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 変な天気でしたね.
 昼頃から雲が厚く、暗くなってきたかと思ったら雨と風.
 遠くでは雷の音も聴こえていました.

 夕方にはすっかり雨もやみ、こんな空です.


 家の下にある桜の木は、ようやくつぼみが膨れてきた感じで ・・・・・・ もうじき花が咲きそうです.







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   " The Last Concert / The Modern Jazz Quartet "





  Disk 1:
  1. Softly As In A Mornig Sunrise 
             (S.Rpmberg-O.Hammerstein) ・・・ 6:23
  2. The Cylinder
             (M.Jackson) ・・・ 5:25
  3. Summertime 
             (G.Gershwin-D.Heyward) ・・・ 7:48
  4. Really True Blues 
             (M.Jackson) ・・・ 5:18
  5. What's New 
             (B.Haggart-J.Burke) ・・・ 7:06
  6. Blues In The Mirror 
             (J.Lewis) ・・・ 7:44
  7. Confirmation 
             (C.Parker) ・・・ 4:48
  8. Round Midnight 
             (T.Monk-C.Williams-B.D.Hanighem) ・・・ 7:36
  9. Night In Tunisla 
             (D.Gillespie-F.Paparelli) ・・・ 5:21
  10. Tears From The Children 
             (J.Lewis) ・・・ 5:01
  11. Blues In H(B) 
             (J.Lewis) ・・・ 5:15
  12. England's Carol 
             (J.Lewis) ・・・ 5:41

  Disk 2:
  1. The Golden Striker 
             (J.Lewis) ・・・ 5:24
  2. One Never Knows 
             (J.Lewis) ・・・ 7:20
  3. Trav'lin 
             (J.Lewis) ・・・ 5:39
  4. Skating In Central Park 
             (J.Lewis) ・・・ 6:26
  *5. The Legendary Profile 
             (M.Jackson) ・・・ 4:27
  *6. Concierto De Aranjuez 
             (J.Rodorigo) ・・・ 10:50
  7. The Jasmine Tree 
             (J.Lewis) ・・・ 4:07
  8. In Memoriam 
             (J.Lewis) ・・・ 16:31
   - Encore -
  9. Django 
             (J.Lewis) ・・・ 6:06
  10. Bags Groove 
             (M.Jackson) ・・・ 6:44





  The Modern Jazz Quartet (MJQ) :
  Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b),
  Connie Kay (ds)
  Live at Avery Fisher (Philharmonic) Hall, Lincoln Center, NYC,
                           November 25, 1974.
  ( *Disk 2 # 5 & 6 Bonus track, not part of original LP )







 "Softly As In A Mornig Sunrise" ・・・・ 邦題 "朝日のようにさわやかに" は、ジャズを少しでも聴きかじった人だったらきっと知っている有名なスタンダード曲です.
 多くのミュージシャンが、いろいろな演奏をしており、名演奏も数多くあります.
 そんな中で一番ボクが好きなのは、 本田竹曠 の "This is Honda" の中での演奏.
 聴く者を圧倒するくらいの演奏で、 "Softly ・・・" といえば問答無用でこの演奏が最高っ! ってなってしまいます (笑) .


 そしてもう一つ好きな演奏が、このアルバムの演奏なのです.


 薄暗いステージに 4 人のメンバーが静かに現れ、調律でもしているかのようなピアノの音に呼応するように、ベースとビブラフォンの音が重なり、上質で洗練された "Softly ・・・" が始まり、ステージの上も温かみのある照明で照らされていきます ・・・・・・・・・ なんて、まるで見たかのようなイメージを起こさせてくれる演奏です.


 こちらの演奏は、グッとソフィスティケイテッドされた演奏です.





 The Modern Jazz Quartet は、 1952 年に ミルト・ジャクソン 、 ジョン・ルイス 、 パーシー・ヒース 、 ケニー・クラーク によって結成され、 1955 年からはドラムが コニー・ケイ に代わり、以降 1974 年 ミルト・ジャクソン が脱退しグループが解散するまで同じメンバーでした.
 同じメンバーで 22 年も続くこともすごいことです.


 このアルバムは、そんな MJQ の解散コンサートの模様を完全収録したものです.
 昔出ていたアナログ LP は、時間の都合からか、 2 曲がカットされていました.
 本当の意味での解散コンサートは、この演奏の 4 カ月前、 7 月 16 日にオーストラリアで行われたコンサートだったのですが、ニューヨークでの解散コンサートを望む声に後押しされ、 11 月 25 日リンカーン・センターのエイブリー・フィッシャー・ホールでコンサートが行われました.



 
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 このアルバムに関しては、ボクがちょっと前からお邪魔している yuki7207 氏のブログ でも取り上げられていました.
 実はこのブログを読んで、久しぶりに聴いてみたくなり棚から出して聴いた次第なのであります.

 ボクも、このアルバムはジャズを聞き始めた頃にアナログ盤を購入し、このアルバムで "Softly ・・・" を知ったと言っても、決して嘘にはならないかもしれません ・・・・・ ちなみに "This is Honda" の購入もほぼ同時期だったので、同じ曲でも演奏によってこうも変わるということを知ったアルバムでもありました.


 MJQ の創り出す上品で洗練された感じというのが、当時はどうも一部のジャズ・ファンには過小評価されていたようにも思います.
 まぁボクもその中の一人なんですがね (笑) .
 当時は、熱くなきゃジャズじゃない、なんてツッパッていたような感じです.


 とても上品で洗練された感じですが、とてもブルース・フィーリングに溢れています.
 とてもとても、上質なジャズがここにはあります.


 最後の演奏に込めた各自の思いが、静かに伝わってくるような演奏が続いています.
 おまけに曲目はこのグループの代表的な曲がズラリと並んでおり、その演奏すべてがとても素敵なのです.
 

 
 ジャケット写真は、なにかクラシック・コンサートを思わせるような写真ですが、このグループ最後の演奏としてはすごくマッチしたジャケットです.
 当然演奏のスタイルは、タキシードに蝶ネクタイです.



 このアルバムは、絶対ルーキーにもお勧めですね.
 MJQ を代表する ・・・・・ そして集大成のアルバムなのですから.