前に書いたように、何十年ぶりかでレコードというものを購入しました.
 あの記事を書いた翌日には HMV から届きました.

 本来このアルバムは Disc Union で購入しなくちゃいけませんが、すでに売り切れ.
 そりゃそうだよね、昨年の 11 月発売だから.
 Amazon も同様にになかったので諦めるつもりでしたが、なんと HMV で 「在庫あり」 ・・・・・・・ クリック !!

 でも、今日もう一度よく見てみたら、 Disk Union Jazz Tokyo でもまだ 在庫あり と書かれていましたけれどね.


 ということで、完全にインテリアとして HMV から購入しました.




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 届いた商品の段ボール箱を開けるときは、何か忘れていたドキドキ感が.
 そう言えば昔はこんな気持ちで新しいアルバム買っていたよなぁ.


 ボクのジャズ・アルバム購入は、ほとんどジャズ屋経由.
 常連の希望アルバムをまとめ、ある程度の枚数になったところで問屋から購入する方法だったので、すぐには手元に届きませんでしたが定価の ◎ 割引きで手に入れることができたので、薄給のボクらにはすごく助かった.

 ジャズ屋に置いてある スイング・ジャーナル 誌を読んでは、次はこれを買おうかと思案.
 こういう時間も楽しかったなぁ.

 そして注文してあったレコードが届き、手にした時の感動はもう遥か昔のことになっていました.
 これは CD で絶対味わえない感動なんだな.



 前の記事でも書きましたが、そんな昔のレコードをインテリアとして 10 数枚だけ残してあり、 2 枚ずつ部屋に飾っています.
 どうしてこの 10 数枚だったのかはいまだに不明な部分もありますが (笑)

 そんな中にはとても古臭い ニューオーリンズ・ジャズ (音楽的には デキシーランド・ジャズ と言う表現でいいと思いますが、その当時は黒人たちの演奏が ニューオーリンズ・ジャズ と言われていたようですので、今日はそんな表現にしてみました) のアルバムもあります.




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 このアルバムと "Jass At The Ohio Union" です.
 これらのレコードはインテリアとして残したというのではなく、完全な ジャズ屋 の思い出として残したもの.


 今日はそんな ニューオーリンズ・ジャズ をご紹介.
 暇つぶしに通っていたジャズ屋のマスターと初めて話しした時に紹介されたのが、このアルバムの曲でした.
 通い始めた頃何となくデキシーランドの響きが好きで、サッチモのアルバムをたまにリクエストしていたので、珍しかったんでしょうね.


 このアルバムに出会って、ある意味ボクの人生は変わったのかもしれません ・・・・・・・






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  " George Lewis And His New Orleans All-Stars In Tokyo 1963 "





  1. Alexander's Ragtime Band
            (Irving Berlin) ・・・・・ 5:28
  2. Over The Wave
            (Juventino Rosas) ・・・・・ 6:27
  3. St.Louis Blues
            (William Christopher Handy) ・・・・・ 5:56
  4. Somebody Stole My Gal
            (Leo Wood) ・・・・・ 4:32
  5. Just A Closer Walk With Thee
            (Traditional) ・・・・・ 3:23
  6. What A Friend We Have In Jesus
            (J.M.Scriven-C.C.Converse) ・・・・・ 1:48
  7. You Rascal You
            (Sam Theard) ・・・・・ 3:32
  8. Burgandy Street Blues
            (George Lewis) ・・・・・ 4:23
  9. Muskrat Ramble
            (E."Kid"Ory-R.Gilbert) ・・・・・ 5:59
  10. St.James Infirmary
            (Joe Primrose) ・・・・・ 5:30
  11. The World Is Waiting For The Sunrise
            (G.Lockhart-E.Seitz) ・・・・・ 5:06
  12. Ice Cream
            (H.Johnson-B.Moll-R.King) ・・・・・ 6:52
  13. Till We Meet Again
            (R.A.Whiting-R.B.Egan ) ・・・・・ 4:00
  14. When The Saints Go Marching In
            (Traditional) ・・・・・ 5:55




  George Lewis (cl), Punch Miller (tp), Louis Nelson (tb),
  Emanual Sayles(bj), Joe Robichaux (p),
  "Papa" John Joseph (b), Joe Watkins (ds)
  Recorded Live at "厚生年金会館", Tokyo, August 21, 1963.






 アルバム・タイトルが長いので、ブログ記事のタイトルはちょっと短めに.

 ボクの持っているアナログ盤は 1969 年に再版されたものです.
 上のジャケット写真は CD のジャケットで、アナログ盤では二枚組だったものが CD では一枚に収められています.

 上のジャケット写真は、アナログ盤のジャケットを見慣れたボクにとっては未だに違和感があります.




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 こちらが 1969 年に発売されたアナログ盤のジャケット.
 このアルバムは、この年に亡くなった ジョージ・ルイス を偲んで再版されたアルバムで、見開きのジャケットの最初に 油井正一 氏の追悼メッセージが書かれています.


 今年の 1 月、 小川隆夫 氏の ONゼミ の内容が、 "Jazz Records 100 年の歴史を振り返る" でとても古い演奏ばかりでした.
 その時も感じましたが、こういった演奏をモダン・ジャズしか聴いたことのない人に聴かせても、最初のうちこそ新鮮さがあるかもしれませんが、きっと飽きてきちゃうんじゃないかな.

 リズムが ブン・チャ、ブン・チャ、ブン・チャ ・・・・・・ といった感じでとても単調.
 一応アドリブのようなソロがあるものの、テーマ・メロディもちょっと崩したような感じがほとんど (これはちょっとばかり誇張した書き方ですが)


 でも少し聴いたことのある人だったら、そんな単調なリズムの中で描き出されるアンサンブルの何とも言えない心地よさを楽しめるはずです.

 単調な音楽の中にも、気分をウキウキさせてくれたり、グッとメローな気分にさせてくれたり ・・・・・・・
 単純だからこそ、音楽というものの本質的な部分を見せてくれるのが ニューオーリンズ・ジャズ かもしれません ・・・・・・・ なんて、ちょっとわかったようなふりをしてみます (笑)




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 最近利用している getty images の中にも 1963 年来日した際の 彼らの写真がいくつかありましたが、なんと埋め込みできなくなってます.
 肝心な時に使えないなぁ ・・・・・・ なんて、ぼやいてみる.


 このアルバムは 1963 年初来日したツアーの中から、 厚生年金会館 での模様を収録してあります.
 アルバム全体で 1 時間ちょっとなので、すべての曲が含まれているのかは不明です.

 getty images にある写真を見てもわかりますが、日本の人たちととても親しげで演奏のような温かさが写真からも伝わってきます.
 当時日本でもかかなりの人気があり、地方にいってもコンサート会場はいつも満員だったようなことが書かれていました.
 だから彼らも三度の来日を果たし、どこに行っても暖かく迎い入れられていたようです.


 五木寛之 の "男だけの世界" と言う短編集の中に、 "老兵たちの合唱" という作品が入っています.
 この物語のモデルともいえるのが ジョージ・ルイス たちと言われています.
 この作品はそんな老人たちのグループ公演の裏側を描いたフィクションですが、あまりに現実味のある話でボクは大嫌いです.
 たとえ真実はそうであったとしても、別に物語として描く必要はないんじゃないのかなぁ. 



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 さてこのアルバムのボクが一番好きなのが アナログ盤の 2 枚目の A 面.
 CD だと 9 曲目の "Muskrat Ramble" から "St.James Infirmary" 、 そして "The World Is Waiting For The Sunrise" の 3 曲になります.


 ボクがジャズ屋のマスターから教えてもらった曲と言うのが、この "St.James Infirmary".
 当時この演奏が大好きでアルバムを購入しました.

 この曲とにかく素敵な曲ですが、古い曲なので多くの演奏はありません.
 ボクが持っている CD の中でも、 "When There Are Grey Skis / Red Garland" での演奏のみでした.

 この曲のヴォーカルが何とも言えなくいいんだなぁ.


 そしてこの曲に続くのが "The World Is Waiting For The Sunrise" ・・・・・・ 日本語では "世界は日の出を待っている" .
 この曲の紹介とその後に続く客席からの掛け声、この雰囲気がいいんだな.

 ちなみにこの曲、新年一曲目の曲として何年も聴いたおぼえがあります.


 毎日聴くのはかなり辛いけれど、たまにはこういう音楽もありなのです. 






 長野県 東御市の風景 その 16 ・・・・・ もう 16 回にもなったんだなぁ.
 今日は 東御市 から 群馬県 に抜ける峠道に建つ 百体観音 です.
 先週の月曜日 ( 5 日) 、あまりに天気が良かったので写真を撮りに行ってきました.


 東御市 新張 (みはり) 地籍から 湯の丸 を越え、 群馬県 の旧 鹿沢温泉 までの約 12 km の道沿いに百体の 観音 像が 一丁 (約 109 m) おきに建てられています.
 江戸時代 から 明治 にかけて、湯治に通う人たちの道しるべと安全を祈願して建てられたようです.

 湯治目的でこういう百体観音が建てられているというのは、全国でも珍しいようです.



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  ≪ 一番観音 如意輪観音像 ≫

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  ≪ 五十番観音 馬頭観音像 ≫

 ここには 「弘法太師のさかさ杖」 と呼ばれる大きな シナノキ もあります.

 弘法大師 にまつわる伝説は全国に数えられないくらいの、寺院・仏像・彫刻・聖水・岩石・動植物などものすごく多いですねぇ.
 まぁあくまで 言い伝え ですから.

 ツツジが咲きかけていますが、ここが開花になって約一週間後には 湯の丸高原 のツツジも咲き始めます.



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  ≪ 五郎の滝 ≫

 六十番にある滝です.
 10 メートルほどの高さで、水量も少なめですがマイナスイオンがたっぷりの場所です.

 ちなみにこの日は三脚も一脚も持って行かなかったため、木と同化しながらシャッタースピード 1/6 で撮影しました.



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  ≪ 百番観音 千手観音像 ≫

 ここが湯治の目的地 鹿沢温泉 .
 紅葉館 わきに百番目の観音像が建てられています.


 この百体の観音像の中には、心無い人たちに盗まれたりして後にまた建てられたものもあります.
 またこれら 百体観音 像から、 湯の丸 を越える峠の名前が 地蔵峠 と呼ばれるようになりました.


 この峠は夜になると一部 走り屋 たちが騒いでいるようですが、新緑の時期のんびりドライブするにはとてもいいところです.
 一昔前は道路も狭く、荒れていましたが、現在ではカーブこそ多いもののとても気持ちのいい道路になっています.