ユー / ブランフォード・マルサリス"
   "Random Abstract" から  


 マルサリス 兄弟と小川さんの関係は "となりのウイントン" として書籍にもなっているくらい有名なお話し.
 
 

 # 10 : "セプテンバー・イン・レイン / 佐藤允彦"
   2012 年 9 月 27 日 代官山 "レザール"  


 スタンダードを7拍子にアレンジしての演奏でした.



 # 11 : "ラッシュ・ライフ / 日野皓正"
   "Trans Blue" から  


 "東京ジャズ" でのトーク・イベントの模様.



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 # 12 : "ドラリセ / 中村善郎"
   2010 年 4 月 25 日 代官山 "レザール"  


 "Getz / Gilberto" の全曲を次のイベントで中村さんが演奏するようです.
 そんなこともあり、最後もこのアルバムで演奏されていた曲でした.


 そしてエンディングは ステーション ID .
 おしまいかと思ったら、 「こんなのもある・・・・・」 と


 # 13 : "フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン / TOKU"
 
 # 14 : "モナリザ / 福田重男 & 布川俊樹"


 の 2 曲を追加で.



 ということで、かなり足早に概要を紹介しました.
 本当はもっともっと面白いお話しがたくさん聞けたのですが、なかなかすべてを文章にするのはつらいですし、まぁ参加した人の特権ということで.

 かかった曲のほとんどが番組用の 秘蔵音源 でした.
 これがやっぱり今回の一番の目玉でした.
 そんな曲目は、小川さんのブログでもあえて載せてありませんでしたが、ボクはガッツリ書いちゃいました.


 それ以外の東京については、明日にでも書くことにしましょう.

ONゼミ in 雨ことばカフェ

 昨夜は、半年前から企画していた 小川隆夫 氏の "ONGAKU ゼミナール in 雨ことばカフェ" でした.
 企画と言っても、そう大したことをした訳でもなく、単にお店と小川さんとの連絡調整しただけ ・・・・・・・・
 ほとんど、お店の方に おんぶにだっこ 状態でした.



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 会場は 長野県 伊那市 という、ちょっと交通の便が悪い場所.
 都心からは、車だったら中央道で来ることができますが、鉄道だとちょっと不便な場所です.
 伊那市 は人口 70000 くらいの小さな町.
 そんな小さな町で見つけたのが、ちょっと素敵な空間を持つこのレストラン " 雨ことばカフェ ".



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 お店の場所は、 伊那インター からまっすぐの場所です.
 外観はあえて塀をめぐらし中がわからないようにしてあるのか、知らないとちょっと入り辛いようなたたずまい.
 入口も道路側ではなく、裏側から入って行きます.

 田舎の小さな町にしては、ちょっとイカしたお店.



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 店内も光の取り入れ方がうまく、とても落ち着いた感じです.
 さらに奥のほうは吹き抜けになっているので、解放感もアリアリ.



 そもそも、どうしてここで "ON ゼミ" をやろうなんて思ったのか ・・・・・・
 一部ではスタッフの女の子をボクが気に入ったから、というような噂が流れていますが、それに関してはノー・コメント.


 一番は前にも書いたお店の雰囲気でしょう.
 広さも広すぎず、かといって窮屈でもないちょうどいい感じ.
 室内の明るさも、ジャズ聴くにはちょうどいい雰囲気.

 そしてこのお店の料理.
 地元産の食材を使い、料理の中心は せいろ蒸し というのがいいんですねぇ.
 昨夜も "ON ゼミ" 終了後、食事をいただいてきましたが、美味しかった.
 ボク自身、野菜は 「○○ + 野菜」 と言う感じでしたが、たまにこういった野菜がメインになっているお料理をいただくのもいいなぁ.

 "あさりと野菜の酒蒸し" をメインとしたご飯でしたが、野菜のしっかりした味が堪能できました.
 特に一緒に出された、サツマイモの入った豆乳 (だと思うんですが、聞かなかったので?) のスープが、程よく香辛料が効いていてとても Good .
 写真撮ればよかった ・・・・・・ .

 そんなステキな料理のお店なので、この辺りも 小川 さんに合うんではないかと ・・・・・・・・


 そして幾度か打ち合わせした、お店のオーナーも全面的に協力していただきました.
 今回はかなり無理なことをお願いしたのですが、笑顔でみんな受けていただき感謝です.
 きっと笑顔の裏の顔はかなりひきつっていたのではないでしょうか (笑)




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 小川 さんとスタッフの記念写真.
 真ん中にいるのがオーナーの 有賀 氏 ・・・・・・ やっぱり心なしか笑顔がひきつっているかな.


 スタッフ全員がいい感じです.
 特にホールの女の子の 天然さ が何ともいえず・・・・・・・・ .
 新しい魅力をまた一つ見つけました.




 さて、 "ON ゼミ" のレポートはいつもきちんとアルバム写真などを載せ、話の中のエピソードも紹介していましたが、今回はすべて割愛です.
 というのは、今回ボクは曲出しをしていたので、とてもお話しに集中できす ・・・・・・

 ですのでこの部分はさらりと紹介しますね.



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 今回のテーマは "マイルス・デイヴィス で聴く モダン・ジャズの変遷" .
 1917 年のジャズとしては初めてレコーディングされた演奏から、 1969 年の "Bitches Brew" まで、いろいろな時代の演奏を全 12 曲.
 途中 15 分ほど休憩を入れ、約 2 時間 30 分.
 特に後半最初、 小川 さんが マイルス と初めて会った時からの話しは、みなさんとても興味深げに聴いていました.


 写真は当日のパンフレット.
 数字が書いてありますが、これは音出し用 CD のトラック番号で、開始前に 小川 さんが持参した CD のトラック番号を書きこんでくれました.
 9 番目の "So What" のところに #8 と書きこんでありますが、 "Miles In Tokyo" の CD には 6 曲しか入っておらず ・・・・・・・ ちょっとアセっちゃいました (笑)


 音響のほんのちょっとしたトラブルはあったものの、ほぼスムーズに終了.



 普段はなかなか、短時間の間に時代を越えていくような聴き方をしないので、こういう聴き方をすると改めてジャズの変化の様子がよくわかりました.
 そして マイルス・デイヴィス の偉大さも ・・・・・・・




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 最後にさりげないポーズの 小川 氏 ・・・・・・ やらせではありません (笑)


 このお店では、今後も小川氏を招いてイベントを開催する予定ですので、ボクもできる限りバックアップしていきたいと思っています.
 ただし、この次はお客さんとしてゆっくり ・・・・・・・・・ (笑)

 今回は、今日開催される 伊那高校駅伝大会 の前日と言うことで、市内のホテルがすべて満杯状態.
 次回は他のイベントとブッキングしないようにしないと ・・・・・・ とりあえず 高遠の桜 の時期だけ外せばいいかな。



 初めての開催と言うこともあり、お客さんも予定した人数より少し少なめでしたが、初めてのこういったイベントに満足して帰っていただけたのではないでしょうか.
 
 ボクはとりあえず無事に終わってなにより ・・・・・・・




 さて、仕事に行こう !!



 そうそう ・・・・・・・ このお店を選んだ一つの理由に、ボクのブログ・タイトルにイメージが重なったことも.

ONGAKU ゼミナール in 雨ことばカフェ

 今年一番の雪です.
 今日は、午前中からかなり寒かったのですが、午後からは雪が.
 夕方からは本格的に降り始め、すでに 10cm 以上積もっています.



 今年も、 お仕事と いつもの小児救急講習 の開催で一年が終わろうとしています.
 ここ数年、まったくと言っていいほど同じような生活なのです.
 毎年いろいろなことは起こってはいるものの、年末になって一年を振り返ってみると、結局はいつもの一年.
 まぁ、それが一番いいことなのかもしれませんが.




 来年、あるイベントを企画しました.
 当初はもっと大変かなと思っていたのですが、動き始めてみたら会場となるレストランのほうでみんなやっていただいて ・・・・・・・・ 超 助かりました.


 あとは当日、今日のような雪が降らないことを祈るばかり ・・・・・・






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   ( Miles Davis & 小川隆夫氏 )



 " ONGAKU ゼミナール in 雨ことばカフェ " ・・・・・・ これがそのイベントです.


 そう、いつもの小川さんが 銀座 で定期的に開催しているゼミで、最近は 銀座 ばかりでなく、いろいろなところでも開催しています.
 一つのテーマで、ジャズの演奏を聴きながら、それにまつわるエピソードなどを小川さんが合間に話していくもの.
 
 最近どうも日程が合わず、あまり顔を出せなく、ボク自身も欲求不満気味だったので、だったら自分で呼んでしまおうと一気に企画してしまいました.


 今回のテーマは、 "マイルスで聴く、モダンジャズの変遷" .
 小川さんと言えば、やっぱり マイルス・デイヴィス ですから ・・・・・・・・・
 



 会場となるのは、 長野県伊那市 にあるレストラン "雨ことばカフェ"
 すでにボクのブログでも何度も登場しているレストランです.



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 ボクの家からは 100km 近く離れていますし、東京から電車では乗り継ぎなどちょっと不便な場所.
 車だと 中央道 で来れますが、トンネル事故の影響がいつまで残ってしまうのか ・・・・・・
 開催は 3 月下旬なので、普通に考えると雪はないはずなのですが、この時期って突然ドカンと降ることがあるので、心配症のボクとしては今から胃がキリキリ.


 なぜにこの場所かと聞かれると ・・・・・・・・・


 まぁ、何となくでしょうか.
 お店の感じが結構いいことや、料理もヘルシーでいい感じ ・・・・・ 他には ・・・・ ???


 お店の方に貸し切りの関係などいろいろ訊ねているうちに、お店でもかなり協力していただけることになり、さらに小川さんにほとんど足が出てしまうけれど来てくださるか相談したところ、快諾を得られ今回の開催にこぎつけました.


 レストランのため、音響的にはちょっと厳しかったので、家の BOSE を持っていくことにしました ・・・・・ といってもそう大したものではありませんが (汗) .

 あとは満員になることを祈るばかりです ・・・・・・・



 肝心の 小川隆夫 氏のことは、ボクが改めて書く必要もないでしょう.
 興味のある方は、小川さんのブログを読んでもらうのが一番いいような気がします.
 
 "小川隆夫の JAZZ Blog Keep Swingin'"
 http://blog.excite.co.jp/ogawatakao/



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      " ONGAKU ゼミナール in 雨ことばカフェ "
      "マイルスで聴く、モダンジャズの変遷"


      日時 : 平成25年3月23日 (土)
           17:30 から開場、 18:00 スタート
      場所 : 雨ことばカフェ
           http://amekotoba.com/
      入場料 : 3,000 円 (ワンドリンク付)
      定員 : 30 名
  
      予約・問い合わせは 雨ことばカフェ まで
           Tel: 0265-98-7350  
           Mail: info@amekotoba.com
    

 ぜひ皆さんおいで下さい ・・・・・・ と、ここに書いても PR 効果低そうです (笑) .





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 今日の夕方.
 まだ道路も一部が白くなっているだけでしたが、このブログを書いている 22:20 にはあたり一面真っ白.
 シンシン と雪が降り続いています.

 明日はお休みなので、どこにも行かずに家でボ〜〜〜ッとしていましょう.

ONGAKU ゼミナール Vol.23

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 土曜日から東京でした.
 今日は "いつもの講習会 (BLS)" があったのですが、土曜日は "いつもの小川さん" の "ONGAKU ゼミナール" があったので、昨日から東京入りでした.
 
 今夜は "ONGAKU ゼミナール" だけに焦点を当ててみます.
 今回のテーマは "ジャズの名門グループ" 、場所はこれまたいつもの 銀座 6 丁目 Bar le sept .




 今回は箇条書き形式で、紹介された曲とトークの内容をアップしてみます.



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 1. "Frenesi" (from "Gerry Mulligan Quartet")
   Gerry Mulligan Quartet
 当時の West Coast Jazz シーン (映画との関わり) のこと.
 Gerry Mulligan と Chet Baker の出会い.
 West Coast Jazz (ホーン・アンサンブル) のこと.
 麻薬のお話しなど ・・・・・・・


 2. "Joy Spring" (from "Clifford Brown & Max Roach")
   Clifford Brown & Max Roach Quintet
 西海岸での録音だったこと.
 Clifford Brown の交通事故死のこと.
 Max Roach の人権運動から "We Insist !" のジャケットのお話しなど ・・・・・・・



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 3. "Django" (from "Django")
   Modern Jazz Quartet
 Kenny Clarke から Connie Kay へのドラマー変更のこと.
 40 年近く同じメンバーで活動したこと.
 グループ内で各自の役割があったこと.
 バロックなどをいち早く取り入れたこと.
 東海岸のグループなのにアンサンブル重視だったことなど ・・・・・・


 4. "Your're My Everything" (from "Relaxin'") 
   Miles Davis Quintet 
 1955 年のニューポート出演まで専属グループが持てなかったこと.
 本当は S.Rollins 、 A.Jamal 、 J.Cobb を入れたかったこと.
 その三人が入らなかったことにより、結果的に黄金のクインテットが誕生したこと.
 二重契約からマラソン・セッションのこと.
 この曲でシングルトーンの演奏を "Block ・・・" とブロック・コードでやり直させたことなど ・・・・・・・



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 5. "O Sole Mio" (from "Introducing The Three Sounds")
   The Three Sounds
 最初の頃の活動はサックスが入った "Four Sounds" だったこと.
 ニューヨーク にでて H.Silver や A.Lion との出会いのこと.
 ジューク・ボックスからの人気で、 Blue Note のドル箱スターになったこと.
 日本のジャズ喫茶での不人気のこと.
 レパートリーに マンボ や カンツォーネ などがあったことなど ・・・・・・・
 

 6. "Lonely Woman" (from "The Shape of the Jazz to Come")
   Ornette Coleman Quartet
 O.Coleman とフリー・ジャズのこと.
 J.Lewis が見つけてきたことなど ・・・・・・・


 相変わらずフリー・ジャズはキツイなぁ ・・・・ 特に D.Cherry がキビシイ.
 ここで休憩 ・・・・・・ 19:00 をちょっとまわったくらいかな.
 まぁいいペースです.



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 7. "Take Five" (from "Tome Out") 
   Dave Brubeck Quartet
 アルバム・タイトルのこと.
 "Take Five" のことなど ・・・・・・・


 8. "My Foolish Heart" (from "Waltz For Debby") 
   Bill Evans Trio
 Miles グループ脱退からトリオ結成のこと.
 特に Village Vanguard でのライブの話をたっぷりと ・・・・・・・
 ここの話が、今回ボクは一番よかったかな ・・・・ Complete 盤を買う気になりました.



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 9. "Moon River" (from "Buhaina's Delight")
   Art Blakey & The Jazz Messengers
 H.Silver と A.Blakey との関係やそれぞれのグループのこと.
 A.Blakey が才能のある若手を見つけるのが得意だったこと.
 60 年代に入り 3 管編成に変わっていったこと.
 アルバム・タイトルについてなど ・・・・・・・


 10. "What's New" (from "Ballads")
   John Coltrane Quartet
 Miles グループから自身のグループのこと.
 このアルバムとマウスピースの関係のこと.
 このアルバムに対する J.Coltrane の評価など ・・・・・・・



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 11. "Monk's Dream" (from "Monk's Dream")
   Thelonious Monk Quartet
 J.Coltrane と M.Davis のケンカのこと.
 T.Monk グループでのテナー奏者の遍歴のこと.
 独特な演奏スタイルのこと.
 T.Monk のお葬式のことなど ・・・・・・・


 12. "Corcovado" (from "We Get Request")
   Oscar Peterson Trio
 O.Peterson のカナダ生活のこと.
 N.Granz との関係.
 JATP 、 デュオからトリオに.
 その当時の日本での評価について.
 このアルバムの録音のよさなど ・・・・・・・



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 13. "Mercy, Mercy, Mercy" (from "Mercy, Mercy, Mercy!")
   Cannonball Adderley Quintet
 1955 年 Cafe Bohemia で O.Pettiford のバンドに飛び入りしたこと.
 その後の演奏スタイル.
 J.Zawinul のことなど ・・・・・・・


 以上で、ほぼ予定していた 20:30 無事終了でした.
 上には書きませんでしたが、今回のテーマは グループ なので、各グループのメンバー紹介は当然ありました.
 今回紹介のあったアルバムは、ほとんどが CD で持っており、それ以外のアルバムもアナログ盤を持っていたものですので、紹介された曲すべてが知っているものになりました.
 ふだん慣れ親しんだ曲も、こういったウンチクを聞きながら聴いてみるとまた違った味が出てきます.


 上にも書いたように、今回は Bill Evans のお話しがボクは一番楽しかった.
 "Complete Village Vanguard Recordings, 1961" は購入することにしました ・・・・・・・・ っていうか、すでに Amazon にて Click 完了です.


 
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 小川隆夫 氏です ・・・・・・ この写真は記念撮影用のやらせ (笑) です.
 それにしても、こういうことをさらりと決めてしまうところがただ者ではありませんねぇ.


 ボクが小川さんと話したのは、なぜかメレルの靴の話だけ ・・・・・ 相変わらずボクと小川さんは話がどうも弾みません (笑) .
 スタッフの美女軍団が、どうも最近のボクのお目当てになっているような気がするのは ・・・・・・・・・・・・

 今回もとても楽しい 2 時間半でした.

ONGAKU ゼミナール : 日本のジャズ

 ただ今体調絶不調です.
 なんと、インフルエンザ A 型に直撃されました.

 昨日の午後は 39 ℃ 近くまで体温が上がり、動くこともシンドイ感じ.
 今日病院へ行き確定診断、 タミフル や アセトアミノフェン などをいただいてきて、ようやく熱は下がりましたが、身体中の節々が痛く、咳もまだとまりません.


 ただ昨日に比べればずっと楽になったので、土曜日のことを忘れないうちに書こうと、頑張っています.




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 土曜日は、 小川隆夫 氏の "ONGAKU ゼミナール" .
 ボクはちょうど一年ぶり.

 小川さんのかける音楽や、語るウンチクも楽しいのですが、最近ではその場の雰囲気が楽しくて顔を出すという感じになりつつあります.
 お目当ては企画をされている美女軍団でしょうか (笑) .

 お客さんたちは終了後に小川さんと 2 ショット写真なんかを和気あいあいと撮っているのですが、ボクはとなりの女性陣と全然関係のないお話ばかり.

 まぁ人それぞれいろいろな楽しみ方がありますから ・・・・・・・ と、いつもの自己弁護.



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   1. 渡辺晋とシックス・ジョーズ / 9 月の雨 (1952年)
   2. ジョージ川口&ビッグ4 / ブロー・ブロー・ビッグ 4 (1953年)
   3. 秋吉敏子 / アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー (1953年)


 今回は最初から遅刻することが分かっていたので、お店に着いた時にはちょうど 秋吉敏子 の演奏が終わる頃でした.
 行く前には冗談で 「モカンボ辺りまでには顔を出しますね」 と言っていたのですが、まさにぴったりのタイミングでした.



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   4. 守安祥太郎 / ジス・ラヴ・オブ・マイン (1954年)
   5. 松本英彦 / 枯葉 (1957年)


 5 曲目のアルバム・ジャケットがどうしても探せなかったのでありません.
 守安祥太郎 の演奏の途中で、突然 FM 放送 ・・・・・ ピーター・バラカンが流れはじめました.
 小川さんの操作ミスでした.
 この辺りの演奏を聴いてみると、まだまだコピーしている感じ、なにか甘ったるいようなテナーなんですよね.
 すでにこの時期、アメリカではハード・バップ主流になりつつあるというのに.



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   6. 白木秀雄 / マイ・ファニー・ヴァレンタイン (1959年)
   7. 北村英治 / シュー・シャイン・ボーイ (1960年)


 白木秀雄 グループから 日野皓正 が出て、 秋吉敏子 グループからは 渡辺貞夫 が出てきたお話しなど.
 北村英治 の演奏は、 Vic Dickenson の演奏のような感じ ・・・・・ 中間派という感じですね.
 北村氏の演奏は、ずいぶん前に小さなジャズ屋で聴いたことがあります.
 演奏はまったく覚えていませんが、一緒に若くきれいな女性が一緒に来たことだけは覚えています.
 超ダンディな方でした.



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   8. 日野皓正他 / イフ・アイ・ワー・ア・ベル (1963年)
   9. 渡辺貞夫 / アメリカ (1966年)


 Miles Davis でおなじみの曲です.
 アルバムは "銀巴里セッション" ・・・・・ 昔このアナログ盤持っていたけれど、当時はあまりいいとは思わなかったなぁ.
 このアルバムは愛知の内田先生が、録音機を持って東京までやってきて録音したものでした.
 この辺りの演奏を聴くと、ようやくモダンな香りがしていますね. 
 ナベサダ が 1961 年にバークリー音楽院に留学したことや、そこから帰って来てから日本のジャズが、コピー文化から変わっていったことなどが.


 ここで休憩です.



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   10. ジョージ大塚 / ホット・チャ (1968年)
   11. 日野皓正 / ライク・マイルス (1969年)


 Tact レーベルのお話し.
 日野皓正 のそっくり返るような演奏スタイルにまつわるエピソード.
 なぜか Sonny Rollins の死亡説についても.
 Bitches Brew 発売前ですが、この演奏でもエレクトリックな演奏になっています.



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   12. 本田竹彦 / エイント・テル・ユー・ア・グッド・ウェイ・バット (1969年)
   13. 宮間利之とニューハード / トゥモロー・ネヴァー・ノウズ (1969年)


 ボクの大好きな ホンタケ です ・・・・・・ 彼のリーダー・デビュー・アルバムとも言えるアルバムからです.
 このアルバムもなかなか手に入らなかったなぁ.
 宮間利之とニューハード も大好きなバンドで、特に モンタレー での "ドナ・リー" 、 "振袖は泣く" あたりはもう最高なのであります.
 このバンドのアルバムも、ほとんど手に入らなくなってますね.



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   14. 原信夫とシャープス&フラッツ / すみ絵 (1970年)
   15. 渡辺貞夫 / サン・パウロ (1970年)


 これらの演奏はグッとモーダルで、ようやく日本ミュージシャンも海外で認められ始めた頃になります.
 "すみ絵" は 秋吉敏子 の曲ですが、このアルバムは Oliver Nelson を招いての録音.
 ナベサダ は Chick Corea 、 Mirosrav Vitous 、 Jack DeJohnette という錚々たるメンバーとの共演です.



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   16. 菊地雅章 / ホロー・アウト (1972年)
   17. 山下洋輔 / バンスリカーナ (1976年)


 こういった催しもののいいところは、自分だったら絶対聴かないような演奏がかかったりすることです.
 この 2 曲なんて、そんな最たるもの.
 坂田明 のアルトなんて絶対好きになれないもんね ・・・・・・ でもそう言っていた Ornette Coleman も、ほんの少しではありますが聴けるようになったので、どうなることやら.
 菊地雅章 がアメリカに移住したことや、山下グループがヨーロッパで認められたこと、さらには冷やし中華の話まで.



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   18. 渡辺香津美 / ア・チャイルド・イズ・ボーン (1974年)
   19. 山本剛 / ミスティ (1977年)


 この辺りは、もうおなじみという感じですね.
 ボクの好きな日本のジャズは、この辺りから.
 でもそれはまたの機会としましょう.
 

東京日和 ・・・・ さわりだけ

 金曜日から東京でした.
 昼ごろの新幹線で向かったのですが、途中 さいたま 辺りまでは雪降り.
 東京はみぞれのような雨が降っていました.



 今回の東京は "いつもの講習会" に関係するインストラクターたちの講習会.
 久しぶりに顔を合わせるような方もいて、講習会内容は結構大変でしたが、雰囲気的には楽しい二日間でした.


 でも、今日は一日不整脈に悩まされて不快感持ったままの一日でした.
 家に帰って来てからようやく不整脈も治まり、軽くブログ更新.
 痛みは全くなく、診断も 上室性期外収縮 という不整脈で、ほっておいても大丈夫と言われているのですが、さすがに一日続くと ・・・・・・ 今度は ホルター心電図 診断を受けて、お薬の処方してもらおうかと真剣に考えています.




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 昨日の夕方、 銀座 の風景です.
 昨日は講習会の途中でちょっと早退をさせていただき、今回の東京行きの目的のもう一つ ・・・・ というか、こっちのほうがメインかもしれない "ONGAKU ゼミナール" に参加してきました.
 
 京橋 から 銀座六丁目 まで、いつものように 中央通り を歩いていくのですが、冷たい雨が降りとても寒かったですね.

 


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 今回の "ONGAKU ゼミナール" の内容は、 日本のジャズ でした.
 参加するのは、ちょうど一年ぶりです.
 場所はいつもの "Bar le sept" ・・・・・・・ 実は今回番外編がありまして、このお店に大変ご迷惑をかけてしまって、申し訳なく思っております.
 さすがにこれは ・・・・・・ ちょっと書けないかな.




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 そんな "ONGAKU ゼミナール" の内容については次の機会にゆっくり書きます.

 今夜は早めに休むことにします.

The Time Is Right

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 昨日の朝の風景.
 雲の影からオレンジに差し込む朝日がきれいだったので、パチッ.
 ところどころに、薄っすらと雪の白が残っています.



 気がつけば 1 月も 2 週間が過ぎました.
 今週末はいつもの京橋なのですが、今回は指導者向けの講習会.
 でも、ボクの目的はこの講習会ではなく土曜の夜 ・・・・・・・ ちょうど一年ぶりとなる、 小川さん の "ONGAKU ゼミナール" に顔を出すことです.
 だから土曜日の講習会も途中で抜け出してしまいます.

 この "ON ゼミ" 、昨年は 1 月に参加しただけで、あとはすべてスケジュールが合いませんでした.
 今年も講習会は月一回ペースなのですが、うまく "ON ゼミ" と重なってくれるのか ・・・・・・・・ . 




 Blue Note のアルバムでも引っ張り出して聴いてみましょう.
 あまり聴かないアルバム ・・・・・ だったのですが、聴いてみたら思っていたよりも素敵なアルバムでした.





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    " The Time Is Right / Lou Donaldson " (BLP-4025)




   1.  Lou's Blues  
           (Donaldson) ・・・ 5:55
   2.  Be My Love  
           (Brodsky-Cahn) ・・・ 5:48
   3.  Idaho  
           (Stone) ・・・ 5:08
   4.  The Nearness Of You 
           (Carmichael-Washington) ・・・ 4:39
   5.  Mack The Knife 
           (Well-Brecht-Blitzstein) ・・・ 5:15
   6.  Crosstown Shuffle  
           (Donaldson) ・・・ 5:12
   7.  Tangerine 
           (Schertzinger-Mercer) ・・・ 4:57




  #1. 4-7 :
  Blue Mitchell (tp), Lou Donaldson (as), Horace Parlan (p),
  Laymon Jackson (b), Dave Bailey (ds), Ray Barretto (conga)
  Recorded RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, October 31, 1959.

  #2 :
  Lou Donaldson (as), Horace Parlan (p), Laymon Jackson (b),
  Dave Bailey (ds)
  Recorded RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, October 31, 1959.

  #3 :
  Blue Mitchell (tp), Lou Donaldson (as), Horace Parlan (p),
  Sam Jones (b), Al Harewood (ds)
  Recorded RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, November 28, 1959






 ルー・ドナルドソン ・・・・・・・・
 1926 年 11 月 1 日 ノースカロライナ州 バディン 生まれ ・・・・ 日本版 Wikipedia には 11 月 3 日とありますが、オフィシャル・サイトでの表記も 11 月 1 日なので、日本版が間違いでしょうね.
 Blue Note を代表する、ハード・バップのアルト・サクソフォン奏者です.

 Blue Note はもちろんですが、他のレーベルにも多くのアルバムを残しています.




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 このアルバム吹き込みの前年 1958 年には、 "Blues Walk" (BLP-1593) や "Light Foot" (BLP-4053) といったアルバムで Herman Foster や Ray Barretto といったお馴染みのメンバーで、ソウルフルな録音しています.
 Blue Note の Lou Donaldson と言えば、この二人というような感じがありますが、本アルバムのピアノはボクの大好きな Horace Parlan になっています.
 おまけに、これまた大好きな Blue Mitchell がトランペット ・・・・・・ とくればねっ.
 このアルバムでも、きれいな音で吹いています.


 Lou Donaldson については、聴き方が結構微妙です.
 どちらかというと結構お喋り系のアルトですので、いつもこういったアルトばかり聴いていると疲れてしまいます ・・・・・ 楽器も女性もお喋りなのは、ちょっとばかり苦手なので.
 これは Charlie Parker の聴き方にも共通しています.
 Charlie Parker の演奏もイマジネーション豊かで素敵な演奏が多いのですが、ずっと聴いていると疲れてしまいます.
 だから、 Lou も 2 曲目 "Be My Love" のような演奏がボクは好み.

 ただ、聴きたいと思う時は 1 曲目のような演奏がいいのであります.
 相変わらず、聴き手は身勝手ですので (笑) .


 1 曲目と 6 曲目が Lou のオリジナルですが、特に "Crosstown Shuffle" ・・・・・ マイナー調でとってもいい感じの曲、正に どストライク !


 このアルバム、 Lou のアルトの音もいつもにも増して耳に優しく、非常に聴きやすいいいアルバムです.
 聴けば聴くほど、楽しくなるアルバムですな.

整形外科の診察室で想ふこと

 ちょっと苦労しながらキーボード入力してます.
 昨日から右手首尺骨遠位端辺りの痛みが続いています.
 手首の前屈や後屈ではそれほど痛みがないのですが、回転させようとすると、ちょっとグリッというような感じと共にひきつるような強い痛みです.
 おかげで車の運転も四苦八苦、キーボードもやっとです.



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 (写真はボクの手ではありません、ボクのはもう少し尺骨が長いです)

 昼前に整形外科にいって診察、レントゲン撮ってももらいましたが当然のように骨折もありません.
 だって、どこかにぶつけた訳でもなく ・・・・・・ 思い当たるとしたら荷物を持ち上げて上に異動させるときになにかあったのかな ??? くらい.
 結果は、 「しばらく湿布して様子みましょう、あまり痛いようでしたら痛み止めも出しますけど ・・・・ 尺骨がちょっと長いからその影響で、関節の炎症かもしれません ・・・・・・」

 で、とりあえず湿布しながら経過観察になりました.
 朝ほどの痛みの強さではありませんが (気持ちの問題かな?) 、まだ痛みは残っています.
 年のせいでしょうか ・・・・・・・・・ 汗



 Jazz Conversation の 25 回目の Podcast 配信がありました.
 もう何十回も書いたと思いますが、この番組を聴くことができるのはごく一部の地域です.
 でもここ数回、この Podcast 配信で、この番組の目玉ともいえる "マイルス・デイヴィスの真実" の部分を聴くことができます.
 ボクのような、普段この番組を聴けない者にとっては嬉しい限りです.

 ボクは正直、 Miles Davis を好んでは聴いていませんでした ・・・・・ "Bitches Brew" のようなアルバムの印象が強かったせいでしょうか.
 だからアルバムも Prestige と Columbia 時代のものを数枚程度.
 そんな Miles にグッと傾倒していくきっかけとなったのが、 "Complete Columbia Album Collection" と "小川さん" でした.



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 このどちらか一つでも欠けていたら、きっと今のようなジャズの聴き方はしていなかったでしょう.
 Miles Davis の '70 年代のアルバムに耳を傾けることもなかったでしょう.
 ここ 2 年くらいの、ジャズ・アルバムの大人買いもなかったはずです.


 特に "小川さん" との出会いが、ボクにとっては エポック・メイキング 的な意味を持っています.
 それまでは徹底的な ライナーノーツ嫌い、ジャズ評論家嫌い だったのですから.
 先日小川さんのブログの中で、 「永遠のお子ちゃまですから・・・・」 という表現が書いてありましたが、基本的に一緒なんでしょうね、ここの部分では.
 まぁ、お子ちゃまのレベルはだいぶ違いますが、いろいろな部分で非常に近い感性を持っているようです ・・・・ ボクが思っているだけですが (笑) .


 そんな小川さんの "ONGAKU ゼミナール" が 8 月銀座で開催されますが、運悪くその日は地方での "いつもの講習会" 開催のため完璧に出席することができません.
 去年は結構ボクの東京行きと同じ日程に重なったのですが、今年は微妙にずれてしまいます.
 こればかりは仕方ありませんね ・・・・・ 縁があればまたどこかで会うことができるでしょうから.




 今日、整形外科の診察を受けながら、そういえば小川さんも整形外科医だったなぁ ・・・・ なんて、ふと思ってしまいました.

'60s Grand Prix

 先日 "いつもの小川さん" による "ONGAKU ゼミナール" が駒場東大前の 「Orchard Bar」 で開催されました. 
 銀座での開催時は、テーマが Jazz ですが、こちらの会場は Rock や Pops などいろいろです.
 今回のテーマも 「60 年代黄金のポップス 〜 パート 1 (1960-63)」 .
 残念ながらボクは仕事があったので参加できませんでしたが、紹介された曲を見てみると懐かしいものばかりでした ・・・・・ といっても、さすがにボクもリアル・タイムで聴いたものではありませんでしたが.


 最近は映画でも、 '60 年代のものがリマスターされ Blu-ray などで、お手頃価格で発売されています.
 となると、ついつい Click してしまうのが男の性 ・・・・・・・ .
 そんな Click で昨夜も Blu-ray が数本届きました.
 その中の '60 年代の映画が、 "太陽がいっぱい" (先月発売されましたが、同時注文品が 15 日発売のため昨日到着!) と、この映画です.




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   "グラン・プリ"




  監督 : ジョン・フランケンハイマー
  製作 : エドワード・ルイス
  脚本 : ロバート・アラン・アーサー
  原題 : "Grand Prix"
  出演 : ジェームズ・ガーナー (ピート・アロン)
       イヴ・モンタン (ジャン=ピエール・サルティ)
       三船敏郎 (矢村)
       エヴァ・マリー・セイント (ルイーズ・フレデリクソン)
       ブライアン・ベッドフォード (スコット・ストッダード)
       アントニオ・サバト (アントニオ"ニーノ"バルリーニ)
       ジェシカ・ウォルター (パット・ストッダード)
       フランソワーズ・アルディ (リーザ)
       ジュヌヴィエーヴ・バージュ (モニーク・ドゥルボ・サルティ)
       ジャック・ワトソン (ジェフ・ジョーダン)
       アドルフォ・チェリ (アゴスティーニ・マネッタ)
       ドナルド・オブライエン (ウォレス・ベネット)
       エンツォ・フィエルモンテ (グイド)
       クロード・ドファン (ユゴー・シモン)
       フィル・ヒル (ティム・ランドルフ)
       グラハム・ヒル (ボブ・ターナー)
       ブルース・マクラーレン (ダグラス・マクレンドン)
  音楽 : モーリス・ジャール
  撮影 : ライオネル・リンドン
  編集 : ヘンリー・バーマン 、 ステュー・リンダー 、
       フランク・サンティロ
  配給 : メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
  日本公開 : 1967 年 2 月 1 日
  上映時間 : 180 分







 Intermission を含め、約 3 時間にも及ぶ超大作です.
 舞台は F-1 の世界です ・・・・・・ こういったレースを題材にした映画の最高傑作だと、ボクは思います.



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 とにかく映像が、今観てもまったく古臭さを感じさせない、非常にスリリングな撮り方をしています.
 まさに、迫真のレースシーンがスクリーンいっぱいに映し出されます.
 今でこそ、カーレースで車載カメラからの映像なんて当たり前のようになっていますが、この当時としては、それこそ画期的映像だったのではないでしょうか.
 そんな映像が、 Blu-ray によって蘇ったのですから.


 冒頭の有名な分割画面から一気にモナコの市街地シーンですが、とにかく映像がすごい.
 今のように CG 合成なんてない時代に、ヘリコプターや車載カメラからの映像は、本当にスゴイです.
 おまけに ・・・・・・ う〜〜ん、きれいです、さすが Blu-ray .
 この 20 分くらいの映像を見ているだけでも、この映画のすごさがわかります.



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 "栄光のルマン" という、同じカーレースの世界を描いた映画があります.
 ボクの大好きな スティーブ・マックイーン の映画ですが、もともとこの "グラン・プリ" の主演オファーがあったのですが、なぜかケンカ別れしてしまい スティーブ・マックイーン は自分で "栄光のルマン" を制作したというようなことが特典映像の中で語られていました.
 ボクはこの 2 本の映画が大好きで、ちょっと甲乙を付けがたいのですが、映画的な面白さはやはりこの "グラン・プリ" ということになるでしょうか.
 この "グランプリ" での スティーブ・マックイーン の姿を見たかった気もしますが、そうなると "栄光のルマン" ができなかったかもしれませんので、痛し痒しと言うところでしょうかね.


 上の写真のように、この映画には何人もの美女たちが出てきます.
 これらの美女たちとの関係も、この映画の面白いところでもあります.
 どうでもいいですが、ボク個人的には モニーク 夫人 (サルティ の奥様) が超ど真ん中のストライク!! (笑) .



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 特典映像の中で、当時のレースシーンの話や、この映画スタッフに対するレーサーたちの反応、映画に対するフェラーリの態度などが語られていますが、これらの話が結構面白い話ばかりです.
 日本から 三船敏郎 がこの映画に出演していますが、この映画がハリウッド映画デビュー作のようですね.
 演じているのは、明らかに 本田宗一郎 役です ・・・・・・ そういえば 1965 年、ホンダ RA272 改がメキシコ・グランプリで初優勝しています.
 ホンダ も フェラーリ のように実名でこの映画に出ていれば ・・・・・・ すごく残念ですよね.



 "ティファニーで朝食を" も Blu-ray 発売されます.
 古き良き時代の映画が、きれいな映像と、クリアな音で、また観ることができるのは嬉しい限りですね.
 今の時代、技術的には比べ物にならないくらい発達していますが、出来上がったものはどうでしょう ・・・・・・・
 この映画も、今の時代では到底作ることのできない映画でしょうね.
 そういった映画が、昔はたくさんありましたよね.



 ジャズ・アルバムではありませんが、この映画はルーキーにお勧めしちゃいます.
 絶対楽しめる映画ですよ ・・・・・・・ できれば Blu-ray でどうぞ.
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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