先日 patagonia に勤めている友人のことをさらりと書きましたが、不思議なことに東京に行く前に注文してあった Blu-ray が、なんと patagonia に関連深いものでした.
この Blu-ray 注文する時にも、取り立てて patagonia のことを意識していた訳でもなく、ミニシアター系で評判が良かったような話題をどこかで読んだから ・・・・・ もちろん彼女が patagonia に勤めていることを知ったのも注文した後、東京での飲みながらの話しの中ですし.
だから、ちょっと不思議な縁のようなものを感じてしまいました.
"180°SOUTH"
監督・脚本・編集 : クリス・マロイ
プロデューサー : ティム・リンチ
音楽プロデューサー : エメット・マロイ
エグゼクティブ・プロデューサー : リック・リッジェウェイ
撮影 : ダニー・モダー
出演 : イヴォン・シュイナード
ダグ・トンプキンス
ジェフ・ジョンソン
キース・マロイ
マコヘ
ティミー・オニール
公開 : 2011 年
1968 年パタゴニアへ旅した 2 人のアメリカ人、 イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス は帰国後それぞれ patagonia と THE NORTH FACE という小さな会社を設立.
今では世界中の誰もが知っているアウトドア・ブランドです.
そんな二人の旅を、 patagonia の専属フォトグラファー ジェフ・ジョンソン が再び辿るというロード・ムービー.
映画のタイトルは、 イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス 二人の運命を 180° 変えた伝説の旅という意味や、ヨットの方位が指す 180°S からきっとつけられているんでしょうね ・・・・ (推測).
ただこの映画、単なるロード・ムービーではなく、現代社会の抱える大きな問題も提示しています ・・・・ まぁそんなにも重い表現ではありませんが、きっちりと考えさせられます.
"モーターサイクル・ダイアリーズ (Diarios de motocicleta)" という、ボクの大好きな映画があります.
こちらの映画は、 アルゼンチン の二人の医大生 エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ と アルベルト・グラナード が、 500cc のおんぼろバイクで 12000 km 、 1951 年 12 月から約半年間にわたる南米旅行の様子を描いています.
片や パタゴニア の手つかずの大自然に衝撃を受けた二人は自然保護に全エネルギーを注ぎ、二人の医大生は資本社会の貧困差を目の当たりにし社会主義思想にのめり込んでいきます.
年代も思想もまったく違いますが、 "180°SOUTH" を観ていて、なぜか "モーターサイクル・ダイアリーズ" の二人とオーバーラップしてしまいました.
映画は ジェフ・ジョンソン の語りと共に淡々と進みます.
途中、 1968 年の イヴォン と ダグ の旅の風景の映像も入っています.
ドキュメンタリーなのですが、 コルゴバド 山登頂をメインに描いている訳ではありませんし、ただ単に美しい景色を映し出したりしている映画ではありません.
ラパ・ヌイ島 (イースター島) の美しくも厳しい自然の風景の中にも、人間たちの行ってきた環境破壊について語られています ・・・・・ そして チリ の開発と自然破壊.
そしてそれらの環境破壊を語る部分のほうが、いつしか美しい風景より印象深く心に刻まれていきます.
そこには イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス の理念が映しだされています.
ここに登場するサーファーやクライマーたちすべてが、自分なりの自然保護の理念を持ち、自分なりの自然保護運動などをしています.
ボクは今まで自然保護なんてほとんど考えてもいませんでした ・・・・ もちろん漠然とは大事なこととは思っていましたが.
資本主義の上に築かれた現代社会の恩恵もたくさん得ていますので、すべて自然保護が最優先というような極論はどうかとも思います ・・・・ まぁ恩恵というのは個人でそう思っているだけで、本当は無くてもいいものばかりかもしれませんが.
冒頭の部分で ダグ が、 「手付かずの自然に慣れ親しんでいるものは美の感覚が魂に刻み込まれている」 と言っています.
ボク自身山に登るまでは、道に落ちているゴミも全く気にもしなかったのですが、山に登るようになってから登山道に落ちているちっちゃなゴミ一つが、物凄く気になるようになっていました.
そしていつからか、そんなゴミを拾うようになっていました.
別に偉いとかそういうんじゃなくて、拾うのが当たり前という感じ ・・・・・ そしてどうしてこういうゴミを落とすのか本当に不思議に思えてくるようになりました.
ダグ はもっともっと崇高な部分のことを言っているのかもしれません ・・・・・・ が、きっと自然にはこういった力もあるんじゃないかと、最近ボクは思うようになっています.
だから心を癒してくれたり、解放してくれるんだと ・・・・・・・
「世界中のほとんどの問題は方向転換すれば解決する」 と イヴォン が語っていました.
でもなかなか方向転換できないのが人間なんですよね.
"人間は歴史から教訓を学べない、その事実が最も大切な教訓である" (A.ハックスリー)
ボクの今までの人生も、まったくもって上の格言そのものですねぇ〜.
映画に映し出されるとてもきれいな自然風景を見ながら癒され ・・・・・・
そして自然のことについてちょっと考えることのできる映画です.
この Blu-ray 注文する時にも、取り立てて patagonia のことを意識していた訳でもなく、ミニシアター系で評判が良かったような話題をどこかで読んだから ・・・・・ もちろん彼女が patagonia に勤めていることを知ったのも注文した後、東京での飲みながらの話しの中ですし.
だから、ちょっと不思議な縁のようなものを感じてしまいました.
"180°SOUTH"
監督・脚本・編集 : クリス・マロイ
プロデューサー : ティム・リンチ
音楽プロデューサー : エメット・マロイ
エグゼクティブ・プロデューサー : リック・リッジェウェイ
撮影 : ダニー・モダー
出演 : イヴォン・シュイナード
ダグ・トンプキンス
ジェフ・ジョンソン
キース・マロイ
マコヘ
ティミー・オニール
公開 : 2011 年
1968 年パタゴニアへ旅した 2 人のアメリカ人、 イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス は帰国後それぞれ patagonia と THE NORTH FACE という小さな会社を設立.
今では世界中の誰もが知っているアウトドア・ブランドです.
そんな二人の旅を、 patagonia の専属フォトグラファー ジェフ・ジョンソン が再び辿るというロード・ムービー.
映画のタイトルは、 イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス 二人の運命を 180° 変えた伝説の旅という意味や、ヨットの方位が指す 180°S からきっとつけられているんでしょうね ・・・・ (推測).
ただこの映画、単なるロード・ムービーではなく、現代社会の抱える大きな問題も提示しています ・・・・ まぁそんなにも重い表現ではありませんが、きっちりと考えさせられます.
"モーターサイクル・ダイアリーズ (Diarios de motocicleta)" という、ボクの大好きな映画があります.
こちらの映画は、 アルゼンチン の二人の医大生 エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ と アルベルト・グラナード が、 500cc のおんぼろバイクで 12000 km 、 1951 年 12 月から約半年間にわたる南米旅行の様子を描いています.
片や パタゴニア の手つかずの大自然に衝撃を受けた二人は自然保護に全エネルギーを注ぎ、二人の医大生は資本社会の貧困差を目の当たりにし社会主義思想にのめり込んでいきます.
年代も思想もまったく違いますが、 "180°SOUTH" を観ていて、なぜか "モーターサイクル・ダイアリーズ" の二人とオーバーラップしてしまいました.
映画は ジェフ・ジョンソン の語りと共に淡々と進みます.
途中、 1968 年の イヴォン と ダグ の旅の風景の映像も入っています.
ドキュメンタリーなのですが、 コルゴバド 山登頂をメインに描いている訳ではありませんし、ただ単に美しい景色を映し出したりしている映画ではありません.
ラパ・ヌイ島 (イースター島) の美しくも厳しい自然の風景の中にも、人間たちの行ってきた環境破壊について語られています ・・・・・ そして チリ の開発と自然破壊.
そしてそれらの環境破壊を語る部分のほうが、いつしか美しい風景より印象深く心に刻まれていきます.
そこには イヴォン・シュイナード と ダグ・トンプキンス の理念が映しだされています.
ここに登場するサーファーやクライマーたちすべてが、自分なりの自然保護の理念を持ち、自分なりの自然保護運動などをしています.
ボクは今まで自然保護なんてほとんど考えてもいませんでした ・・・・ もちろん漠然とは大事なこととは思っていましたが.
資本主義の上に築かれた現代社会の恩恵もたくさん得ていますので、すべて自然保護が最優先というような極論はどうかとも思います ・・・・ まぁ恩恵というのは個人でそう思っているだけで、本当は無くてもいいものばかりかもしれませんが.
冒頭の部分で ダグ が、 「手付かずの自然に慣れ親しんでいるものは美の感覚が魂に刻み込まれている」 と言っています.
ボク自身山に登るまでは、道に落ちているゴミも全く気にもしなかったのですが、山に登るようになってから登山道に落ちているちっちゃなゴミ一つが、物凄く気になるようになっていました.
そしていつからか、そんなゴミを拾うようになっていました.
別に偉いとかそういうんじゃなくて、拾うのが当たり前という感じ ・・・・・ そしてどうしてこういうゴミを落とすのか本当に不思議に思えてくるようになりました.
ダグ はもっともっと崇高な部分のことを言っているのかもしれません ・・・・・・ が、きっと自然にはこういった力もあるんじゃないかと、最近ボクは思うようになっています.
だから心を癒してくれたり、解放してくれるんだと ・・・・・・・
「世界中のほとんどの問題は方向転換すれば解決する」 と イヴォン が語っていました.
でもなかなか方向転換できないのが人間なんですよね.
"人間は歴史から教訓を学べない、その事実が最も大切な教訓である" (A.ハックスリー)
ボクの今までの人生も、まったくもって上の格言そのものですねぇ〜.
映画に映し出されるとてもきれいな自然風景を見ながら癒され ・・・・・・
そして自然のことについてちょっと考えることのできる映画です.