
昨日と同じような青空が広がってます、 蓼科山 もくっきり.
遠くの山の上に少し雲がある程度で、家の周りは雲一つない快晴.
気温も高く、日が差し込むリビングはポカポカ状態.
まるで初春という感じでした.
インフルエンザのほうはほとんど完治状態ですが、喉に痰が絡むような感じが改善せず、咳が少し出ています.
仕事も問題なくできるのですが、一応マスクは手放せません.
そんなんで、天気がいい休日もしばらくは家でゴロゴロすることに決めています.
今日も何をしようか ・・・・・・・・ と思い付いたのが、 Miles Davis のアルバムを iTunes へのインポート作業.
なぜか、 "Complete Columbia Album Collection" のアルバムは Sonic Stage (Sony だからということもありませんが・・・・(笑)) に入れてあったため、機会があれば移そうと思っていました.
"Complete Columbia Album Collection" の 52 タイトル ( 70 枚) と、 "Complete Live At Plugged Nickle 1965" の 8 枚のインポート作業、ほぼ一日がかりでした.

結構疲れました ・・・・・・ こんなことで気持ちのいい一日が終わってしまった.
まぁ、どこかに出かければお金もかかってしまうので、引きこもっているのも悪くないかな.
そういえば、最近 Miles を聴いていなかったので聴いてみることにします.
作業用に聴いちゃうので、こんなアルバムがいいかもしれません.
この手のアルバムは、ジャズという固定観念なんか捨てて、単純にリズムや音を楽しむほうがずっと向いていそうです ・・・・・ しかめっ面しながらのシリアスな聴き方は、似合いません.

" On The Corner / Miles Davis "
1. On the Corner / New York Girl /
Thinkin' One Thing and Doin' Another /
Vote for Miles ・・・・・ 19:55
2. Black Satin ・・・・・ 5:16
3. One and One ・・・・・ 6:09
4. Helen Butte / Mr. Freedom X ・・・・・ 23:18
(All Compositions by Miles Davis)
#1: Recorded at Columbia Studio, New York, June 1, 1972.
Miles Davis (tp), Dave Liebman (ss), Teo Macero (sax),
John McLaughlin (el-g), Chick Corea (el-p), Herbie Hancock (el-p),
Harold I. Williams (org.synth), Collin Walcott (el-sitar),
Michael Henderson (el-b), Billy Hart (ds), Jack DeJohnette (ds),
Al Foster (ds), Don Alias (ds), Badal Roy (tabla)
# 3,4: Recorded at Columbia Studio, New York, June 6, 1972.
Miles Davis (tp), Carlos Garnett (ts.ss), David Creamer (el-g),
Herbie Hancock (el-p), Harold I. Williams (org.synth),
Collin Walcott (el-sitar), Michael Henderson (el-b), Billy Hart (ds),
Jack DeJohnette (ds), M'tume (perc), Badal Roy (tabla)
#2: Recorded at Columbia Studio, New York, July 7, 1972.
Miles Davis (tp), Cedric Lawson (key), Reggie Lucas (el-g),
Khalil Balakrishna (el-sitar), Michael Henderson (el-b),
Al Foster (ds), M'tume (perc), Badal Roy (tabla)
演奏に関するデータは、 "Complete Columbia Album Collection" に付いている解説書からのデータを録ってみたのですが、 Wikipedia 等に掲載されているものとは、若干演奏者の名前が違っています.
どちらが正しいかはボクは不明なので、 "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫 著)" で調べてみましたら、 こちらのデータもまたまた違っています ・・・・・・・・・・ 一応 小川さん に敬意を表して 小川さん のデータをここでは掲載しておきます.
当時のいろいろな証言から推測すると、 小川さん のデータが一番正しそうですね.
iTunes や CD プレーヤーでの再生では、きっと 8 曲と表示されるでしょうが、アルバムなどの表記は 4 曲.
1 曲目に 4 曲、 4 曲目に 2 曲が一緒になっています.
だから 1 曲目から 4 曲目までは全く同じりズ目で演奏が続いていくので、どこが曲のつなぎかボクはまったくもってわからないです ・・・・・ 一応、表示は変わるんですがね.
でもこの一連になった曲の区切りって、誰が決めているんだろう???
曲を作った Miles 自身も、そんなこと気にしてなかったんじゃないかと思うんだけれどねぇ.

このアルバムの収めれている演奏は、 Miles 自身の言葉で言う 「どこにも分類して押し込むことができない」 音楽.
そして 「黒人のストリート・ミュージックに通じる喧騒感の表現」 ・・・・・・・ この喧騒感というのは聴いていてもわかるなぁ.
ただ、先にも書いたように一つずつの音を拾いながら聴くような音楽じゃないでしょう.
どんどん変化しながら音楽が進みます、テーマ部がどこにあるのかさえもわからなくなりそうです.
このアルバム録音の数カ月後、コンサートツアーの模様が "In Concert" として録音され、そこで "Black Satin" も演奏されていますが、この辺りの演奏も聴き比べてみると面白いですね.
Miles はメンバーに 「自分とは同じことをするな、他のメンバーとも違うことをしろ」 というようなことを言っていたようですが、それがフリー・ジャズのような混沌とした音楽にならず、ファンク色の強い一つの音楽になってしまうところがスゴイ.
トランペットをリズム楽器のように使ったこのアルバムに対して、評論家の 油井正一 氏は酷評したようですが、まぁそんなに目くじら立てずに聴けばいいんじゃないでしょうか.
ある人は、メロディ楽器として ワウワウ 使っていると感じるでしょうから.
こういった音楽をジャズに結びつけようとしている人たちは「こんなのジャズじゃない」ってそっぽを向いてしまうでしょうが、結びつけること自体が間違ってるよね.
それはもう、 1970 年に発表した "Bitches Brew" なんかもそう.
全く新しい音楽だと思って最初から聴けばいいだけのお話し、後はそれが好きか嫌いか.
偉そうなこと言ってますが、こんなことを言いながら、こんな音楽を違和感なく聴けるようになったのはここ数年のお話です.
この時代も何となく聴いてみると結構面白いぞ ・・・・・ ただルーキーの皆さんにはちょっとお勧めしませんが.