Paul_Chambers

Art Pepper Meets the Rhythm Section

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 年末年始の 9 連休終了後の一週間、やっと一週間が終わったという感じです.
 連休明けはさすがにキツイなぁ (笑)


 さて、毎年これはというような目標もなくただただ一年が過ぎていってしまう感じなので、今年はちょっと目標なんかを立ててみました.


 と言っても大した目標ではなく、とりあえず一年で映画を 300 本観ようかと ・・・・・・ 爆
 もちろん映画館鑑賞だけではなく、家にある DVD と Blu-ray を含めてです.



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 連休中、 DVD と Blu-ray の整理がてらリストを作ってみたら、驚くほどの本数がまだあったりして ・・・・・・・

 DVD はかなりの量を業者に売ったはずなんだけれどねぇ.


 当然これらの映画は、少なくても一度は観ていますが中にはすでに忘れかけたりしているものもあったりして、懐かしいものもたくさん.




 それでもう一度こういった映画観直してみようかと思い、年間 300 本になった次第です (笑)


 元旦から今日までで 8 本.
 どこまでこんなペースでいけるのかわかりませんが、今年は観た映画もメモしていくつもりなので今年の大晦日には何本観たか報告したいと思っています.



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 さて、そんな映画ですが当然なかにはボクの好みとはかけ離れた作品もあります.
 実は一昨日観た映画もそんな一本.
 大好きな スカーレット・ヨハンソン 主演なので、価格が高かったのを無理して Blu-ray 予約購入したのですが ・・・・・・・



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 とにかく 説明不足 過ぎる映画.
 まぁストーリー的にはなんとなくわかるんだけれど、何を伝えたいのか意味不明.
 演技を隠しカメラを使いながら撮影しているようで、実験的な意図もあるようなのですが.


 この映画では スカヨハ が全裸になることがやたら強調されています ・・・・・・・・
 面食い のボクですが、別に スカヨハ の全裸とか興味ないし.


 年末から彼女が出演した映画 "私がクマにキレた理由" 、 "そんな彼なら捨てちゃえば" そしてこの映画観たんだけれど、結構みんな微妙なのです (笑)

 そんな中でもこの映画、彼女の出演した "Lucy" 以上にダメでしょ.
 "Lucy" 以上にスッキリしない映画でした.

 なので、今日の話題はこの映画ではありません.



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 もっとみんなが納得の名盤でも聴きましょう.
 いろいろなレビューを見てみても、このアルバムについてはほとんどが名盤と書いています.





9900 Pepper002 Art Pepper Meets The Rhythm Section






  " Art Pepper Meets the Rhythm Section"




  1. You'd Be So Nice to Come Home To
         (C.Porter) ・・・・・ 5:25
  2. Red Pepper Blues
         (R.Garland) ・・・・・ 3:36
  3. Imagination
         (J.Burke-J.V.Heusen) ・・・・・ 5:39
  4. Waltz Me Blues
         (P.Chambers-A.Pepper) ・・・・・ 2:55
  5. Straight Life
         (A.Pepper) ・・・・・ 3:58
  6. Jazz Me Blues
         (T.Delaney) ・・・・・ 4:32
  7. Tin Tin Deo
         (C.Pozo) ・・・・・ 7:42
  8. Star Eyes
         (G.D.Paul-D.Raye) ・・・・・ 5:12
  9. Birks' Works
         (D.Gillespie) ・・・・・ 4:15
  10. The Man I Love
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 6:36




  Art Pepper (as), Red Garland (p), Paul Chambers (b),
  Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at Contemporary's Studio, LA, January 19, 1957.








 もう有名すぎるくらい有名な、アート・ペッパーを代表するアルバムです.
 オリジナル・アルバムは 9 曲目までで、10 曲目の "The Man I Love" は、 CD 化に伴うボーナス・トラック.

 このアルバムも、その昔アナログ盤を持っていましたが、 CD 購入はほんの数か月前.
 結構このアルバムは聴いたので、廉価盤発売になってようやく 「それでも買っておこうかな ・・・・・・」 的雰囲気で購入.





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 バックのリズム・セクションは、当時 マイルス・デイヴィス のレギュラー・グループの 3 人.
 別名 All American rhythm section とも呼ばれていた 3 人です


 アート・ペッパー としては久し振りの録音で、リズム・セクションは当時絶好調の 3 人なので、自信が持てなくて不安のうちに録音を始めた ・・・・・・・ とか、
 麻薬中毒で出所したばかりの アート・ペッパー に平常心で演奏させるため、直前まで誰と録音するかは敢えて伏せていた ・・・・・・・ とか、

 いろいろな逸話がこのアルバムにはありますが、


 正直どうなんでしょう.



Art Pepper 006

 名作 "Modern Art" を録音した後でまさに絶好調の時期だったので、こんなにも伸びやかな演奏ができた気もするのですが、真実は ・・・・・・・・ ???

 このくらい有名なアルバムになると、後年必ず別テイクなどが発見され、追加等されるのですが、このアルバムに関してはそういった別テイクが全くないようです. 
 すべてが一度の演奏で OK というから、スゴイ.



 1 曲目の "You'd Be So Nice to Come Home To" だけでも十分満足できちゃいます.
 こういうのが Jazz だよなぁ ・・・・・・・・・・ って思わず納得しちゃったりして.



 バックの 3 人も前に出てくる感じがなく、どちらかというとちょっと控えめな演奏なんだけれど、それでも らしさ が漂うステキな演奏をしています.
 このあたりのバランスの良さが、このアルバムを素敵にさせているような気がします.



Art Pepper 003

 アート・ペッパー (Art Pepper) は 1925 年 9 月 1 日 カリフォルニア州 ガーデナ 生まれのアルト・サックス奏者で、 1982 年 6 月 15 日 56 歳で死去.
 56 歳って ・・・・・・・・ 若すぎるなぁ.



 1940 年代より スタン・ケントン 楽団や ベニー・カーター 楽団で活動を開始し、 1950 年代には自己のコンボを結成し、ウエストコースト・ジャズの中心的な人物として活躍したが、生涯を通じて麻薬中毒によりしばしば音楽活動が中断されている.
 このアルバム録音前にもリハビリテーション施設 シナノン (Synanon) に入所しており、 1960 年代後半からは長いリハビリ生活のため音楽活動から離れていました.



 アナログ盤を聴いていた頃、なぜか アート・ペッパー がすごく好きな時期があり、比較的廉価だった Contemporary 盤をほとんど購入した記憶があります.
 ところがそのうち、どうもこのアルトの音色が微妙に気になりだし、まったくと言っていいほど聴かなくなり、その後アナログ盤の処分になってしまいました.


 数年前から マーティ・ペイチ のアルバムでの演奏を聴いて 「やっぱりいいじゃん」
 

 今年は CD 購入をかなり減らしある目的のための積み立てを始めるつもりですが、こんな感じのステキなアルバムだったら少しずつ買っていこうかな.



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 さて、読まなくちゃいけない本がたくさんあります.
 観なくちゃいけない映画もたくさんあります.
 スタバにも行っていないし、写真も撮りにいってない ・・・・・・・・


 時間がどうも足りないなぁ.




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 今日はとても温かな一日です.


 ちょっとした買い物もあったので、混んでいるのを覚悟で スタバ に出撃.
 大型店舗の中のお店なのでかなり大きな駐車場なのですが、すでにかなりの混み具合.
 座ることなんか無理だろうと諦め気分で行ってみたら、店内はどちらかというと空いていて難なくソファー席をゲットでした.



 ということで買い物前、のんびりコーヒー飲みながら、 Jazz Parspective をパラパラ.

 先日書いた ハンク・モブレー のアルバムに アンドリュー・ヒル が入っているんだけれど、 山中千尋 が彼のことを一押ししている面白い記事を発見.

 好きな ブルーノート のアルバム紹介の記事なのに、いつの間にかクリーニング店のオバサンの話になっていたりして笑える.

 こういうの好きだなぁ.

 山中千尋 の演奏は残念ながらまったく聴いたことがないけれど、こういう文章書く人の演奏聴いてみたいかなと.



 とりあえず今日は外に出ていろいろな用事を済ませたので、これから明日、明後日と家でノンビリと映画鑑賞だな.


 300 本まではまだまだ遠いのです (笑)



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We Three / Roy Haynes

 めっきり朝夕寒くなりました.
 今日は日中でも風が強く、体感的には寒い感じ.
 明日の朝はさらに冷え込み、ボクの地域では 8 ℃ くらいになるようです.


 明日からは 東京 ・・・・・・・・ いつもの講習会.
 本当は午前中仕事が入っていたのですが、急遽キャンセルになったので少し早目に家を出て夕方まで東京でのんびりしようかと思っています.
 3 週続けてのコース開催 ・・・・・ 厳密には先週の 富山 はちょっと違うのですが、まぁ似たようなものなので.
 ようやくこれで一息つけそうです.
 ただ山のおいしい時期がほとんど終りかけています.
 今年は潔く、きっぱり山登りしないことに決めました.



 オヤジ的ダジャレっぽく、 3 にちなんだアルバムを聴いてみます.
 このアルバムも、こういう機会でもないとなかなか手が伸びないアルバム.






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  " We Three / Roy Haynes "





  1. Relection
       (R.Bryant) ・・・・・ 4:22
  2. Sugar Ray
       (P.Newborn) ・・・・・ 6:26
  3. Solitaire
       (Guion-Borek-utter) ・・・・・ 8:53
  4. After Hours
       (Parrish-Feyne-Bruce) ・・・・・ 11:18
  5. Sneakin' Around
       (R.Bryant) ・・・・・ 4:23
  6. Tadd's Delight
       (T.Dameron) ・・・・・ 4:01





  Rhineas Newborn (p), Paul Chambers (b), Roy Haynes (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, November 14, 1958.







 Roy Haynes がリーダーではありますが、ドラムに焦点を当てて ・・・・・ というようなアルバムではありません.
 1 曲目こそドラムソロで始まるものの、あとは普通のピアノ・トリオの演奏という感じでしょうか.
 で、久しぶりに聴いたら、「このピアノちょっと変わった感じだけれど、誰だろ?」


 アルバム・ジャケットを見てみたら フィニアス・ニューボーン .
 このピアニストのアルバムも、昔のアナログ盤では Contemporary のものを数枚持っていましたが、 CD になってからは 1 枚もありません.
 だからちょっと変わった感じ受けたんでしょう.
 2 曲目の "Sugar Ray" は フィニアス・ニューボーン の曲で、プロボクサー シュガー・レイ・ロビンソン をトリビュートした曲.


 Ray Brayant の曲が 2 曲入っていますね.
 "Sneaking Around" は "Ray Bryant Plays" でも演奏されていました. 
 そういえば 4 曲目の "After Hours" 、どうしても Ray Bryant を思い出してしまいます.




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 ロイ・ヘインズ は 1925 年 3 月 13 日 マサチューセッツ州 ボストン 生まれの、ジャズ・ドラマー.
 1940 年代なかばから ルイス・ラッセル 、 レスター・ヤング らと活動したのち、 1949 年から 1953 年に チャーリー・パーカー のグループで活躍した.
 その後も マイルス・デイヴィス 、 サラ・ヴォーン 、 ジョン・コルトレーン 、 セロニアス・モンク 、 エリック・ドルフィー 、 チック・コリア 、 パット・メセニー など幅広いミュージシャンたちと共演してます.
 80 歳を超えた現在でも現役、数年前にも来日し小川さんがインタビューしてましたね.


 ボクが Roy Haynes 野演奏の中で一番印象深い演奏は、アルバム "Selflessness / John Coltrane" の中の "My Favorite Things" .
 この 3 拍子の曲から、 Roy Haynes の名前を知ったと言っても過言ではないでしょう.
 Coltrane の鬼気迫る演奏と最後のメンバー紹介で、否応なしに脳裏に焼き付いてしまいました.



 ジャケットを見た通り、 Paul Chambers の背の高さがハンパないですね.
 正確にはわかりませんが、あるところには 198cm と書かれていました.
 Roy Haynes は 80 歳を過ぎても元気ですが、 Paul Chambers は飲酒や薬物の中毒で 33 歳という若さで肺結核で死亡しています.
 この人も本当にもったいなかったなぁ ・・・・・・・・.








 話しはガラリンと変わりますが ・・・・・・・・・
 "半沢直樹" が終了しましたねぇ、大ヒットのうちに.
 ボクは途中までまったく観ていなかったのですが、職場でもかなり話題で盛り上がっていたのでネットにアップされていたものを最初から観てみました.




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 ドラマとしては非常に面白くヒットしたのも頷けますが、爽快感は正直感じませんでした.
 「倍返し」 も、個人的には好きじゃないので、「半沢やりすぎだろう」 という感じがあります.
 あまりにキツイ追い込みに、思わず 大和田常務 が可哀そうになってしまいました (笑)



 このドラマのいいところはたくさんありますが、一つは役者さんたちの素晴らしさでしょう.
 主役の 堺雅人 や 香川照之 がうまいのはもう当然なのですが、脇を固めたあまり顔の知らない人たちの演技が強烈でした.




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 何と言ってもこの人 (笑)
 東京本部人事部次長 小木曽 忠生 を演じた 緋田康人 .
 この個性は強烈でした、机バンバンも印象的でしたが、やはり 目力 でしょ.


 近藤 直弼 を演じた 滝藤賢一 も凄かったなぁ.
 この人の目は、ホントにヤバい方にいってしまいそうな目でしたから.




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 最終回に関しては、どうもあまりの人気のため書き直して続編のにおいを引き立たせたんじゃないかというのが、ボクの感想です.
 でも、原作通りなんですよね.

 先にも書いたとおり、半沢があまりにもやりすぎてしまうのでボクはちょっと退いてしまいましたが、これは父親のことがあったからでしょうかね.
 続編ができたとしたら、ここまでの追い込みはやらないのかなぁ.




 ボクの下には 半沢 のような部下がいなくてよかった.
 もしいたとしたら 1000 倍返し くらいの報復を受けちゃうはずですから ・・・・・ (笑)

Groovy / Red Garland

 体罰 ・・・・・・ 最近いろいろなところで耳にしますねぇ.
 日本はまだまだどこかで、旧態的な教育法が残っているのでしょうか.


 桜宮高校の問題はどうなるんでしょ ・・・・・・
 体罰 ・・・・・ というより 暴力 といったほうがいいかもしれませんが、この事実は誰もが認めていること.
 市長の言う通り、今まで通りの体制で学校や部活を続けるというのはやっぱり無理があるでしょう.
 さりとて、急に入試取りやめ、部活中止というのもどうなのでしょ.
 ある意味、今後の人生かけてこの学校に入学した子供たちも大勢いるはずです、その子たちはどうするの ・・・・・・ かなり難しい問題ですよね.


 大体が教育委員会の対応がまったくなっていないよね.
 どうもはっきりしない対応で ・・・・・・ これって、日本柔道連盟と一緒だね.
 日本柔道連盟なんて、どうも身内をかばうという匂いがプンプン、そしてあまりに大きな世論のためか、今日になって監督が辞任の意向 ・・・・・・・ なんなのかなぁ.


 どこかできちんとした調査委員会やこれからのことを考える第三者機関でもでてこないと、結局は時の流れと共にうやむやになって終わってしまいそうです.
 ひょっとすると、教育委員会とかはそうなるのもじっと耐えているのかもしれませんが ・・・・・・・






 そんな暗い話題は置いておいて、もう少し心が軽くなるような演奏を聴いてみましょう.
 このアルバムも有名なアルバム、ルーキーにお勧めの一枚です.







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   " Groovy / Red Garland " (Prestige 7113)





  1. C-Jam Blues
           (B.Bigard-D.Ellington) ・・・・・ 8:19
  2. Gone Again
           (C.Lewis-C.Hamner-L.Hampton) ・・・・・ 6:44
  3. Will You Still Be Mine ?
           (M.Dennis-T.Adair) ・・・・・ 4:42
  4. Willow Weep for Me
           (A.Ronell) ・・・・・ 9:34
  5. What Can I Say (After I Say I'm Sorry ?)
           (W.Donaldson-A.Lyman) ・・・・・ 7:13
  6. Hey Now
           (R.Garland) ・・・・・ 3:41





  Red Garland (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ,
   # 6 : May 24, 1957.
   # 1 - 5 : August 9, 1957.






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 6 曲目の "Hey Now" は、 "Red Garland Revisited!" (Prestige 7658) と同じ、 1957 年 5 月 24 日の録音.
 "Red Garland Revisited!" には、同じ "Hey Now" のテイクが入っていますが、そのアルバムの発売が 1969 年なのでどちらの演奏がいいのかわわかりません ・・・・・・ ひょっとすると同じテイクかもわかりませんが、こちらのアルバムは持っていないので不明です.
 "Groovy" のリリースが 1957 年なので、こちらの演奏のほうがよかったのかもしれませんね. 

 そして残りの 5 曲は、 "The P.C. Blues" (Prestige 7752) と同じ 1957 年 8 月 9 日の録音.
 こちらのアルバムもリリースされたのはずっと後の 1970 年で、内容的には "Red Garland's Piano" と "Groovy" のセッションから集めたアルバムのようですね.
 ちなみに英語版 Wiki の録音月日の記載の一部が違っていました、こういうことがあるから完全に信じるのはちょっとリスクが伴いますねぇ.


 どうもこの辺りのアルバムって、いろいろなものを寄せ集めて作ったという感じがプンプンします.
 おまけに発売時期も敢えてずらしたり ・・・・・・・ マイルス のマラソン・セッションがいい例です.
 ただこの 2 枚のアルバムに関しては 10 年以上も経ってからの発売なので、後年発掘されたと解釈する方がいいのでしょうか.
 



Red Garland 1956

 "Groovy" ですが、 レッド・ガーランド を代表するアルバムです.
 軽快な "C-Jam Blues" がとても有名で、このアルバムを代表する曲.


 でも B 面の "What Can I Say (After I Say I'm Sorry ?)" もいいですねぇ.
 この曲も久しぶりに聴いてみました.
 このアルバム、アナログ盤の頃はほとんど A 面の 3 曲を聴いていたので.
 昔のアナログ盤ではよくあることです ・・・・・・・ 片面しか聴かず、裏面はまったくと言っていいほど聴いていないということが (笑)


 ジャケットもいいですねぇ、こういう感じのジャケット大好きです.







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 ぼんやり霞んだ 蓼科山 .
 なかなか眼下の畑や水田に積った雪が融けません.


 ここ数日は青空が広がっているので、もう少し雪が融けてもいいはずなのですが ・・・・・
 積雪量が多かったのが一番の原因でしょうが、まだまだ日中でも寒さが厳しいですから.

Chronic Blues

 昨日まで 東京 でした.
 それにしても、 東京 もやっぱり寒かった ・・・・・ 土曜日の夜、いつものメンバーで 銀座二丁目 界隈を歩いたのですが、寒さで思わず足早に.


 東京の景色は、数か月も離れているとかなり変わってしまいます.
 ボクらの講習会場のそばでも、あっという間に大きなビルが建っていたり、今まであったビルがなくなっていたりと ・・・・・・・ 小さなお店なんかは言わずもがな.


 毎日ボクの見ている景色は、まったくと言っていいほど変化なし (笑)
 だから、月に一度くらいは 東京 でいろいろな変化を見てくるようにしています.





 このアルバムの頃と、晩年では大きく変化を遂げたミュージシャンのアルバムです.
 「私は聖者になりたい ・・・・・・・・ 」
 そういって足早に人生を駆け抜けた ジョン・コルトレーン の若かりし頃のアルバムです.






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   "Coltrane / John Coltrane"





  1. Bakai
      (C.Massey) ・・・・・ 8:44
  2. Violets for Your Furs
      (T.Adair-M.Dennis) ・・・・・ 6:18
  3. Time Was
      (G.L.Fuente-P.M.Prado, K.Russell) ・・・・・ 7:31
  4. Straight Street  
      (J.Coltrane) ・・・・・ 6:21
  5. While My Lady Sleeps
      (G.Kahn-B.Kaper) ・・・・・ 4:44
  6. Chronic Blues
      (J.Coltrane) ・・・・・ 8:12





  John Coltrane (ts), Johnnie Splawn (tp), Sahib Shihab (bs),
  Red Garland (p), Mal Waldron (p), Paul Chambers (b),
  Albert "Tootie" Heath (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, May 31, 1957.






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 あの John Coltrane のリーダー・デビュー・アルバムです.
 1962 年、 Impluse レーベルに吹き込まれたアルバムも、まったく同名タイトルです.
 1962 年のアルバムにも素敵でモーダルな演奏がゴロゴロ入っていますが、今日のアルバムにも素敵な演奏が ・・・・・・・ それもハード・バップの香りがまだプンプン匂っているような演奏が入っています.

 そうは言っても、いきなりの "Bakai" では、もっともっとモーダルな時期の演奏をちょっと彷彿させます.



 目玉は何と言いましても、 "Violets for Your Furs (コートにすみれを)" .
 マンハッタンの夕暮れ、素敵な毛皮のコートにすみれの花をつけて歩く女性の姿を歌った曲.
 ここでの演奏は、この曲の代表的な演奏の一つに数え上げられています.

 この曲はもう、本当に素敵な曲 ・・・・・・ このアルバムに収められている演奏は、もうすんごくいい演奏です.
 この曲だけのためにこのアルバムを買ったとしても、決して後悔はしないんじゃないでしょうか.
 ボクの場合、この曲だけのために買っていますから.





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 実はこの録音が行われた時期というのが、麻薬に依存していた コルトレーン が マイルス・デイヴィス のグループを首になった直後です.
 直後と言っても、約一カ月くらいの期間があり、その間彼はフィラデルフィアで闘病生活をし、再びニューヨークに戻ってきた時期のようですが.
 多くのミュージシャンが、酒や麻薬によって闇の中に落ちていってしまった反面、そういったところから這い上がった マイルス や コルトレーン といったミュージシャンもいます.
 この辺のところは、 "たら、れば" の世界ですね.


 そんな マイルス・グループ をクビになった コルトレーン ですが、その後 12 月には、また マイルス・グループ に招き入れられ、あの有名なアルバム "Milestone" を録音したりしています



 今回このアルバムで見つけたのが最後に収められている "Chronic Blues" .
 コテコテのブルースですが、こういう感じ大好きです.
 特に バリトン・サックス が効いています ・・・・・ こういう曲には、バリトンの音色がピッタリ.

 この曲 ・・・・・ 昔で言う B 面の 3 曲 ( 4 曲目から 6 曲目まで) は、ピアノが レッド・ガーランド から マル・ウォルドロン に変わっています.
 個人的には、この演奏でも レッド・ガーランド のピアノが聴きたいと思ってしまいました.


 このアルバムを、たまに聴いてみるとホッとできるアルバムです.
 コルトレーン の演奏は聴き終わった後ぐったりしてしまうような演奏が、後年多くなりますので.
 このくらいの演奏が、いいですね.







 金曜日の夜、講習会場の準備を終え夕食どうしようか考えながら少し街を歩いてたら、いつも行列のできているラーメン屋さんの前に誰も並んでいません.
 中を覗いてみても、お客さんはたった一人だけ.
 これはもう、食べない訳にはいきません !!!




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 久しぶりの "どみそ" です.
 頼むのは "特味噌こってりらーめん" !!

 この寒い時期にはピッタリの味噌らーめんです.
 とにかくどんぶりがもう、 激アツ !! 味もかなり濃い目の味.
 パッと見た目はあまりボリュームを感じませんが、食べ始めると見た目よりかなりハードな感じです.

 食べ終わり寒い外に出ても、身体はホッカホッカでした.





 日曜日は、とにかく綺麗な青空が朝から広がっていました.
 昼食の後、携帯で撮った写真.




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 講習会よりも、 銀座 の街をブラブラしたくなっちゃうようなお天気でした.




 帰りの新幹線、何気なく遠くを見たら、きれいなオレンジ色の空にくっきりと ・・・・・ それもかなり大きな 富士山のシルエット.
 もう何十回と同じような時間の新幹線に乗っているのですが、こんなに 富士山 をきれいに見たのは初めてです ・・・・・・ いつもそんなこと意識してもいなかったし、外の景色なんてほとんど見ていなかったから (笑)

 とにかく、昨日の夕暮れはきれいな、透明感のある夕暮れでした.


 そういう時に限ってカメラがなかったりして ・・・・・・・・ 今になれば携帯で撮れたかな、なんて.



 いつもと同じ東京での講習会、今年最初でしたがいつもと同じように終了です.
 そんな中で見つけた、いつもと違う素敵な風景でした.

Kelly Blue

 昨日の夕方から夜にかけて、雷と雨が凄かった.
 家の周りでも落雷によって停電 ・・・・・ 幸いすぐに復旧したからよかったのですが.
 今日の午後もかなり空が暗くなってきたので 「またまた雷かな」 、と思っていましたが幸いなことに雨も降らず、夕方にはこんな空が広がっていました.



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 ところが全国的に雷による被害がかなり出たようなことをニュースが伝えていました.
 北アルプス 槍ヶ岳 付近でも落雷の直撃で一人が死亡しましたし、大阪や滋賀でも直撃で死亡や重体の方がでているようです.

 幸いボクはまだ山で雷にあったことはありません ・・・・・・ って言うか、発生しやすい時期は登らず、登ったとしても朝早く出て 14:00 頃には下山できるような登山しかしません、いつまでも気持ちはルーキーなので.
 それでも稜線など歩いていて雲行きが怪しくなってくると、こんなところで雷きたら逃げ場がないなぁ ・・・・・ なんて不安になることはあります.



 山といえば ・・・・・・・ 家を新築してから 10 年ちょっと経っていますが、家から見える 蓼科山 の東に見える出っ張り二つがどこの山なのかよくわかりません.
 ちょっと見た目には 東西天狗岳 のような形なのですが.
 でも位置的には手前に 北横岳 などがあるはずなので、やっぱり 北横岳 や 縞枯山 なのかなぁ ・・・・・.
 まぁいずれにせよ 八ヶ岳 には変わりありません.
 毎日窓から 八ヶ岳 を見ながら暮らせるって、ちょっと幸せかも.






 さて、こんなにも有名なアルバムをまだここで取り上げていませんでした.
 心がウキウキするような、軽快なピアノです.
 ジャズ喫茶でも人気のアルバムでした.






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    " Kelly Blue / Wynton Kelly "





   1. Kelly Blue 
         (W.Kelly) ・・・・ 10:42
   2. Softly, As In A Morning Sunrise 
         (Hammerstein-Romberg) ・・・・ 6:28
   3. On Green Dolphin Street 
         (Kaper-Washington) ・・・・ 4:41
   4. Willow Weep For Me 
         (A.Ronell) ・・・・ 6:04
   5. Keep It Moving [Take 4] 
         (W.Kelly) ・・・・ 7:30
   6. Old Clothes 
         (W.Kelly) ・・・・ 7:40
   7. Do Nothin' Till You Hear From Me 
         (Ellington-Russell) ・・・・ 4:23
   8. Keep It Moving [Take 3] 
         (W.Kelly) ・・・・ 8:44

   (# 7 & 8 Bonus Track not part of the original album)





  # 1,5,8 : 
  Nat Adderley (cor), Benny Golson (ts), Bobby Jasper (fl),
  Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
  Recorded at Reeves Sound Studios, NYC, February 19, 1959.


  # 2-4,6,7 : 
  Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
  Recorded at Reeves Sound Studios, NYC, March 10, 1959.






 7 曲目と 8 曲目の 2 曲は、 CD 化にあたってのボーナス・トラック.
 3 曲だけホーンが入ったセクステットの演奏ですが、残りの 5 曲はトリオ演奏です.

 どうしてこういうアルバムの作り方をしたのか、ボクの知識では計り知れませんが、結果的には面白い構成にも拘らずとても素敵なアルバムになっています.
 ひょっとすると同じ日に録音された他の演奏もまだあるのでしょうか.




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 特徴的なメロディのアルバム・タイトル曲 "Kelly Blue" から始まるのですが、フルートがとても印象的.
 とっても独特の雰囲気を持った曲です.
 でもそれぞれのソロは、いたってストレートでいい感じなのです.
 この曲は一度聴いたら、結構フレーズが残りますね.



 そして有名な "Softly, As In A Morning Sunrise" ・・・・ "朝日のようにさわやかに" 
 多くのミュージシャンたちが取り上げている、とても有名な曲です.
 そんな多くの演奏の中でも、ジャズ・ファンに人気のある演奏の一つがこれ.
 独特の鍵盤の上を転がるようなソロがとても素敵ですね.
 変に重いピアノじゃなくて、とにかく軽快で歌心に溢れています.



 同じような軽快な演奏が "On Green Dolphin Street" へと.
 この 3 曲が、アナログ盤の A 面に相当する部分です.
 ここまで聴いただけでも、どうしてジャズ喫茶であんなにも人気があったのかわかるような気がします. 

 とってもスウィンギーで、気持ちよく聴いていられる演奏です.




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 Jimmy Cobb ,  Wynton Kelly ,  Paul Chambers

 この 3 人 ・・・・・・・ そう、 マイルス・デイヴィス・グループ のリズム・セクションです.
 マイルス が見込んだだけのことはありますね.
 以前にも書いたけれど、ボクが マイルス・グループ の ウイントン・ケリー をいいなぁと思ったのは、このアルバムのようなオーソドックスな演奏ではなく、 "Blackhawk" でのもう少し新しい感じの演奏でした.
 あんな感じの演奏もできるんだ ・・・・・・ 結構衝撃だったかも (笑)




 そして、ともすればこのトリオの演奏に注目がいってしまいそうなアルバムですが、ホーンがなかなかどうして.
 特に好きなのが ナット・アダレー です、 5 曲目 "Keep It Moving" なんかとてもいい.
 やっぱり コルネット という楽器の音に癒されますね.

 このアルバムはルーキーにもお勧めです.






 今夜も熱くなりそうですので、クールな映像でも最後に貼りつけておきましょう.
 ドライビング・テクニックは当然ですが、よくぞこんなところで撮影したという感じ.
 Red Bull なんか PV を含め、こういった映像大好きです (笑)

featuring The Peck

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 昨日の夕方の写真 ・・・・・・・ かなり強い風.
 雨の量はまだ多くありませんでしたが、風が強いので体感的にはかなり降っているように感じました.

 我が家は高台にあるので、普段でも風は強めですので、台風とかになるそれはもう ・・・・・
 深夜 0:00 頃までどんどん風が強くなり、雨量も増えたのですが、それ以降ピタッと風が止んだ様でした.
 おかげで熟睡.



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 そして朝はこんなお天気 ・・・・・・ 台風一過の青空.
 なにか、 6 月にはちょっと似合わないような青空です.





 そういえばこのアルバムも、青が印象的なアルバムです.
 でもこちらの青は、ちょっと緑が混ざったような青.




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  " Live! At Cafe Bohemia / George Wallington "




  1. Johnny One Note (Rodgers-Hart) ・・・・ 8:18
  2. Sweet Blanche (G.Wallington) ・・・・ 6:53
  3. Minor March (J.McLean) ・・・・ 6:40
  4. Snakes (J.McLean) ・・・・ 5:49
  5. Jay Mac's Grib (D.Byrd) ・・・・ 8:34
  6. Bohemia After Dark (O.Pettiford) ・・・・ 7:54
  7. Minor March (alt-tk) ・・・・ 7:32

   (# 7 Bonus Track not part of the original album)




  Donald Byrd (tp), Jackie McLean (as), George Wallington (p),
  Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
  Recorded live at the Cafe Bohemia, NYC, September 9, 1955.






 このアルバムは、ボクがジャズを聴き始めた頃すでに幻の名盤とか呼ばれていたように記憶しています.
 そしてその後アナログ盤が再販されたのですが、ボクが手に入れたアルバムの色は ・・・・・・ 確か紫っぽい色のジャケットのように記憶してます.
 これは定かではありませんが、 Prestige から出ているものが青色、他のメーカーから出たものが紫色なのかもしれません.

 今手元のある CD は 2007 年に発売されたもので、 Prestige のレーベル名が入っているので青色のジャケットです.
 ちなみにこの時のライナーノーツは "いつもの小川さん" でした ・・・・・・ でもかなり簡単なライナーノーツです.
 アルバム自体が 1,100 円という廉価盤なので、原稿料も安かったせいでしょうか (笑)
 今週末お会いするので、直接聴いてみようか ・・・・・・ 冗談です.



 以前からこのジャケット見つめて疑問に思っていたことが、ジャケットに書かれている "featuring The Peck" .
 この意味がずっとわからずに今日まできちゃいました.
 今日このレビュー書くため、ダメモトでググってみたら、とあるブログにヒット.
 このブログが、 "いつもの小川さん" にも微妙に関係していたのでちょっと驚いてしまいました.


 ヒットしたブログは "加持顕(かじあきら)の棚から選んだじゃず(JAZZ)" というタイトルのブログ.
 どこかで聞いたことあるような名前だなぁ ・・・・・・ と思いながらもいくつか記事を読んでいると、小川さんのブログ "Keep Swingin'" にもよくコメント入れられている方でした.
 自身でもビッグバンドで演奏しておられるようで、理論的なことはボクなんかとは比べ物にならないくらい詳しいレビューが書かれていました.



 で肝心の "featuring The Peck" の意味ですが、加持さんのブログの本文をそのまま引用されてもらいます ・・・・
 「蛇足ですが、アルバムの中で聴かれる、短いセンテンスでお互いの演奏を刺激し合う、1音づつのソロ交換らしきものを、 "ペック (奏法) " と呼んでいるみたいです。
 ただしその後、この奏法がジャズ界に広がった気配はありません (笑)。」


 なるほど ・・・・・・ ようやくジャケットの謎が解けました.
 でもわざわざアルバムに書かれているということは、その当時こういった奏法が流行っていたのでしょうか ?
 加持さんのコメントのように、ボクのその後この言葉自体聞いたことないからなぁ ・・・・


 ところで加持さんのブログは、青ならぬ緑色が基調になっています.
 そうですよね ・・・・・・・・・・・・・

 加持さんと言えば、当然 スイカ !!


 アッ、これって エヴァンゲリヲン の世界のお話しでした ・・・・・・ 失礼.



 featuring The Peck の謎は解けたのですが、もう一つ新しい疑問が湧いてきました.
 一体この写真ってどこで撮ったの ?
 凱旋門 らしきものが写って入るものの、どう見ても パリ の エトワール凱旋門 とは違うように思います.
 また新しい疑問なのです.



 演奏については有名なアルバムなので改めてボクが書くようなことはありませんが、まるで Blue Note のようなバリバリのハード・バップを聴くことができるアルバムです.
 ボクは George Wallington というと、どうしても "New York Scene" ・・・・ それも "In Salah" の印象があまりにも強烈なのです.


 ちょっと聴かず嫌い的なところがありましたが、改めて聴いてみると ・・・・・ 他のミュージシャン同様いい感じな演奏が多くあります.
 やっぱりしっかり聴かないといけませんな.





DSC_1748

 夕方には、こんな夕焼けです.
 なにかもう、秋のような雰囲気なのですが (笑) .

 
 6 月に台風が上陸したりと、相変わらず自然のリズムが何か狂ってしまっているような感じですね.

Stormy Weather

 昨夜 ・・・・・ というよりも今日の未明 (午前 2 時頃かな) 、突然 ドッカーーーン というすごい音で目が覚めました.
 一体何事、と思ったら雷の音.
 その後も数回、大きな音が鳴り響いていました.


 そして今日も、午後 3 時頃から空が真っ暗になって雷と豪雨.
 こんな天気が続くと、とても山に登ろうなんて思わなくなってしまいます.

 そう言えば、南の海では台風 3 号が発生したようで、今後日本への影響も考えられるようなことを、ニュースでいっていました.



DSC_1706

 雨上がりの風景です.
 田植えがすんだばかりの水田が、鏡のように光っています.





 今日の午後の、嵐のような豪雨.
 

 じゃあ、語呂合わせでこんな曲を聴いてみましょう ・・・・・・ まさしく Stormy Weather . 
 でも演奏は激しさがなく、どこかのんびりした演奏で、曲名と合っていないだろうって突っ込みたくなります(笑).








fuller05





  " Curtis Fuller with Red Garland / Curtis Fuller "




  1. Seeing Red (S.Kyner) ・・・・ 7:00
  2. Stormy Weather (H.Arlen-T.Koehler) ・・・・ 7:17
  3. Cashmere (C.Fuller) ・・・・ 6:45
  4. Slenderella (S.Kyner) ・・・・ 7:43
  5. Moonlight Becomes You (J.Burke-J.V.Heusen) ・・・・ 7:35
  6. Roc & Troll (T.Charles) ・・・・ 7:42




  Curtis Fuller (tb), Sonny Red (as), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Louis Hayes (ds)


  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, May 14, 1957.






 Curtis Fuller が Prestige で最初に行ったレコーディングが、このアルバムの 3 日前 "New Trombone" のレコーディング.
 そのアルバムのジャケット ・・・・・ このアルバムのジャケットは結構好きなんですよね、駅のホームで一人立っている写真なのですが、いかにもこれからニューヨークで一旗揚げるという、希望と不安のようなものが現れていて ・・・・・・ で、そのジャケットに、 Red Kyner という耳慣れない名前が書いてあります.

 ???? 誰だ、これって ・・・・・・・

 でよくよく調べてみると、 Sonny Red Kyner ・・・・・ Sonny Red のことでした.
 
 

 実は今日、久しぶりに "Curtis Fuller with Red Garland" を聴いていて、すぐに思ったのが 「このちょっと聴きなれないアルトは誰だ ? 」 だったんですよ.
 何か聴いたことのあるような感じだけれど、ちょっと変わったアルト.
 それで調べてみたら Sonny Red が出てきて、前のアルバムも調べたら上記のことが ・・・・・・ .

 
 さらにこのアルバムの中の曲 2 曲に Kyner のクレジットがあるので、ひょっとするとこの2曲は Sonny Red の曲か ・・・・・・・ これについての詳細は不明です.

 Sonny Red は Blue Note に "Out of the Blue (BLP 4032)" としてリーダー・アルバムを残しています.




fuller003

 Curtis Fuller は 1934 年 12 月 15 日 ミシガン州 デトロイト 出身のトロンボーン奏者.
 デトロイト出身のジャズミュージシャンってかなり有名な人がゴロゴロいます.
 どこかで、このデトロイト出身ミュージシャンのことが書いてありましたが、どこに書いてあったのか忘れてしまいました.
 いろいろなミュージシャンが、いろいろな部分で繋がっていたりして面白い内容だったように記憶してるんだけれど ・・・・・.


 彼の名前で真っ先に出てくるアルバムは "Blues-ette" .
 ジャズの中にあって、どちらかというとちょっとマイナーなトロンボーンという楽器を使い、これほどまでに独特な雰囲気を持ったアルバムが仕上がっていることが人気なのかもしれません.
 こちらの "Blues-ette" はどちらかというとちょっと洗練された都会のジャズという雰囲気がありますが、今日のアルバム "Curtis Fuller with Red Garland" は、まだまだ洗練されていないという感じを受けてしまいます.


 でも、のどかで心安らぐような演奏です.
 Sonny Red も最初のうちは、音などにちょっとばかり違和感がありましたが、幾度と聴いていくうちに悪くないなぁって感じになってきました.

 アルバム・タイトルの Red Garland と Paul Chambers は、当時 Miles Davis グループの一員として有名でしたので、 デトロイト からやってきたばかりのトロンボーン奏者にしてみれば格が違うという感じだったのでしょうかね.
 ちなみに Curtis Fuller と Paul Chambers は デトロイト 時代からの友人だったようです.


 Curtis Fuller 初期の一枚です.

Riverside の Kenny Drew

 ここ数年ずっとこの時期に思うのですが、どうも昔のような 師走 という感じが無くなったように思います.
 子供のころは、年末や年始に向けて街全体がもっとバタバタしていましたし、ワクワクするような感じもあったように思います.
 不景気なせいもあるんでしょうか、街全体が 師走 という感じがしません.


 ようやく今年の年賀状デザインも決まり ・・・・・ と言いましても、毎年同じ Alfons Mucha の絵を題材にしているだけなんですがね.
 後は印刷するだけですので、来年も元旦にはお届けできそうです.




 さて、久しぶりに Jazz です.
 ちょっと地味な感じはありますが、とっても軽快でくつろげる演奏です.






drew01






    "Kenny Drew Trio"




   1.  Caravan
          (Ellington-Tizol-Mills) ・・・・・ 4:52
   2.  Come Rain Or Come Shine
          (Mercer-Arlen) ・・・・・ 6:06
   3.  Ruby, My Dear
          (T.Monk) ・・・・・ 5:43
   4.  Weird-O
          (K.Drew) ・・・・・ 4:03
   5.  Taking A Chance On Love
          (LaTouche-Duke-Fetter) ・・・・・ 4:39
   6.  When You Wish Upon A Star
          (Washington-Harline) ・・・・・ 5:16
   7.  Blues For Nica
          (K.Drew) ・・・・・ 5:29
   8.  It's Only A Paper Moon
          (Harburg-Rose-Arlen) ・・・・・ 6:25




   Kenny Drew (p), Paul Chambers (b), 
   Philly Joe Jones (ds)

   Recorded at NYC, September 20 & 26, 1956. 






 Kenny Drew は Paul Quinichette や Buddy DeFranco といったグループで何枚かのアルバムのレコーディングをした後、 1953 年 4 月 16 日 "Introducing The Kenny Drew Trio" というタイトルで、 Blue Note に初リーダー作品を録音しています.
 その後も有名ミュージシャンとのセッションを重ね、順風満帆だったはずなのですが ・・・・・ なぜかアメリカでは認められなかったようで、その当時の多くのミュージシャン同様、活躍の場所をヨーロッパに移しました.




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 このアルバムは、当時の Miles Davis グループの二人にサポートされ Riverside レーベルに吹き込まれた、初期の Kenny Drew を代表する一枚です.
 有名なスタンダードがたっぷり詰まったアルバム.
 "Come Rain Or Come Shine" もいいけれど、ボクがこのアルバムで一番好きなのは、 4 曲目の "Weird-O" !!
 この演奏、もう少し長ければ本当に最高なんだけれどなぁ、惜しいことに演奏が短い.
 でも、とっても軽快でスウィンギーな演奏です.

 Kenny Drew は、このくらい軽快な曲のほうが似合っているようにも思えます.
 だから次の "Taking A Chance On Love" もゴキゲンなのです、いかにも ハード・バップ・ピアニスト なのです.

 アメリカにいる頃から、かなり多くの有名ミュージシャンと演奏して、アルバムもたくさんあるのに、どうして評価されなかったんでしょうね.
 派手さが足りなかったのでしょうか.


 スイング・ジャーナル選定「ゴールド・ディスク」 を受賞しています.
 この賞に関しては、その選出基準などがかなりダークで、多くの方が頭を傾げるようなアルバムが受賞したりもしていましたが、このアルバムはまぁ納得というところでしょうか.
 ただ、ピアノ・トリオの代表的なアルバムとは、ちょっと言いにくいでしょうか ・・・・・ この辺りも、地味な部分なのでしょうね.



 それにしても "Dark Beauty" とは違うなぁ ・・・・・ この人はヨーロッパに行って大正解でした.


 ボクもどこかに行って成功を収めたいと思うのですが ・・・・・・・・・・ 毎日同じ景色見ています、トホホ.

September In The Rain

 台風 15 号の影響でしょうか、朝から雨降りです.
 気温も一気に下がり、家の中でも半袖では寒いくらいです.
 つい先ごろも、台風 12 号の大きな被害があったばかりですが、今回の台風も直撃の予想です.
 すでに大雨により各地で避難勧告などが出されています.
 大きな被害がなければいいのですが ・・・・・・・ .




 "September In The Rain (九月の雨)" ・・・・・・ 同じ雨でも、もっとロマンチックな雨の曲です.




  The leaves are brown, came tumbling down, remember
  That september, in the rain
  The sun went out just like a dying ember
  That september, in the rain

  To every word of love I've heard you whisper
  All the raindrops seem to play a sweet refrain
  Though spring is here, to me it's still september
  That september, in the rain

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 Rue Raney のヴォーカルもありましたが、今夜はピアノ・トリオでも聴いてみましょう.
 この曲は 1937 年に、映画 "Melody for Two" で James Melton によって歌われた曲 ・・・・ 作曲は Harry Warren 、作詞は Al Dubin .
 今ではジャズのスタンダード曲として、多くのミュージシャンやヴォーカリストが演奏しています.







garland05







  "A Garland Of Red"





  1. A Foggy Day
  2. My Romance
  3. What Is This Thing Called Love
  4. Makin' Whoopee
  5. September In The Rain
  6. Little Girl Blue
  7. Constellation
  8. Blue Red




  Red Garland (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)
  Recorded August 17, 1956.






 このアルバムが録音された時期、 Red Garland と Paul Chambers は Miles Davis のレギュラー・クインテットの一員として有名ですが、まだまだ駆け出しといったところでしょうか.
 このアルバムが録音された年の 5 月と 10 月には、あの有名な二回のマラソン・セッションが録音されており、このアルバムはそのちょうど中間で録音されています.




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 Red Garland にとっては、このアルバムが初めてのリーダー・アルバム ・・・・ この後、多くの素敵なアルバムを出すことになります.
 Miles グループではドラムが Philly Joe Jones ですが、 Red Garland のリーダー・アルバムとして Prestige に録音したアルバムの多くは、今回のアルバムのメンバー ・・・・ Art Taylor が多いですね.


 Red Garland と言えば、 ブロック・コードを用いた演奏が有名ですね ・・・・・ これについては、 Wikipedia/US "Red Garland / Garland's sound" に詳しく書かれていますので、興味のある方はのぞいてみてください.



 さて "September In The Rain" ですが、とても軽快なアレンジです.
 テーマから最初に Paul Chambers のアルコ (ボウイング) によるベース・ソロがあり、続いて Red Garland のソロへと続きます.
 彼のピアノは、なんというか ・・・・・・・ ちょっとほわ〜んとした感じとでもいうのかな、ゆったりめに独特の温かみのあるような感じ.
 派手さは無いんだけれど、どこか日本人好みの演奏とでもいうのかな.




 昨日まで世間は三連休 ・・・・・ ボクはその間、お仕事を少ししたので明日はお休み.
 でも天気は間違いなく悪そうなので、山に行くこともできないので、ちょっと用事でも片付けるとします. 

I'll Remember Miles



 昨日から雨ですね.

 天気がよければお出かけする予定だったのですが・・・・・天気がよくないと行けない場所なので、家でちょっと風邪気味の身体を休ませています.
 午前中は、iTunes にまだ入れてないジャズ CD のインポート作業.

 バックは、いつものようにシャッフル演奏です.
 あまり聴いていない CD からも、時々ハッとするような演奏がかかったりして、新しい発見に出会えます.





Miles Davis 003

 今日は Miles Davis の命日ですね.
 1991 年の今日、 Miles Davis が 65 才で亡くなりました.
 死因は、脳卒中、肺炎、呼吸不全だったようです.
 去年まで 9 月 28 日を特に意識したことはありませんでした.

 でも今年はちょっと違います.
 昨年から再びジャズにのめり込むようになって、それまであまり聴かなかったアーティストやジャンルのものも聴くようになりました.
 そんなアーティストの一人に Miles がいます.


 昨年の今頃から、特に Blue Note と Miles のアルバムは、とにかく聴きました.
 Blue Note は 1,100 円盤のまとめ買いなどで・・・.
 Miles は例の "Complete Columbia Album Collection" で、一度に Columbia 時代のアルバムが手に入ったので、それこそ元を取るつもりで、聴きまくりました.
 それに輪をかけたのが、"いつもの小川さん" との出会いでしょうか.
 彼の著書 "マイルス・デヴィスの真実" (平凡社) を読んだことも、 Miles の魅力の一端を知ることにつながりました.


 去年からのこういった物や人との出会いが無ければ、きっと今年の今日も、今までと同じで特に意味のない 9 月 28 日だったのかもしれません.
 最近は特にこういったいろいろな出会いが多いようにも思えます.
 サントリーオールドの CM じゃありませんが ・・・・・・・


 「人生、おいしくなってきた」 って、感じかな.






 先日の "ONGAKU ゼミナール" でも紹介されましたし、いろいろな書籍でも必ず Miles の代表作の一枚として取り上げられるアルバムです.






Davis102







  "'Round About Midnight / Miles Davis"






  1. 'Round Midnight
       (T.Monk-B.Hanighen-C.Williams) ・・・・・ 5:54
  2. Ah-Leu-Cha
       (C.Parker) ・・・・・ 5:50
  3. All Of You
       (C.Porter) ・・・・・ 7:00
  4. Bye Bye Blackbird
       (M.Dixon-R.Henderson) ・・・・・ 7:53
  5. Tadd's Delight
       (T.Dameron) ・・・・・ 4:26
  6. Dear Old Stockholm
       (Traditional; arr. by S.Getz) ・・・・・ 7:47
  7. Two Bass Hit (bonus-tk)
       (J.Lewis-D.Gillespie) ・・・・・ 7:00
  8. Little Melonae (bonus-tk)
       (J.McLean) ・・・・・ 7:19
  9. Budo (bonus-tk)
       (B.Powell-M.Davis) ・・・・・ 4:14
  10. Sweet Sue, Just You (bonus-tk)
       (W.Harris-V.Young) ・・・・・ 3:38





  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)

  # 4, 5, 6 :   
 Recorded at Columbia 30th Street Studio, NYC, June 5, 1956.
  # 1, 3, 10 :  
 Recorded at Columbia 30th Street Studio, NYC, September 10, 1956.
  # 2, 7, 8, 9 :
  Recorded at Columbia Studio D, NYC, on October 26, 1956.





 ほとんど説明いらないくらい有名なアルバムです.
 Miles 初のレギュラー・グループによるアルバムでもあります.
 アルバム・タイトルにもなっている "'Round Midnight" 一曲だけでも、いいと思えるくらい素敵な演奏です.

 この録音の前年、1955 年 7 月のニューポート・ジャズ・フェスティバルでの "'Round Midnight" の演奏も有名ですね、この曲は CD とか出ているんでしょうか ・・・・ ボクはよくわかりません.
 "マイルス・デヴィスの真実" の最後にある Discography にも書いてないところを見ると、録音が無いのかもしれません.





Davis102-2

 アルバム・タイトルは、"'Round About Midnight" なのですが、曲目は "'Round Midnight" という表記になっているものが多いですね.
 この "about" が入ったり、入らなかったりも、ほとんど適当のようです ・・・・ いろいろなところで、まちまちですし.
 このあたりのウンチクも、いつか小川氏に聞いてみたいものです.


 この一曲目 "'Round Midnight" の Miles はもちろんいいのですが、もっと凄いのが Coltrane だと、ボクは思っています.
 この曲での Coltrane のソロがボクは大好きです.
 最初の数小節で、聴く人の心をグッと掴んでしまうような、強烈なソロだとボクは思います.
 Coltrane の好きな演奏のほとんどは、こんな感じで、ソロパートの最初の数小節でガツーーーーーンと聴く者の心をノックアウトさせてしまいます.
 そこが、ボクは大好き.




Miles Davis 006

 真夜中の誰もいない通りを吹き抜けるような演奏が Miles だとしたら、 Coltrane はその静寂を突き破って、ストリートを駆け抜けていくスポーツカーでしょうか.


 ボクはリアル・タイムで Miles を聴いていた訳ではないので、"偲ぶ" という表現は適切ではないかもしれません.
 でも、最近になってようやく彼のいろいろなところが好きになってきましたので、今夜はそんな Miles の昔の演奏でも聴いてみます.



 "Bye Bye Blackbird" の演奏のように、淡々と世の中に、バイバイして逝っちゃったんでしょうかね〜 ・・・・・・・ Miles さん?

● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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