Pepper_Adams

The Cooker

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 今日もまた "Just One of Those Things" の入ったアルバムを紹介.
 その前に "ライ麦畑" のことをちょっと書いておきます.


 ちなみにこの原題が "The Catcher In The Rye" 、一般的な邦題として "ライ麦畑でつかまえて" と呼ばれています.
 しかし 村上春樹 訳ではあえて原題の英語表記.

 ボクも読んだ感想として、いままで当たり前と思っていた "ライ麦畑でつかまえて" という邦題にちょっと違和感感じるようになったので、ここでは "ライ麦畑" にしておきます.

 ただ違和感はあるものの "ライ麦畑でつかまえて" という邦題はとてもいい題だと今でも思っています.




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 "フラニーとズーイ" で結構手こずったので、長い間 積読 されていました.
 ところがいざ読み始めると、思っていたよりも全然読みやすくてビックリ.
 ボク自身老人の皮をかぶった子供みたいなものだから、 ホールデン・コールフィールド の口から語られる話がとてもストレートに入ってきて、ちょっとそんな気持ちがわかったり.

 この本の内容はそれこそいろいろなところに、いろいろな意見が書かれていますので、ボクは超変態的な部分を.

  以前にも "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" の中でみんなにふるまわれる飲み物として トム・コリンズ が出てくることを書きましたが、この "ライ麦畑" にも実は出ていたんですね.


 ホールデン がホテルのナイトクラブ "ラベンダー・ルーム" で女性三人とダンスする場面で、鈍くさい二人の女の子が飲んでいたのが トム・コリンズ .
 でも ホールデン は冬の季節に トム・コリンズ を飲むことに対して 「やれやれ、わかっちゃいない ・・・・」


 そうなのか、一つ勉強になったなぁ.
 ボクもその わかっちゃいない 一人です.

 まぁどうでもいい、かなり トリビアチックなことですが.




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 それと気になったのは ハンチング帽 .


 彼の一つの代名詞ともいえる 赤いハンティング帽 ・・・・・・・
 読んだ時に ハンチング のイメージが、あの薄い感じの帽子を思い浮かべちゃったのでどうもピンとこなかった.
 まぁ一般的に言われている ハンチング というんじゃなく、耳あての付いたキャップのことなんだろうな.



 どんなに背伸びしたって、この帽子だけでも子供っぽい印象受けちゃうな.

 結構面白く読ませてもらった "ライ麦畑" でした




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 今日のアルバムはヴォーカルではなくインストです.
 それもバリバリのハードバップで、 Blue Note が一番 Blue Note らしかった頃だったとボクが思っている時代のアルバムです.

 そして今日のアルバムの主人公のメジャー・デビューはなんと 18 歳.
 天才の名を欲しいままにしていましたが、果たして ホールデン・コールフィールド のように鬱屈していたのでしょうか ・・・・・・






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  " The Cooker / Lee Morgan "





  1. A Night in Tunisia
          (D.Gillespie-F.Paparelli) ・・・・・ 9:20
  2. Heavy Dipper
          (Lee Morgan) ・・・・・ 7:02
  3. Just One of Those Things
          (Cole Porter) ・・・・・ 7:15
  4. Lover Man
          (J.Davis-R.Ramirez-J.Sherman) ・・・・・ 6:47
  5. New-Ma
          (Lee Morgan) ・・・・・ 8:11
  6. Just One of Those Things (Alt-tk)
          (Cole Porter) ・・・・・ 7:50





  Lee Morgan (tp), Pepper Adams (bs),
  Bobby Timmons (p), Paul Chambers (b),
  Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, September 29, 1957.







 BLP-1578 ・・・・・・ 録音当時、 リー・モーガン はまだ 19 歳.
 オリジナルは 5 曲、最後の曲はお馴染みの CD 化に伴うボーナス・トラック.

 奇しくも "Just One of Those Things" がボーナス・トラックという ・・・・・・・





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 まずはこのアルバム、ジャケットがいい !! 
 いかにも Blue Note って感じで ・・・・・・・・ とてもジャズっぽい.
 このジャケット見ただけでも、硬派のジャズ ・・・・・・ Blue Note らしい、ぶっとい音が聴こえてくるようです.

 昔アナログ盤を聴いていた頃は、こういうステキなジャケットのアルバムを手に入れると、まだ聴いていなじゅても何かうれしかったなぁ.

 そんな ジャケ買い も懐かしい思い出なのです.

 アナログ独特の音もですが、やっぱり大きいジャケットは魅力だな.



 このアルバムはちょっとゆったり目の "A Night in Tunisia" で始まります.
 このゆったり感と ペッパー・アダムス のバリトン・サックスがとても独特の雰囲気を出してます.
 でもソロに入ると リー・モーガン のソロが一気に爆発する感じ.




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 何といっても リー・モーガン の演奏にビックリ.
 例えば "Just One of Those Things" の演奏でも、とても 19 歳とは思えないような堂々とした演奏.

 ちょっと吹きすぎとも感じるくらいですが、彼の場合はちょっとしっとりとしたバラード系を吹いても震えてしまうくらいゾクッときちゃいます.
 このあたりがすごいところで、 10 代にしてすでに恋のイロハを習熟している感じなんです.


 彼の Blue Note 初リーダー・アルバムの吹込みが 1956 年 11 月 4 日でそれから 1 年の間に 5 枚ものリーダー・アルバム出しているんですから、ただただスゴイ.


 ピアノは ボビー・ティモンズ で、かなりアツくファンキーなソロを楽しむことができます.
 特に "Just One of Those Things" でのソロは聴き応えあります.

 リー・モーガン と ボビー・ティモンズ はその後結成された ジャズ・メッセンジャーズ に ベニー・ゴルソン の紹介で加入していきます.




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 それとこのアルバムは、やっぱり バス・クラリネット の ペッパー・アダムス .
 ビッグバンドには必ずと言っていいほど入ってはいるものの、 ジャズ の中ではとてもマイナーな楽器です.
 ボクは彼以外の奏者の名前も、 ジェリー・マリガン 、 サージ・チャロフ 、 レオ・パーカー くらいしか思い浮かばない.

 なかでも ペッパー・アダムス は ドナルド・バード と Blue Note に多くのアルバムを残してもいるので、ボクは ジェリー・マリガン よりも ・・・・・・ という感じです.
 そのためか、ブラインドでこのアルバム聴いたりすると、おもわず 「 ドナルド・バード でこんなアルバムあったっけ ・・・・・ 」 なんて思ったりもしちゃいますが (笑)

 ちなみに ペッパー・アダムス の Blue Note の初吹込みがこのアルバムで、その後 ドナルド・バード のアルバムに参加しているのは有名.


 この次に発表した "Candy" があまりにも評価が高いためか、どちらかというとの地味目のアルバムでしょうか.
 でも "Lover Man" なんかとても 10 代の演奏とは思えない (笑)


 それだけに聴けば聴くほど味が出てくるような ・・・・・・ 秀逸なアルバムでしょうか.




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 すっかり紅葉が下りてきました.
 3 日は天気が良かったのでちょっと練習がてら秋の風景を探しに行ってきました.




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 この場所結構お気に入りの場所で、あの日差しの時に、あの場所にモデル立たせて、ここから ●● mm で ・・・・・・・・ なんて、ついつい考えながらファインダー覗いちゃいます (笑)


 明日はこの写真の近くでイベント.
 今年 市のフォトコン で入賞をいただいた写真が、昨年このイベントでの模様を収めたものでした.

 まぁ同じような写真を出すつもりはありませんが、天気がよければちょっと撮影にでも行ってみるつもりです.





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At The Half Note Cafe

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 来年度の人事異動内示が発表になり、職場はちょっと慌ただしい感じです.
 ボクは異動がないのでいつも通り、と言いたいところですが新しい組織作りをしなくちゃいけないので微妙にねぇ ・・・・・・・・

 おまけに送別会が月末にかけドドォーーンと、さらに4月になれば歓送迎会 ・・・・・・
 飲まないボクでも疲れます.

 おまけに金曜日あたりから鼻水がダラダラ.
 まわりでインフルエンザや風邪の方がたくさんいるので、どうもうつったのかなぁ.
 こういうの本当に勘弁してほしい.


 ということで、この週末は久しぶりに何の予定もない土日なので、家にこもってグダグダの休日にしようと思ってます.




 さて、お借りしていた EOS 5D Mark lll ともお別れです.
 月曜日には キヤノン さんあてに発送です.



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 使ってみた感想は ・・・・・・・


 やっぱりフル・サイズと言うことに尽きるかな.
 ちょうどバタバタしている時で、ゆっくりステキな風景など撮りに行くことができませんでしたが、ボクの持っている EF 16-35mm F4L IS USM と組み合わせて目一杯ステキな風景を撮ってみたいなぁ.


 それとシャッター音 !!
 これが全然違うんだなぁ、拘る人にはここが結構ポイント高かったりして.
 ただこの音に関しては完全に好みだから、ボクはどっちもありなのです.


 処理速度はどうなんでしょうか.
 EOS 5D Mark lll が若干速いような気もします、これは DIGIC 5+ の速さかなぁ.
 これはあくまで感覚なので、実際にはそんなに差がないかもしれません.


 常用 ISO 感度も Mark lll のほうは 25600 でしたが、夜間撮影で比べる余裕もなかったで正直わかりませんでした.
 ただ、拡大してみたときの画質が Mark lll のほうがいいような気がするので、 ISO 8000 くらいで撮り比べるとかなり差が出そうな気もします.


 他の機能は、さすがに 4 年前に発売された Mark lll ですのでちょっとと思う部分がありました.
 逆にボクの 7D Mark ll のほうが使いやすいなぁと改めて思うところもいくつか.
 測距点も 7D Mark ll が 65 点になってしまいましたしね.


 そうそう、ファインダー内の水準器が慣れないとちょっと使いにくい.
 カスタム設定で 絞り込みボタン に水準器を設定したんだけれど、やっぱりファインダー内に常時表示できたほうがいいなぁ.
 ストロボ機能がないところは、普通のスナップ撮影なんかには辛いなぁ.
 このクラスのカメラを使用する人たちはみんな光量のある外部ストロボ使用するとは思いますが、それでもちょっとした時すぐにストロボを使えるメリットはあるはず.
 やっぱりファミリー撮影などは 7D Mark ll ・・・・・・ さらにタッチ・パネル使える 80D あたりを勧めちゃうな.



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 ここについていたレンズ EF 24-105mm F4L IS USM ですが、一つ感じたのはレンズが重力で自然とズーミングしちゃうところ.
 内筒が伸びるタイプのレンズなんですよね.
 これはこういうレンズを今まで使っていなかったのでものすごく気になったなぁ.
 最近のレンズは、確か伸びないようなロックもできたと思います.
 それでもこのレンズ、適度な望遠で先日の CP+ あたりでは十分使えそうです.

 ただボクがいつか購入しようと思っているレンズは EF 24-70mm F4L IS USM .
 本音を言うとこちらのレンズが付いてくるとうれしかったのですが、モニターはすべて 24-105mm でした (笑)



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 キヤノン・フォト・サークル の会員になって、カメラ・モニターやフォト・コンといった感じでいろいろ楽しませていただいています.
 おまけに毎月届く会報も、カメラメーカーだけあって写真もキレイですし、いろいろな情報も掲載されておりグッドなのです.


 さらに大事なのが、この会員になると修理代金が割引になることです.
 古い EF 70-200mm F2.8L USM を同僚から頂き、修理して使っているボクとしては、今後のこのレンズのオーバーホールも考えていたのでこの修理代金割引がとてもポイントでした.

 会員になってすぐにこのカメラ・モニター当たってしまいましたが、実はこのカメラのモニターは他のレンズ・モニターなどに比べると競争率高いようなことが他の方のブログに書かれていました.



 やっぱり持っているのか、オレ ! ・・・・・・・ 勘違いしそうだな (笑)



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 このカメラ・モニターは、返品の際にこのカメラとレンズで撮った写真を 2L サイズにプリントして 1 枚送らないといけません.
 ですので先日撮った上の写真を送ることにしました.


 今回のモニターにしてもそうだけれど、やっぱり キヤノン はこういったプロモーションやサービスがうまいなぁとすごく感じました.
 これからも キヤノラー でいこうと思わせちゃうよね.


 いずれにせよとても楽しく使わせていただいた 20 日間でした.


 ちなみに現行の 5D Mark lll についてはボクは購入するつもりはありません.

 がっ、この機種の後継機は絶対に買うことに決めています.
 ただ、レンズを付けて購入できるかは ????????

 さすがにボディだけで 40 万はいかないよね、 キヤノン さん (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて今日も Blue Note いきますか.
 マイケル・カスクーナ ではありませんが、家の棚から発掘です (笑)
 このアルバムはすごく聴き応えありますが、内容がとてもいい.


 写真の話題で前振りがかなり長くなってしまったので、 1 枚目の演奏を中心に書いてみましょう.





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  " At The Half Note Cafe / Donald Byrd "




  Disc 1 :
  1. Introduction by Ruth Mason ・・・・・ 1:21
  2. My Girl Shirl
           (Duke Pearson) ・・・・・ 10:32
  3. Soulful Kiddy
           (Donald Byrd) ・・・・・ 10:06
  4. A Portrait of Jennie
           (G.Burdge-J.R.Robinson) ・・・・・ 6:49
  5. Cecile
           (Donald Byrd) ・・・・・ 12:52
  6. Theme (Pure D. Funk)
           (Donald Byrd) ・・・・・ 1:51
  7. Child's Play
           (D.Byrd-D.Pearson) ・・・・・ 8:42
  8. Chant
           (Duke Pearson) ・・・・・ 11:03




  Disc 2 :
  1. Jeannine
           (O.Brown Jr.-D.Pearson) ・・・・・ 13:09
  2. Pure D. Funk
           (Donald Byrd) ・・・・・ 6:13
  3. Kimyas
           (Donald Byrd) ・・・・・ 11:58
  4. When Sunny Gets Blue
           (M.Fisher-J.Segal) ・・・・・ 6:20
  5. Between the Devil and the Deep Blue Sea
           (H.Arlen-T.Koehler) ・・・・・ 9:54
  6. Theme from Mr. Lucky
           (Henry Mancini) ・・・・・ 10:50






  Donald Byrd (tp), Pepper Adams (bs),
  Duke Pearson (p), Laymon Jackson (b),
  Lex Humphries (ds)
  Recorded at the Half Note Cafe, NYC, November 11, 1960.






 このアルバムは BLP-4060 と 4061 の 2 枚で発売されましたが、ボクの持っている輸入盤 CD は 2 枚組になっています.
 今回のジャケット写真はその 2 枚組のものをアップしてあります.
 ちなみにオリジナル・ジャケットは Vol.2 の文字の一部がピンクになっています.



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 このアルバムの白眉は "Byrd In Flight (BLP-4048)" でも演奏されている "My Girl Shirl" でしょう.
 後に アルフレッド・ライオン の夫人となる ルース・メイソン のメンバー紹介に続いて始まるのがこの曲です.
 この ルース・メイソン については "Moods (BLP-4044)" のジャケット写真のモデルとしても有名です.


 "Byrd In Flight" でのこの曲の演奏は、このアルバムの ペッパー・アダムス ではなく、 ジャッキー・マクリーン (他の演奏では ハンク・モブレー) が入っていました.
 演奏の好みは楽器の好き嫌いなどでも意見が分かれそうですが、ボクとしてはこちらのライブ・アルバムの演奏のほうが好きです.


 "A Portrait of Jennie" はアダムスが抜け、このアルバムで唯一のカルテット演奏です.
 トランペットとピアノをフューチャーしてあります.
 この演奏がとてもいい演奏.


 この日の演奏は 4 セットだったようですが、各セットの内容まではボクの情報収集能力では解明することができませんでした.



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 アルバム "Cat Walk (BLP-4075)" の時のスナップ.

 冒頭の ルース・メイソン のメンバー紹介でも 「New Band」 と言っています.
 でも ペッパー・アダムス とは、 Blue Note デビュー作 "Off To The Races (BLP-4007)""Byrd in Hand (BLP-4019)" でも双頭グループとして演奏をしていました.

 その後の数作品は ペッパー・アダムス が抜けましたが、この作品で戻り、リズム・セクションも入れ替えて新しい双頭クインテットとしてこのアルバムの演奏になります.


 ドナルド・バードと言えばジジ・グライスとのJazz Lab が有名です.
 Jazz Lab も、このペッパー・アダムスとのこのグループもどちらもリーダーと言うことではない双頭グループという形だったようです.
 便宜上Blue Note ではドナルド・バードのリーダーとして掲載されるのが一般的です.



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 "Chant" はピアノの デューク・ピアソン の曲.
 ドナルド・バード はこの曲を気に入っていたのでしょうか、この後も "A New Perspective (BLP-4124)" でも演奏していますし、未発表だった演奏も "Chant (LT-0991)" としてアルバムになっています.
 ちなみにアルバム "Chant (LT-0991)" での演奏はコーラスが入り、ガラリと雰囲気が変わっています.

 このアルバムでの演奏、ボクはすごく好きなんですがなんとオリジナル・アルバムには入っていませんでした.
 ペッパー・アダムスやデューク・ピアソンのソロもすごくいい.
 これはいつもよりボリューム上げて聴く価値があります、とても Blue Note らしい音で好演が聴けます.


 今日の CD のディスク 1 の 7 曲目と 8 曲目、ディスク 2 の 5 曲目と 6 曲目の計 4 曲は CD 化のボーナストラックになります.

 まぁ LP レコードの収録の制約があったので止む無くといったところでしょうか.




 と言うことで、前にも書いたように前振りがすごく長くて、さらにこのアルバムでもいろいろ書いていたらかなりの量になってしまったので、 ディスク 2 については機会があれば紹介したいと思います.



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 ブログ書いていても自然と鼻水がすーーーーーーっと流れてきます.
 微妙に風邪っぽいのです.



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  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/500sec f/10 EV-0.7 ISO-100)

 外の天気は春霞、風はあるものの穏やかな日が差しています.


 今日は一日おとなしく家で休むことにします.


  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Say You're Mine

 昨日の雪が、朝にはあたりの景色を変えていました.
 2 - 30 cm くらいの積雪 ・・・・・・ 今年初めての雪かきでした.
 かなり水分を含んだ重い雪で、 1 時間くらいの雪かき作業が応えました.


 今年のブログも、今日で 191 回目.
 今年は、大晦日にもう一つ書くので締めにはなりませんが、今年も一年間いろいろなものを聴いたので最後はいかにも Blue Note という感じの、正統派のハード・バップで ・・・・・・・

 そう言えば、去年のブログの締めは "Byrd In Hand / Donald Byrd" でした.





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   " The Cat Walk - Donald Byrd " (BLP-4075)





  1. Say You're Mine
          (D.Pearson) ・・・・・ 7:19
  2. Duke's Mixture
          (D.Pearson) ・・・・・ 7:01
  3. Each Time I Think Of You
          (D.Byrd-D.Pearson) ・・・・・ 5:34
  4. The Cat Walk
          (D.Byrd) ・・・・・ 6:40
  5. Cute
          (Neil Hefti) ・・・・・ 6:17
  6. Hello Bright Sunflower
          (D.Pearson) ・・・・・ 7:33




  Donald Byrd (tp), Pepper Adams (bs), Duke Pearson (p),
  Laymon Jackson (b), Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 2, 1961.





 一曲目の "Say You're Mine" から、もうヘロヘロ ・・・・・・ "The Cat Walk" も素敵ですが.
 この曲素敵ですねぇ、いかにも デューク・ピアソン という感じのマイナーな雰囲気がプンプン漂う曲です.
 こういう演奏には、完璧に弱いなぁ.






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 そして ・・・・・ ジャケットのデザインがとても素敵です.
 やっぱり Blue Note はこういう感じじゃないと ・・・・・・ と一人で納得.
 そう言えば、車と一緒に撮っているジャケットも数枚ありますね.
 
 このメンバーで、この時代の演奏 ・・・・・・ ヒットしたアルバムだろうと、マイナーなアルバムだろうと、もうそんなことはどうでもいいくらい、ホッとできる音が流れてきます.
 そういう意味でも、このアルバムはいい.
 期待した音が、期待したとおりに流れてきちゃうんですから.

 
 最近では 4200 番台も平気で聴いていますが、やっぱりこういう演奏を聴くと、 4000 番台だなぁ ・・・・・ なんてしみじみ感じてしまうのです.




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 この Byrd & Adams の演奏を聴いていると、バリトン・サックスがまったく違和感なく演奏に融け込んでいます.
 なかなかバリトン・サックスは、楽器自体が陽の目を見ない感じなのですが、どうしてなんだろうね.
 演奏者も、アルトやテナーに比べると圧倒的に少ないですし.

 それだけにこのグループって独特感ありありで、なぜかホッとできちゃいます.


 ドナルド・バード は後年 "Black Byrd" で大ブレイクしたようですが、ボクは ペッパー・アダムス とグループを組んでいたこの時期が一番好きなのであります.







 少し前に iTunes をバージョンアップしました.
 かなり変わってしまって、最初はかなり戸惑ってしまいました.




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 アルバムに移動すると、こんな感じでアルバムの色をベースにした表示が現れます.
 これって、かなりステキですね.



 アルバムの色が変わると、こんな感じに ・・・・・・・・・



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 ちなみにジャケット写真は、ネットから拾ってきた画質のいいものを一枚ずつ貼りつけています.
 iTunes を使ってジャケット・アートを取ることもできますが、昔のバージョンでやった時にあまりきれいじゃなかったので、前からこんな方法で貼りつけています.




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 今朝の風景 ・・・・・・ 昨夜の雪で真白な世界に.

 昼ごろから陽が出て、気温も上がったので、道路の雪はあっという間に融けました.
 Type-R の苦手な季節がやってきました (笑)

Chant / Donald Byrd

 昨日は結構涼しい一日でした ・・・・・ 夜もエアコン入れなくても眠れるような.
 今日の午前中も、いつもに比べ心なしか風が涼しく感じられました.
 昼頃からいつも通りの暑さが戻りましたが.

 短い夏が過ぎようとしているのでしょうか.




 最近ジャズの話題がめっきり少なくなっていたのですが、ほとんど CD を購入していなかったことも理由の一つ.
 今日は本当に久しぶりにアルバムが届いたので、その中から一枚選んで聴いてみましょう.
 Blue Note なのですが、見た目かなり雰囲気が違います.
 でも少し聴いてみると、紛れもない Blue Note の音がそこにはありました.





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   " Chant / Donald Byrd "





  1. I'm an Old Cowhand (J.Mercer) ・・・・ 7:37 
  2. You're Next (D.Byrd) ・・・・ 7:22
  3. Chant (D.Pearson) ・・・・ 8:53
  4. That's All (A.Brandt-B.Haymes) ・・・・ 9:34
  5. Great Cot (D.Byrd) ・・・・ 6:59
  6. Sophisticated Lady (D.Ellington-I.Mills-M.Parish) ・・・・ 4:33





  Donald Byrd (tp), Pepper Adams (bs), Herbie Hancock (p),
  Doug Watkins (b), Teddy Robinson (ds)
   ( #6 D.Byrd out )
  Recorded at RVG Studios, Englewood Cliffs, NJ, April 17, 1961.





 ジャケットが ・・・・・・・ Blue Note なの ? って感じなのです.
 おまけに Blue Note のロゴも、1500 番台 4000 番台とはまったく違っています.



 このアルバムのお話しの前に、ちょっと Blue Note の歴史を紐解いてみましょう.
 1966 年 5 月、レコード・ビジネスに嫌気をさしていた アルフレッド・ライオン は、 Blue Note の原盤権を大手レコード・レーベル リバティ に売却、さらに 1968 年には ユナイテッド・アーティスツ (UA) を買収していた TRANSAMERICA が リバティ を併合します.
 1971 年 3 月、 Blue Note をずっと支えてきた一人 フランシス・ウルフ が死亡し、その後 UA の Blue Note 部門は ニューヨーク から ロサンゼルス に事務所を移し、一気にフュージョンの方向へ進んでいきました.
 この頃 (1972 〜 1978 年) のアルバムは、 BNLA シリーズとして発売されており、往年のレコード・ジャケットの面影はまったくと言っていいほど消えてしまっています.
 この時代の初期の大ヒットアルバムが、 "Black Byrd / Donald Byrd" .

 ちなみに、この BNLA というのは Blue Note Los Angels の略ではなく、 Blue Note Liberty Album の略のようです.

 そんな Blue Note に憂いを感じていたのが、 Blue Note マニアの DJ マイケル・カスクーナ .
 彼は 1975 年頃から Blue Note の未発表テープの発掘を許され、 "ヴィレッジ・ヴァンガードの夜" の全未発表曲/テイクをまとめた "モア・フロム・ザ、ヴァンガード" などを発表.
 しかし UA の方針変更により、このプロジェクトも中断してしまいます.




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 1979 年 EMI が UA のレコード部門を買収 ・・・・・ それによって、頓挫していた未発表テープ発掘が再び動き出します.
 そしてそれらのアルバムは BNLT シリーズとして 1981 年までに約 40 枚発表されました.
 アルバムの番号も BNLA シリーズからの続き番号で付いているため、この辺の事情を知らない人は、単純にフュージョン路線の延長というような捉え方をしてしまうかもしれません ・・・・・・ ボクはつい最近までずっとそうだとばかり思っていました (汗) .


 そんな BNLT シリーズですが、 7 月から 9 月の 3 カ月にわたり、それぞれ 999 円で 33 タイトル発売されています.
 サンプル CD が Blue Note Club から届き、ちょっとイカした演奏があったので、 5 枚ほど購入してみました.
 本来なら真っ先に購入するのが、大好きな Tina Brooks のテイクの入った ジミー・スミス のアルバムなのですが、これらのテイクはすでにボーナス・テイクとして International 盤に入っていたり、アルバム自体を持っているのでパスでした.



 それで購入したうちの一枚が "Chant / Donald Byrd" .




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 Donald Byrd は、前述の "Black Byrd" で昔痛い目にあっています.
 ジャズを聴き始めた頃、某ジャズ誌でかなりいい評価が書かれていたのでつい購入したのですが、思い描いていたジャズとはかなりかけ離れたもので ・・・・・・・・
 このあたりから、ボクの評論家嫌いの道が始まりました (笑) .


 サンプル CD に入っている演奏は、 3 曲目の "Chant" .
 デューク・ピアスン の曲ですが、マイナー調のいかにもボクの好みという感じの曲.
 ゆったりしたリズムの中 Byrd , Adams , Hancock とソロが続きます.
 おなじみ バリトン・サックス Pepper Adams ですが、こういった雰囲気の曲には不思議とあの音色が合うんですよね.

 このアルバムが陽の目を見るまで、 Herbie Hancock の Blue Note デビューは "Royal Flush / Donald Byrd (BLP-4101) " だと思われていましたが、このアルバムはそれよりも 5 か月も前の録音です.
 ある意味では世紀の大発見的アルバムかもしれません.
 ただこのアルバムでは、いかにも Herbie というようなピアノはまだ聴くことができないように思います.


 4 曲目は少しテンポをアップして "That's All" .
 演奏には全く関係ないのですが、 "That's All" という言葉を聞くとある映画が浮かんできます.
 その映画は "プラダを着た悪魔" ・・・・・ ジャズには全く関係ありませんが、映画の中で メリル・ストリープ 演じる ミランダ の口癖が "That's All" .
 映画の中でこの言葉に秘められているものは決してカワイイものではないのですが、言い方が結構カワイくて ・・・・・・ この言葉を目にすると、いつも ミランダ が浮かんできてしまいます.
 
 この演奏は、 ミランダ にいろいろ用事を言いつけられ、あたふたする アンディ の姿のようです (笑) .
 

 2 曲目の "You're Next" は Donald Byrd の曲ですが、やっぱりいい曲書きますねぇ.
 とても雰囲気のあるいい曲です.


 どうしてこんな素敵な演奏が入っているのに、陽の目を見ることなくお蔵入りになっていたのでしょうか ・・・・・・
 Blue Note ではよくあることですね (笑) .


 残りのアルバムもとても楽しみです.

Spring has come ・・・・・

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 家の下の道路わきに立っている桜の木です.
 道路わきに数本立っていますが、とても桜並木とは言えません.
 それでもボクの家に春の訪れを告げてくれます.
 家から、ちょっと一枚.


 今日は本当に暖かかったですね.
 車でお買い物に行ってきたんですが、窓を開けないととても暑くて運転できないくらいでした. 
 飛び込んでくる風はほんの少し寒く感じますが、春満開です.


 そういえば、昔英語の授業で、
 Spring has come ・・・・・・
 なんていう詩を勉強した記憶があります.
 春になると、いつも冒頭のこの部分だけが思う浮かぶのですが、その後をさっぱり覚えていません.
 もう少しまじめに勉強しておくんだったと、今になって大後悔.



 HMV 恒例の催眠商法的キャンペーン "輸入盤 4 枚で最大 40 % オフ" で購入した Blue Note の第一陣が、本当だったら今日届くはずなのに ・・・・・ .
 入荷待ちや注文を何回かに分けて注文してありますので、 20 枚注文した割には 5・6 回くらいに分かれて届きそうです.
 こういうことするから、いたずらに段ボールが増えてしまうんでしょうね.
 でもこれはきちんと資源ごみで出していますので.

 購入したアルバムのことでも書こうと思っていたのですが、届かないので別のアルバムです.



 記念すべき (?) 4100 番台スタートのアルバムです.
 ジャケットは Blue Note お得意の額でカットのジャケットです.
 この おでこカット は、Blue Note のアルバムでは珍しくもありません.
 デザインは Reid Miles 、そして写真を撮っていたのが Francis Wolff でしたが、 Francis は折角の写真を額のところでカットされてしまうのが嫌でたまらなかったようです.





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  "Royal Flush / Donald Byrd"





  1. Hush
  2. I'm A Fool To Want You
  3. Jorgie's
  4. Shangri-La
  5. 6 M's
  6. Requiem




  Donald Byrd (tp), Pepper Adams (b-s), Herbie Hancock (p),
  Butch Warren (b), Billy Higgins (ds)
  Recorded September 21, 1961.





 いや〜っ、こういうアルバムは本当にホッとできます.
 やっぱり Donald Byrd は、 Pepper Adams とのコンビがいいです.
 ボクがはるか昔に Blue Note を聴き始めて、初めて買った Donald Byrd のアルバムが "Byrd In Hand" だったこともあり、どうしてもこの二人の織りなすハーモニーが Donald Byrd というイメージになっています.




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 "ブルーノート・ブック" には、 Donald Byrd がそれまでのファンキー路線からモーダルな新主流派の路線に変貌していったターニング・ポイント的なアルバム、と言うようなことが書かれていました.
 確かに、ピアノには Herbie Hancock が入っており、いかにも Herbie といったきらめくような演奏をしていますが、ボクはいつもの Donald Byrd グループのファンキーな演奏と思っています.
 だから、どうも 4100 番台というイメージが無いんですよね.


 Donald Byrd の想い出といえば ・・・・・
 ジャズを聴き始めて "Byrd In Hand" なんかを買ってみたりして、 Donald Byrd が結構いいなぁなんて思った矢先に買ったのが、あの "Black Byrd" でした.
 よくわからないけれど、なにか歴史的な一枚のようなことが雑誌などに書かれていたので買ってはみたのですが ・・・・・・・

 おおよそシリアスなジャズからはかけ離れたもので、本当に一度しか聴いた記憶がありませんでした.
 "Byrd In Hand" や "Fuego" で感動したかと思うと、 "Black Byrd" では一気に嫌いになったりと、よくわからないラッパ吹きでした.

 まるで春先のお天気のように.

Byrd In Hand / Donald Byrd

 月曜日 ・・・・・ 昨日までの東京の喧噪とはうって変わった朝.
 また、一週間が始まりました.

 昨日家に帰ってみると HMV の箱が ・・・・・ 東京に行く前に注文しておいた Blue Note 数枚.
 その中には、持っているとばかり思っていた "Candy / Lee Morgan" も ・・・・・ で、聴いてみるといいんです.
 ワン・ホーンだったんだ!なんて、改めて感慨深く.
 まぁ、ジャケット見ればわかるんだけれどね (そんなことも忘れていました).

 こんなにいいアルバムだったっけ??
 ワン・ホーンのアルバムでは、断然 "Blue's Mood / Blue Mitchell" が大好き!!
 文句なく好き、ジャケットも好き、演奏も好き、なにより音が好き!!
 "Candy" の方は、もう少し華がある感じ ・・・・・・・ 若さとか勢いがいい意味で感じられますよね.



4019


 でも今夜の話題は、 "Byrd In Hand / Donald Byrd" !!

 昔持っていたアナログ盤を手放してから、数年間はほんとうにジャズ聴かなかった ・・・・ 正確にはほんとうにわずかしか.
 当然 CD もほとんど買わなかったです.
 ここ数年ですね、 HMV のマルチ催眠商法に見事に引っ掛かり買うようになったのは ・・・・・・ (笑)
 基本的に思い出と生きるジャズなので、ほとんど新しいものは聴きません.
 これは前の日記読んでもらうとわかります.


 昔持っていたものでも、まったく買わないものも多く、例えば Art Pepper なんか以前は 10 数枚あったのに、 CD では 1 枚もありません.


 "Byrd In Hand" は Donald Byrd のアルバムで最初に買った思い出のアルバムです.
 最初に聴いたのは例のジャズ屋、バリトン・サックスなんて知らなかった頃、例の彼女に 「変わった音ですね?」 とかいって初めて知りました.
 それ以来このアルバムが好きになり、特に 2 曲目の "Here am I" が大好きでした.
 ジャズ屋で初めて買ったのがこのアルバム.


 当時、そのジャズ屋では毎月まとめて問屋からレコードを 20 - 25 % 引きで購入しており、お客さんも頼むことができました.
 その頃になると、友達もたくさん増え、店員の女の子ともご飯食べにいくようにもなっていたので ・・・・・・・ 恋はもっと先のお話し.
 ご飯といっても、ジャズ屋の隣にあった汚い定食屋ですがね.

 ・・・・・・ 話が脱線.


 このアルバムを聴く時に "ザ・ブルーノート、ジャケ裏の真実 4000 番台" (小川隆夫 著) の 62 ページからを読むとおもしろい.
 ボクはほとんどこういったことを気にしないで聴いていたんだけれど、こういった本を読むのは大好きなので、 「・・・・・・へぇーーー・・・・・・なるほど・・・」 なんて素直に感心してしまいます. 
 どっから聴いても、ハード・バップそのものだと思うのですがねー ・・・・

 このアルバムのあと、かの有名な "Fuego" .
 でも、このアルバムのほうが思い出はたくさん詰まっています.
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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