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 4 月から始めた 長野県 東御市の風景 ですが、今日は特別版です.

 というのも、ずっと前に書いた オーケストリオン の続編を、なんと 7 年の年月を経て書こうと思っています.

 この オーケストリオン は、あの "なんでも鑑定団" に出品され注目を浴び、その後寄付などによって完全修復されています.



 ということで 長野県 東御市の風景 その 11 は、そんな オーケストリオン が置いてある 梅野記念絵画館・ふれあい館

 話の中心は オーケストリオン になりますのであしからず.



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 この 梅野記念絵画館・ふれあい館 の場所は、ボクが通っているウォーキングコース ・・・・・ 明神池 のほとり.

 一つの建物の中に 絵画館とふれあい館が入っています.


 たしか、初代館長の 梅野隆 氏の所蔵絵画を旧 北御牧村 に寄贈し、村がこの絵画館を建設したと思います (違っていたらゴメンナサイ)
 付近には陶芸用の窯があったり、ちょっと芸術色の豊かな場所です.
 ちなみにこの池の周りには住宅分譲地があり、自治会の名前は 芸術村 と呼ばれています.


 ウォーキングしている場所ですので、いままでにも聴きにいく機会はたくさんあったはずなんですがね ・・・・・・ 今頃です (笑)

 今日はカメラも車に積んであったので、ウォーキング終了後突撃してみました.


 前回書いた "5 セントのノスタルジック" と内容的にかなり被るので、そういったところは適当にカットしていきます.
 できれば読み比べていただけると、少しはわかりやすいかと思います.



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 池の周り約 850 m をいつものように 6 周ほど歩いてから、運よく聴ければとお茶だけ飲みに入館.


 喫茶用のロビーですが、北側全面がガラスですので開放感はハンパありません.

 この絵画館は市所有の建物 ・・・・・・ そこまでの経過は結構いろいろあるので割愛.
 田舎の施設で入館者も都会の美術館とはとても比べようもありません.
 ボクが残念に思うのは、靴を履き替えなければならないところ.
 特に都会からくると、きっとこの部分だけでも抵抗あるような気がします.

 そばにある 明神館 もリニューアルしたのですから、少しそのあたりも変えたらどうかなぁって思っています.

 せめてもう少しアートスティックな履物にするとか ・・・・・・・ でも市の予算も限られているのでなかなか厳しいのが現実かな.



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 お目当の オーケストリオン ですが、当然と言えば当然ですが 7 年前と同じ場所に鎮座しております.

 以前はちょっとした説明がそばに置いてありましたが、今は特別な説明などもないようなので、知らない人はちょっと変わったアップライト・ピアノくらいしか思わないで通り過ぎてしまいそう.

 外見も全く変わっていません.
 まぁこれを変えてしまうと、折角の昔の面影も消えてしまうので当然か.



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 お客さんもボク一人で、特に絵画館の観賞もしなかったので最初は演奏については 「ごめんなさい」 ということでした.

 一応絵画館の入場をされた方で希望があれば、できるだけ要望に応えてくださるようです.
 この オーケストリオン は毎年のメンテナンスをしてはいるものの、当然演奏すればするほどいろいろな部分の劣化なども出てくるので、いつでも簡単に聴けないというのも十分納得.

 じゃあコーヒー飲んで、写真だけ撮って帰ろうかと思っていましたが ・・・・・・・


 写真の後姿が 副館長 の 佐藤 女史.
 いろいろ話していく中で、ブログでの紹介もしたい云々を伝えたら ・・・・・・・
 だったら特別演奏しましょうと、準備をしていただいているショットです.

 ステキな方ですので正面から撮りたかったのですが、これ一枚しかありません (笑)



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 もちろんこれらの扉を開けなくても演奏は聴くことができますが、ご厚意でフルオープン.

 前回もみんなオープンにしていただき写真に収めました.
 ただ、今回はフルサイズに L レンズですので、当然写りはいいはずです.

 写真の良さは別として ・・・・・・・・・ ボソッ



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 正面からはこんな感じ.

 男の子的には、こういったよくわからないけどいろいろなメカに萌えるのです.



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 上の部分にはいろいろな楽器類がビッシリ収められています.
 空気の力でそれらを叩いたり、音を出させたりしています.

 写真の鍵盤が一部下がっていますが、演奏に合わせて鍵盤も動きます



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 下の部分のメインは動力部分.
 真ん中に見えるのがモーター部分で、左側には ふいご (鞴) と思われるものがあります.
 このモーターによってふいごやロール状の音符を動かしています.


 右の白いものが楽譜とも言える オーケストリオン譜 .
 材質は紙でロール状態になっており、至る所に穴が開いています.

 ロール状態なため曲目は順番にしか進みません.
 当然、巻き戻しも早送りもできません.
 一巻終わったら、別のロールに交換になります.

 この譜面が今ではもう作れないようなので、破れたリすればそれでアウト.
 この譜面があっての オーケストリオン ですので.

 今回この譜面について調べたらたくさんヒットしたんですが、みんな ファイナルファンタジー のゲームにことでした (笑)
 どうもゲームの中で オーケストリオン がでてきて、その譜面をゲーム中でゲットできるようなんですね.



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 コインの投入口です.

 コインもあるので、ここから投入して演奏することもできますが、コインを投入していくと下の部分で詰まったりし故障の原因になるようで、今は本体裏側のスイッチで演奏を聴かせてくださいます.

 投入口の上の真鍮部分は、以前の写真を見ればわかるように、入っているロール譜の曲目を記載したカードをここに差し込んでおきます.
 そうすると曲名もわかるという次第.

 だから一度に 20 枚まで投入できたんですね.

 ちなみに下の部分を開けロール部分を見れば番号が記載されているので、今何曲目かというのがわかります.



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 逆サイドにはコインの入った袋もかけてあります.

 この袋も歴史感じさせてくれますねぇ、下の丸みが何とも言えない.
 かなりボロボロになっているので、このままかけたままにしているとそのうちに破れて落ちそうです.



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 で肝心の演奏ですが ・・・・・・・・・

 まず演奏が始まる前、このモーターの音が思っていたより大きくてビックリ.
 こんなにうるさいモーターで大丈夫なの ・・・・・・

 そして演奏が始まるんですが、びっくりぽん !! ですよ、これっ.


 モーターの音なんか全く気にならないくらいの、大迫力.
 その音の大きさにビックリです.
 演奏が始まっていろいろ説明も聴いていましたが、隣の人の話がよく聞こえないくらい.

 そしていろいろな音がクリアに混ざっていて、何とも言えない古き良き時代にタイムスリップするような演奏なのです.


 これが使われていた頃は、酒場などでもこの演奏に合わせてはダンスしたようなので音の大きさは当たり前でしょうが ・・・・・・
 まぁこれは 百聞は一見に如かず 、是非自分の耳で聴いてみてください.



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 この オーケストリオン は シカゴ で 1905 年に創業された Marquette 社製
 ここで作られたコイン挿入型自動ピアノやオーケストリオンのシリーズ名が Cremona .


 今回調べてみたらこのシリーズの詳しい解説がある ホームページ を見つけました.

 絵画館に置いてあるものは最終型の一つ前、下の駆動部分にチェーンなどが使われているので写真に出ている Cremona style G piano #11845 というモデルと同一系統ではないでしょうか.

 このホームページを読むと オーケストリオン のメカニズムなども書かれているので、興味のある方はどうぞ.



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 結構短い時間でしたが、いろいろなお話をさせていただきました.

 ちょうど開催されていた彫刻展を 「是非観ていってください」 ってくどいくらい言われたのですが、どうもボクは彫刻とか苦手でございまして ・・・・・・・・まぁ時間の余裕もそんなになかったこともありますが、と言い訳.


 なまじ絵とか好きだと、自分の好みがはっきりしちゃっているので、好みじゃない絵に対してはほとんど興味湧かないのもあるかな ・・・・・・ このあたりはジャズの好みと一緒ですね.

 極たまには、特に興味もなっかたはずなのにフラリと カラバッジョ展 観にいったりもするので、気分屋、.

 ジャズと一緒でかなりの 食わず嫌い 的なのです.



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  ( 2015 年 10 月 撮影)

 この絵画館は市民でも知らない人も結構いるような気がします.
 どうしても絵画とかはちょっと敷居が高い感じですが、ジャズほど難解ではないはずです ・・・・・・ まぁジャズが難解といわれるのも、ボクにはよくわからんのですが (苦笑)


 もっとみんなで盛り上げていかないといけないなぁ.
 こういう施設はなくても生活には全く問題ないんだけれど、逆にそういうところだからこそ精神的なゆとりのためにも残さないと ・・・・・・・

 絵画観てこないボクがこんなこと言っても全くもって心に突き刺さらないかな (笑)
 ただ 7 月ここで開催されるイベントについては、頑張って行こうと思っています.


 ということで、軽くウォーキングに行ったのにとても有意義な一日になりました.


 ちょっと田舎の 東御市 ですが、ちょっといい感じな部分も結構あります.




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 この絵画館のある場所は 東御市 でも南の 八重原台地 と呼ばれる場所.
 水田や畑の中に集落が点在しているような場所ですが、とにかく景色スゴイ.
 空の面積が広いというか ・・・・・・・・ ボクは大好きです.

 まるで "Cazy Heart" に出てくるような空の風景です.



 ということで、先日ちょっとアナウンスしたした通り、今日はちょっとジャズ・アルバムは置いておいて ライアン・ビンガム のアルバムを.

 ただしカントリーはカントリーでも、砂漠からの景色と水田の中から見る景色とはイメージがかなり違いますがね (笑)





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  " Mescalito / Ryan Bingham "





  1. Southside of Heaven ・・・・・ 6:19
  2. The Other Side ・・・・・ 2:11
  3. Bread and Water ・・・・・ 4:08
  4. Don't Wait For Me ・・・・・ 4:56
  5. Boracho Station ・・・・・ 2:03
  6. Sunshine ・・・・・ 4:20
  7. Ghost of Travelin' Jones ・・・・・ 4:09
  8. Hard Times ・・・・・ 4:38
  9. Dollar a Day ・・・・・ 2:11
  10. Take It Easy Mama ・・・・・ 3:03
  11. Long Way From Georgia ・・・・・ 3:54
  12. Ever Wonder Why ・・・・・ 4:59
  13. Sunrise ・・・・・ 4:45
  14. For What It's Worth ・・・・・ 13:58







 2007 年に発表された ライアン・ビンガム のデビュー・アルバム.
 プロデューサーは、あの T = ボーン・バーネット ではなく、 Marc Ford .





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 結構 カントリー・ミュージック 好きかも ・・・・・ まぁ完璧な カントリー というよりもちょっとロック色の入ったようなものですが.

 家にある CD は、 Tim McGraw 、 Dixie Chicks 、 Faith Hill 、 Brooks & Dunn ・・・・・ それと Taylor Swift (笑)
 ちなみに Faith Hill は一時ハマったので "Cry" まで、 Taylor Swift は "Taylor Swift" と "Red" 持ってますがやっぱり一作目だな.


 そんなだから "Crazy Heart" のステージ場面なんか観ていても、とてもカッコいいと思っちゃう.
 そう、下手なロックより全然カッコいいんだよなぁ.

 それであのエンディングの "The Weary Kind" でしょ ・・・・・・・
 一気に ライアン・ビンガム が好きになったなぁ.


 彼の場合は特にあの声.
 このアルバムでも 1 曲目の "Southside of Heaven" 、もうこの曲だけでも十分すぎるな.




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 "Crazy Heart" では T = ボーン・バーネット がプロデュースしていましたが、今日のアルバムは Marc Ford .
 T = ボーン・バーネット のプロデュースも悪くないけれど、ボクは今日のアルバムのようなカントリー色の強いほうが好きです.

 そういえば "Glad Rag Doll / Diana Krall" も彼がプロデュースしていたなぁ.
 あまり好きじゃないアルバムです (笑)
 いままでだれがプロデュースしているかなんて全く気にならなかったのですが、 T = ボーン・バーネット のおかげでちょっと気にするようになってきました.


 三作目の "Junky Star" では T = ボーン・バーネット がプロデュース.
 ライアン・ビンガム のアルバムの中では一番売れたのが三作目の "Junky Star".
 このアルバムについては機会があればまた書きますね.



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 今日のアルバムを含め、こういったカントリーのアルバムは絶対長距離の運転にピッタリ.

 7 月からは久しぶりに 富山 に行くので、カントリーをガンガン流しながら車の運転楽しもう.


 でも肝心の車がどうなることやら ・・・・・・・・ やれやれ 



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