
今週末も雪のようです.
今朝はシンシンと細かな雪が舞い落ちています.
いつもの景色はまったく観ることもできず、ただただ白い世界が広がっています.
お休みですが、今日は道路もすでに真っ白ですからどこにも出ないで、ひたすら家に引きこもることにします.
のんびりジャズでも聴きながら、気が向いたら映画でも観てみようか.
そう言えば今日は バレンタイン・デー ・・・・・・・・ チョコレートなどまったく縁がないのですが、いつものように 東京 からホットな贈り物が届いていました.
じゃあ、月並みではありますが My Funny Valentine の入っているアルバムでも聴いてみましょう.
当然ですが、まだここに取り上げていなかったアルバムでも ・・・・・

" The Cool Voice of Rita Reys "
1. It's All Right with Me
(C.Porter) ・・・・・ 2:38
2. Gone with the Wind
(A.Wrubel-H.Magidson) ・・・・・ 2:35
3. My Funny Valentine
(L.Hart-R.Rodgers) ・・・・・ 3:00
4. But Not for Me
(G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 2:10
5. I Should Care
(A.Stordahl-P.Weston-S.Cahn) ・・・・・ 2:39
6. There Will Never Be Another You
(H.Warren-M.Gordon) ・・・・・ 2:28
7. I Cried for You
(G.Arnheim-A.Freed-A.Lyman) ・・・・・ 3:30
8. You'd Be So Nice to Come Home To
(C.Porter) ・・・・・ 3:37
9. My One and Only Love
(G.Wood-R.Mellin) ・・・・・ 4:15
10. That Old Black Magic
(H.Arlen-J.Mercer) ・・・・・ 2:57
11. Spring Will Be a Little Late This Year
(F.Loesser) ・・・・・ 3:42
12. Taking a Chance on Love
(V.Duke-J.La Touche-T.Fetter) ・・・・・ 2:37
Rita Reys (vo),
# 1, 2, 4 : Recorded at Phonogram Studios in Hilversum,
Holland, February 16, 1956.
Ack Van Rooyen (tp.arr), Herman Schoonderwalt (b-s),
Rob Madna (p), Dick Bezemer (b), Wessel Ilcken (ds)
# 3 : Recorded at Phonogram Studios in Hilversum,
Holland, January 17, 1955.
Toon Van Vliet (ts), Dick Bezemer (tb.arr),
Ack Van Rooyen (p.arr), Chris Bender (b), Wessel Ilcken (ds)
# 5, 6 : Recorded at Phonogram Studios in Hilversum,
Holland, August 16, 1955.
Ack Van Rooyen (tp.arr), Toon Van Vliet (ts),
Rob Madna (p), Dick Bezemer (b), Wessel Ilcken (ds)
# 8, 12 : Recorded at New York City, May 3, 1956.
# 7, 10 : Recorded at New York City, June 25, 1956
Donald Byrd (tp), Hank Mobley (tp), Horace Silver (p),
Doug Watkins (b), Art Blakey (ds)
# 9, 11 : Recorded at New York City, June 25, 1956
Donald Byrd (tp), Ira Sullivan (tp), Kenny Drew (p),
Wilbur Ware (b), Art Blakey (ds), Horace Silver (arr)

以前に "The Cool Voice of Rita Reys No.2" のことを書きました.
こちらのアルバムは Rita Reys のデビュー・アルバム.
オランダ と アメリカ で録音された演奏が収録されています.
No.2 の方はオーケストラがバックでしたが、こちらはスモール・コンボ.
特にアナログ盤で言うところの B 面のバックが The Jazz Messengers というところが、このアルバムの売りだったのかもしれませんね.
ジャケットのデザインは、 No.2 の方が素敵です.
こちらのジャケットも悪くないのですが、あまりにも暗すぎという感じなのです.
もう少しバックと顔のコントラストを分けてあげたらよかったのに、なんて素人ながらに思ってしまいます.
ジャケットと言えばこんなジャケットも見つけました.

こちらのジャケットがオリジナルなのでしょうか?
それとも、オランダでの発売が Philips で、アメリカは Columbia レーベルだったことを考えると、こちらはアメリカ盤のデザインというのが正しいのでしょうか.
演奏としてはスモール・コンボとの演奏の方が、ボクは好み.
曲もこちらのアルバムの方がお好みでしょうか.
どれもが聴いたことのある曲です.
最初に聴いてビックリしたのが 7 曲目の "I Cried for You" .
"The Amazing Bud Powell, Vol. 1" (BLP-1503) に入っている "Bouncing With Bud" そのもの.
最初に聴いた時、思わずジャケットで曲名を確認してしまいました.
この "Bouncing With Bud" はボクも大好きな曲だったので、さすがの知識に乏しいボクでもすぐに気がついた次第なのです.

さて、今日の本題 "My Funny Valentine" .
この曲は Richard Rodgers & Lorenz Hart という黄金コンビが 1937 年のミュージカル "Babes in Arms" のために作った曲で、今や代表的なジャズ・スタンダードでもあります.
玉数の少ないボクの CD コレクションですが、さすがにこの曲は何十曲とありました.
Miles Davis をはじめ、ほとんどのミュージシャンが一度くらい演奏したことのある曲かもしれません.
インストはもちろん、ボーカルも定番中の定番ナンバーです.
実はこの曲についても、 シェイクスピア に絡めた楽しいお話しが ここに ありました.
この記事はとても面白いので、興味のある方は是非ジャンプしてみてください.
ボクの Valentine に因んだ話題は、もう少し変態チックなのです ・・・・・・・ といっても、直接的にこの曲につながっている訳ではありませんが.
Richard Rodgers & Lorenz Hart という黄金コンビは、 1920 から 1930 年代を中心に活躍した作曲家と作詞家.
多くのブロードウェイ・ミュージカルの楽曲を手掛けており、有名な曲もたくさんあります.
この "My Funny Valentine" も 1937 年のミュージカル "Babes in Arms" のために作られたもので、このミュージカルには先日書いた "The Lady Is a Tramp" も使われています.
そんな Rodgers & Hart ですので、一般の方にとっても名前は知れ渡っていたはずです.

J.D. サリンジャー の "大工よ、屋根の梁を高く上げよ" のことも "The Lady Is a Tramp" の時一緒に書きましたが、実はこの物語の中に Rodgers & Hart が登場したりしちゃうんですね.
思わず笑っちゃいました.
1942 年、長男 シーモア の結婚式出席のためニューヨークを訪れた バディ が式場で長い時間 シーモア が現れるのを他の招待客と待っている場面.
会場にはオルガンの音色がバッハを奏でていたのですが、待ち疲れイライラし始めた招待客同様、突然バッハの演奏を止め違う曲を演奏し始めます.
それが Rodgers & Hart の初期の曲 !!
さすがに曲名は書かれていませんが ・・・・・・ 笑っちゃうな.
こんなところで、この名前に出会うとはね.
上の Rita Reys の煙を吐き出している姿が、なんとなくちょっとイラつく シルズバーン夫人 のように思えてしまうのは気のせいなのか.
・・・・・・・・ "My Heart Stood Still" でも演奏したのでしょうかねぇ (笑)

突然ですが、先週の大雪の日時計が止まりました.
いつも使っている時計は LUMINOX という時計.
軽くて頑丈で、夜間も見やすいので結構気に入ってます.
ただ、電池交換が普通の時計屋さんでできません.
そこが面倒なんですよね.
正規販売店でないとダメなんですが、近くにはそういったお店がありません.
前は 軽井沢 のショッピングモールにあったんだけどなぁ ・・・・・・・・
いっそのことオーバーホールでメーカーに出そうかと思案中です.
購入したのが 2002 年だからもう 10 年以上使用していますが、まだまだいけます.
そう考えると、やっぱりオーバーホールだな ・・・・・・・・・