Sonny_Clark

Leapin' And Lopin' じゃない、春の一日

 寒い日です・・・・・小雨混じり
 一昨日、昨日と春らしいお天気だったのが一変してしまいました.






4091





  "Leapin' And Lopin' / Sonny Clark"




  1. Somethin' Special
  2. Deep In A Dream
  3. Melody For C
  4. Eric Walks
  5. Voodoo
  6. Midnight Mambo
  *7. Zellmar's Delight (bonus-tk)
  *8. Melody For C (alt-tk,bonus-tk)




 Tommy Turrentine (tp), Charlie Rouse (ts), Sonny Clark (p),
 Butch Warren (b), Billy Higgins (ds), Ike Quebec (ts: #2only)
 Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, November 13, 1961.






 とてもアルバム・タイトルのような一日ではありませんが、気分転換に.
 Sonny Clark の好きなところは、少しスローな曲でみせるちょっと独特な間の取り方かな ・・・・
 なんて、いかにも "わかっているよ!" 的なことを書いてしまいましたが、よくわかっていませんので.
 結構 Blue Note にはリーダー作品以外のものがあって、 「このピアノだれっ?」 って感じでアルバムを見てみると Sonny Clark ということがかなりあります.
 いろいろな人とやっていますよね.

 Charlie Rouse もよくわからないです.
 「おっ、いいじゃん、このテナー」 なんて思って聴いていると、突然変な音出したりして.
 一曲目 "Somethin' Special" でもアーシーないい感じで入ってきて、いいなーと思っていると最後の部分で "ピーッ、ピーッ" って感じで吹いちゃって ・・・・ ボクはこういったところがダメなのです.
 Rollins の "ブオーッ" という感じに似ていますね.




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 2 曲目だけ Ike Quebec が入って Quartet 演奏になりますが、こういった曲を吹かせると、いいですね.
 これでもかというくらい、臭さがあります.
 数フレーズ聴いただけで、嫌んなっちゃうくらい Blue で earthy な世界にドップリ引き込まれてしまいます.

 決して派手なアルバムではありませんが、たまに聴いてみるといいアルバムだと再認識させられます.
 この録音の 1 年 2 カ月後、Sonny Clark は薬物 overdose による心臓病が原因で 31 歳という若さで亡くなっています.


 ・・・・・ 珍しく、一般常識的なウンチクを.





 こんなどんよりしたお天気ですが、一つだけ心の中のモヤモヤが晴れたことがありました.
 "いつもの小川さん" の著書に "ジャケ裏の真実" があり、この本は Blue Note の 1500番台と 4000番台の 2 冊にわかれて発売されています.
 すでにボクのブログに何回も登場しているボクにとって数少ない情報源の一つでもあります.
 この 2 冊は出版社が違うため、現在は 4000番台が購入できないようです.




jacket005

 昨夜この 1500番台の epilogue を読んで、ようやく今までのモヤモヤしたものがなくなりました.
 4000番台の epilogue はすでに読んでいたのですが、なぜか 1500番台の最後の部分はまだ読んでいませんでした.
 そこには、どうして完訳本ではないのか・・・ということがきちんと書かれていました.



 なるほどねー ・・・・・・・



 ようやく理解しましたよ "いつもの小川さん" !



 おまけに、こういったアルバムに後日書かれているライナーノーツに対して、常々ボクが思っていることに近いことも書かれていました.
 オリジナルのライナーノーツはその時の進行形ですが、再発売などの時に書かれるライナーノーツはすでに過去完了した状態で書かれているんですよね.
 ボクはそういったものがあまり好きじゃありません.
 だって結果が分かっているものについて、あれこれ書いてもなにか面白くないじゃないですか.
 否定している訳じゃありませんよ、ボクはいらないというだけ.
 だから日本語のライナーノーツってほとんど読まないし、価格の安い International 盤に行ってしまいます.
 "いつもの小川さん" を知らなかったのも、そんな所以でしょう.


 ボクは、当時のリアルタイムなライナーノーツが読みたかったんですよね.
 そうすると 「当時はこんなだったんだ」 というようなことが見えてくるんですよね.
 それと全く同じようなことがこの本の最後にも書かれていました.


 ただ最近は大人になったせいか、こういった情報もとりあえず入れてみようかというような感じになっています.
 多くは必要ありませんが、こういった情報で楽しむのも有りかな、なんて思ってもいます.



 しかし ・・・・・・
 昨日のジャケット写真、かなりインパクトあるなー ・・・・・・・・ しみじみ

Sonny Clark Trio : Drug Overdose

 今週はどうも大荒れになりそうな天気予報です.
 今週末は 50 km ほど北上して忘年会なのですが、雪の洗礼を受けそうな予感.
 今夜は前の続きで、妄想&空想の世界へ ・・・・


 最近どうも Tina Brooks の BLP-4052 について引っ掛かっています.
 "Street Singer" はほんとうに最初から BLP-4052 に入れるつもりだったんだろうかと・・・・
 ボクの推理は前に書いたように 1960 年 10 月 20 日録音した後、音信不通になったんじゃないかと思っています.
 これはボク流の "ジャケ裏の真実" ならぬ "ジャケ表の真実" !


 それで思ったのが、この頃ミュージシャンに連絡を取るにはどうしていたんだろうかと・・・・・??
 ミュージシャンから Alfred Lion や Francis Wolff に連絡を取るんだったら、電話でできるはず.
 公衆電話もいたる所にあるはずですから.
 でも逆に、ミュージシャンに連絡を取るってなかなかうまくいかなかったんじゃないかななんて.
 Blue Note の若手ミュージシャンなんか、そんなにいい稼ぎしていた訳じゃないはずです.
 大体が、ジャズ・ミュージシャン自体が安い賃金だったはず (完全な推測です).
 となると、部屋に電話なんてないのが当たり前かも.


 多くのミュージシャンがヘロインなどの麻薬中毒だったことを考えると、きっとレコード製作側も、ミュージシャン達の約束なんて半分くらい信用していなかったんじゃないのか.
 ・・・・・・ このあたりは、機会があったら O 氏に聞いてみたいものです.


 Bud Powell が録音の直前に姿を晦ましたことは有名な話ですが (BLP-1503) 、電話をかけたりして捜したというようなことは書かれてもいないようです.

 ひたすら待ったということは書かれていますが (Bud Powell の場合は精神疾患が原因なのかも) .






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  " Sonny Clark Trio (BLP-1579) "




  1. Be-Bop
  2. I Didn't Know What Time It Was
  3. Two Bass Hit
  4. Tadd's Delight
  5. Softly As In A Morning Sunrise
  6. I'll Remember April




  Sonny Clark (p), Paul Chambers (b),
  Philly Joe Jones (ds)
  Recorded October 13, 1957.





 Sonny Clark が 26歳の時に録音された Blue Note で唯一のトリオでの演奏.
 このアルバムでの "Softly As In A Morning Sunrise" はあまりにも有名.




1579-2

 彼もこの録音からわずか 5 年ほどで、薬物により亡くなっています.
 Tina も 1961 年以降は、健康上の問題と薬物依存症で録音がなく、 1974 年に肝不全のため 42 歳で亡くなっています.
 1960 年代 ・・・・・・ こんなミュージシャンはたくさんいたんでしょうね.
 そして多くのミュージシャンが消えていったんでしょう.


 そして、ボクがジャズと出会って、青春時代を過ごしたジャズ屋のマスターも、ボクが郷里に帰って数年後に、覚醒剤使用で逮捕され、その後は廃人同様になり特別な施設に何年も入院していたようです.
 今では、彼の生死も定かではありません.


 Tina Brooks のテナーに、何故かジャズ屋のマスターの面影がオーバーラップしてしまいます.

Blue Note ばかりです、最近は

 先週末、東京の赤い門のある大学に4日間ほど行っていたので、ブログの書き込みは久しぶりです.
 ホテルの乾燥した空気のせいか、風邪気味.まぁ、熱が出ないのがせめてもの救いですが.
 家に帰ってきたら、頼んでおいたアルバムが届いていました.
 どれも有名なアルバムで、ジャズを聴いている人たちには、説明の必要もないものばかりです.



1507

 まずは Art Blakey ですが、このアルバムはあまり聴いた覚えがないというか、印象薄いんですね.
 いろいろな意味で歴史的な名盤なんだけれどね.詳細はいろいろなところに書かれているのでここでは書きませんが ・・・・・・・・

 Art Blakey のアルバムは、数多く、有名なアルバムも沢山あります、個人的にはライブ・アルバムのほうが好きです.
 特に "Club Saint-Germain" でのアルバムは、もう雰囲気自体がちょっとやばい感じで、こんな演奏を目の前でされたら倒れてしまうかも.
 改めて、この Cafe Bohemia での演奏を聴いてみると ・・・・・・・ いやー、みんな若い!!
 Doug Watkins なんて 21 歳です.
 でも、いいですね、このアルバムも.きちんと聴くのはこれが最初かもしれませんが、 Blue Note の記念アルバムのことだけはあります.
 正直、この頃の Blue noteはみんな好きなんですけれど (笑)



1588

 そして一緒に来たのが "Cool Struttin'" !
 これももう説明は必要ないですね、ジャズ喫茶で爆発的に人気の出たアルバムです.
 このジャケット写真見ただけで、フレーズを口ずさんでしまいそうです.
 Sonny Clark のアルバムですが、ここでの Jackie McLean がかなりいい感じです.
 ちなみのボクは、この "Cool" という言葉が大好きです、自身そう呼ばれるように日夜励んでいるのですが ・・・・・・・・ む、むずかしい!

 ただ、個人的にはこのアルバムよりも、なぜか "Dial S For Sonny" のほうが好きかな、偏屈ですから.
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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