Ron_Carter

Reaching For Heaven

 8 月です.
 それにしても暑いなぁ ・・・・・・ 昨日もこんなこと書いていたような.
 暑い毎日が続いていますが、夏はあっという間に過ぎてしまいます.




 こんな暑い日って、どうもハード・バップとか聴く気になれません.
 どちらかというと、新主流派やリリカルな演奏のほうが聴きやすい.
 久しぶりに ホンタケ 聴いてみましょう.


 先日の 立山 、テントの中で聴こえてきたのが "Another Departure" に入っている "Wonder" .
 そのアルバムに関係深いアルバムを今夜は聴いてみましょう.


 

 

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  " Reaching For Heaven / 本田竹曠 "





  1. Ostinato 
           (O.Nelson) ・・・・ 7:37
  2. Little B's Poem 
           (B.Hutcherson) ・・・・ 5:53
  3. Lazy Dream 
           (T.Honda) ・・・・ 5:58
  4. Beautiful Love 
           (V.Young-W.King-E.Vanalsyne-H.Gillespie) ・・・・ 7:40
  5. You Are My Heart's Delight 
           (F.Lehar-L.Herzer) ・・・・ 6:40
  6. Peace  
           (H.Silver) ・・・・ 5:43




  本田竹曠 (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
  Recorded at Vanguard Studio, NYC, May 2-3, 1977.






 ホンタケ 初の海外録音盤.
 同じ日の録音に "Another Departure" があります.
 "Another Departure" の演奏曲すべてが、ホンタケ 自身のオリジナルで構成されていたのに対して、こちらのアルバムはスタンダードなどいろいろ取り混ぜています.
 ホンタケ というと、先日再販になったアルバムの トリオ レコードでの演奏が代表的で、ある意味突き進んでいくような勢いのある演奏がボクはとても好きでした.
 この JVC のアルバムは、そんな ホンタケ のがむしゃらな荒々しさがかなり抑えられ、どちらかというと軽快に洗練された感じを、第一印象として受けてしまいます.
 どちらが好きかというのは個人の好みになってしまうでしょうが.





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 一曲目の "Ostinato" の演奏が流れ始めたとたん、軽快でスウィンギーなピアノの世界に引きずり込まれてしまいます.
 バックの二人は、 あの Ron Carter と Tony Williams というビッグ・ネーム.
 ホンタケ 自身は、この時の録音は結構緊張していたようですが、聴いているとそんな感じはあまりしません.

 二曲目 "Little B's Poem" は、 Bobby Hutcherson のアルバム "Components" (BLP-4213) に原曲が入っています.
 この原曲って、まるで映画のワンシーンにかかるような感じの曲で、ヴィヴラフォンとフルートがとても印象的なのですが、 ホンタケ はリリカルな雰囲気から徐々に高揚していきます.


 四曲目は Bill Evans の演奏 ( "Explorations" ) でも有名なスタンダード.
 この曲も聴き比べてみると面白いですね.
 こういう感じの ホンタケ がいいんですよね、バックの二人もグイグイ来る感じで.

 
 あまり聴く機会のないアルバムですが、ゆっくり聴いてみると ・・・・・・・ どうして、どうして.
 なかなか聴きどころがあるアルバムです.







 そういえば先日、 立山縦走 ではなくキャンプのことを書くといった割に、まったくと言っていいほどキャンプのことを書かなかったので、最後としてそのあたりを書いてみます.



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 この 雷鳥沢キャンプ場 にボクは 2 泊しました、料金は 1,000 円.
 写真奥に見える管理棟にはトイレと水道があり、キャンプ使用料金を払った人はすべて無料で使用可能.
 お風呂は、キャンプ場から少し歩くと 雷鳥沢ヒュッテ と ロッジ立山連峰 があるので、そちらの温泉を 500 円で利用できます.

 特に水に至っては、 24 時間流しっぱなし、水がたくさん使えることのありがたさを痛感.
 キャンプサイトですが、ボクが到着したのが平日の午前中でしたのでまだ結構な空きがありましたが、夕方までにどんどん増えて 50 - 60 張くらいになっていました ・・・・・ それでも週末に比べれば少ない方でしょう.

 
 登山目的だけではなく、家族でキャンプを楽しみに来ている方たちもいました.
 ただ、このキャンプのほとんどの方は登山目的なので、 20 時頃には多くのテントが暗くなり、朝 5 時頃にはみんな食事の用意をしたりと、普通のキャンプ場の雰囲気とは少し違いますが.


 実はボク、今回が テン泊 デビュー.
 と言っても、子供たちが小さかった頃キャンプ三昧していたので、テント設営や食事を作ったりということはまったく心配もしていません ・・・・・・・ ただ、テントなどをバックパックで背負い運んでいくことが一番の心配なのでありました (笑) .
 



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 ぼくの夕食はこんな感じ.
 バーナーは昔から Coleman のバーナーを使っているので、この小さいタイプを持っていきましたが、やはり重さが気になります.
 ボンベタイプのものに変更しようか、現在思案中なのです.


 主食はアルファ米 ・・・・・・ 価格的にはちょっと高めで、量も一度の量にしてはちょっと多めですが、余ったら次の日お湯の中で温めて食べることができますので.
 それなりに美味しく、そして暖かいものを食べれるのが何よりです.
 おまけに軽いのがいいですね.

 あとはわかめスープやお味噌汁、スタバの VIA スティックなど.
 今回一番おいしかったのが、 "アマノフーズ 服部幸應推薦 香るチキンカレー" !!
 これはフリーズドライで、お湯をかけるとほんの 10 秒ほどでカレーができちゃうのですが、このカレーはスパイスが効いていておいしかった.
 二日目の夕飯で、アルファ米のドライカレーにこのチキンカレーかけて食べたらもう最高でした.



 その時の風景はこんな感じ ・・・・・・・




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 まぁこんな景色見ながら食べれば、ほとんどのものが美味しく思えてしまいそうですがね.


 一日目の午後はテントの両側を空け、中でゴロゴロしながら山を見たり ・・・・・・・ .
 夜は暖かな寝袋の中にもぐりこんで、 iPod でジャズ聴いてました.


 使用してた寝袋は、 モンベル の "U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #1" .
 この寝袋は伸縮性があるので、この中に潜って着替えたり、あぐらをかいて起きたりすることもできるので楽です.
 #1 なので夏場浜辺のキャンプなどではとても使えそうもありませんが、先日の 立山 ではちょうどいい感じでした.
 寝た時の服装ですが、半袖インナー + ロングTシャツだけでもまったく寒くはありませんでした.


 寝袋の下のマットは サーモレスト NeoAir (ネオエアー) という、空気吹き込んでふくらますタイプのマットですが、とにかく軽くて、コンパクトなところでこれに決めました.
 ただ価格が高いことと、微妙に ガサガサ と音がするのが気になるといえば、気になりますが.
 それ以外は保温性もいいし、地面の硬さも全く感じないし.




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 一日目の夜は、近くの川の音が結構気になってあまりよく眠れませんでしたが、さすがに二日目は縦走の疲れもありぐっすり眠っちゃいました.

 ということで、 立山 登山のお話しはこれで完結です.
 ホンタケ のアルバム・タイトルではありませんが、本当に天国のようなキャンプでした.




 ・・・・・・・・・・ Reaching For Heaven

Maiden Voyage

 今朝も、朝起きると雪が薄っすらと積もっていました.
 被災地で避難生活している方々同様、春が来るのはまだまだ先のような感じですね.
 はやく春が訪れればいいのですが ・・・・



 家で新年度から使用する資料を作りながら、いつものように iTunes のランダム再生です.
 これって、何がかかるか全く分からないので、ほとんど記憶にない曲なんかが突然聴こえてきたりして ・・・・ いい刺激になります.

 "Speak Like A Child" ・・・・・ やっぱりいいですね〜、 Herbie の音楽は.
 先日の Zoot Sims とは、まったく違った音楽に聴こえてしまいます.
 こういった新主流派、最近頓にお気に入りになっています.



 "Speak Like A Child" については、すでに幾度となく書いているのでパスして、もっと有名なアルバムでも聴いてみることにしましょう.






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  "Maiden Voyage / Herbie Hancock"




  1. Maiden Voyage
  2. The Eye Of The Hurricane
  3. Little One
  4. Survival Of The Fittest
  5. Dolphin Dance




  Freddie Hubbard(tp), George Coleman(ts), Herbie Hancock(p),
  Ron Carter(b), Tony Williams(ds)
  Recorded March 17, 1965.






 ブルーノートクラブが編集した "ブルーノート 100 名盤" という本があります.
 ミュージシャンや音楽評論家、さらには一般の方たちから 「私のベスト 3 」 アンケートを行い、ベスト 100 のランキングを付けてあるものです.
 そのランキングでも、本アルバムは 堂々の第 5 位 です.

 本の中で、このアルバムについてのコメントを 岩波洋三 氏がこんなふうに書いています
 「ぼくはブルーノートの中では、モード手法を使った、いわゆる新主流派の演奏、とくにハービー・ハンコックやウェイン・ショーターのアルバムが好きだし、また高く評価する。以前にもどこかに書いたが、ブルーノートは巷の新主流派演奏を録音したのではなく、新主流派の主たる部分はブルーノートが創造したといえるのではなかろうか。・・・・・・」 ("ブルーノート 100 名盤" から抜粋)

 最近のボクの気持ちと全く同じです ・・・・・ まぁ、表現力はボクと比べ物にならないくらい、はるかに 岩波氏 のほうが上ですが (笑) .




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 このアルバムのメンバーは、当時の Miles Davis グループのメンバーで、 Miles の代わりに Freddie Hubbard が入っています.
 空気を突き裂いてくるような、緊張感あふれる Miles のトランペットこそありませんが、その当時の Miles の生みだしていた音楽性とピッタリ一致しているような演奏です.


 収録されている曲は、すべて Herbie のオリジナル.
 音楽的センスの素晴らしさがわかるアルバムです.

 以前にも少し書きましたが、やっぱり2曲目の "The Eye Of The Hurricane" かな、お気に入りは.
 ここでの George Coleman の演奏が、ちょっと短くて物足りない部分はありますが、ボクは好きです.
 "Little One" のソロの入り方なんかも、グッときますね.
 George Coleman ・・・・・ 侮れません.
 もちろん Herbie は言うに及ばずです.


 幾度聴いても素敵なアルバムです.
 まるで、混沌とした Blue Note 4200 番台への船出をイメージしたようなアルバムです.


 これから先、 Blue Note は新天地を求め、大海をあてもなく航海していくのです ・・・・・・・・・・・

Another Departure

 ブログ開始から、今日で 999 日 ・・・・ 昨日が 998 日目だったので当然ですが.
 明日は記念すべき 1000 日目となる訳ですが、明日はブログ更新ができません.

 土日は東京なので、土曜日は完璧に無理.
 おまけにこの台風です、日曜日無事に帰ってこれるのかも微妙です.
 新幹線が止まらないことを祈るばかり.



 今週末の東京も "いつもの講習会" 目的.
 ただ、土曜日の夜はみんなでの懇親会がキャンセルになったので、急きょ友人を誘いだして、山の話でもしながら軽く飲みの予定.
 "いつもの le sept" にも顔は出しますが、今回はゆっくりしている時間はなさそうです.
 頼まれていることがあるので、その用事で顔を出す程度ですね.



 井上陽水 ではありませんが 「問題は雨 ! 」 ・・・・・・ 一応傘はありますが.







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  "Another Departure / 本田竹廣"





  1.  Calypso Street
             (T.Honda) ・・・・・ 4:51
  2.  Spirits Flow
             (T.Honda) ・・・・・ 6:06
  3.  Wonder
             (T.Honda) ・・・・・ 6:33
  4.  Longing
             (T.Honda) ・・・・・ 8:33
  5.  Puddle
             (T.Honda) ・・・・・ 9:29





  本田竹廣 (p.Fender Rhodes.el-p), Ron Carter (b),
  Tony Williams (ds)
  Recorded at Vanguard Studio, NYC, May 2.3, 1977.







 家にある 本田竹廣 リーダーの、 16 枚目のアルバムです ・・・・ Native Son のアルバムもデビュー作を持っていますが、これは ホンタケ は別と考えていますので.
 いつの間にか、彼のアルバムがこんなになっていました.
 その多くはすでに発売中止になっていたので、半分くらいはオークションで未開封のものを見つけては購入、ただしいつもの通り上限は 2,000 円にしていますので、欲しくても買えないアルバムも数枚あります.
 コレクターではないので、そういった高額なアルバムは完全スルー、縁があればいつか巡り合えると思っていますので.
 ただ今のような CD が売れない時代、このあたりの絶版になっているアルバムはなかなか再販は厳しそうですよね.




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 さて、今日のこのアルバム "Another Departure" ですが、ホンタケ がニューヨークのスタジオで、 Ron Carter 、 Tony Williams と録音したものです.
 ホンタケ にとっては、初めての海外録音だったようです、それ故にこのアルバム・タイトルなのでしょうか.
 このアルバムに収められなかった残りの曲は、 "Reaching For Heaven" というアルバムで発売されました.

 この "Another Departure" もアナログ盤で持っていましたが、当時は ホンタケ のアルバムの中ではあまり聴かなかったアルバムだったように記憶しています.
 きっと、エレクトリック・ピアノの演奏などが入っていたからでしょうか.
 当時は、一応シリアスを気取っていたので、こういう部分だけでもダメでした.
 おかげで、守備範囲をかなり狭くしていました ・・・・ ちなみに現在は、来る者拒まず、というくらい、なんでも大丈夫です.


 3 曲目の "Wonder" でホッとします ・・・・ カリプソ・スタイルの 1 曲目、エレクトリック・ピアノ (・・・でしょうか?) を使った 2 曲目、ようやく 3 曲目です.
 ホンタケ の代名詞ともいえる、叩きつけるような演奏ではありませんが、軽やかに歌心溢れる演奏で ・・・・・・ ホッとできます.
 次の "Longing" では、ちょっとメランコリックなテーマから、徐々に高揚して登りつめていきます.
 激しいタッチの中にも、何か冷静な部分があって、TRIO 時代よりも大人になったなーなんて、よくわかっていないボクは、わかった振りをしています.


 そして 5 曲目 "Puddle" ・・・・.

 このアルバムに収められている曲は、すべて ホンタケ のオリジナルです.
 どうでしょう、なかなか素敵な曲を書いていると思うのですが.
 サポートする二人も、ちょっと控えめながら素敵なサポートしてます.
 まぁこの二人なら、当たり前と言えば当たり前.

 このアルバムは、 5 曲でたったの 35 分程度 ・・・・ 今の時代だったら、 "Complete Another Departure" とか言って "Reaching For Heaven" と合わせて一枚にできそうですが ・・・・・.
 もっと聴きたいなー、なんて思っている間に終わってしまいます.



 ・・・・・ やっぱいいなぁ、ホンタケ は !

 ルーキーの皆さんにも、もっともっと ホンタケ を聴いて欲しいのですが、いかんせん市場に出ているアルバムはごくわずかです.




 今日も一日寒かったですね.
 冷たい雨が一日中、こんな日は仕事に限ります.
 週末も台風の影響で荒れ模様です、雨の銀座は歩きたくないんだけどなー.


 そういえば、以前木曽駒ケ岳に登った際、Columbia のキャップの話を書きました.
 その後 Columbia にその旨を伝え、現品を送って見てもらい、今日新しいキャップが届きました.
 別にクレーム付けた訳ではありませんが、アウトドア・ブランドしてちょっと触っただけで後ろが緩んでしまうのはどうかな? という気持ちでした.
 今日きたキャップのほうが、ストッパー部分がきつく、今度は緩みそうもありません.
 今年はこのキャップの出番はなさそうですが、来年暖かくなり始めたら、また使ってみようと思います.


 Columbia さん、お手数かけました.

Concierto



 朝から強い日差しだったけれど、昼頃からは曇り空.
 夕方からは遠くで "ゴロゴロ" ・・・・・ 少しですが雨も落ちていました.
 夕方 4 時頃にはもう薄暗くなってしまいました、なにかはっきりしない一日です.
 そして夕立とはちょっと違う、大量の雨が.
 そういえば数日前、こんなニュースもありました.


 「北極圏のグリーンランドにある氷河から、ニューヨークのマンハッタン島 4 個分に相当する巨大な「氷の島」が海上に崩落したことが分かった。・・・広さは 260 平方キロ、厚さがエンパイアステートビルの半分に相当する。・・・」


 ・・・・・ あまりに大きなスケールで、まったくピンとこないですね.
 でも、なんとなく異常気象や地球温暖化といったことに密接に関係していることには間違いのなさそうな気がします.





 話は変わりますが、このブログは 2008 年 2 月から、なんとなく始めました.
 始めた頃は当然、アクセス数も少なく、内容的にも ・・・・・ まぁ、内容は今でも ???? ですが.
 ここ 2 年間は、仕事の内容が毎年大きく変わり、とてもブログどころではなかったこともあり、幾度となく中断期間もありましたが、昨年 8 月からは更新ペースも安定し、自分的にはブログらしいブログになりつつあるかなーなんて感じています.

 きちんと更新しているせいか、はたまた単に更新数が多いだけなのかはわかりませんが、アクセス数も徐々に増えてきました.
 そこで、以前にちょこっとアップしたアルバムなども、機会を見てもう一度、できるだけデータも載せて紹介していこうかと思います.
 また、カテゴリー欄にも "for rookies" を作り、できるだけボクも含めた Jazz Rookie の皆さんに優しいブログを目指していこうかと思っています.

 なにか、所信表明演説のようです(笑) ・・・・ これからも、軽く、できるだけ屈折しないようにいきましょう.
 とりあえずの目標は、継続です.





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  "Concierto / Jim Hall"





  1.  You'd Be So Nice To Come Home To
  2.  Two's Blues
  3.  Answer Is Yes
  4.  Concierto De Aranjuez





  Chet Baker (tp), Paul Desmond (as), Jim Hall (g.arr),
  Roland Hanna (p), Ron Carter (b.arr), Steve Gadd (ds),
  Creed Taylor (Producer), Don Sebesky (arr)
  Recorded on April, 1975.






 2 年以上前のブログに、ボクがジャズと出会ったことに絡めて、簡単に紹介したアルバムです.
 ただ以前のアルバム紹介は、本当に簡単すぎたので、もう少しきちんとデータもアップしようと再掲載です.


 先日の "Wave" と同じ CTI レーベルですが、内容的にはまったく違います.
 とにかく、このアルバムを語る時には、タイトルの "Concierto De Aranjuez" ばかり注目を浴びてしまいます.
 昔のジャズ屋でも、リクエストはほとんど B 面ばかりだったような気がします.
 そのたびに、以前からこういったジャズ屋に生息している、ボクのような自称 "シリアスなジャズ・ファン" の冷たい視線を投げつけられます.




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 がっ! 
 1 曲目を聴いてみてください、どうでしょう ?
 あの Steve Gadd の軽快なリズムの乗って繰り広げられる演奏は、決してヘビーではありませんが、とてもスインギーです.

 理論的、技術的なことはまったくわかりませんが、ボクは Steve Gadd のスネアの叩き方というか、入り方が大好きです.
 アップ・テンポはもちろんですが、ミディアム・テンポでも、なにか急所をついてくるような叩き方に、「ううぅーーーん」と唸ってしまいます.


 3 曲目の "Answer Is Yes" もどうしてどうして ・・・・ CTI らしからぬ (と言っては失礼ですね) ストレートなジャズが堪能できます.
 ここでの Ron Carter も素敵です.




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 そして白眉は "Concierto De Aranjuez" でしょう.
 ボクの Jim Hall のギターに対するイメージは、歯切れのいいシャープな音というよりも、ちょっと輪郭にボカシの入った、温かみのある音じゃないかな、なんて感じています.
 シングル・トーンでちょっと間を取りながらの演奏は、疲れた心にジワーーーッと染み込んでくるようです.
 Steve Gadd と Ron Carter がグイグイ引っ張りながらも、演奏はしっとりとした演奏です.
 もちろん、Chet Baker, Paul Desmond, Roland Hanna のそれぞれの演奏が素敵なのは言うに及びません.

 それぞれのメンバーを個人的にみると、決して全員が好みとは言えませんが、このアルバムからみると、最高のメンバーで、最高の演奏となるんでしょうね.
 なんだかんだ言っても、いいアルバムには間違いありません.
 ジャケットも結構イカしてます.



 Miles の "Concierto De Aranjuez" とはまったく方向性の違う演奏ですので比較云々は意味がなさそうですが、聴き比べてみるのも一興でしょう.
 ちなみにこのアルバム、米国版 Remaster 盤では別テイクなど 5 曲が追加されているものもありますので、今度 Click してみようと思います.



NY Slick + 88888 + Dire Straits

 週末はいいお天気でしたねー・・・・・・と言っても、二日間講習会だったので、外の天気を室内から眺めていただけです.
 講習会終了後、外に出てみると (16:00 頃だったのですが) 暑いくらいの日差しで、思わずエアコンのスイッチを入れて車を走らせてきました.

 気持ちのいい日差しの中のんびりと車を走らせてのドライブ.

 東京 から来たインストラクターたちは、中央道経由で帰路についたのですがすでに 大月 辺りで渋滞の表示、さらには 双葉 辺りでも事故の表示が出ておりひょっとするとまだ車の運転をしていたりして・・・・・・.




 家に帰ってきたら、届いていたアルバム.





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  "New York Slick / Ron Carter"




  1. NY Slick
  2. A Slight Smile
  3. Tierra Espanola
  4. Aromatic
  5. Alternate Route 




  Art Farmer (flgh), J.J.Johnson (tb), Hubert Laws (fl),
  Kenny Barron (p), Ron Carter (b), Billy Cobham (ds),
  Jay Berliner (p #3-only), Ralph MacDonald (perc #3-only)
  Recorded on December, 1979.





 先日の Suntory White Whisky からの繋がりで購入した一枚です.


 "NY Slick" お目当てで買ったアルバムなのですが、聴いてみると、これがゴキゲンなアルバムなのです.
 そう・・・・・・"ゴキゲン" というような表現が似合いそうなアルバムです.
 やっぱりここでの Kenny Barron のピアノかなー、日本人好みのピアノといったところです.
 このちょっとばかり変わったホーンのアンサンブルが、何気にいいんですね. 
 いつものように、事前情報も全くなく、ただ一曲だけで買ってしまったアルバムですが、結果オーライでした.
 4 曲目の "Aromatic" の Hubert Laws もいいなー.



 さてここからは、いろいろ・・・・



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 祝 88888 km です.
 なんとか忘れずに写真に収めることができました.
 今日の帰り道、高速道上です.
 ちょうどトンネルに入ったところだったので、うまく撮れたか心配でしたが、なんとか写真になっていました.
 一応、危ないので、減速しました・・・・・・・・ 94 km/h まで・・・・・・.
 なんとなく RECARO の座り心地がよくて、ここまで乗ってきました.
 まだまだ乗れそうですね・・・・

 ・・・ というか、買い換えのできるほどの余裕がないので、もっともっと頑張って走ってもらわないとね.




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 CD が結構増殖しています.
 以前は DVD がものすごい勢いで増殖を重ねていましたが、ごく最近、約 200 本ほど駆除いたしまして、ようやく増殖も止まったかと思ったら、CD の増殖です.
 書棚を少し整理して、奥に DVD 、手前に CD です.
 もっともっと DVD を駆除したいのですが、いざとなると、なんとなくもったいなかったり、もう一度見たくなったりで・・・・・なかなか減りません.
 買い取り屋さんへまとめてお願いするのですが、単価は知れたもの・・・・なので、最近はいろいろな所へお土産と称して処分しています(笑).
 数百円で売るよりも、知り合いに差し上げて少しでも喜んでもらえれば、ずっとそっちのほうがいいかな.




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 帰ったら届いていたもの、その 2 !


 "Alchemy Dire Straits Live" です.
 "Sultans of Swing" と "Tunnel of Love" を、とりあえず映像で見てみます.


 これだけでも、十分です・・・・・・・やっぱり、いいなー.
 この DVD & CD については、また機会があればゆっくり書きます.



 さてさて、今日の講習会関係のメールがもう届いているので、返事でも書いて、今日は休むとしましょうか.

Ron Carter + Double Bass + NY Slick




 "Alchemy Live 20th Anniversary Edition / Dire Straits" の発売というか、入荷がどうも延びたようで、予定の 10 日に届きませんでした.
 こういうのは、ちょっとばかりムッとなってしまいます.
 次は本当に 14 日に届くのかなー ・・・・・・・



 先日 Ron Carter が出演している Suntory White Whisky の CM について書きました.
 あの後、曲名を教えていただきアルバムも判明、Amazon でゲット.
 そして今日には手元に届きました.


 今のようにインターネットでいろいろ検索できたり、ネットワークシステムでいろいろな情報を教えていただいたりすることができるのは、本当にすごいことですよね.
 ひと昔前だったら超大変、ひょっとするとわからず仕舞いということにもなりかねません.
 こんなネットワークの世界が、当たり前になっているんですから ・・・・・






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  "The Man With The Bass / Ron Carter"




  1. 136414
  2. NY Slick
  3. Someday My Prince Will Come
  4. 12+12
  5. Song For You
  6. Double Bass
  7. Epistrophy
  8. Ah, Rio    
  9. Tierra Espanola




  Kenny Barron (p), Ron Carter (b), Billy Cobham (ds),
  Jack DeJohnette (ds), Jay Berliner (g), and others.






 いつものように、とりあえずかけてみます.
 1 曲目は Suntory White Whisky の CM の別バージョンに流れる曲です、バスに乗っている CM です.
 そして 6 曲目がお目当ての "Double Bass" です.
    ・・・・・・・・・・・・・


 どうも 1 曲ごとの感じが違いますねー.
 ここはライナーノーツのお出ましですね.
 ライナーノーツの最初から Suntory White Whisky CM のことが、結構長々書かれています ・・・・・ うんうん、そうそう.


 そして Ron Carter のことについて書かれ、最後にアルバムのことについて触れられています.
 然るに、このアルバムって CM に使われた 2 曲 (ニュー・ヴァージョン) に過去のアルバムから 7 曲入れて作ったオムニバス・アルバムのようです.
 だから 1 曲ごとの演奏が全く違ったんですね ・・・・・ 納得.
 って、 CM で人気でたから作ったような臭いがプンプンしますが、まぁいいでしょうかそれも.




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 そういうことでアルバムのメンバーと録音年月日は割愛としました.
 1 曲ごとにすべて書くのは ・・・・・・・ 厳しいっス!!


 実はこのアルバムの中で一番気に入った曲は 2 曲目の "NY Slick" なのです.  
 この曲はいいですね、こういう曲大好き!!
 Milestone にもこんな感じの曲を録音していたんですね.


 Art Farmer (flgh), J. J. Johnson (tb), Hubert Laws (fl),
 Kenny Barron (p), Ron Carter (b), Billy Cobham (ds)



 短い演奏なんだけれど、すごく切れがいい感じです.
 Art Farmer のフリューゲルホーンがいいんだなー.
 ピアノとフルートの 4 バースもいいなー、欲を言えばソロをもっともっと聴きたいですね.




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 ということで、もう少しこの時期の演奏を聴きたくなったのでこのアルバムを買うことにしました.
 一時期の "Blue Note ! とりあえず Click" もひと段落したので、以前のように少しずつですね.
 ちなみに、先月と今月の HMV へのカード支払いはとても奥様には見せることができません.



 "New York Slick"



 1,300 円程度の新品をちょうど見つけましたので、Click!
 このアルバムも、一度も聴いたことのないアルバムですがこういう買い方もなにかの縁みたいなものでしょうから ・・・・・・



 と、何かと理由をこじつけながら CD を買っている今日この頃です. 



Pastels / Ron Carter

 今夜は会議で、帰宅は今頃になってしまいました.
 ちょっとした用事があるような時に限って会議とか ・・・・・・
 珍しくハードコアなジャズではなく、ストリングスなどを.
 ・・・・・ と、捜してみたものの、ありません.

 "With Strings / Charlie Parker" も "Clifford Brown With Strings" も、どこにも見当たりません.
 アナログ盤は持っていたのに.
 そういえば最近 Strings 系は全く買っていないし、聴いた記憶もありませんねー.




 ようやく見つけた一枚・・・・最近全く聴いた記憶のない一枚です.





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  "Pastels /Ron Carter"




  1. Woolaphant
  2. Ballad
  3. One Bass Rag
  4. Pastels
  5. 12+12




  Ron Carter, Hugh McCracken,
  Kenny Barron, Harvey Mason …… others.
    (October 18-19, 1976)





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  最近、ボクがジャズの知識をお勉強 (と言っても、すぐに忘却の彼方にいってしまいますが ・・・) するためによく読んでいる本の著者が 小川隆夫 氏です.
 ブログも読ませていただいて、その豊富な知識と豊かな表現力、さらにはいろいろな物を取り込む懐の広さに驚嘆しています.
 ブログのコメにもきちんと返事を書く ”マメさ” にも ・・・・・・!!

 そして、ボクと非常に似ている部分があると・・・・・
 ただこれは、ファンの深層心理で、知らず知らずにその人に似ていると思い込んでいるだけかもしれません (汗).
 ジャズ・ジャーナリストとしては、ジャズを聴く人だったらほとんどの人が知っているというくらい有名な人なのですが、ボクはその 「ほとんどの人」 以外だったので、知ったのは数か月前 (汗汗)!!
 にも関わらず、偉そうに小川氏のブログにコメなんか平気で入れてます ・・・・・ (汗ダク).


 そんな小川氏は、月に一度程度 「ONGAKUゼミナール」 なるものを開催しているようです.
 それぞれのテーマに沿った曲と、その曲にまつわるエピソードなどを軽快な語り口で紹介していくものです (・・・・ただ、ボクはまだ行ったことがないので、すべて空想ですが) .
 まぁ、機会があれば一度顔を出してみたいなーと最近思っていたのですが、その機会が思いのほか早くやってきました.


 来月 30 日 銀座 の Bar le sept で 『小川隆夫 ONGAKU ゼミナール』 (第 15 回:ウィズ・ストリングスで聴くジャズとジャズ・ヴォーカル) が開催されます.
 ちょうどその日は 京橋 で小児救急講習会!!
 会場まで歩いていける距離なので 「行くしかない!」 という感じです.
 ・・・・・・・ が、昨日の日記のとおり、いざとなると "出不精" なので、はたしてゼミに辿りつけるやら.
 おまけに、テーマがほんとんど最近聴かない "with Strings" とは ・・・・・
 帰り道が人恋しくなりそうな内容です.


 でも以前コメで 「最終週だったら行きます」 って書いちゃったし ・・・・・・
 さらに 「 1 月の ON ゼミ は moto さんリクエストに応えてこの日にしたんですから、ぜひ!」 と、冗談でもこんなことを書かれてしまった以上 ・・・・・

 行くしかありません !!!
 気持が迷ったら、とりあえず実行です.


 ということで、来月は 京橋 からちょっと 「お銀座」 まで足を延ばして、 "ハードコアの夜" ならぬ "メローでスィートな夜" を堪能してくる予定です.



 今夜家に帰ってみると、小川氏の大好きな The Rolling Stones の Gimme Shelter が届いていました.
 今夜は、"ハードコアの夜" になりそうです
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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