
いつもの家からの風景なのですが、ちょっと変化がありました.
リビングから見える景色は同じなのですが、今まであった背の高い木が、今日見たら伐採されていました.
写真の一番手前に見えている木は、通りの脇に植えてある桜の木なので、この木はさすがに切られませんでしたが、この桜の木よりも一回り大きな木が向こうに 2・3 本あり、それらが、景観を著しく遮っていました.
おまけに秋から冬にかけ、この木から飛んでくる種が家の庭にびっしり ・・・・・・ こういう木に限って枯れないんですよね.
そんな木がようやく伐採されてので超うれしいですねぇ.
家を建てた時は、まだそんなに大きくなかったのであまり気になりませんでしたが、この 10 年でみるみる大きくなってしまいましたから.
先日はジャズかどうなのか微妙な Norah Jones を紹介しましたが、今夜は正真正銘のジャズ・ヴォーカル.
でも選曲は、ちょっとポピュラーすぎる感じがします.
ボクの持っている数少ない日本人ジャズ・ヴォーカルの一枚です.
アルバム・タイトルは "Voice" ・・・・・ 最近 "Voice" といえば 上原ひろみ が結構話題になりましたが、こちらのアルバムはもっとしっとりとした大人のヴォーカル・アルバムです.

" Voice / 中本マリ "
1. Smoke Gets in Your Eyes
(O.Harback-J.Kern) ・・・・ 5:55
2. Left Alone
(B.Holiday-M.Waldron) ・・・・ 5:08
3. Georgia on My Mind
(S.Carrol-H.Carmichael) ・・・・ 4:20
4. Sophisticated Lady
(I.Miles-M.Parish-D.Ellinton) ・・・・ 5:31
5. What a Wonderful World
(G.D.Weiss-G.Douglas) ・・・・ 4:47
6. Danny Boy
(F.E.Weatherly) ・・・・ 4:00
7. Cry Me a River
(A.Hamilton) ・・・・ 5:16
8. Secret Love
(P.F.Webster-S.Fain) ・・・・ 5:38
9. I Will Wait for You
(N.Gimbel-M.Legrand) ・・・・ 5:22
10. Skylark
(J.Mercer-H.Carmichael) ・・・・ 4:34
11. A Nightingale Sang in Berkeley Square
(E.Mashwitz-M.Sherwin) ・・・・ 5:26
12. Charade
(J.Mercer-H.Mancini) ・・・・ 3:38
中本マリ (vo)
#1-3 本田竹曠 (p), 今村祐司 (perc)
#4-6 野力泰一 (p), 秋山一将 (g)
#7-9 益田幹夫 (p), 桜井郁雄 (b)
#10-12 佐藤允彦 (p), 宮田浩久 (cello)
Recorded JVC Studio, Tokyo, March 31, April 2, 3, 6, 1991.
本田竹曠 で見つけたアルバムです.
でも彼が演奏しているのは最初の 3 曲だけ.
詳細データがわからないのですが、 4 日間それぞれメンバーを変えて録音したようですね.
正直、ボクとしてはすべて ホンタケ にして欲しかった ・・・・・・ なんてちょっと思ってしまうのですが、まぁこういうアルバムもあっていいでしょう.
普通ヴォーカルというと、オーケストラやピアノ・トリオなんかとの演奏が多い ( ・・・・ ?? ) のですが、このアルバムではピアノともう一つの楽器だけという非常にシンプルな構成です.
聴いていると、当然ですがヴォーカルが中心になっているなぁと思えてしまいます.
変に他の楽器が邪魔せずに、ヴォーカルを引き立たせているとでも言うのかな.
でも所々、ピアノがアピールしてみたり ・・・・・・ 先日紹介した Norah Jones に比べると、こちらのアルバムのほうが完璧に Jazz しちゃっています.
当然と言えば当然なんですが (笑) .
ヴォーカルの良し悪しは、ボクはよくわからないので偉そうなことは書かないことにしますが、 中本マリ は日本のジャズ・ヴォーカルを代表する一人.
1947 年 3 月 26 日仙台市生まれ、小さい時から ピアノ を学び、東邦音楽大学付属高校声楽科入学.
ジャズ・ヴォーカルに転向したのは 1970 年から.
初アルバムは、 "アンフォゲタブル" (TBM-21) で、以後 TBM はもちろん、多くのアルバムをリリースしています.
1978 年には スイングジャーナル誌 読者人気投票でヴォーカル部門 第一位になり、以降 8 年連続日本の女性ジャズ・ヴォーカルのトップに君臨していました.
このアルバムも、スイングジャーナル誌 第 25 回ジャズ・ディスク大賞 日本ヴォーカル賞受賞 を受賞.
このアルバムに収められている曲は、お馴染みのスタンダード曲や映画音楽など、だれもが一度は聴いたことのあるような曲が選曲されています.
9 曲目の "I Will Wait for You" は映画 "シェルブールの雨傘" ですし、 12 曲目はそのタイトル通り、 オードリー・ヘプバーン主演の "シャレード" です.
こういう選曲だと、ちょっと洒落たスカイ・ラウンジあたりで流れている なんちゃってジャズ のようなイメージですが、バックの演奏もしっかりしているし、何よりもスウィンギーな歌が、しっかりしたジャズ・アルバムにしています.
最初に、みんな ホンタケ の演奏にして欲しかった、なんて書いちゃいましたが、普段聴くことのない 益田幹夫 や 佐藤允彦 のピアノを聴いてみると、これがいいんですよね.
Julie London で有名な 7 曲目の "Cry Me a River" のピアノなんかいいなぁ.

中本マリ を聴いていたら、久しぶりに TBM のアルバムがないかと思い、電話で直接 TBM に連絡.
電話に出たのは 藤井 氏かな ?
在庫のパンフレット欲しい旨を伝えると、ちょうどセールが始まるので、ボク宛てにパンフレットを送付してあるので 2・3 日中には届くとのことでした.
ほとんど買わないのに申し訳ないなぁ ・・・・・・ 何と言うタイミングでしょう.
そんな話の中で、 TBM のクラシック盤は Sony から以前数枚発売され、その後も出るようだったのが Sony の都合で生産が止まっているようでした.
いつかは、また陽の目を見る日が来るのかなぁ ・・・・・ ボクがボケないうちに、そんな日が来て欲しいものです.